JPS6336073A - 圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、空気調和拠、冷蔵庫等の冷凍機に用いる圧
縮機に関するものである。

従来の技術 従来のローリングピストン式圧縮機、ロータリーベーン
式圧縮機、スクロール式圧縮機などは、圧縮機の吐出側
の圧力が圧縮機構の各部に供給する潤滑油を溜める潤滑
油溜めに作用する構造のいわゆる高圧型が主に用いられ
ている。

これらは通常、比較的多量の潤滑油を、圧縮機構の圧縮
作用を行う圧縮空間すなわち圧縮室を構成する各部品間
の隙間に供給して隙間の密封性を高めて、圧縮機の性能
の向上を図っている。

これらの高圧型圧縮機では、圧縮室の隙間を密封した潤
滑油は圧縮機構から吐き出された後圧縮機の容器の中で
捕捉して潤滑油溜めに戻し、圧縮機から冷凍系統へはほ
とんど吐出させない構造にしている。

第２図は従来の高圧型のスクロール式圧縮機の例で、密
閉容器１０１の内部に圧縮機構１０２とそれを駆動する
電動機１０３と圧縮機構１０２に供給する潤滑油を溜ゆ
る潤滑油溜め１０４が配設されている。

冷媒は吸入管１０５から圧縮機構１０２の吸入室１０６
を経て圧縮室１０７で圧縮された後、吐出口１０８から
吐き出される。

潤滑油溜め１０４の潤滑油はクランク軸１０９を経由し
て旋回渦巻羽根部品に設けた小孔１１０あるいは摺動隙
間１１１から吸入室１０６、圧縮室１０７に供給され、
圧縮室の隙間を密封後、圧縮された冷媒とともに吐き出
される。

吐き出された高圧の冷媒は吐出口１０８から圧縮機構外
側路１１２を経て圧縮機構１０２の回りを通って圧縮機
の吐出管１１３から圧縮機の外に吐出される。この間に
圧縮冷媒の中の潤滑油の多くの部分が分離されて潤滑油
溜め１０４に流下し置載式れる。

このような高圧型の圧縮機は、潤滑油溜めや電動機、密
閉容器の内部を高温高圧の吐出冷媒が通過するために、
密閉容器の肉厚を犬にし、電動機の絶縁材料を高度のも
のにしなければならないなどの短所があった。

このような高圧型の短所を除くために、潤滑油溜めに吸
入側の冷媒圧力が作用する低圧型に設計すれば、当然、
圧縮室の隙間の密封のために供給した多量の潤滑油はそ
のまま、゛潤滑油溜めに回収されることなく、圧縮機か
ら吐出される。多量の潤滑油が冷凍系統へ吐出されると
、冷凍機の効率が低下したり、圧縮機の潤滑油溜めの潤
滑油が不足したりする。

そこで、低圧型圧縮機の吐出側に圧縮冷媒から分離した
潤滑油を溜める吐出油溜めを設け、この潤滑油を通路抵
抗を介して圧縮機の吸入側に戻すことが考えられる。

発明が解決しようとする問題点 このように、単なる通路抵抗で油戻しを行うと、圧縮機
の吐出圧力、吸入圧力、油温、冷媒温度、回転速度など
の運転条件の変動によっては、吐出油溜めの潤滑油が吸
入側へ完全に戻ってしまい、圧縮冷媒気体が吸入側に流
れることがある。潤滑油の場合に比べて冷媒気体の場合
はその通路抵抗を流れる気体の体積流量がきわめて大で
ある。

多量の冷媒気体を吸入側に戻すと、当然、冷凍機または
その圧縮機の効率が著しく低下する。

問題点を解決するための手段 本発明は上記の低圧型の圧縮機の油戻しの問題を解決す
るために、圧縮機の吐出側の空間に吐出冷謀完体から分
離した潤滑油を溜める吐出油溜めを設け、圧縮機構に密
閉容器の内部に開口する吸入口を設け、潤滑油を少量ず
つ、圧縮機構の圧縮動作を行う圧縮室または、吸入口か
ら圧縮室の間の空間の吸入室に供給する手段を設け、吐
出油溜めと、圧縮室または前記吸入室とを、焼結金属、
発泡金属、通気性セラミックス、繊維の集合体、粒状物
体の集合など通気性と適当な通路抵抗と大なる内部表面
積を有する抵抗体を介して連通ずるものである。

作　　　用 本発明の作用は、圧縮機構から吐き出されて回収された
潤滑油が再び圧縮室または吸入室に戻され、新たに供給
される少量の潤滑油溜めからの潤滑油とともに圧縮室の
漏れ隙間を密封する。当然、この新たに供給される潤滑
油の流量が圧縮機の潤滑油の吐出量となるが、抵抗体は
その内部に潤滑油が附着していると冷媒気体の流通に対
して大なる抵抗になるために、いかなる圧縮機の運転状
態においても過剰な圧縮冷媒気体の吸入側への戻りを防
止するものである。

実施例 第１図は本発明の一実施例を示す圧縮機の断面図である
。

下部密閉容器１の上方にスクロール式の圧縮機構２を配
設し、その下方に固定子４と回転子５からなる電動機３
を設け、その固定子４を下部密閉容器１に圧入固定し、
回転子５を圧縮機構２のクランク軸６に結合する。

圧縮機構２を、固定渦巻羽根７を有する固定渦巻羽根部
品８と、この固定渦巻羽根７と噛み合って複数個の圧縮
室９を形成する旋回渦巻羽根１０を有する旋回渦巻羽根
部品１１と、クランク軸６を支承する軸受部品１２と固
定渦巻羽根部品８との間に介在し両部品を固定した仕切
枠体部品１４と、圧縮室９の圧力によって旋回渦巻羽根
部品１１が圧縮室９の反対側に押し付けられる力を支承
するスラスト軸受１３と、スラスト軸受１３の外周に配
設し、旋回渦巻羽根部品１１の自転を拘束するための円
形の環状体の両面にキーを設けた構造の自転拘束部品１
５などから構成するっ仕切枠体部品１４の上方に、固定
渦巻羽根部品８を吐出密閉容器１６を配設し、この仕切
枠体部品１４の外周に前記下部密閉容器１とともに密封
溶接する。

圧縮機の吸入管１７から冷媒気体を吸い込み、下部密閉
容器１の内部から軸受部品１２に設けた吸入口１８から
吸入室１９、圧縮室９、吐出口２０を経て高温高圧にし
た圧縮気体を吐出側空間２１に導き圧縮機の吐出管２２
から吐出する。

下部密閉容器１の底部に設けた潤滑油溜め２３の潤滑油
は、潤滑油ポンプ２４でクランク軸６に設けた給油孔２
５を通って圧縮機構２の各摺動部に供給される。

この潤滑油の極一部がスラスト軸受１３に設けた密封油
供給細路２６を通って吸入室１９に入り、圧縮室９の固
定渦巻羽根部品８と旋回渦巻羽根部品１１との間の漏れ
隙間を密封した後、吐出口２０から圧縮冷媒と共に吐出
側空間２１に入る。

この時潤滑油が分離されて、固定渦巻羽根部品８の側方
の吐出油溜め２７に溜められる。さらに、この潤滑油は
この吐出油溜め２７の底部に開口して設けられた油戻し
孔２８から金属多孔体２９を経て油戻し通路３０から圧
縮室９または吸入室１９に戻る。

発明の効果 本発明によれば、圧縮機を低圧型の構成にしても、潤滑
油を過剰に流出させること無く、充分な量の、圧縮室の
漏れ隙間を密封する潤滑油を容易に供給でき、しかもど
のような運転状態でも冷媒気体が過剰に吸入側に戻るこ
とが防げる。更に、この潤滑油を戻す機構が極めて簡単
な構造であるから、信頼性が高く、効率の高い圧縮機が
安価に実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す圧縮機の断面図、第２
図は従来例を示す王権機の断面図である。 １・・・・・・下部密閉容器、２・・・・・・圧縮機構
、３・・・・・・電動機、４・・・・・・固定子、５・
・・・・・回転子、６・・・・・・クランク軸、８・・
・・・・固定渦巻羽根部品、９・・・・・・圧縮室、１
′１・・・・・・旋回渦巻羽根部品、１２・・・・・・
軸受部品、１４・・・・・・仕切枠体部品、１７・・・
・・・吸入管、１８・・・・・・吸入口、２１・・・・
・・吐出側空間、２２・・・・・・吐出管、２７・・・
・・・吐出油溜め、２８・・・・・・油戻し孔、２９・
・・・・・金属多孔体、３０・・・・・・油戻し通路。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名ｊ−
下部ざ閉宕遍、 ２−−一尺培機溝 １４−−−イづ＝七刀主ぞネト合ｐざし２７−−−１７
ヱ出油溜め ２８−−−ラ由ノぐしコｂ ？デー金属り乳体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　圧縮機構の各部に供給する潤滑油を溜める潤滑油溜め
   に圧縮機の吸入側の圧力を作用させると共に、前記圧縮
   機の吐出側の空間に、吐出冷媒気体から分離した潤滑油
   を溜める吐出油溜めを設け、前記圧縮機構に前記圧縮機
   の密閉容器の内部に向かって開口する吸入口を設け、前
   記潤滑油を少量ずつ、前記圧縮機構の圧縮動作を行う圧
   縮室または前記吸入口から前記圧縮室の間の空間の吸入
   室に供給する手段を設けるとともに、前記吐出油溜めと
   、前記圧縮室または前記吸入室とを、焼結金属、発泡金
   属、通気性セラミックス、繊維の集合体、粒状物体の集
   合などの通気性と適当な通路抵抗と大なる内部表面積と
   を有する抵抗体を介して連結した圧縮機。