JPS6335504Y2

JPS6335504Y2 -

Info

Publication number: JPS6335504Y2
Application number: JP1982170931U
Authority: JP
Priority date: 1982-11-10
Filing date: 1982-11-10
Publication date: 1988-09-20
Also published as: JPS5974684U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は配線ダクト用アース付プラグに関す
るものである。

従来、第１図のように溝形の配線ダクト１が用
いられ、任意位置に電気機器への電力取出用のプ
ラグ２が接続取付される。配線ダクト１は鋼板か
らなるリツプ溝形のコア３を絶縁被覆４で覆つた
ものであり、絶縁被覆４に両フランジに対向形成
したガイド溝５の底面に、導体６が表面露出状態
に埋込まれている。コア３はアースとなるもので
あり、ウエブ面で絶縁被覆４にコア露出溝７が形
成されている。

プラグ２は、第２図ないし第４図のように、絶
縁性のボデイ８と、このボデイ８に基端が固定さ
れて配線ダクト１に遊嵌される絶縁体９とを有し
ている。絶縁体９には配線ダクト１の導体６に接
する栓刃１０が両側に突設され、かつ先端面から
突出するアース棒１１が絶縁体９のアース棒挿通
孔１２に収納されている。プラグ２は第２図に矢
印で示すように、絶縁体９を配線ダクト１に挿入
した後90゜回転させることにより配線ダクト１に
取付けられる。

アース棒１１を収納した絶縁体９は各部の肉厚
を可能な限り薄くし、材料の節減を図つている。
また、アース棒挿通孔１２の一部となる先端のガ
イド孔部分１２ａの長さｅは、絶縁体９の先端壁
の肉厚によつて定まる。しかし、プラグ２の着脱
時にアース棒１１の蛇行状部分が変形してアース
棒１１がガイド孔部分１２ａで矢印Ｐ方向（第４
図）に上下するため、ガイド孔部分１２ａが摩耗
する。この場合に、ガイド孔部分１２ａの長さｅ
が短いため、摩耗が著しい。また、ガイド孔部分
１２ａの長さｅが短いため、アース棒１１の上下
運動に対して十分なガイドが行なえず、アース棒
１１が第５図のように変形して傾くことがであ
る。このようにアース棒１１が傾くと、配線ダク
ト１のコア３とアース棒１１とが点接触となつて
接触が不安定になり、電気的性能が低下する。

したがつて、この考案の目的は、アース棒のガ
イド孔の摩耗やアース棒の変形が少なくアース棒
を確実にガイドできてアース棒と配線ダクトのコ
アとの確実な面接触が得られ、しかも材料の節減
が図れる配線ダクト用アース付プラグを提供する
ことである。

この考案の一実施例を第６図ないし第８図に示
す。図において、２１はボデイであり、２つ割り
の絶縁体２２ａ，２２ｂの基端がボデイ２１の上
部に嵌合され、ビス２３によりねじ孔２４に固定
される。ボデイ２１はダクト１への係止用の突没
ストツパ２５とその没入操作釦２６が取付けられ
ている。絶縁体２２ａ，２２ｂには分割面にアー
ス棒挿通孔となるアース棒挿通溝３７が形成さ
れ、その両側に栓刃取付溝２８が形成されてい
る。アース棒挿通溝２７は両端が小径のガイド孔
部分２７ａ，２７ｂに形成され、中間が幅広部分
２７ｃに形成されている。絶縁体２２ａ，２２ｂ
の先端面には中央にアース棒挿通孔が開口する円
錐台状の突部３３が設けられている。また、一方
の絶縁体２２ａの下端にはアース端子片取付凹部
２９が設けられている。栓刃３０は先端が屈曲し
ており、その屈曲部分３０ａが絶縁体２２ａ，２
２ｂから突出して栓刃取付溝２８に嵌合される。
栓刃３０は基端に接続用受刃３０ｂを有してい
る。アース端子片３１は接続用受刃３１ａを有し
ており、アース端子片取付凹部２９に嵌合され
る。アース棒３２は中間部分が蛇行状に湾曲して
おり、両端の直線部分がアース棒挿通溝２７の小
径部分２７ａ，２７ｂに嵌合し、蛇行状部分が幅
広部分２７ｃに遊嵌する。アース棒３２の内端は
アース端子片３１に突当り、外端は絶縁体２２
ａ，２２ｂの先端面から突出する。

このように、絶縁体２２ａ，２２ｂの先端面に
突部３３を設けたため、アース棒挿通孔のガイド
孔部分２７ａの長さｇが従来のものの長さｅより
も長くなる。そのため、ガイド孔部分２７ａの単
位面積当りの摩耗が少なくなり、摩耗によるガイ
ド不十分が回避されてアース棒３２を確実にガイ
ドすることができる。また、ガイド孔部分２７ａ
が長くなることから、アース棒３２の変形が生じ
難くなる。これらにより、アース棒３２の先端を
常に確実に配線ダクト１のコア３に面接触させる
ことができ、接触が安定して電気的性能が向上す
る。

また、アース棒３２をアース棒挿通孔２７のガ
イド孔部分２７ａの直下の近傍から蛇行状に形成
しているため、アース棒３２の変位量を大きくし
て接触圧を大きく取ることができ、安定した電気
的接触状態が保持できる。また、アース棒３２の
コアに弾接する先端は、蛇行幅の中心に位置させ
ているため、アース棒３２の伸縮のストロークが
安定し、このことからも安定した接触が得られ
る。さらに、アース棒３２は絶縁体２２ａ，２２
ｂのアース棒挿通孔２７に収容しているため、絶
縁性に優れている。

以上のように、この考案の配線ダクト用アース
付プラグは、絶縁体の先端面にアース棒挿通孔が
中央に開口した突部を設けたものであるから、絶
縁体材料の増加をあまり伴なうことなく、アース
棒挿通孔のアース棒との摺接部分長さを十分に得
ることができ、そのため摩耗が少なくアース棒を
確実にガイドでき、またアース棒の変形も防止で
き、これらによりアース棒と配線ダクトとの確実
な面接触を常に得ることができ、電気的性能の向
上が図れる。また、アース棒をアース棒挿通孔の
ガイド孔部分の直下の近傍から蛇行状に形成して
いるため、アース棒の変位量を大きくして接触圧
を大きく取ることができ、安定した電気的接触状
態が保持できる。また、アース棒のコアに弾接す
る先端は、蛇行幅の中心に位置させているため、
アース棒の伸縮のストロークが安定し、このこと
からも安定した接触が得られる。さらに、アース
棒は絶縁体のアース棒挿通孔に収容しているた
め、絶縁性に優れているという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の配線ダクトのプラグ取付状態を
示す斜視図、第２図はその取付説明図、第３図は
同じくそのプラグの部分断面図、第４図は同じく
そのプラグの異なる動作状態を示す部分断面図、
第５図は同じくその配線ダクトとアース棒の接触
不良状態を示す部分断面図、第６図はこの考案の
一実施例の配線ダクトへの取付状態の正面図、第
７図はその分解斜視図、第８図は同じくそのプラ
グの部分断面図である。１……配線ダクト、３……コア、６……導体、
２１……ボデイ、２２ａ，２２ｂ……絶縁体、２
７……アース棒挿通溝、２７ａ……ガイド孔部
分、２７ｃ……幅広部分、３０……栓刃、３１…
…アース端子片、３２……アース棒、３３……突
部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

溝形に形成されて両フランジ内面に導体を有し
かつウエブ内面にアース用のコアが露出した配線
ダクトに取付けられる配線ダクト用アース付プラ
グであつて、前記配線ダクト外に配置されるボデ
イと、このボデイに基端が取付けられて前記配線
ダクト内に遊嵌される絶縁体と、この絶縁体に先
端から基端側に延びて形成されかつ先端部が小径
のガイド孔部分に形成されたアース棒挿通孔と、
前記絶縁体の先端面に形成されて中央に前記アー
ス棒挿通孔が開口した突部と、前記絶縁体の前記
アース棒挿通孔に挿通されて前記ガイド孔部分の
直下の近傍から下方が蛇行状に形成されかつ蛇行
幅の略中心に位置する先端が前記開口から突出し
て前記コアに弾接するアース棒と、前記絶縁体に
両側面から一部がそれぞれ突出して埋込れて突出
部分が前記導体に接する一対の栓刃とを備えた配
線ダクト用アース付プラグ。