JPS633501Y2 - - Google Patents

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JPS633501Y2
JPS633501Y2 JP1982093556U JP9355682U JPS633501Y2 JP S633501 Y2 JPS633501 Y2 JP S633501Y2 JP 1982093556 U JP1982093556 U JP 1982093556U JP 9355682 U JP9355682 U JP 9355682U JP S633501 Y2 JPS633501 Y2 JP S633501Y2
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JP
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ring
pressure side
wall surface
low
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JP1982093556U
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JPS58195151U (ja
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  • Mechanical Sealing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、Oリング保持部材がこれを洞貫する
軸部材に対して軸線方向に相対移動可能とされて
おり、前記Oリング保持部材の内周側にOリング
を保持するための軸部材と同心的な環状のOリン
グ溝が形成され、前記OリングがOリング溝の底
壁面と軸部材の外周面に圧接してOリング保持部
材と軸部材の間がシールされるシール装置に関す
るものである。
従来この種シール装置としては、例えば第1図
に示す如きメカニカルシールに2次シール用とし
て装備されるものが知られている。
すなわち、第1図に示すメカニカルシールは、
静止環5をケーシング6に固定させ、Oリング保
持部材たる回転環1を、両環1,5を洞貫する軸
部材たる回転軸2に嵌着固定したスプリングリテ
ーナ7に図示されていないピン等を介して回転不
能に且つ軸線方向移動自在に保持させると共に、
スプリング8を介して静止環5に押圧させてあつ
て、前記両環1,5の相対摺接回転作用によつて
密封流体側たる高圧側Aと大気側たる低圧側Bと
をシールさせるように構成されており、さらに前
記回転環1と回転軸2との間を、回転環1の追隨
つまり回転軸2に対する軸線方向相対移動に拘わ
らず、回転環1に形成せる回転軸2と同心的な環
状のOリング溝4に嵌入保持させたOリング3で
もつてシールさせるように構成されている。
而して、かかるメカニカルシールに装備された
従来のシール装置にあつては、第2図に示す如
く、Oリング溝4の底壁面4bから回転軸2(軸
部材)方向に起立される低圧側側壁面4aが回転
軸2の軸線に直交すべく形成されていて、回転環
1が高圧側A方向(第1図上、矢印方向)へ相対
移動せしめられる場合、Oリング3は、初期の段
階では、Oリング溝4の低圧側側壁面4aに押圧
されるも、Oリング3の周面と回転軸2の外周面
2a及びOリング溝4の底壁面4bとの間の摩擦
力によつて高圧側A方向に移動せしめられず、そ
の位置で押圧変形せしめられるのみであり、その
後この変形がある程度進行した時点で高圧側A方
向に滑動し始めることになる。
このとき、回転環1が高圧側A方向に相対移動
されるに要する力Fは、Oリング3が滑動し始め
るまではOリング3の変形抵抗つまりねじれ変形
抵抗によるものであり、Oリング3が滑動し始め
た後においてはOリング3とこれに接触する前記
各面2a,4bとの間の摩擦力によるのである。
そして、上記力Fと回転環1の高圧側A方向へ
の相対移動量Sとの関係は、第4図に実線で示さ
れる如くとなる。
したがつて、従来のシール装置によれば、回転
環1の移動量Sが極めて小さい(0.01〜0.2mm)
初期の段階で、既に回転環1を移動させるに要す
る力Fが急激に増大することになり、このため回
転環1の追隨不良つまり特に高圧側A方向への相
対移動が円滑に行われ難いといつた不都合を生
じ、延いては前記両環1,5の相対摺接回転作用
によるシール機能が良好に行われ得ないといつた
不都合を生じる。
本考案は、上記した点に鑑みてなされたもの
で、前記回転環等のOリング保持部材の高圧側方
向への相対移動を可及的に小さい力で円滑に行わ
しめるように改良されたシール装置を提供しよう
とするものであつて、その要旨とするところは、
特にOリング溝の底壁面から軸部材方向に起立さ
れる低圧側側壁面を、低圧側方向に順次窄まる傾
斜状に形成した点にある。
次に、その一実施例を第3図及び第4図につい
て説明する。
この実施例は、第1図に示すものと同一構造の
メカニカルシールに2次シール用として装備され
たシール装置に係り、第3図は第2図に相当する
部分を示したものである。
第3図において、11は前記回転環1に相当す
るOリング保持部材たる回転環、12は前記回転
軸2に相当する軸部材たる回転軸、13は回転環
11に形成した回転軸12と同心的な環状のOリ
ング溝14に嵌入保持させたOリングで、このO
リング13がOリング溝14の底壁面14bと回
転軸12の外周面12aに圧接することによつ
て、回転環11と回転軸12との間をシールさせ
ている。
そして、前記Oリング溝14の低圧側側壁面1
4aは、低圧側B方向へ順次直線的に窄まる、つ
まりOリング溝14の底壁面14bに対して適宜
の角度θをなした傾斜状に形成されている。
したがつて、このような構成であれば、回転環
11を高圧側A方向に相対移動させるに要する力
Fが冒頭に述べた従来のシール装置による場合に
比して極めて小さくなり、回転環11の高圧側A
方向への追隨移動が円滑に行われて、メカニカル
シールのシール機能が低下する虞れがないのであ
る。
すなわち、第3図に示す断面部分について考え
ると、Oリング溝14の低圧側側壁面14aが低
圧側B方向に傾斜面となつているから、回転環1
1が高圧側A方向へ相対移動せしめられると、O
リング13の外周側部分13aが傾斜面たる低圧
側側壁面14aの押圧作用によつて高圧側A方向
へ回転せしめられる如く変形され、これと相俟つ
てOリング13の内周側部分13bが高圧側Aと
低圧側Bとの差圧△PによつてOリング13と低
圧側側壁面14aとの間の空隙部分15内へと押
込まれるべく変形されることになり、したがつて
Oリング13には、上記両変形作用によつて必然
的にOリング13を高圧側A方向に転動せしめよ
うとする回転モーメントが与えられる。かくし
て、回転環11の高圧側A方向への相対移動に伴
つて、Oリング13は高圧側A方向に転動せしめ
られることになるのである。
而して、Oリング13と回転軸12の外周面1
2a及びOリング溝14の底壁面14bとの間に
作用する摩擦力は、Oリング13が滑動する場合
に比して転動する場合の方がはるかに小さくなる
ことから、回転環11を高圧側A方向に移動させ
るに要する力Fは、第2図に示す如くOリング溝
4の低圧側側壁面4aを底壁面4bに対して直交
状とさせた従来シール装置における場合に比して
極めて小さくなり、したがつて回転環11の追隨
移動が円滑に行われるのである。
このことは、第4図に示す、Oリング溝14の
低圧側側壁面14aの傾斜角度θを種々変更して
行つた実験結果からも明確に理解される。
すなわち、この実験は、密封流体として例えば
窒素ガスといつた気体を用い、高圧側Aと低圧側
Bとの差圧△Pが5Kg/cm2であり且つ無潤滑の条
件下で、回転環11を高圧側A方向に相対移動さ
せるに要する力つまり抵抗力Fとその移動量Sと
の関係を測定したものである。第4図において、
前記傾斜角度θが90゜の場合(つまり冒頭の従来
シール装置の場合)を実線で、θが60゜の場合を
一点鎖線で、またθが30゜の場合を二点鎖線で
夫々示してある。なお、回転環11の必要相対移
動量は僅かであり、一般には1mm前後である。
第4図に示す実験結果からも明確なように、傾
斜角θを90゜とした場合は、Oリングが滑動し始
める以前の初期段階つまり回転環の移動量Sが僅
か0.01〜0.2mmとなつた時点から抵抗力Fが急激
に増大するが、傾斜角θを60゜ないし30゜とした場
合は、このような初期段階で抵抗力Fが急増する
ようなことはない。ところで、前記傾斜角θは、
差圧△Pが大きい場合には、Oリング13の内周
側部分13bの空隙部15への食込み変形を必要
以上に生じさせないため、大きい設定しておくこ
とが望ましいが、前述した如きOリング13の外
周側部分13aに対する効果を損う程度以上に大
きくしてはならないこと勿論である。
なお、Oリング溝14の低圧側側壁面14aの
内周端縁は、上記各実施例の如く、必ずしも回転
軸12の外周面12aに近接する箇所まで延設さ
せておかなくともよいものであり、回転環11の
必要相対移動量等の諸条件に応じて、第5図に示
す如き箇所で止めておいてもよい。
また、本考案に係るシール装置は、第1図に示
す如きメカニカルシールの2次シール用として適
用されるばかりでなく、油圧機器等のOリングを
用いてシールさせるような部分にも好適に用いる
ことができるものである。特に、圧力条件にもよ
るが(好ましくは高圧側と低圧側との圧力差が10
Kg/cm2以下)、Oリング保持部材と軸部材との相
対移動量が0〜2mmの範囲内である場合に好適す
る。さらに、密封流体も気液区別されないが、特
にOリングの摩擦抵抗が大きくなる気体をシール
させる場合において、従来シール装置に対する効
果は著しい。
以上の説明からも容易に理解されるように、本
考案のシール装置は、Oリング保持部材が高圧側
方向に相対移動せしめられる場合において、低圧
側方向に順次窄まる傾斜状に形成したOリング溝
の低圧側側壁面によるOリングの押圧作用と、該
低圧側側壁面とOリングとの間に存在する空隙部
にOリングを押込ませようとする高圧側と低圧側
の差圧作用との相乗効果によつて、Oリングを高
圧側方向へ転動させるように構成したものである
から、冒頭に述べた従来のシール装置による場合
に比して、Oリング保持部材を高圧側に相対移動
させるに要する力を大巾に小さくすることがで
き、その相対移動を極めて円滑に行わしめうるも
のである。
したがつて、本考案のシール装置によれば、O
リング保持部材の追隨性が極めて良好となり、当
該装置を組込んだメカニカルシール等の機器の性
能を向上させることができる。
しかも、以上のような効果を奏するものであり
ながら、僅かにOリング溝の低圧側側壁面の形状
を改良するだけでよく、何ら複雑な改良を必要と
するものでないから、設計製作上極めて有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のシール装置を示す縦断側面図、
第2図は同要部の拡大図であり、第3図は本考案
のシール装置の一実施例を示す要部の第2図相当
図、第4図は実験結果を示すグラフであり、第5
図は他の実施例を示す第3図相当図である。 11……回転環(Oリング保持部材)、12…
…回転軸(軸部材)、13……Oリング、14…
…Oリング溝、14a……底圧側側壁面、14b
……低壁面、15……空隙部、A……高圧側、B
……低圧側。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. Oリング保持部材がこれを洞貫する軸部材に対
    して軸線方向に相対移動可能とされており、前記
    Oリング保持部材の内周側にOリングを保持する
    ための軸部材と同心的な環状のOリング溝が形成
    され、前記OリングがOリング溝の底壁面と軸部
    材の外周面に圧接してOリング保持部材と軸部材
    の間がシールされるシール装置において、前記O
    リング溝の底壁面から軸部材方向に起立される低
    圧側側壁面を、低圧側方向に順次窄まる傾斜状に
    形成したことを特徴とするシール装置。
JP9355682U 1982-06-21 1982-06-21 シ−ル装置 Granted JPS58195151U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9355682U JPS58195151U (ja) 1982-06-21 1982-06-21 シ−ル装置

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JP9355682U JPS58195151U (ja) 1982-06-21 1982-06-21 シ−ル装置

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Publication Number Publication Date
JPS58195151U JPS58195151U (ja) 1983-12-26
JPS633501Y2 true JPS633501Y2 (ja) 1988-01-28

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JP9355682U Granted JPS58195151U (ja) 1982-06-21 1982-06-21 シ−ル装置

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JP (1) JPS58195151U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2019017A1 (de) * 1970-04-21 1971-11-11 Huels Chemische Werke Ag Freihalten der Rührwellendichtungen von Polymerisat in Polymerisationskesseln mit Untenantrieb

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2019017A1 (de) * 1970-04-21 1971-11-11 Huels Chemische Werke Ag Freihalten der Rührwellendichtungen von Polymerisat in Polymerisationskesseln mit Untenantrieb
US3782739A (en) * 1970-04-21 1974-01-01 Huels Chemische Werke Ag Method and apparatus for keeping free the agitator shaft seals from polymeride in polymerization vessels with bottom drive

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58195151U (ja) 1983-12-26

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