JPS6335449Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、導光板照明装置に関し、例えばカー
ステレオ等のオーデイオ機器に使用され簡単な構
造で照明効果を向上させた照明装置に関する。

（従来の技術） 従来、カーステレオ等の表示および操作パネル
等に使用されている導光板照明装置は、例えば第
２図に示すように、ランプ等の照明源１と、アク
リル樹脂等の透明な材料で作られた導光板２と、
導光板２の背面部に配置されたプリンタツク紙ま
たはアート紙等の反射板４と、導光板２の前面部
に配置され、文字あるいはパターンが施された表
示用パターンスクリーン５等によつて構成されて
いた。なお、６は照明源１の光が直接前面に照射
されることを防止するための遮光板である。

上述のような導光板照明装置においては、照明
源１から出た光が導光板２の内壁で反射され該導
光板の長さ方向に沿つて導かれる。そして、一部
の光が導光板前面のパターンスクリーン５を照射
して文字およびパターン等の表示を行なう。ま
た、第２図の装置においては、導光板２の背面に
プリンタツク紙あるいは明るい色のアート紙によ
る反射板４が設けられ、導光板２の背面からもれ
る光を反射させることによつて導光板前面に抜け
る光量を増加し、導光板２による照明効果を増大
させてパターンスクリーン５上の意匠および文字
等の表示コントラストを増大させていた。

しかしながら、このような従来形においては、
導光板の背面にアート紙あるいはプリンタツク紙
等による反射板４を別部品として設けていたた
め、装置の組立工数が複雑になり、かつ価格が高
くなるという不都合があつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、前述の従来形における問題点に鑑
み、導光板照明装置において、簡単な構造により
照明効果を向上させると共に、装置の組立工数低
減および価格の低下を図ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案によれば、前述の従来形における問題点
を解決するため、導光板背面部に配置されたプリ
ント基板に該プリント基板上の部品位置、種類等
を表示するために使用されるシルクスクリーン印
刷を利用した光を反射するための反射層を形成す
る構造を使用する。

（作用） 上述のような手段を用いることにより、導光板
背面に洩れる光がプリント基板上に設けた印刷層
によつて反射され再び導光板内部に戻される。し
たがつて、照明光の損失が少なくなり、導光板に
よる照明効果が増大し文字およびパターン等の表
示コントラストが増大する。さらに、この印刷層
は部品位置、種類等を印刷するのと同一の工程で
設ければよく、装置の組立工数低減および価格の
低下を図ることができる。

（実施例） 以下、図面により本考案の実施例を説明する。
第１図ａは、本考案の１実施例に係わる導光板照
明装置を示す。同図の装置は、ランプ等の照明源
１、透明樹脂等で形成された導光板２、例えば図
示しない操作スイツチその他の回路部品が取り付
けられたプリント基板３、文字およびパターン等
が施されたパターンスクリーン５、遮光板６、お
よびプリント基板３上に形成された反射層７等に
よつて構成される。

第１図ｂは、プリント基板３を示す正面図であ
る。同図に示すように、プリント基板３には導光
板２の背面部に相当する位置に例えば白色のシル
クスクリーン印刷によつて反射層７が形成されて
いる。シルクスクリーン印刷は反射層７の他に例
えば操作スイツチの取り付け位置を表示するため
の位置表示マーク９，１０等に使用されている。
また、プリント基板３にその他の電子部品等が取
付けられる場合はその電子部品の取付け位置等を
表示するためにも使用される。また、プリント基
板３上に設けられた回路接続用の導電パターン等
の図示は省略されている。なお、１１はスイツチ
取付け用の穴であり、１２はランプ１の貫通穴で
ある。

以上のような導光板照明装置においては、照明
源１から出た光が導光板２を通りパターンスクリ
ーン５を照射することにより該パターンスクリー
ン５上の文字およびパターン等を照明表示する。
この場合、プリント基板３上に設けられた反射層
７によつて導光板２の背面に抜け出た光も再び反
射されてパターンスクリーン５を照射するために
利用されるから光の損失が少なく導光板による照
明を効果的に行なうことが可能になる。

なお、上述においては、反射層をプリント基板
上の部品の位置等を表示するシルクスクリーン印
刷を共用して構成したが、反射層７を例えばプリ
ント基板上に形成された導電パターンあるいは該
導電パターンにハンダデイツプ処理によりハンダ
層を施したものによつて構成することも可能であ
る。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、プリンタツク紙
あるいはアート紙等の別部品を用いることなく、
プリント基板上に他の目的で設けられた印刷層を
反射層として利用することが可能になり、効果的
に導光板照明を行なうことができると共に、導光
板照明装置の組立工数が削減され価格も低下させ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本考案の１実施例に係わる導光板照
明装置の概略を示す説明図、第１図ｂは第１図ａ
の装置に用いられているプリント基板を示す正面
図、そした第２図は従来形の導光板照明装置を示
す説明図である。 １……照明源、２……導光板、３……プリント
基板、４……反射板、５……パターンスクリー
ン、６……遮光板、７……反射層、９，１０……
位置表示用印刷層、１１……スイツチ取付け穴、
１２……照明源貫通穴。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 照明源、該照明源からの光を導く導光板、該
   導光板背面部に配置されたプリント基板、該導
   光板前面部に設けられた表示用パターンスクリ
   ーンを具備し、該プリント基板上の導光板背面
   部に対向する箇所に光を反射するための印刷層
   を形成したことを特徴とする導光板照明装置。 ２ 該印刷層はシルクスクリーン印刷によつて形
   成されている実用新案登録請求の範囲第２項に
   記載の装置。 ３ 該印刷層はプリント基板上に設けられた導電
   パターン層である実用新案登録請求の範囲第１
   項に記載の装置。