JPS6333539Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、柔軟性のある合成樹脂や布を用いて
成形した手提バツクに関するものである。

〔従来の技術〕

この種のバツクは通常ジツパーにより開口部を
塞ぐ。しかしながらジツパーは開閉の際布やビニ
ール製の収納物がジツパー摺動子と歯に挾まり、
摺動子が途中で動かなくなることがしばしばあ
り、使用上好ましくない。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案の課題は、前記の不都合がなく開閉作用
が確実かつ迅速に行われる手提バツクを提供する
ことにある。

〔課題を解決するための手段〕 本考案の手段は、合成樹脂、布地或いは皮革、
ゴム引布等柔軟な素材により成形したバツク本体
の長手方向の一端から他端に至る切込状の開口部
を形成し、開口部の中央両側に把手を取付け、か
つ切込状開口部の中央を拡開開口部となし、この
拡開開口部を被う止帯の基部を本体に取付け、そ
の先端裏面に施したベルベツトフアスナー片に接
着するベルベツトフアスナー片を本体側に固着し
たことである。

〔実施例〕

図において１は透明のビニールで円筒状に成形
した本体、２，２′は同資材で造つた帯状の把手
である。

本体１は一端から他端に至る開口部３を形成
し、その左右両側縁に前記帯状把手２，２′の弯
曲させた中央を残して縫付けてある。そして開口
部３は把手２，２′の下、即ち開口部３の中央部
３′は拡開して収納物の出し入れを容易にしてあ
る。

拡開開口部３′を被う止帯４の基部を本体１に
固着し、開放端の裏面にベルベツトフアスナー片
５を取付け、拡開開口部３′をまたいで止帯４が
本体１に止着するようにベルベツトフアスナー片
５が接着する同片６を本体１に固定してある。

〔考案の作用〕

本考案は止帯を操作してベルベツトフアスナー
片５を本体１のベルベツトフアスナー片６よりは
がすと拡開開口部３′は開放され切込状の開口部
３と相俟つて大きく口があき、物を出し入れする
ことができる。

従つて止帯を自由にすることで収容物を即時取
出し、或いは収納できる。その際拡開開口部に手
を入れれば簡単に切込状の全開口部を開くことが
でき、止帯を止めれば閉止するので、ジツパーを
用いて開閉するものに比べ、物の出し入れが容易
にできる。しかも、この拡開開口部を止帯で塞げ
ば他は切込状であるから内容物は露出せず携行中
に脱落するおそれはない。

特に止帯はベルベツトフアスナー片で止めてあ
るため、着脱動作が頗る迅速確実に行れる。また
ホツクボタンのように本体生地から外れたり、止
着作用がゆるんだりするおそれはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る手提バツクの一実施例を
示す斜視図、第２図は縦断側面図である。 １……本体、２，２′……把手、３……開口部、
３′……拡開開口部、４……止帯、５，６……ベ
ルベツトフアスナー片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記(a)，(b)，(c)３要素の結合から成り立つ手提
   バツク。 (a) 合成樹脂、布地或いは皮革、ゴム引布等柔軟
   な素材により成形したバツク本体１の長手方向
   の一端から他端に至る切込状の開口部３を形成
   したこと。 (b) 切込状開口部３の中央両側に把手２，２′を
   取付け、かつ切込状開口部３の中央を拡開開口
   部３′となしたこと。 (c) 拡開開口部３′を被う止帯４の基部を本体１
   に取付け、その先端裏面に施したベルベツトフ
   アスナー片５に接着するベルベツトフアスナー
   片６を本体１側に固着したこと。