JPS6336211A - 光フアイバケ−ブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性を要求される環境下で用いられる光フ
アイバケーブルに関し、とくに光フアイバケーブルを構
成する光ファイバの構造の改良に関するものである。

〔従来の技術〕

第４図に従来の耐熱性光ケーブルを用いた光ファイバ複
合架空地線の断面構造図を示す。スペーサ１の外周には
らせん状の溝（以下らせん溝という６）２が刻設されて
おり、らせん溝２に光ファイバ３が収納されている。更
にスペーサ１にはシース４が被覆されて光フアイバケー
ブル５を形成する。光フアイバケーブル５の外周には、
更にアルミ覆鋼線６が撚合されて巻積される。らせん溝
２に収納される光ファイバ３は、第５図に断面構造を示
すとおり、ガラスファイバ７の外周にシリコン樹脂によ
る１次被覆８を施し、２次被覆として弗素樹脂を押出し
成形した押出成形弗素樹脂被覆９を施した構造を備えて
いる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来構造の光フアイバケーブルは、耐熱性９機波特性に
おいて優れた特徴を有しているが、光ファイバの２次被
覆としての弗素樹脂隼被覆に押出成形技術が用いられて
いたため、光ファイバの細径化には限度がある。たとえ
ば、現行では、１次被ＩＷ径は製造性、安定性から４０
０ｐｍφ以上が必要であり、また２次被覆は、肉厚が１
５０μｍ以上を必要とし、従って光フアイバ心線径は７
００μｍφ以ヒとなっている。このため、光フアイバケ
ーブルの細径、多心化が困難であるという問題がある。

また上述した問題点の対応策として、１次被覆だけを施
した光ファイバをスペーサの溝に収納する構造も考えら
れるが、発明者らの実験によると、耐熱性１次被覆とし
て用いられるシリコン樹脂はヤング率が約１００ｇ／　
ｒｒ＋ｒｎ２程度の低ヤング率で、また脆いことから機
械特性の点で問題があり、さらに摩擦係数が大きく、ス
ペーサの溝内壁との間にすべりが悪いため、光ケーブル
に外力が加ったときに長手方向の摩擦が不均一となり、
光ファイバにマイクロベンドを発生し易いことが判明し
た。

〔問題点を解決するだめの手段〕

本発明は従来の問題点を解決するため、溝付スペーサの
らせん溝内に光ファイバを収納し、シースを被覆したス
ベーザ型光ゲーブルにおいて、光ファイバはガラスファ
イバにシリコン樹脂からなる１次被覆を施し、１次被覆
の外周に熱硬化型弗素樹脂を肉厚１００７１ｍ以ｔで焼
付塗布した２次被覆を備えた構造を有することを特徴と
するものである。

〔作　用〕

本説明の光フアイバケーブルを構成する光フアイバ心線
は、従来の耐熱光フアイバ心線に比べ、２次被覆を薄肉
化することができ、かつ製造に際し、１次被覆と２次被
覆とを同一工程で実施できることから１次被覆の薄肉化
が可能となり、光フアイバケーブルの細径、多心化が容
易となる。以下実施例について説明する。

〔実施例〕

本発明に係る光ファイバの実施例の断面構造を第１図に
示す。本実施例は、１２５μｍφのガラスファイバ７の
外周に１次被覆８として外径３００μｍφまでシリコン
樹脂の被覆を施し、２次被覆として、外径４００μｍφ
まで、熱硬化型の弗素樹脂を焼付塗布することにより焼
付塗布熱硬化型弗素樹脂被覆ＩＯを施す。熱硬化型の弗
素樹脂の塗布方法としては、弗素樹脂を熱揮発性溶剤に
溶かすか、または分散することによって得られた溶液を
ダイスによって１次被覆の外周に塗布した後、硬化炉の
中を通して焼付硬化を行う。

光ファイバの細径化という点は、シリコン樹脂による１
次被覆を薄くする必要があるが、そのためには、１次被
覆と２次被覆とを同一工程で実施し、製造中の光ファイ
バの機械強度の点で、１次被覆後に、直ちに２次被覆に
よりガラスファイバを保護することが望ましい。

従来、５．Ｏｍｍφの光フアイバケーブル外径に対し光
ファイバを５心までしか収納できなかったが、本発明に
よる光ファイバは９心まで収納できた。

また本発明により光ファイバの細径化が可能となった一
例として従来の光ファイバの外径が７００μｍφあった
ものが、４００メｚｍφへと細径化ができ、多心化が容
易となった。

さらに、本発明の光ファイバは２次被覆が薄肉化される
ことにより、高温または低温下において被覆の収縮によ
って生ずるマイクロベント損失が低減される。第２図は
、本発明の構造による光ファイバについて弗素樹脂の肉
厚を変えた場合の一２０〜１５０℃の温度範囲における
ヒートサイクルによる損失変化を示す図である。本実施
例は、ガラスファイバが外径１２５７ｚｍφのマルチモ
ードファイバで、１次被覆のシリコン被覆後の外径は３
００μｍφとし、２次被覆の弗素樹脂の肉厚を５０．１
００゜１５０、２００μｍと変化させてヒートサイクル
を行ったときの伝送損失の最大変化量を示している。第
２図より、２次被覆の肉厚を１００μｍ以下とすること
により伝送損失の改善されることが解る。

また、細径化のため１次被覆だけの光ファイバを用いた
場合、シリコン樹脂の粘着性のためスペーサの溝内壁と
の間で長平方向に摩擦の不均一を生ずる。第３図は、長
さ１ｍの、１次被覆だけの従来の光ファイバを用いたス
ペーサ型光ファイバケーブルと、本発明による焼付塗布
により２次被覆を施した光ファイバを用いたスペーサ型
光ファイバケーブルに、それぞれ、同じように振幅±５
ｍｍ、周波数３５Ｈ２の振動を加えながら光ファイバの
伝送損失変化を連続測定した結果を示したものである。

第３図において、実線■は本発明による結果で、点線■
は従来の１次被覆だけの光ファイバを用いた結果である
。第３図から解かるように、本発明の構造を備えた光フ
アイバケーブルは、光ファイバのスペーサ溝内壁に対す
るずベリを改善することによって、伝送損失の増加を０
．２ｄＢ／Ｋｍから損失変化なしに改善された。

〔発明の効果〕

以−に述べたように、本発明によれば従来の耐熱光フア
イバ心線に比べ、を２次被覆の薄肉化が可能であり、か
つ１次被覆と２次被覆とを同一工程で実施できることか
ら、１次被覆の薄肉化も可能となり、光ファイバの細径
化ができ、光フアイバケーブルの多心化が容易となる。

また２次被覆が薄肉化されることにより、高温または低
温下において被覆の収縮により生じるマイクロヘンド損
失が低減される。さらに被覆薄肉化によって従来の光フ
ァイバに比べて側圧時ｆ１などの機械特性は低下するが
、スペーサ構造とするごとにより、光ファイバは外力か
ら保護され、実用り問題はない。

また本発明による光フアイバケーブルは、光ファイのス
ペーサ溝内壁に対するすべりが改善され、伝送損失の増
加も抑ｄＺできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る光ファイバの断面構造図、第２図
は本発明に係る光ファイバのヒートザイクル時の２次被
覆肉厚と伝送損失変化を示す図、第３図は光ファイバに
加わる振動回数と伝送１．ｔｌ失変化の測定結果例を示
す図、第４図は光ファイバ複合架空地線の断面構造図、
第５図は従来の光ファイバの断面構造図である。 １・・・スペーサ、２・・・らせん溝、３・・・光ファ
イバ、４・・・シース、５・・・光フアイバケーブル、
６・・・アルミ覆鋼線、７・・・ガラスファイバ、８・
・・１次被覆、９・・・押出成形弗素樹脂被覆、１０・
・・焼付塗布熱硬化型弗素樹脂被覆 特許出願人　住友電気工業株式会社 代理人　弁理士　玉　蟲　久五部 本発明に係る光ファイバのｌＦｒ面構造図第８１　　図 尤ファイバＮ１合架空地線の断面構造図第４図 厚ざ（μｍ） 本発明に係る尤ファイバのと−トサイクル時の２次被覆
肉厚と損失変化を示す図 第　２　図 振動回数　（１回） 光ファイバに加わる振動回数と仏送慣失友化の測定桔剰
列を示す８第　　３　　図 筒　５　図 手続補正、書 昭和６２年３月ｌノ日 特許庁長官　黒　１）明　雄　殿 昭和６１年特ｌｆｌ：軸第１８０６８４号２、発明の名
称 光フアイバケーブル ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 ４、代理人 ６、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 ２補正の内容　別紙の通り ６２．３．１２″１ …ＩＩ；Ｊ Ｊ 明細書第５員第８行乃至第１２行（＝、「　熱硬化型の
弗素樹脂の塗布方法としては、弗素樹脂を熱揮発性溶剤
に溶かすか、または分散することによって得られた溶液
をダイス（二よって１次被覆の外周に塗布した後、硬化
炉の中を通して焼付硬化を行う。」 とあるを削除し１次の文章のとおり補正する。 「　熱硬化型弗素樹脂とは、弗素樹脂を熱揮発性溶剤Ｃ
二溶かすかまたは分散すること（二よって得られる溶液
のことで、加熱すること（：よって硬化し、焼付受箱熱
硬化型弗素樹脂被覆となる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 溝付スペーサのらせん溝内に光ファイバを収納し、シー
   スを被覆したスペーサ型光ケーブルにおいて、 前記光ファイバは、 ガラスファイバにシリコン樹脂からなる１次被覆を施し
   、 前記１次被覆の外周に熱硬化型弗素樹脂を肉厚１００μ
   ｍ以下で焼付塗布した２次被覆を備えてなることを特徴
   とする光ファイバケーブル。