JPS6334911A

JPS6334911A - コイルの製造方法

Info

Publication number: JPS6334911A
Application number: JP61177497A
Authority: JP
Inventors: Taiji Fujimoto; 藤本　泰司
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1986-07-30
Filing date: 1986-07-30
Publication date: 1988-02-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、コイルの製造途中に導線ｌこ損傷が生じる
のを防止するのに役立つコイルの製造方法に関するもの
である。

〔従来の技術〕

第５図は例えば特開昭５５−６７１１３号公報に示され
た円筒状の超電導コイルの側断面図であり、（１）は超
電導導線、（２）は円筒状の巻軸（２ａ）と超電導導＃
（１）の両端部を支持する一対のフランジ（２ｂ）から
なり超電導導線（１）が巻回されている巻枠である。

この超電導コイルは、一般に第６図に示す方法で製造さ
れる。図において（３）は巻枠（２）を径方向ｌこ固定
する支持軸、（４）、（５）は巻枠（２）を軸線方向に
固定する押えナツトであり、支持軸（３）は金具（３）
を介して巻線機軸（７）にボルトなどで直結される。こ
の状態で巻線機軸（７）を回転して巻枠（２）ｌこ超電
導４　ｍ　（１）が巻回されるが、このとき超電導導線
（１）を整列密着巻きを行なうためには超電導導線（１
）に張力を与える必要があり、巻線後巻軸（２ａ）には
矢印で示す方向に超電導導線（１）の張力による締付力
Ｗが作用する。この巻線作業後超電導コイルは支持軸（
３）、押えナツト（４）、（５）がついた状態でエポキ
シ樹脂で含浸一体化される。

含浸後は第７図に示すとおり前記の押えナツト（４）、
（５）を外し、巻枠（２）のフランジ（２ｂ）面を受台
（８）であてがい支持軸（３）を矢印の方向に押圧して
エポキシ樹脂で一体化された超電導コイルは支持軸（３
）から取外される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の超電導コイルは以上のような手順で製造されてい
るので、超電導コイルの軸線方向が長い場合には超電導
導線（１）の張力による締付力Ｗが支持軸（３）方向に
働き超電導コイルを支持１１１］（３１から取外すのに
多大な時間を要するという問題点があった。また、第７
図で示すとおり支持軸（３）を巻枠（２）から抜き取る
途中において巻軸（２ａ）の支持＠（３）による支持が
なくなった部分には図の一点鎖線で示すごとく締付力Ｗ
ｌこよって内＃Ｉｌこ縮み量δで縮みができ支持軸（３
）が残っている部分との超電導導線（１）の境界部にク
ランクが発生し超電導コイルは超電導破壊を生じるとい
う問題点があった。

この発明は、かかる問題点を解決するためになされたも
ので、容易にかつ導線に損傷を与えずにコイルを支持軸
から取外すことのできるコイルの製造方法を得ることを
目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係るコイルの製造方法は、巻軸内周側が巻軸
の軸線方向にテーパ状の巻枠を外周面が軸線方向にテー
パ状の支持軸に嵌合し、次に前記巻軸外周面に導線を巻
回し、その次に樹脂を前記導線に含浸し、その後前記支
持軸を前記巻枠から抜き取るものである。

〔作用〕

この発明においては、巻軸と支持軸との嵌合面がテーパ
状になっているので、支持軸をコイルの軸線方向にコイ
ルから抜き取るとき、コイルの軸線方向−律に巻軸が半
径方向に縮む。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を図について説明する。

第１図はこの発明の一実施例を示す側断面図であり、図
１こおいて（１０）は円筒状の巻軸（ｆＯａ）とその両
側に形成された一対のフランジ（１ｏｂ）とからなり内
周面がテーパ状Ｅこ形成された巻枠、（１１）は外周面
がテーパ状ｌこ形成された支持軸で、巻枠（１０）に支
持軸（１１）が嵌合する。そして、巻枠（１０）と支持
軸（１１）とが嵌合した状態で超電導導線（１）が巻枠
（１０）に巻回されて含浸され、巻軸（１０ａ）には矢
印に示す超電導導線（１）による締付力Ｗが作用する。

上記のようｌこ構成された超電導コイルにおいては、巻
軸（１Ｏａ）のテーパ大径側のフランジ（１ｏｂ）面に
受台（８）をあてがい支持軸（１１）のテーパ小径側か
ら支持軸（１１）を押圧することによって、一体化され
た超電導コイルは支持軸（１１）から取外される。

図中の一点鎖線は支持軸（１１）を巻枠（１０）から抜
きとる途中における締付力Ｗによる巻枠（１０）と超電
導導線（１）との変位を示すものであるが、巻軸（＋ｏ
ａ）と支持軸（１１）との嵌合面がテーパ面（１２）に
なっているためｌこ超電導コイルの軸線方向−律にほぼ
同−縮み量δで超電導導線（りおよび巻軸（１０ａ）が
縮み、前述の従来のもののように巻枠（１０）内部に支
持軸（１１）がない部分とある部分とに縮み量の差があ
るということはない。したがって、縮み量の差による超
電４導Ｍ（１）のクラッタなどの発生がなくまた巻軸（
１Ｏａ）と支持軸（１１）との嵌合面がテーパ面（１２
）　ｉこなっているために軸線方向に長い超電導コイル
でも支持軸（１１）から容易に取外すことができる。

なお、上記実施例の他従来構成の巻枠（２）でも同様に
取外すことが可能な他の実施例を第２図に示す。図にお
いて（１３）は外周面が巻軸（２ａ）の内周面とストレ
ートｌこ嵌合し、内周面がテーパ状ｌこ形成されて支持
軸（１１）と嵌合したスペーサである。このスペーサ（
１３）は第５図に示すようにスペーサ（１３）の軸線方
向に沿って三分割されて構成されている。

このものの場合には、超電導コイルは、スペーサ（１３
）のテーパ大径側端面に受台（８）をあてがい支持軸（
１１）のテーパ小径方向から支持軸（１１）を押圧する
ことにより支持軸（１１）から取外される。また、スペ
ーサ（１３）は三分割されているので、容易に超電導コ
イルから取外すことができる。

第４図ｆこ示すものは巻枠のない超電導コイルが支持軸
（１１）から取外すことが可能な一実施例であり、（１
４）はスペーサであり、超電導コイルは、超電導環ｍ　
（１）が直接このスペーサ（１４）に巻回され含浸され
、その後は上記実施例と同様にして支持軸（１１）から
取外される。

なお、上記実施例は超電導環Ｍ（りが巻回されてなるコ
イルｌこついて説明したが、勿論この発明はこのものに
限定されるものではなく、通常の導線でもよい。また、
コイルは円筒状以外の例えばレーストラック状、多角筒
状のものでもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明によれば、巻軸内周側が巻
軸の軸線方向にテーパ状の巻枠を外周面が軸線方向にテ
ーパ状の支持軸に嵌合した状態で導線巻回および樹脂の
含浸を行ない、その後支持軸を巻枠から抜き取るように
したので、巻枠の軸線方向−律に導線が半径方向に縮む
結果、抜き取りの際に導線がクラックなどの損傷を受け
るようなことはない。また、巻枠と支持軸との嵌合面が
テーパ状ｔこなっているので、コイルは支持軸から容易
に抜き取ることができるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す超電導コイルの側断
面図、第２図はこの発明の他の実施例を示す超電導コイ
ルの側断面図、第６図は第２図のスペーサの斜視図、第
４図はこの発明の別の実施例を示す超電導コイルの側断
面図、第５図は従来の超電導コイルの一例を示す側断面
図、第６図は第５図の超電導コイルの製造態様を示す側
断面図、第７図は第５図の超電導コイルの別の製造態様
を示す側断面図である。（１）・・超電導導線、（２）、（１０）・・巻枠、（
１１）・・支持軸。なお、各図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。％１図馬２図％３図鴨４図Ｉち５図罠６図死７図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）巻軸内周側が巻軸の軸線方向にテーパ状の巻枠を
外周面が軸線方向にテーパ状の支持軸に嵌合し、次に前
記巻軸外周面に導線を巻回し、その次に樹脂を前記導線
に含浸し、その後前記支持軸を前記巻枠から抜き取るこ
とを特徴とするコイルの製造方法。
（２）内周面が軸線方向にストレート状の巻軸と支持軸
との間に内周面が軸線方向にテーパ状のスペーサが介在
している特許請求の範囲第１項記載のコイルの製造方法
。
（３）スペーサは軸線方向に沿って複数個に分割されて
なる特許請求の範囲第２項記載のコイルの製造方法。
（４）導線は超電導導線である特許請求の範囲第１項な
いし第５項のいずれかに記載のコイルの製造方法。