JPS6334649B2 - - Google Patents

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JPS6334649B2
JPS6334649B2 JP55010871A JP1087180A JPS6334649B2 JP S6334649 B2 JPS6334649 B2 JP S6334649B2 JP 55010871 A JP55010871 A JP 55010871A JP 1087180 A JP1087180 A JP 1087180A JP S6334649 B2 JPS6334649 B2 JP S6334649B2
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JP
Japan
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voltage
inverting
current
integrator
input terminal
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JP55010871A
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JPS55133122A (en
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Kuroodo Jeraaru Shisu Jan
Kuroodo Kaiiru Jan
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Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips Electronics NV
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Publication date
Application filed by Koninklijke Philips Electronics NV filed Critical Koninklijke Philips Electronics NV
Publication of JPS55133122A publication Critical patent/JPS55133122A/ja
Publication of JPS6334649B2 publication Critical patent/JPS6334649B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/04Frequency selective two-port networks
    • H03H11/12Frequency selective two-port networks using amplifiers with feedback
    • H03H11/1213Frequency selective two-port networks using amplifiers with feedback using transistor amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/34DC amplifiers in which all stages are DC-coupled
    • H03F3/343DC amplifiers in which all stages are DC-coupled with semiconductor devices only
    • H03F3/3432DC amplifiers in which all stages are DC-coupled with semiconductor devices only with bipolar transistors
    • H03F3/3435DC amplifiers in which all stages are DC-coupled with semiconductor devices only with bipolar transistors using Darlington amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/04Frequency selective two-port networks
    • H03H11/12Frequency selective two-port networks using amplifiers with feedback
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/04Frequency selective two-port networks
    • H03H11/12Frequency selective two-port networks using amplifiers with feedback
    • H03H11/1217Frequency selective two-port networks using amplifiers with feedback using a plurality of operational amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H19/00Networks using time-varying elements, e.g. N-path filters

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ある信号レベルの一方の側にある第
1の信号部分と他方の側にある第2の信号部分と
を有する低周波信号用の低域フイルタに関するも
のである。
また、本発明は、小形家庭用機器あるいはデー
タ転送システムにおける低周波の電流等にのる擬
似信号(スプリアス信号)をろ波するのに用いて
好適である。
〔従来の技術〕
最近の小形家庭用器具におけるタイマ回路の重
要性は増大している。さらに、これら家庭用器具
を小型化するため、および経済性の点から、タイ
マ回路を集積化し、集積回路の形で構成すること
は重要である。
このような器具は、多くの場合、特定の間隔だ
け離間されたほぼ方形のパルスを発生する装置を
具えている。これらパルスは、計数装置に供給さ
れる。特定の時間にプリセツトされた計数装置が
前記時間に相当するパルス数を受信すると、タイ
マは必要な動作を開始させるための信号を供給す
る。
このような使用に対しては、周波数基準または
クロツクとして電源周波数を用いるのが効果的で
ある。この電源周波数は、主要国では一定値に非
常に安定に保たれている。たとえば、ヨーロツパ
では50Hzであり、米国では60Hzである。
〔発明が解決しようとする課題〕
不運なことに、基本周波数は電源では安定に保
持されているが、周波数が数百Hzよりも一般に大
きい擬似信号によつて主電源がしばしば妨害され
る。これら擬似信号は、電源の信号波形を損な
い、この信号波形に基づく計数動作を妨害する。
1〜3KHzの範囲の擬似信号は、頻繁に発生し、
非常に厄介である。
長い間、前記擬似信号を低域フイルタによつて
除去することが試みられてきたが、現在の技術レ
ヘルでは、このような低域フイルタをモノリシツ
ク基板上に集積化することは不可能である。この
ような従来の低域フイルタは、実際に、集積化す
ることのできない数マイクロフアラツドの容量を
用いることを必要とするからである。
例えば、フランス国特許出願第2363220号明細
書は、この目的のためのろ波電源を開示してい
る。この電源は、コンデンサ以外は集積化されて
いる。
従つて、本発明の目的は、入力信号にのる擬似
信号を除去するための集積化が可能な低域フイル
タを提供することにある。
この発明では、ろ波は論理回路に対して主に必
要とされ、このような回路においては、特にI2L
(Integrated Injection Logic)技術で、小さい
値の電流を供給する電源を容易に実現できること
を考慮に入れている。
本明細書では、“主電極”は、大きな電流が流
れる電極、すなわちバイポーラトランジスタで
は、ベースによつて構成される制御電極とは異な
るエミツタおよびコレクタであることに留意すべ
きである。
〔課題を解決するための手段および作用〕
本発明は基準信号レベルの一方の側に位置する
第1信号部分と他方の側に位置する第2信号部分
とを有する低周波数信号をろ波して通過させるた
めの低域フイルタにおいて、前記第1信号部分に
対して主として動作する第1電圧反転積分器を含
む第1回路と、この第1回路に直列に接続され、
かつ前記第2信号部分に対して主として動作する
第2電圧反転積分器を含む第2回路とを具備し、
前記第1、第2電圧反転積分器の各々が、非反転
入力端子が定電圧点に接続された電圧反転電流増
幅器と、この増幅器の反転入力端子と出力端子と
の間に介挿された容量素子と、上記増幅器の出力
端子に接続された定電流積分電流源と、を有し、
前記第1、第2回路の各々が更に、しきい値比較
器と、定電流制御電流源と、上記しきい値比較器
の出力により制御されて上記定電流制御電流源を
対応する電圧反転電流増幅器の反転入力端子に接
続するスイツチ手段と、を有し、前記第1回路の
しきい値比較器の入力端を当該低域フイルタの入
力端子に接続し、前記第1電圧反転積分器の出力
端を前記第2回路のしきい値比較器の入力端に接
続し、前記第2電圧反転積分器の出力端を出力し
きい値比較器を介して当該低域フイルタの出力端
子に接続したことを特徴とする。
本発明はいくつかの利点を有している。接近し
た時間幅の狭い擬似信号の場合にはろ波は特に効
果的である。第1積分器は、信号の第1部分(特
に平均値の一方の側にある半周期)の擬似信号を
完全に除去する。この場合擬似信号は前記積分器
の前記積分時間よりも小さい持続期間を有してい
るものとする。比較器と関連する第2積分器は、
第2信号部分すなわち前記平均値の反対側の信号
部分に関係した半周期に影響を及ぼす擬似信号の
かなり部分を除去する。これは、負帰還によつて
説明することができる。すなわち、増幅器の出力
端子の電圧が増大するときに、増幅器の入力端子
にこれを阻止するよう作用が生じる。これら作用
は制動効果を呈し、装置は非常に低速にのみ変化
しうる。また、コンデンサがすべての高周波をア
ースに対して分路し、低周波を通過させるという
こともできる。
前記積分時間は、前記積分器が動作する最短信
号部分の期間の0.7倍よりも小さくするのが好適
である。
本発明装置は、信頼性が高い。さらに、小形化
でき、かつ、モノリシツクチツプに集積化するこ
とができる。
前記低域フイルタにおいて、第2積分器の出力
端子と出力しきい値比較器の入力端子との間に第
3電圧反転積分器を設け、この積分器は、 −第3電圧反転電流増幅器を具え、その反転入力
端子と出力端子との間に追加のコンデンサを設
け、非反転入力端子を一定電圧点に接続し、 −前記第3増幅器の出力端子に接続した追加の定
電流積分電流源を具え、前記第3増幅器の入力
端子を、反転しきい値比較器によつて制御する
スイツチを経て、前記第3積分器に対応する定
電流制御電流源に接続し、前記反転しきい値比
較器の入力端子を第2積分器の出力端子に接続
し、 前記第3積分器の出力端子を前記出力しきい値
比較器に接続して構成する。
前記第3積分器は、特に第2信号部分(第1積
分器によつてろ波された第1部分とは違つて平均
値の他方の側にある信号部分)中程に発生する高
振幅の擬似信号を除去する。
実際上、方形波パルスは正弦波信号をクリツプ
することによつて一般に得られるので、各半周期
の中程に発生するたいていの擬似信号はクリツピ
ングの結果除去され、あいは減少した振幅を有す
る。従つて、完全なろ波が必要とされる場合に
は、第3積分器を用いるのが有益である。
本発明は、“実効容量マルチプライヤ”として
知られている効果を用いていることに留意すべき
である。このような“ミラー”回路は、ニユーヨ
ークのマグローヒル社によつて1948年に刊行され
た“Radiation Lad.Series”の第21巻の
“Electronics Instruments”の78ページの
“Integration”の章に記述されている。この回路
は、たとえば可変リアクタンスを得るために米国
特許第3553609号明細書において用いられている
が、この目的は本発明の目的と全く異なつてい
る。
第2積分器が動作する前記半周期内に発生する
前記非常に短時間幅の擬似信号を、第1積分器の
積分時間よりも長い(たとえばこの積分時間の2
倍まで)積分時間を第2積分器に与えることによ
つても除去することができる。
この回路は、前の回路よりも一層容易に実現す
ることができる。第1積分器の増幅器の非反転入
力端子を接続する一定電圧点をフイルタの他の積
分器の増幅器のうちの少なくとも1つの増幅器の
非反転入力端子を接続する一定電圧点と同一にす
るのが好適である。好適には、この一定電圧点を
接地する。
第1積分器の積分電流源と第2積分器の制御電
流源とを同一にするのが好適であり、これにより
回路は簡単になり、電力消費を減少させる。
前記フイルタに、以後出力電流源と称する電流
源を設け、出力しきい値比較器が、この出力電流
源とフイルタの出力端子との間に設けたスイツチ
の状態すなわち開閉を制御するようにしてもよ
い。
第3の積分器の積分電流源と前記出力電流源と
を同一にするのが好適であり、これにより回路が
簡単になり電力を節約する。
入力端子と第1しきい値比較器との間にダイオ
ードを逆方向に設けるのが好適である。このダイ
オードは、入力端子が高レベルにあるときに、入
力端子から外部電流がフイルタに流入するのを防
止する。
しきい値比較器に対して同一の基準電圧を用い
るのが好適である。これにより回路が簡単とな
る。しきい値比較器とこれにより制御されるスイ
ツチとをバイポーラトランジスタによつて構成
し、このトランジスタの一方の主電極を制御電流
源に接続し、他方の主電極を対応する増幅器の入
力端子に接続し、ベースを基準電圧に接続するの
が好適である。
所望の利得に従つて、増幅器を、エミツタ接地
配列に好適に接続され、100のオーダの電流利得
を得ることができ、簡単であるという利点を有す
る1個のトランジスタにより構成するか、あるい
は複数個のトランジスタを有する回路により構成
することができる。
好適な実施例では、増幅器として同一導電形の
2個のバイポーラトランジスタを用いる。第1ト
ランジスタは入力トランジスタであり、第2トラ
ンジスタは出力トランジスタであり、これらトラ
ンジスタを“標準ダーリントン”配列に接続し、
ベースが前記増幅器の入力端子を構成する第1ト
ランジスタのエミツタを第2トランジスタのベー
スに接続し、第2トランジスタのエツタを接地
し、前記2個のトランジスタのコレクタを相互接
続して、対応する積分電流源に接続し、前記増幅
器の出力端子とする。この回路は、高電流利得
β、たとえばNPNトランジスタの場合には10000
の電流利得を可能にする。このことは、容易に集
積化することができる非常に小さい容量のコンデ
ンサの使用を可能にし、およびまたは非常に低い
周波数のろ波を可能にする。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明を参照する図は正確な寸法で
表わしたものではなく、特に第3図におけるコン
デンサの放電時間については正確な比例割合で表
わしたものでないことに注意すべきである。
また、たとえば第11図および第12図におけ
るNPNトランジスタはPNPトランジスタで置き
換えて逆にすることも可能である。これに伴う変
更は当業者には明らかである。
さらに以下の説明において、信号の第1部分す
なわちその平均値レベルの上側部分は、第1積分
器によつて完全にろ波されることに留意すべきで
ある。信号の第1部分は平均値レベルの他方の側
にも位置させることができ、この場合にはしきい
値比較器を反転させればよいことは明らかであ
る。
第1図において、フイルタの2個の直列接続し
た積分器を101および102で示す。これら各
積分器は、電圧反転電流増幅器111,121と
定電流積分電流源(以下、積分定電流源と称す
る)104,106とにより構成する。これら増
幅器の非反転入力端子Z,Z′を接地し、それらの
反転入力端子M,Pと出力端子N,Qとをコンデ
ンサ110,120を経て相互に接続する。前記
電流源は、対応する増幅器の出力端子N,Qに接
続する。これら2個の電流源は、電流IC1,IC2
それぞれ供給する。
前記各増幅器111,121の反転入力端子
M,Pを、組合せ回路107,108により構成
され、しきい値比較器107a,108aにより
制御されるスイツチK,Jを経て、定電流制御電
流源(以下、制御定電流源と称する)103,1
05に接続する。これら2個の電流源は、電流
Ib1,Ib2をそれぞれ供給する。
MまたはPに接続されたコンデンサの極板を以
後“第1極板”といい、NまたはQに接続された
極板を“第2極板”という。
供給電圧Va(例えば、ろ波すべき交流電源電
圧)を受けるフイルタの入力端子Eを、第1比較
器107aの入力端子に接続し、第1積分器10
1の出力端子Nを、第2積分器102の第2比較
器108aの入力端子に接続する。第2積分器1
02の出力端子Qを、スイツチ109bを制御す
る出力比較器109aに接続する。比較器109
aとスイツチ109bの組合せ回路を109で示
す。スイツチ109bは、出力電流源112から
の電流Ia3の通過または阻止を制御する。この電
流は当該フイルタの出力信号を形成する。フイル
タの出力信号は、実際に比較器109aの状態を
表わす。出力信号は端子Sに発生する。
勿論、第1比較器107aのしきい値VT1は供
給電圧Vaの高レベルVahと低レベルVabとの間に
設定しなければならない。比較器107aの出力
端子における電圧を以後Veで示す。第1積分器
101の出力Voの低レベルVobは第2比較器10
8aのしきい値VT2よりも低く、第2積分器10
2の出力Vqの低レベルVqbは前記出力比較器10
9aのしきい値VT3よりも低い。この場合、高レ
ベルVohおよびVqhは、上記しきい値VT2および
VT3に各々等しいか又はそれらよりも高い。な
お、ここでは前記3個の比較器は同一基準電圧
VRによつて制御する。
本発明回路の動作は、以後、方形波入力電圧に
基づいて説明する。この電圧波形を選ぶ理由は、
正弦波に比べて、回路動作の説明が容易となるか
らであるが、この種の波形にのみ制限されるもの
ではない。さらに、正弦波の供給電圧Vaを、し
きい値比較器107aによつて方形波電圧に変換
する。その結果、各半周期の中程に存在す擬似信
号がすでに除去され、あるいはかなり減少する。
220Vの主電源電圧では、擬似信号は100V以上の
振幅をほとんど有さない。
容量値がCのコンデンサを、同時に電流増幅器
および電圧変換器を構成し電流利得βを有し非反
転入力端子を接地した素子の反転入力端子と出力
端子との間に設けると、前記増幅器の出力端子と
アースとの間にいわゆる“ミラー効果”が得られ
る。
この状態は、増幅器と、この増幅器に並列に接
続されたコンデンサと、しきい値スイツチとから
成る組合せ回路を、出力端子とアースとの間にし
きい値スイツチに並列に設けた容量値がβCのコ
ンデンサにより構成される回路と置き換えた場合
と同様である。たとえば、容量値がCのコンデン
サ110の出力極板Nにおける電圧変動dVcに対
する等価電荷量は、CβdVCに等しい。電流源10
4が電流Ic1を供給すると、コンデンサは積分時
間W=CβdVC/Ic1の後前記電荷を受け取る。好適に は、この積分時間は、前記積分器が動作する信号
部分の最短時間幅の1/3倍と0.7倍との間、すなわ
ち対称周期信号の半周期の1/3倍と0.7倍との間に
なければならない。
説明を簡単にするために、第1図のフイルタに
おおよそ等価な回路を第2図に示す。まず第1
に、積分器101について考える。この積分器
は、コンデンサC′と、電流Ic1を供給する積分定
電流源104と、前記積分器の出力比較器108
aと、Nに正確に等しい点N′と、組合せ回路1
07の比較器107aと、スイツチK′とを具え
ている。この場合、上記等価回路のスイツチ
K′は、第1図の点Mが存在しなくなるため、ス
イツチKとは端子同志が等しくはならないが、
略々等価である。
同様に、積分器102は、コンデンサC″と、
電流Ic2を供給する積分定電流源106と、フイ
ルタの出力比較器109aと、Qに正確に等しい
点Q′と、スイツチJ′とを具えている。この場合
も、上記スイツチJ′は、点Pが存在しなくなるた
め、スイツチJとは端子が等しくはならないが、
略々等価である。
この構成は、C′およびC″がβ′Cおよびβ″Cに等
しい値を有する場合と同じである。ここにβ′およ
びβ″は2個の各増幅器111,121の電流利得
である。スイツチ(すなわちK′)が閉じると、
点Nが接地される。スイツチK(すなわちK′)が
開くとコンデンサC′は、式Ic1dt=C′dVcに従つて
電流Ic1によつて充電される。
第2積分器においても、このことは、スイツチ
J(すなわちJ′)、点Q、コンデンサC″および電流
Ic2に対しても同様である。
第1積分器101に対し以下の計算を行う。
C=3pF、β′=10000、Ic1=3μA、dVc=1Vと
すれば、 C′=β′C=10000×3×10-12 =3×10-8F =0.03μF dt=3×10-8/3×10-6 =10ミリ秒/ボルト すなわち、50Hzの周波数での半周期となる。
従つて、充電電流を非常に小さい値に制限する
ことによつて、前記電荷を得るのに必要な期間を
得ることができる。その期間は、ろ波すべき周波
数の半周期の期間に匹敵し、最適値は前記半周期
の半分である。コンデンサが急速に充電されるの
を防止する前記制限動作は、厄介な短時間幅の擬
似信号を伝達されないようにする。
フイルタによつて除去すべき擬似信号は、計数
動作に悪影響を及ぼす擬似信号、すなわちスイツ
チK′すなわちKが開いている期間内でのスイツ
チK′すなわちKの短時間の閉に相当する擬似信
号、およびK′すなわちKが閉じている期間内で
のスイツチK′すなわちKの短期間の開に相当す
る擬似信号である。前記擬似信号は、入力電圧に
よつて決まる正しい回路状態を妨害しようとす
る。このことは、正の半周期の間装置を低レベル
状態にセツトする負の擬似信号を意味し、および
負の半周期の間装置を高レベル状態にセツトする
正の擬似信号を意味する。
逆に、入力によつて決まる正しい状態を保持し
ようとする擬似信号は、なんら問題がなく、この
信号は伝達されない。
入力端子Eに入力する信号は、出力端子Sに到
達するためには次の径路をとる。すなわち、入力
端子E、回路107、点M,N、回路108、点
P,Q、比較器109、出力端子Sである。この
信号を除去するためには、前記径路の1点でこの
信号が伝達されないようにすることで十分であ
る。
第3図に時間tの関数として示す波形は、本発
明フイルタを通過する周期2Tを有する対称方形
波の変化状態を表わしている。波形3Aは、供給
電圧Vaを示し、この供給電圧は平均値Vmoyaに
対して上側部分と下側部分とを具えている。波形
3Bは入力比較器107aの出力電圧Veを示し、
波形3Cは第1積分器101の出力端子Nの電圧
Voを示し、波形3Dは第2積分器102の出力
端子Qの電圧Vqを示し、波形3Eは出力端子の
電流Iq3または電圧Vsを示す。これら各電圧は添
字hを付して示す高レベル、および添字bを付し
て示す低レベルを有している。
第1図に関係した第3図、および第4,5,
6,8,9,10,12図においては、供給電圧
Vaの高レベルVahに相当する半周期信号部分は、
第1信号部分であり、第1図の第1積分器101
によつてろ波される。インバータおよび/または
反対に動作する比較器107aによつて、逆の状
態が得られるが、原理は同じである。
第3図は、それぞれD10,D11,D12で
示し、それぞれt0、t3、t′3で始まる“第1”信号
部分の3つの半周期を示している。最初の2つの
半周期は、t1およびt′1で終了する。供給電圧Va
の低レベルVabに相当する半周期は、“第2”信
号部分である。第3図では、2つのこれら半周期
をF10およびF11で示している。これら半周
期はそれぞれt1およびt′1で始まり、t3およびt′3
で終わる。
供給電圧Vaの低レベルVabよりも高い第1比較
器107aのしきい値VT1を、第3図の波形3A
の部分にプロツトする。
さらに、基準電圧VRはVehとVebとの間に設定
する。第3図では、Vebは一般的に、すなわち零
でない値で表わす。図に示される回路の実施例で
は、Vebは零とする。電圧Veが例えばt0とt1との
間にて高レベルを有する場合、この電圧はスイツ
チK,K′を閉じ、等価コンデンサC′は短絡され
る。従つて、電流源104からの電流Ic1はアー
スに直接流れ、電圧Voは低レベルVobの電圧とな
る。
時刻t1で、低レベルVebになる電圧Veは、スイ
ツチK,K′を開き、等価コンデンサC′を充電す
る。これにより、点N,N′の電圧は増大するが、
この増加は電流Ic1の小さな値によつて低速とな
る。その期間はt1からt2までの期間W1である。
時刻t2で、点Nの電圧Voは高レベルVohに達す
る。この高レベルの値は、第2比較器108aの
しきい値VT2の値である。t2−t1に等しい積分時
間W1は、t3−t1すなわち半周期の期間Tよりも
小さい。第3図では積分時間W1は、前記半周期
の1/3である。コンデンサ110,C′の電荷およ
び点Nの電圧レベルVohは、t2からt3までは変わ
らない。時刻t3は、“第2”値の半周期F10の
終期である。
t3で電圧Veが高レベルVehに復帰すると、スイ
ツチK,K′が再び閉じて、コンデンサ110,
C′が放電する。このため点N,N′の電圧はt43で
低レベルVobにもどる。放電時間W′1は、t3とt43
との間の時間である。
放電は式C・dVc=Ib1・dtに従つて電流Ib1で増
幅器111を経てアースに行われる。従つて、
Ib1=Ic1ならば、充電よりもβ倍短い。すなわち、
β=100ならばほとんど瞬時である。放電時間
W′1を、Ib1またはβを小さくすることによつて延
長することができる。
波形3Dは、第2積分器102の出力端子Qの
電圧を示す。第2積分器は、第1積分器101と
同様に動作する。半周期F10内のt2とt3との間
に、点Nの電圧が高レベルVohを有すると、スイ
ツチJ,J′が閉じ、等価コンデンサC′が短絡され
る。点Qの電圧Vqは低レベルVqbとなり、電流源
106からの電流はアースに直接流れる。
たとえばt3で、低レベルVobに向かう電圧Vo
が、スイツチJ,J′を開く。コンデンサC″が充電
され、点Q,Q′の電圧が増加する。電流Ic2の小
さな値によつて低速となる前記増加は、t3からt4
の期間W2を有している。この期間は、半周期T
よりも短く、第3図では半周期の1/3に等しい
(t′4およびt″4はt4に相当する他の半周期の点を示
す)。
時刻t4で、点Qの電圧は高レベルVqhに達する。
この高レベルは、第3比較器109aのしきい値
VT3に等しい。Voが低レベルにある限り、スイツ
チJ,J′は開いたままであり、コンデンサ12
0,C″の電荷は不変である。
例えばt′1でVoが低レベルから上昇し始めても、
スイツチJ,J′は開いたままであり、点Nの電圧
がt′2で高レベルVohに達するまで、コンデンサ1
20,C″の電荷は不変である。高レベルVohは、
しきい値比較器108aのしきい値電圧VT2の値
である。Voがt′2(またはt2)で高レベルに達する
と、スイツチJ,J′が閉じ、コンデンサ120の
等価容量C″は、t′2からt′42の期間W′2中放電す
る。この結果、電圧Vqは低レベルVqbとなる。
波形3Eは、電流源112によつて供給される
出力電流Is3またはこの出力端子において点Sと
共通点(図示せず)との間に設けた抵抗(図示
略)の両端間に現れる出力電圧Vsを示す。
点Qの電圧Vqが出力比較器109aのしきい
値電圧VT3よりも小さいと、スイツチ109bが
開き、電流源112から出力端子Sに電流Ia3
流れなくなる。
点Qの電圧VqがVT3に等しくなると、すなわち
高レベルVqhに達すると、電流源112は出力端
子Sに電流Ia3を供給する。後続の論理回路が電
圧入力を要求するならば、出力端子Sとアースと
の間に抵抗(図示せず)を設けると、出力端子S
に電圧Vsが得られる。
第4図は、擬似信号を有する第3図の信号の変
化を示す(第4図は各半周期をD10,F10,
D11,F11,D12により表わす)。第3図
と対比的に、放電時間に対しても同一のスケール
を採用した。放電時間は一般に非常に短く、図に
は表われないものである。
第4図の信号は、“第1”値を有する半周期で
あるD10上の擬似信号B1,B4とD11上の
擬似信号B2とを有し、“第2”値を有する半周
期であるF10上の擬似信号B5,B6とF11
上の擬似信号B7とB3を有している。
Vaが高レベルVahにあるときにK,K′に対して
発生する厄介な擬似信号は、スイツチを開かせる
負の擬似信号であり、Vaが低レベルにあるとき
には、スイツチを閉じさせる正の擬似信号であ
る。
電流源104による電流のかなりの制限の結
果、Vaが高レベルVahにあるときに発生しスイツ
チK,K′を開かせる負の擬似信号は、これらが
短期間であるならば、点N′の電圧を、比較器1
08aが応答するようなレベルに増大させること
ができない。
“第1”値の半周期の間に、スイツチK,
K′が閉じ、点Nが接地されると、電流Ic1を非常
に小さい値に制限することは、コンデンサ11
0,C′の急速な充電を防止し、従つて厄介な短時
間幅の擬似信号の通過を防止し、このため擬似信
号が除去される。
擬似信号B4は、入力に対応する正しい回路状
態を保持しようとし、従つてなんらの問題も生じ
ない。
擬似信号B1の振幅(Vah−Vabよりも小さい)
は、スイツチKを開くには十分でないため、この
擬似信号は点Nには伝達されない。
擬似信号B2の振幅(Vah−Vab以上である)
は、スイツチKを開くには十分であるが、電流
Ic1の非常に小さい値は、擬似信号B2の期間の
関数として、点Nの電圧変動を非常に小さな値に
制限する。点Nでは、この擬似信号は非常に小さ
い電圧増加B′2を発生させる(波形4C参照)。
この電圧増加は、比較器108aのしきい値VT2
によつて定められるVohよりもかなり小さく保た
れるので、この電圧増加は伝達されない。
B1またはB2の直後の擬似信号が、同様にし
て除去されることは明らかである。
第4図は、積分時間が“第1”信号部分の期間
の半分(この場合には半周期)よりも小さい場合
を示している。積分時間が前記半分よりも大きい
場合も、“第1”信号部分の擬似信号は同様に除
去される。
“第2”値の第1半周期F10上の擬似信号B
5は、入力に対応する正しい回路状態を保持しよ
うとし、従つて問題とはならない。
Vaが低レベルVabにあるときに発生し、しかも
(Vah−Vab)よりも小さい振幅を有する正の短時
間幅の擬似信号、たとえばB6は点Nに伝達され
ない。
他方、Vaが低レベルVabにあるときに発生し、
しきい値レベルVT1−Vabに等しいかまたはこれ
より大きい振幅を有する正の短時間幅の擬似信号
は、点Nに伝達される。
第4図において、この2つの例は、時刻t5で発
生し、時刻t6で消滅する擬似信号B3と、時刻t7
で発生し、時刻t8で消滅する擬似信号B7とであ
る。このような擬似信号が発生すると、これらは
コンデンサ110,C′を放電させ、Voを低レベ
ルに低下させる。前記擬似信号が終了するまで、
Voは低レベルVobに保たれる。この瞬間、コンデ
ンサC′の新しい充電サイクルが開始する。擬似信
号B3に対しては、この充電動作はスイツチK,
K′が時刻t′3が閉じることによつて中断される。
擬似信号B7に対しては、この充電動作は時刻
T9の電圧レベルVohに到達させる。
このような擬似信号の存在の結果は、前記半周
期の期間の値と第1積分器の積分時間とにより変
化すると共に、“第2”値の前記半周期の間の擬
似信号の状態により変化する。
前記積分時間が“第2”値の半周期の半分より
も小さい(第4図に示す)場合には、前記半周期
の初めまたは終りで、しかもこの半周期の端部か
ら積分時間W1よりも小さい間隔内で擬似信号が
発生すると、点Nの電圧はVohよりも小さいピー
クB′7およびB′3を呈する。これらピークは、
比較器108aによつて伝達されない。擬似信号
を搬送する半周期に相当する出力パルスは伝達さ
れるから、パルスの数が変化しないので問題とは
ならない。従つて、計数動作は影響されない。実
際上、擬似信号B7の場合には、点Nの電圧が
Vohに達する時刻t9は遅れ、スイツチJ,J′が閉
じる時刻も遅れる。擬似信号B3の場合、点Qの
電圧がVqhに達する時刻t10は進み、スイツチJ,
J′が開く時刻も進む。
連続する短時間幅の擬似信号が同様に除去され
ることは明らかである。
逆ではあるが同様にして、前記積分時間W1が
前記“第2”部分の半分よりも大きい場合に、前
記部分の初めまたは終りに、かつ該部分の端部か
ら前記半周期の期間と積分時間との間の差よりも
小さい距離で擬似信号が発生するならば、パルス
の数は変化せず、従つて計数プロセスは影響を受
けない。
1つのパルスの中程に、特に一様な信号の場合
にはその半周期の中程に大きな擬似信号が発生す
ることはほとんどない。例えば220Vの主電源の
信号波形は、110Vを越える擬似信号をほとんど
含まない。従つて、これら擬似信号は、入力比較
器107aに影響を与えず、かつ、除去される。
第5図において、波形5Aは“第2”値の第2
半周期F15の中程に擬似信号B21を有する電
圧Veを示す。この擬似信号は、高レベルVehと低
レベルVebとの間の差に等しい振幅を有してい
る。この擬似信号は時刻t21で発生し、時刻t22で
終了する。期間t22−t21は、例えば半周期の期間
の0.01倍および0.1倍のオーダである。
波形5Bは、第1積分器101のコンデンサ1
10の放電時間W′3がその充電時間W3の1/3であ
る場合のNの電圧を示す。時刻t3でスイツチKが
閉じると、電圧Voはt20−t3に等しい時間内に、
VohからVobに減少する。
時刻t21で擬似信号B21が発生すると、コン
デンサ110が放電を開始するが、この放電は終
了しない。擬似信号B21が終了する時刻t22で
Veが再び値Vebに達するとき、VoはVobよりも大
きい。従つて、コンデンサ110は再充電され、
点Nの電圧は時刻24で値Vohに達する。擬似信号
B21はB′21に転換されるが、この擬似信号
B′21は値Vobには達していない。
波形5Cは、急速に放電する第2積分器102
に対する点Qの電圧を表わす。Voのスパイク
B′21は、Vqには全く影響を及ぼさない。
従つて、前記積分器が動作する信号部分の最短
のものの期間の0.2倍までの放電時間を有する積
分器を有することが効果的である。
第6図の波形6Aは、“第2”値の第2半周期
F20の中程に擬似信号B31を有する電圧Ve
を示す。この擬似信号は、高レベルVehと低レベ
ルVebとの差に等しい振幅を有している。この擬
似信号は、時刻t31で発生し時刻t32で終了する。
期間t32−t31は、第1積分器101の積分時間に
対して短い。
波形6Bは、積分時間W5が半周期の1/3である
第1積分器101に対するNの電圧を示す。t31
で、スイツチKを閉じさせる擬似信号B31は、
VoをVohからVobに減少させる。時刻t32でスイツ
チKが開き、点Nの電圧VoがVohに徐々に増加す
る。Voは時刻t33でVohに達し、そのレベルは時
刻t′3まで続く。このように擬似信号B′31は、
時刻t31からt33まで発生する。
波形6Cは、第2積分器102に対する点Qの
電圧を示す。この積分器の積分時間W6は第1積
分器101の積分時間よりも長く、図中、半周期
の2/3である。
時刻t31で、VohからVobへの低下は、コンデン
サ120を充電させる。第2積分器102の積分
時間W6は、擬似信号の期間t32−T31と第1積分
器の積分時間W5との和であるt33−t31よりも大
きいので、この充電プロセスはVqがVqhに達する
前に中断される。その結果、擬似信号B″31は
出力比較器109aによつて除去される。波形6
Dは、出力信号を示す。このように計数動作は妨
害されない。
従つて、第2積分器102には、第1積分器1
01の積分時間の1〜2倍の積分時間を与えるの
が好適である。
“第2”値を有する部分または半周期の期間の
0.5倍以下の積分時間を有する積分器を選ぶこと
により、また第2積分器102の出力端子と出力
しきい値比較器109aとの間に、前記第1およ
び第2積分器と同じか、または類似し、インバー
タが前段に設けられる追加の電圧反転積分器を設
けることによつて、すべての擬似信号を高信頼度
で除去することができる。第7図は、第2積分器
の出力端子Qと出力比較器109aとの間に追加
の積分器190を加えた第1図の装置を示す。第
1図に相当する回路部品には、206で示す第2
積分器の積分電流源を除いて、同一番号を付して
示す。
追加の積分器190は、電圧反転電流増幅器1
71と積分定電流源176とにより構成する。前
記増幅器171の非反転入力端子Z″を接地し、
その反転入力端子Gと出力端子Hとをコンデンサ
170によつて相互に接続する。前記電流源17
6は、電流Ic4を供給し、増幅器171の出力端
子Hに接続する。
増幅器171の反転入力端子Gを、回路178
を経て、電流Ib4を供給する制御定電流源175
に接続する。前記回路178は、しきい値比較器
178aにより制御されるスイツチLとインバー
タ180とにより構成する。
しきい値比較器178aの入力を、第2積分器
の出力端子Qにより制御する。さらに比較器17
8aを、基準電圧VRに接続する。積分器190
の出力端子Hを、出力比較器109aの入力端子
に接続する。
積分器190は、前述した各積分器と全く同じ
ように動作する。
第8図において、時間tの関数としての波形8
aは、半周期がTの入力電圧Veの3つの周期を
示す(高レベルはVehであり、低レベルはVeb
ある。)第1半周期(t0〜t1のD31)、第3半周
期(t3〜t′1のD32)、第5半周期(t′3〜t″1のD
33)は“第1”値を有している。すなわち、こ
れらは第1積分器101によつてろ波される。第
2半周期(t1〜t3のF31)、第4半周期(t′1−
t′3のF32)、第6半周期(t″1で開始するF3
3)は“第2”値を有している。F32の中程
に、t13で始まりt14で終る振幅がVeh−Vebに等し
い擬似信号B13を示す。
波形8Bは、Nの電圧Voを示す。その高レベ
ルはVohであり、低レベルはVobである。第1積
分器101の積分時間は、W10=T2−t1である。
これは、半周期Tの1/3のオーダである。放電時
間W′10(図示略)はほぼ零であり、放電はほとん
ど瞬間的に行われる。
時刻t13で、電圧Veが値Vehに達すると、スイ
ツチK,K′が閉じる。時刻t′2から高レベルにあ
つたVoはVobに減少し、時刻t14からスイツチK,
K′が開いてコンデンサ110が充電され、Vo
時刻t15でレベルVohに再び達する。t15はt′3の前
にあり、時刻t′3で半周期が終了する。ここで、
Voは低レベルにもどる。擬似信号B13は、
B′13に変換され、これは半周期を2つに分け
る。
波形8Cは、点Qの電圧Vqを示す。その高レ
ベルはVqhであり、低レベルはVqbである。第2
積分器102の積分時間は、W11=t4−t3であ
る。これは、半周期Tの1/3のオーダである。放
電時間W′11(図示略)は、ほぼ零である。
時刻t′2でスイツチJが閉じるために、時刻t′2
まで高レベルVqhにあつたQの電圧が低レベル
Vqbに低下し、このレベルはt13まで続く。t13で、
電圧Voを高レベルから低レベルに低下させる擬
似信号B13が、スイツチJ,J′を開くと、コン
デンサ120が充電され、電圧Vqが低レベルVqb
から高レベルVqhに上昇し、時刻t16で高レベルに
達し時刻t15まで続く。
時刻t15で、高レベルに達するVoがスイツチJ
を閉じると、Vqは低レベルVqbに復帰し、時刻t′3
まで続く。この時点から、時刻t″4で点Qの電圧
が高レベルVqhに達するまでコンデンサ120が
再充電される。高レベルVqhは、“第1”値の3
番目の半周期D33の全期間中続く。
波形8Dは点Gの電圧を示し、その形状は点Q
の電圧の形状と全く逆となる。
波形8Eは、点Hの電圧Vhを示す。この波形
は、高レベルVhhから低レベルVhbまで変化する。
第3積分器190の積分時間W12は、t17−t4に
等しい。それは、半周期Tの1/3のオーダである。
放電時間W′12(図示略)は、実質的に零である。
時刻t2で、点Gの電圧の高レベルVqhがスイツ
チLを閉じ、点Hの電圧は低レベルVhbとなり、
時刻t4まで続く。時刻t3でVgが高レベルから低レ
ベルに変化すると(t4で低レベルに達する)、ス
イツチLが開きコンデンサ170は時刻t17まで
充電される。この時点で、Vhは高レベルVohに達
し、このレベルは時刻t′2まで続く。
時刻t′2で、Vgの高レベルVghへの変化はスイツ
チLを閉じ、点Hの電圧が減少し、低レベルが時
刻t16まで続く。時刻t16で、点Gの電圧が低レベ
ルに達すると、スイツチLが開くが、コンデンサ
170の充電プロセスは時刻t15で中止される。
これは、スイツチLが閉じて時刻t″4まで閉じた
ままであるためである。このように、大きな擬似
信号B13は小さい擬似信号B″13に変形され
る。擬似信号B″13は、振幅が非常に小さいの
で比較器109aを通過することができない。
波形8Fは、パルス数が入力電圧のパルス数と
同じである出力電圧Vsを示す。このように、計
数プロセスは、擬似信号B13によつて妨害され
ない。
第9図は、周期がT2の周期信号を示す。この
信号は、図では平均値VE2nより高いレベルVE2h
を有する期間T′2の短期間電圧パルス(デユーテ
イサイクルR1=T′2/T2)の形態の部分D41,
D42,D43と、図では、前記平均値より低い
レベルVE2bを有する期間T′2の長期間パルス(デ
ユーテイサイクルR2=T″2/T2)の形態部分F
41,F42とを有している。
この形状の信号をろ波するためには、本発明フ
イルタの2個の積分器は相違させるのが好適であ
り、短期間パルスに対して動作する積分器の積分
時間は前記短期間パルスの期間T′2の0.30〜1倍
とし、長期間パルスに対して動作する積分器の積
分時間は前記長期間パルスの期間T″2の0.30〜1
倍とするのが好適である。各積分器は、前述した
ように構成する。
本発明は、すべてのデユーテイサイクルに対し
て用いることができる。
第10図は、非周期的なデータ伝送信号を示
す。この信号は、平均値VE3nより大きいレベル
VE3hを有し、持続期間の異なる5個のパルスD
1,D2,D3,D4,D5を有している。最短
期間パルスD3およびD5の持続時間は既知の値
T3である。これらパルスは、間隔F1、F2、F3、
F4だけ離間している。これらの間隔は、平均値
VE3oより低いレベルVE3bを有する異なる持続時間
を有し、最短間隔F3は既知の値T′3を有してい
る。
この形状の信号を本発明フイルタでろ波するた
めには、パルスD1,D2,D3,D4,D5を
ろ波するようにした積分器は、最短期間パルスD
5の持続時間T3のほぼ0.30〜1倍の積分時間を
有し、パルス間隔の間の信号をろ波するようにし
た積分器は、最短間隔F3の持続期間T′3のほぼ
0.3〜1倍の積分時間を有するのが好適である。
たいていの場合、以下に説明する図面のNPN
トランジスタをPNPトランジスタで置き換える
ことができ、その逆も可能である。これに関する
変形は当業者には明らかである。
第11図には、第1反転積分器を1で示し、第
2積分器を2で示し、追加の反転積分器90を反
転しきい値比較器80の後段に設ける。
第1積分器は、特に、コンデンサ10を具えて
いる。このコンデンサの第1極板を点M1を経て
NPN増幅器トランジスタ11のベース211に
接続する。このトランジスタはエミツタ接地配列
に接続し、そのコレクタ311を出力端子に接続
し、そのエミツタ411を接地する。
前記コンデンサ10の第2極板を点N1を経て
トランジスタ11のコレクタ311に接続する。
第1積分器は、また、点N1に接続した積分定
電流源14を具えている。
さらに、制御定電流源12をPNPトランジス
タ13を経て共通点M1に接続する。このトラン
ジスタのエミツタ403に前記電流源12を共通
点3を経て接続する。この切換えトランジスタ1
3のコレクタ203を点M1に接続する。トラン
ジスタ13自身は、しきい値比較器107aと、
これによつて制御されるスイツチKにより構成す
る第1図の回路107の機能を実行する。ベース
303は、基準電圧V1Rによつて駆動する。
第2積分器は、特に、コンデンサ20を具えて
いる。その第1極板をP1を経てNPN増幅トラ
ンジスタ21のベースに接続する。このトランジ
スタはエミツタ接地配列に接続し、そのエミツタ
を接地する。前記コンデンサ20の第2極板を、
Q1を経てトランジスタ21のコレクタに接続す
る。
前記第2積分器は、また、点Q1に接続した積
分定電流源24を具えている。さらに、電流源1
4を、PNP切換えトランジスタ23を経て、点
P1に接続する。電流源14を、トランジスタ2
3のエミツタに接続する。切換えトランジスタ2
3のコレクタを点P1に接続し、そのベースを基
準電圧V1Rに接続する。
従つて、電流源14は第1積分器の積分定電流
源だけでなく、第2積分器の制御定電流源として
も機能する。トランジスタ23は、トランジスタ
13が回路107の機能を有するのと同様に、回
路108の機能を有する。
追加の積分器90は、特に、コンデンサ70を
具えている。その第1極板を、エミツタ接地配列
に接続したNPN増幅器トランジスタ71のベー
スにG1を経て接続し、第2極板をH1を経てト
ランジスタ71のコレクタに接続する。トランジ
スタ71のエミツタを接地する。
前記追加の積分器は、また、点H1に接続した
積分定電流源84と、一定制御電流Ib4を供給す
る電流源74とを具えている。電流源74を、
PNPトランジスタ73を経て共通点G1に接続
する。この切換えトランジスタ73のエミツタを
前記電流源74に接続し、コレクタを点G1に接
続する。従つて、トランジスタ73はスイツチと
して働く。
第2積分器2と追加の積分器90との間に、反
転しきい値比較器80を設ける。すなわち、第2
積分器の出力端子Q1を、NPN反転トランジス
タ80のベースに接続し、このトランジスタのエ
ミツタを基準電圧V1Rに接続し、そのコレクタ
(電流源74からの電流Ib4を受け取る)を、切換
えトランジスタ73のエミツタに接続する。
定電流源84を、点H1だけでなく、トランジ
スタ6のエミツタにも接続する。このトランジス
タのコレクタを出力端子S1に接続し、ベースを
基準電圧V1Rに接続する。トランジスタ6は、回
路109(出力比較器109aおよびスイツチ1
09b)の機能を実行し、定電流源84は出力電
流源112の機能を実行する。従つて、電流源1
4と同様に、電流源84は2つの機能を実行す
る。S1はフイルタの出力端子である。トランジ
スタ13のエミツタと電流源12との間の共通点
3は、実際のフイルタの入力点を形成する。この
入力点の前段にはダイオード4を設ける。このダ
イオードは、入力端子E1を前記入力点から分離
し、入力電圧が高い場合に前記入力端子E1から
外部電流がフイルタに流入するのを防止する。
4個のトランジスタ13,23,73,6をベ
ース接地配列に接続する。それらのエミツタを各
電流源12,14,74,84に接続し、3個の
トランジスタ13,23,73のコレクタを対応
するコンデンサの第1極板に接続し、トランジス
タ6のコレクタは出力端子を形成する。これらト
ランジスタのベースには、基準電圧V1Rを並列に
供給する。
この回路では、切換え比較器13,23,7
3,6のしきい値電圧VTは、内部エミツタ−ベ
ース電圧の値VEBだけV1Rと異なる。従つて、し
きい値電圧はV1R+0.5ボルトに等しい。入力電圧
の高レベルVE1hはこの値よりも大きくなければな
らず、入力電圧の低レベルはこの値よりも小さく
なければならない。
トランジスタ11,21,71はそれぞれ点線
枠内に示す。その理由は、これらトランジスタを
第12図に基づいて以下に説明する回路の1つに
よつて置き換えることができるからである。これ
らトランジスタは、点AとA′、点A0とA′0、
点A00とA′00との間に設けられている。E
1,M1,N1,P1,Q1,G1,H1,S1
における電圧を、VE1,VM1,VN1,VP1,VQ1
VG1,VH1,VS1で示す。これらの高レベルは添字
hを付して示し、これらの低レベルは添字bを付
して示す。トランジスタ13,23,73,6の
ベースに供給される電圧、すなわち基準電圧を
V1Rで示す。トランジスタの内部ベース−エミツ
タ電圧をVBEで示し、内部コレクタ−エミツタ電
圧をVCE(飽和している場合にはVCEsat)で示す。
これら表示には、関連するトランジスタの番号を
付す。
切換えトランジスタ13が導通しないとき電圧
V1Rが印加されていると、電流源12はこのトラ
ンジスタ13を介して電流を供給することができ
る。これは、切換トランジスタ23,73および
6に対しても同様であり、対応する電流源はそれ
ぞれ14,74および84である。高レベルは次
の通りである。
VM1h=Vp1h=VG1h=VBE11=VBE21 =VBE71=0.7V 対応するトランジスタが導通するまでは、トラ
ンジスタ11、トランジスタ21またはトランジ
スタ71のベースに電流は流れ得ない。トランジ
スタ11,21,71が導通しないときは、N
1,Q1,H1はVTに等しい高レベルにある。
VN1h=VQ1h=VH1h=V1R+VBE(23、73、6)=
V1R+0.5V=VTであり、V1R=3Vならば、VT
VN1h=VQ1h=VH1h=3.5Vである。
入力信号の高レベル(たとえば5V)より低く
なければならないしきい値電圧VTは、増幅トラ
ンジスタ11,21,71が導通しているときの
これらトランジスタのベース電圧(0.7V)より
も高くなければならない。
低レベルは次の通りてある。正常動作の間、 VM1b=VP1b=VG1b=0.6V M1,P1,G1の電圧はわずかにしか変化せ
ず、トランジスタ11,21,71の内部ベース
−エミツタ電圧の近辺を変動する。その理由は、
これら電圧が、オン/オフモードで動作しないか
らである。この状態は開始の瞬時にはわずかに異
なるが、これは本発明とは無関係である。
VN1b=VQ1b=VH1b=対応するトランジスタの
VCEsat=0.1V N1,Q1,G1が低レベルにあるとき、対応
するトランジスタが飽和し、そのベースは高レベ
ルである。
コンデンサの第1極板が高レベル(0.7V)に
あるとき、このコンデンサの第2極板は低レベル
(0.1V)にあり、コンデンサは、第1極板が第2
極板よりもかなり高くなるように充電される。
前記コンデンサの第1極板の電圧が0.7Vより
も小さくなると(たとえば0.6V)、対応するトラ
ンジスタは不飽和にされる。ミラー効果のため、
不飽和への移行は低速である。第2極板の電圧
は、高レベル(3.5V)に増大する。コンデンサ
が放電し、続いて逆方向に再充電される。第2極
板の電圧は、第1極板の電圧よりも高い値に達す
る。
3.4VのN1の電位変動に相当する等価電荷変
動は、3pFのコンデンサおよび100のβに対して
は1ナノクーロンである。
第1積分器において、入力電圧が高レベル(た
とえば5V)に上昇すると、カツトオフされてい
たトランジスタ13がターンオンし、電流源12
からの電流I1が分岐点M1に流れ、コンデンサ1
0が急速に充電される。この充電時間は、電流源
12によつて供給される電流I1に基づく。M1
電圧が低レベルから高レベルに急速に上昇し、
N1の電圧よりも高くなる。点N1の電圧は高レベ
ルから低レベルに低下する。トランジスタ11が
飽和し、電流源14からの電流I2は分岐点N1に
流れる。
定常状態では、電流I1はもはや分岐点M1を流
れず、ダイオード4および入力端子E1を経て流
れる。
トランジスタ11は、入力電圧のほぼ半周期の
間(1ミリ秒または10ミリ秒)飽和状態にあり、
N1の電圧は低レベルを有し、電流I2が分岐点N
1を連続的に流れる。
入力電圧VE1が零に低下すると、導通状態にあ
つたトランジスタ13がカツトオフし、電流I1
もはや分岐点M1を流れず、ダイオード4および
入力端子E1を経て流れる。前述したトランジス
タ11の不飽和への低速移行が始まる。この不飽
和への低速移行の間、点M1の電圧はゆつくりと
低レベルに減少し、点N1の電圧は高レベルに増
大する。電流I2が分岐点N1に流れ(トランジス
タ23は導通していない)、コンデンサを放電し、
前とは反対の方向に再充電する。点N1の電圧
は、点M1の電圧よりも大きくなる。前に与えた
電荷量と3μAの電流I2に対しては、不飽和への移
行プロセスは0.3ミリ秒かかる。積分時間はI2
値を決定するが、βが1000であればI1の値はかな
り小さく、例えば10倍または15倍小さくできるこ
とに注意すべきである。実際には、簡単にするた
めI1はI2と同じ値とする。
不飽和への移行が終了した後、分岐点M1およ
びN1の電圧は、入力電圧VE1が低レベルに留ま
る限り安定に保持される。分岐点M1に電流は流
れず(I1はダイオード4および入力端子E1を経
て流れる)、および分岐点N1に電流は流れない
(N1の電圧が3.5Vの高レベルに達し、トランジ
スタ23がターンオンするので、I2は分岐点P1
を流れる)。
この状態は、入力電圧VE1が高レベルとなり、
トランジスタ13がターンオンし、電流I1がコン
デンサ10を放電して反対方向に再充電し、M1
の電圧が高レベルから低レベルに減少し、M1の
電圧が増大し、サイクルが再び始まるまで続く。
第2積分器は、第1積分器と全く同じように動
作し、NPNトランジスタ80が比較器およびイ
ンバータとして動作し、PNPトランジスタ73
が単独で制御電流Ib4に対するスイツチとして機
能する以外は、第3積分器はこれに先行するもの
と同様に動作する。出力部ではPNPトランジス
タ6は、出力比較器および出力スイツチとして機
能する。
第11図において、第7図の増幅器111,1
12,171を構成する枠内のトランジスタ1
1,21,71を、第12図に示す種々の回路に
よつて置き換えることができる。これら置き換え
は、点AとA′、A0とA′0、点A00とA′00
との間で行う。入力端子はA,A0,A00であ
つて、出力端子はA′,A′0,A′00である。
第12A図に示す回路では、前記増幅器をバイ
ポーラトランジスタ81により構成する。そのベ
ース181は入力端子A1を構成する。このトラ
ンジスタはエミツタ接地配置に接続するが、エミ
ツタ281とコレクタ381とを逆にした。エミ
ツタ281を、コンデンサの第2極板したがつて
増幅器出力端子A′1に接続し、コレクタ381を
接地する。この場合、電流利得βは5のオーダで
ある。
第12B図に示す回路においては、増幅器を同
一種類の2個のバイポーラトランジスタの組合せ
回路31によつて構成する。第1トランジスタ3
1aは入力トランジスタであり、第2トランジス
タ31bは出力トランジスタである。これら2個
のトランジスタを“標準ダーリントン”配列にな
るようにエミツタ接地配置に接続し、第1トラン
ジスタのエミツタ131を第2トランジスタのベ
ース431に接続する。第1トランジスタのベー
ス231は、前記増幅器の入力端子A2を形成す
る。第2トランジスタのエミツタ531を接地す
る。
入力トランジスタのベース231を、対応する
コンデンサの第1極板に接続する。コレクタ33
1および631を共に出力端子A′2に、従つて前
記コンデンサの第2極板に接続する。電流利得β
は、2個のトランジスタの電流利得の積に等し
い。これらトランジスタの電流利得は、これらト
ランジスタがNPN形であるため、80〜200の間に
ある。非常に小さい電流で動作する入力トランジ
スタは、十分小さい利得、すなわち60〜100の利
得を有することができる。従つて、ダーリントン
回路の利得は4800〜20000の間にある。実際、コ
ンデンサの値が±20%の公差で既知であれば、た
とえば6000〜7000のオーダのβを得ることができ
る。その結果、3pFのコンデンサに対する“等価
容量”は、20nFのオーダである(前記値に対し
ては15と25との間である)。
3μAの積分電流源によると、積分時間W15およ
びW16は、コンデンサの両端間電圧1Vあたり7
ミリ秒のオーダである。
実現することが容易な前記実施例では、コンデ
ンサの端子N1の電位の変動は約3Vであり、従
つて積分時間は21ミリ秒のオーダであり、すなわ
ち50Hzの周波数の半周期(10ミリ秒)よりも長
い。
“標準”ダーリントン増幅器によつてこのよう
な積分時間を得ることが容易であるため、非常に
低い周波数のろ波に対する好適な解決を与える。
コンデンサの充電時間を所望の周波数の半周期の
期間を越えさせるような積分時間が前記周波数を
除去することは明らかである。たとえば、電源電
流をろ波するためには、利得βを減少させるかお
よび/または積分電流の値を増大させることで十
分である。電源が僅かに増加すれば、良好な再現
性のある電源を得ることが可能であるので、これ
が付加的利点となる。
それ以上の擬似信号が除去されるカツトオフ周
波数の値は、積分時間に基づく。積分時間に相当
する周波数よりも高い周波数が除去される。
第12C図および第12D図に示す回路では、
増幅器41(第12C図)および増幅器51(第
12D図)は、反対導電形の2個のトランジスタ
のいわゆる“混合ダーリントン”によつて構成す
る。一方は入力トランジスタ、他方は出力トラン
ジスタである。入力トランジスタのコレクタを、
出力トランジスタのベースに接続する。
第12C図に示す回路では、増幅器41の入力
端子A3をPNPトランジスタ41Aのベース24
1により構成し、このトランジスタのエミツタ3
41を、コンデンサの第2極板と出力トランジス
タ41bのコレクタ541とに接続する。このコ
レクタは、増幅器の出力端子A′3を構成する。入
力トランジスタのコレクタ141を、出力トラン
ジスタのベース441に接続する。出力トランジ
スタのエミツタ641に接地する。
第12D図に示す回路では、増幅器31の入力
端子A4を、NPN入力トランジスタ51aのベー
ス251により構成する。このトランジスタのエ
ミツタ351を接地する。出力トランジスタ51
bはPNPトランジスタであり、そのコレクタ5
51を接地し、そのエミツタ651を増幅器の出
力端子A′4に接続する。入力トランジスタのコレ
クタ151を、出力トランジスタのベース451
に接続する。
PNPトランジスタは、NPNトランジスタの電
流利得よりも小さい電流利得を常に有するので、
電流利得(回路を構成する2個のトランジスタの
電流利得の積)は、1000オーダである。その結
果、3pFのコンデンサに対する“等価容量”は
3nFとなり、2μAの積分電流に対しては、積分時
間は4.5ミリ秒となる。
この積分時間は、ヨーロツパまたはアメリカの
電源周波数の電流をろ波するのに適している。
ある場合には、混合ダーリントン回路は位相幾
何学的な利点を有する。
第12E図に示す回路では、増幅器61を、同
一導電形(図ではNPN形)の2個のトランジス
タの組合せにより構成する。入力トランジスタを
61aで示し、出力トランジスタを61bで示
す。この回路では、入力端子A5を入力トランジ
スタのベース261により構成し、このトランジ
スタのエミツタ161を出力トランジスタのベー
ス461に接続する。出力トランジスタのコレク
タ561を接地する。入力トランジスタのコレク
タ361と出力トランジスタのエミツタ661と
を、対応するコンデンサの第2極板に接続し、増
幅器の出力端子A′5を構成する。
この回路では、入力トランジスタの電流利得は
80のオーダであり、出力トランジスタの電流利得
は5のオーダであり、従つて回路の電流利得は
400のオーダとなる。
本発明フイルタは、個別素子によつても実現す
ることができる。好適には、モノリシツク集積回
路の形態で実現することもできる。すなわち、
種々の素子を例えば、シリコン単結晶上に集積化
することができる。第1導電形(たとえばP形)
のサブストレートは、互いに絶縁された島の形で
反対導電形(例えばN形)のエピタキシヤル層を
有している。装置を実現するためには、普通に知
られている技術すなわちエピタキシ、拡散、金属
化(これについては説明する必要はない)を利用
することができる。数ピコフアラツドの容量を有
し、かつ、本発明を実現するのに必要なコンデン
サは、周知の集積回路技術であるMOS技術によ
つて特に容易に得ることができる。集積化するこ
とのできるこのような低値のコンデンサを用いる
可能性は、本発明の主要な効果の1つである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明フイルタの一実施例の回路図、
第2図は第1図のフイルタにおおよそ等しい回路
図、第3図は擬似信号を含まない対称入力信号が
本発明フイルタの種々の個所で有する異なる波形
を最も一般的な形で示す図、第4図は対称入力信
号上の擬似信号が本発明フイルタによつてどのよ
うに除去されるかを最も一搬的な形で示す図、第
5図は第1積分器の放電時間を増大させることに
よつて特定の擬似信号がいかにして除去されるか
を示す図、第6図は第2積分器の積分時間を増大
させることによつていかにして特定の擬似信号が
除去されるかを示す図、第7図は3個の積分器を
具えた本発明フイルタの回路図、第8図は第7図
に示すフイルタによつていかにして特定の擬似信
号が除去されるかを示す図、第9図は周期パルス
状入力信号を示す図、第10図は非周期パルス状
入力信号を示す図、第11図はバイポーラトラン
ジスタを用いて構成した本発明フイルタの実施例
の回路図、第12図は積分用増幅器の5つの変形
例12A,12B,12C,12D,12Eを示
す図である。 1……第1積分器、2……第2積分器、4……
ダイオード、10,20,70,110,120
……コンデンサ、11,21,71……NPNト
ランジスタ、12,74,103,105………
制御定電流源、6,13,23,73……PNP
トランジスタ、14,24,84,104,10
6……積分定電流源、31,41,51,61…
…増幅器、80……反転しきい値比較器、81…
…バイポーラトランジスタ、90……反転積分
器、101……第1積分器、102……第2積分
器、107,108,109……組合せ回路、1
07a,108a……しきい値比較器、109a
……出力比較器、111,121……電圧反転電
流増幅器、112……出力電流源、180……イ
ンバータ、Z,Z′……非反転入力端子、M,P…
…反転入力端子、N,Q……出力端子、Ve……
比較器の出力電圧、VR……基準電圧、Va……供
給電圧。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基準信号レベルの一方の側に位置する第1信
    号部分と他方の側に位置する第2信号部分とを有
    する低周波数信号をろ波して通過させるための低
    域フイルタにおいて、前記第1信号部分に対して
    主として動作する第1電圧反転積分器を含む第1
    回路と、この第1回路に直列に接続され、かつ前
    記第2信号部分に対して主として動作する第2電
    圧反転積分器を含む第2回路とを具備し、 前記第1、第2電圧反転積分器の各々が、非反
    転入力端子が定電圧点に接続された電圧反転電流
    増幅器と、この増幅器の反転入力端子と出力端子
    との間に介挿された容量素子と、上記増幅器の出
    力端子に接続された定電流積分電流源と、を有
    し、 前記第1、第2回路の各々が更に、しきい値比
    較器と、定電流制御電流源と、上記しきい値比較
    器の出力により制御されて上記定電流制御電流源
    を対応する電圧反転電流増幅器の反転入力端子に
    接続するスイツチ手段と を有し、前記第1回路のしきい値比較器の入力端
    を当該低域フイルタの入力端子に接続し、前記第
    1電圧反転積分器の出力端を前記第2回路のしき
    い値比較器の入力端に接続し、前記第2電圧反転
    積分器の出力端を出力しきい値比較器を介して当
    該低域フイルタの出力端子に接続したことを特徴
    とする低域フイルタ。 2 前記第2電圧反転積分器の出力端と前記出力
    しきい値比較器の入力端との間に第3電圧反転積
    分器を含む第3回路を更に設け、 前記第3電圧反転積分器は、非反転入力端子が
    定電圧点に接続された電圧反転電流増幅器と、こ
    の増幅器の反転入力端子と出力端子との間に介挿
    された容量素子と、上記増幅器の出力端子に接続
    された定電流積分電流源と、を有し、 前記第3回路が更に、前記第2電圧反転積分器
    の出力端に入力端が接続された反転しきい値比較
    器と、定電流制御電流源と、上記反転しきい値比
    較器の出力により制御され上記定電流制御電流源
    を前記第3電圧反転積分器の電圧反転電流増幅器
    の反転入力端子に接続するスイツチ手段と、を有
    し、 前記第3電圧反転積分器の出力端を前記出力し
    きい値比較器の入力端に接続したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の低域フイルタ。 3 前記第1電圧反転積分器の電圧反転電流増幅
    器の非反転入力端子が接続された定電圧点が、前
    記第2、第3電圧反転積分器の内の少なくともい
    ずれか一方の電圧反転電流増幅器の非反転入力端
    子が接続された定電圧点と同一であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項または第2項に記載
    の低域フイルタ。 4 前記第1電圧反転積分器の定電流積分電流源
    と前記第2回路の定電流制御電流源とを単一の電
    流源で構成したことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項ないし第3項のいずれか一項に記載の低域
    フイルタ。 5 前記低域フイルタが、出力電流源と、この出
    力電流源と当該フイルタの出力端子との間に介挿
    され前記出力しきい値比較器の出力により制御さ
    れるスイツチ手段と、を更に具備することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項ないし第4項のいず
    れか一項に記載の低域フイルタ。 6 前記第3電圧反転積分器の定電流積分電流源
    と、前記出力電流源とが単一の電流源で構成され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第5項に
    記載の低域フイルタ。 7 前記第1回路のしきい値比較器の入力端と当
    該低域フイルタの入力端子との間に、上記しきい
    値比較器の入力端の順電流方向と逆方向にダイオ
    ードを介挿したことを特徴とする特許請求の範囲
    第1ないし第6項のいずれか一項に記載の低域フ
    イルタ。 8 前記第1ないし第3回路の内の少なくともい
    ずれか一つの回路において、前記しきい値比較器
    とこの比較器により制御される前記スイツチ手段
    とを、対応する定電流制御電流源に主電極のいず
    れか一方が接続され、対応する電圧反転電流増幅
    器の非反転入力端子に上記主電極の他方が接続さ
    れ、かつ前記基準信号レベルに対応する電圧がベ
    ースに印加されるバイポーラトランジスタを設け
    て構成したことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項ないし第7項のいずれか一項に記載の低域フイ
    ルタ。 9 前記第1ないし第3電圧反転積分器の内の少
    なくともいずれか一つの積分器において、前記電
    圧反転電流増幅器をダーリントン接続された同一
    導電形の第1トランジスタおよび第2トランジス
    タを設けて構成し、ベースが当該電圧反転電流増
    幅器の反転入力端子を構成する上記第1トランジ
    スタのエミツタをエミツタが接地された上記第2
    トランジスタのベースに接続し、上記第1、第2
    トランジスタの両コレクタを相互接続すると共に
    対応する定電流積分電流源に当該電圧反転電流増
    幅器の出力端子として接続したことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項ないし第8項のいずれか一
    項に記載の低域フイルタ。 10 前記低域フイルタの各回路構成素子をモノ
    リシツク半導体基板上に集積化したことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項ないし第9項のいずれ
    か一項に記載の低域フイルタ。
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