JPS633295Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は走行モータの取付け構造を改良した
油圧駆動車の走行モータ取付け装置に関する。

従来油圧駆動車の走行モータａは、第１図イに
示すように車体フレームｂに取付けた終減速機ｃ
の内面にボルトｄで取付けるか、第１図ロに示す
ように、車体フレームｂの内外側面に終減速機ｃ
と独立させてボルトｄで取付ける方法が採用され
ている。しかし前者の方法では終減速機ｃを車体
フレームｂより外すべく、終減速機ｃと走行モー
タａの間を切離すと、走行モータａの自重で走行
モータａが脱落するため、これを保持する対策を
しなければならず、整備性が悪い不具合があつ
た。また後者の方法では取付け精度を出すために
車体フレームｂの内外面を精密仕上げする必要が
あり、加工に多くの手数を要する不具合があつ
た。

この考案はかかる不具合を改善する目的でなさ
れたもので、走行モータを、予め車体フレームに
取付けたブラケツトを介して車体フレームに取付
けるようにした油圧駆動車の走行モータ取付け装
置を提供して、整備性の改善などを図ろうとする
ものである。

以下この考案の一実施例を第２図以下に示す図
面を参照して詳述すると、図において１は油圧駆
動車の車体フレームで、左右に独立した２基の油
圧ポンプ２が搭載されており、これらポンプ２の
後方に、該ポンプ２より吐出された油圧により駆
動される２基の走行モータ３が設けられている。
上記走行モータ３は車体フレーム１の内面と対向
する側に取付け板３ａが一体に突設されており、
これら取付け板３ａの隅角部にボルト孔３ｂが穿
設されている。上側のボルト孔３ｂにはボルト４
が挿通されていて、このボルト４により取付け板
３ａが、車体フレーム１側面に取付けられた三角
形状のブラケツト５に取付けられている。これら
ブラケツト５の両端側にはねじ孔５ａが穿設され
ていて、これらねじ孔５ａに車体フレーム１の内
側より挿入した取付けボルト６の先端が螺挿され
て、これらブラケツト５が車体フレーム１の外側
面に取付けられている。そしてこれらブラケツト
５により走行モータ３の取付け板３ａ上部が車体
フレーム１に取付けられていると共に、取付け板
３ａの下部はボルト孔３ｂに挿入した取付けボル
ト７によりスペーサ９を介して終減速機８に取付
けられている。

一方上記走行モータ３を内側に取付けた車体フ
レーム１の外側には、図示しない入力軸が上記走
行モータ３の回転軸３ｃに接続された終減速機８
が図示しない取付けボルトにより取付けられてい
る。

この考案は以上詳述したようになるから、車体
フレーム１より終減速機８を外す場合、取付けボ
ルト及び取付け板３ａの下部隅角部のボルト７を
外すだけで、走行モータ３と独立して取外せると
共に、終減速機８の取外し時走行モータ３が脱落
することがないため、保持する対策を講じる必要
がなく、整備性が向上する。また予め車体フレー
ム１に取付けたブラケツト５を介して車体フレー
ム１に走行モータ３を取付けるようにしたことか
ら、走行モータ３の取付けが容易に行なえると共
に、ブラケツト５の取付け面は終減速機８側とし
たことにより、車体フレーム１の外側取付け面の
みを仕上げ加工すればよいため、従来の車体フレ
ーム１の内外面を仕上げ加工していたものに比べ
て、製作工数の低減も図れるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図イ及びロは従来の取付け方法の説明図、
第２図はこの考案の一実施例を示す平面図、第３
図は側面図、第４図は第３図−線に沿う断面
図である。 １は車体フレーム、３は走行モータ、３ａは取
付け板、３ｃは回転軸、５はブラケツト、６は取
付けボルト、８は終減速機、９はスペーサ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体フレーム１に、取付け板３ａが車体フレー
   ム１の内面に当接するよう走行モータ３を搭載
   し、上記取付け板３ａの少なくとも上部隅角部
   を、車体フレーム１の外側面に取付けボルト６に
   より取付けたブラケツト５にボルト４により取付
   け、取付け板３ａの他の隅角部は取付けボルト７
   によりスペーサ９を介して終減速機８に取付ける
   と共に、上記走行モータ３を内側に取付けた車体
   フレーム１の外側面に、入力軸が走行モータ３の
   回転軸３ｃと接続するよう終減速機８を取付けて
   なる油圧駆動車の走行モータ取付け装置。