JPS6335107Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はリボンスクリユウ式オーガに関する。

従来、スクリユウオーガは中心軸を有するスク
リユウ羽根により構成されており、中心軸がある
ためスクリユウ羽根によつて搬送可能な礫径が小
さく、従つて掘削可能な礫層の範囲が狭いという
欠点があつた。ところで、この欠点を解消するス
クリユウオーガとして、第１図に示すように、礫
の搬送を邪魔していた中心軸を取除いたリボン状
スクリユウ羽根１を使用したリボンスクリユウ式
オーガ２が既に提案されている。しかし、上記リ
ボンスクリユウ式オーガ２によると、リボン状ス
クリユウ羽根１先端のカツタビツト３はその回転
中心から外れた片側位置についているため、礫の
掘削取込み時に、リボン状スクリユウ羽根１が偏
心運動を行ない、振動発生のもとになつていた。

そこで、本考案は上記欠点を解消し得るリボン
スクリユウ式オーガを提供することを目的とす
る。

即ち、本考案は先端にカツタビツトを有するリ
ボン状スクリユウ羽根の外周に且つ上記カツタビ
ツトとは180゜対称位置で補助カツタビツトを設け
たことを特徴とするリボンスクリユウ式オーガ
で、かかる構成によると、先端のカツタビツトに
よる掘削反力は180゜対称位置の補助カツタビツト
の反力によつて軽減され、従つてリボン状スクリ
ユウ羽根の偏心運動が減じられると共に振動の発
生も少なくなる。

以下、本考案の一実施例を第２図〜第４図に基
づき説明する。１１は筒状ケーシング１２内に回
転自在に配設された本考案に係るリボンスクリユ
ウ式オーガで、中心軸のないリボン状スクリユウ
羽根１３の先端には複数個のカツタビツト１４が
設けられると共に、その先端から後端に向つて０
〜90゜の範囲、90〜180゜の範囲、そして特に、カ
ツタビツト１４とは180゜対称位置において、リボ
ン状スクリユウ羽根１３外周下面に補助カツタビ
ツト１５Ａ，１５Ｂ，１５Ｃがそれぞれ配設され
ている。また、上記各補助カツタビツト１５Ａ，
１５Ｂ，１５Ｃは、その先端掘削面の直径D′が
ちようど筒状ケーシング１２の外径Ｄと一致する
ように突出されている。

従つて、リボン状スクリユウ羽根１３が矢印Ａ
方向に回転すると、先端のカツタビツト１４によ
る掘削反力は180゜対称位置の補助カツタビツト１
５Ｃの反力によつて軽減され（なお、90〜180゜範
囲のカツタビツト１５Ｂも反力軽減に役立つ）、
従つてリボン状スクリユウ羽根１３の偏心運動が
減じられると共に振動の発生も少なくなる。ま
た、補助カツタビツト１５Ａ，１５Ｂ，１５Ｃに
よる掘削穴径は筒状ケーシング１２の外径に一致
させられているため、筒状ケーシング１２を地中
内に押込む際の抵抗がかなり軽減され、従つて掘
削をスムースに且つ速く行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の一部切欠側面図、第２図〜第
４図は本考案の一実施例を示すもので、第２図は
一部切欠側面図、第３図は第２図の−矢視
図、第４図は第３図の−矢視図である。 １１……リボンスクリユウ式オーガ、１２……
筒状ケーシング、１３……リボン状スクリユウ羽
根、１４……カツタビツト、１５Ａ，１５Ｂ，１
５Ｃ……補助カツタビツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端にカツタビツトを有するリボン状スクリユ
   ウ羽根の外周に且つ上記カツタビツトとは180゜対
   称位置で補助カツタビツトを設けたことを特徴と
   するリボンスクリユウ式オーガ。