JPS6332871B2 - - Google Patents

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JPS6332871B2
JPS6332871B2 JP5747781A JP5747781A JPS6332871B2 JP S6332871 B2 JPS6332871 B2 JP S6332871B2 JP 5747781 A JP5747781 A JP 5747781A JP 5747781 A JP5747781 A JP 5747781A JP S6332871 B2 JPS6332871 B2 JP S6332871B2
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JP
Japan
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tank
acid
pickling
divided
water
Prior art date
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Expired
Application number
JP5747781A
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English (en)
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JPS57171673A (en
Inventor
Meikai Imaide
Hisayuki Matsuda
Yukihiro Nakamura
Tsutomu Niwa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP5747781A priority Critical patent/JPS57171673A/ja
Publication of JPS57171673A publication Critical patent/JPS57171673A/ja
Publication of JPS6332871B2 publication Critical patent/JPS6332871B2/ja
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は鉄線、鋼線、ステンレス鋼等の特殊鋼
線、銅、ニツケル又はそれらの合金線、その他の
合金線などの金属線を走行させながら酸洗する連
続酸洗装置に関するものである。 近年、例えば炭素鋼線ではパテンテイング工程
と酸洗工程のタンデム化が多く採用され、第1図
に一例を示すような連続処理装置により処理され
る。 図において、加熱炉で約900℃に加熱された鋼
線は約500℃の鉛浴炉で焼入れられた後、水洗さ
れ、酸洗槽で表面スケール(酸化鉄)を溶解除去
され、水洗槽で付着した酸洗液を洗浄され、次い
で皮膜処理されて巻取られる。 この場合、鉛浴炉を通つた鋼線の表面に鉛が付
着し、その鉛が酸洗液(例、塩酸)中に多量に
(例えばpb++5000ppm位)溶けこみ、この鉛と酸
を含んだ酸洗液が鋼線に付着して水洗水中に持出
され、排水される。この鉛と酸を含んだ排水は多
量で、特に鉛が含まれるため、廃液処理には大き
な設備費とランニングコストが必要である。又酸
洗液の濃度が高いため、多量の酸が排水中に持出
されるため、この排水中の酸の中和に多量の苛性
ソーダ、石灰等が必要であり、かつ多量の中和生
成物(NaCl、Fe(OH)3等)が発生し、廃棄物が
多くなる。 又古い酸洗液でデイスケール処理すると、鋼線
表面にスマツトが発生して付着し、このスマツト
が原因で皮膜が十分に付着しなかつたり、伸線工
程で潤滑が悪いため、焼付いたり、鋼線製品の表
面外観が悪くなつたりする。 本発明は、上述の問題点を解決するため成され
たもので、酸洗槽を複数個の分割酸槽に分割し、
各分割酸槽にそれぞれ特定の役割を与え、酸液を
適正に流通させることにより、酸洗槽から持出さ
れる液の濃度をうすくして水洗使用量、排水を減
少して、排水処理費用、酸使用量を低減し、又酸
洗液を有効に使用し、廃酸液量を減少して廃液処
理量を低減し得ると共に、線表面のスマツト等の
付着がなく、品質の良い酸洗を実施し得る金属線
の連続酸洗装置を提供せんとするものである。 本発明は、金属線を走行させながら酸洗する連
続酸洗装置において、酸洗槽は、走行方向に分割
され、それぞれ上記線を通すオーバーフロー槽
と、その下方に配置された循環槽とより成る複数
個の分割酸槽より成り、上記オーバーフロー槽は
それぞれ上記循環槽より酸液を循環されると共
に、上記分割酸槽間の酸液の流通経路を所定の条
件に設定されて成ることを特徴とする金属線の連
続酸洗装置である。 以下、本発明を図面を用いて実施例により説明
する。下記の実施例では主として鋼線の場合を例
にとつて説明するが、本発明はこれに限定される
ものではなく、その他の金属線についても全く同
様に適用し得る。 第2図は本発明装置の実施例を示す縦断面図で
ある。図において、鋼線Wは通常複数本掛けで矢
印の方向に走行しながら酸洗槽1、水洗槽8を通
過して酸洗処理される。 酸洗槽1は走行方向に複数個(図では4個)の
分割酸槽2,3,4,5に分割されている。各分
割酸槽2,3,4,5はそれぞれ線Wを通すオー
バーフロー槽2′,3′,4′,5′と、その下方に
オーバーフローした液を受けるよう配置された循
環槽2″,3″,4″,5″とより成つている。そし
て各循環槽(例、2″)からポンプで酸液を汲み
上げてオーバーフロー槽2′に補給し、オーバー
フローさせて循環槽2″に回収して、酸液を循環
する。各分割酸槽2,3,4,5は、予め例えば
下記の異なつた役務を分担するよう設定される。
ただし、分割酸槽の個数、役務分担、寸法諸元等
は酸洗される金属線の材質、錆(スケール)の状
態、線速等により適当に選択される。 役務分担例 分割酸槽2:十分に使用した酸液を回収した回収
酸槽。 分割酸槽3:スケール除去を完全に行なう主洗酸
槽。 分割酸槽4:表面をスマツトのない美しいものに
仕上げる仕上酸槽。 分割酸槽5:表面に付着する酸量を少量に抑える
稀酸槽。 この場合、分割酸槽2,3,4,5の槽の長さ
の比を、例えばおよそ1:6:2:1にすること
が好ましい。 次に、このような役務を有する分割酸槽2,
3,4,5を有効に働かせるため、酸洗液の条件
は、例えば表1に示すような酸洗条件を設定し、
保持するようにすることが好ましい。
【表】 即ち、酸濃度は分割酸槽4(仕上酸槽)で最も
高くしてスマツトの除去を容易にし、又分割酸槽
5(稀酸槽)では塩酸濃度を最も低くして線に付
着する酸液の持出しによる酸量を極力少なくす
る。又分割酸槽2,3,4は酸洗、スケール除去
時間を短縮するため、加熱される。 次に、各分割酸槽の濃度を上述の組成に容易に
保持し、かつ酸液を有効に使用するため、酸洗槽
内の酸液の流通経路を次のように設定することが
好ましい。 先ず新しい酸液の補給は分割酸槽4のみに行な
い、循環槽4″をオーバーフローした酸液は、大
部分を分割酸槽3へ、小部分を分割酸槽5へ補給
する。この場合の補給割合は例えば約20:1とす
ることが好ましい。又循環槽5″をオーバーフロ
ーした酸液は、分割酸槽3へ補給する。次に、循
環槽3″をオーバーフローした酸液は分割酸槽2
へ補給する。分割酸槽2で十分使用し、循環槽
2″をオーバーフローした酸液は廃液槽へ回収さ
れ、廃液処理される。 上述のように各分割酸槽の酸洗条件および酸液
の流通経路を構成することにより、各槽は分担役
務を十分に果すので、線の酸洗が能率良く短時間
で行なわれ、かつスケール、スマツトの付着がな
く、酸洗の品質が向上し、又最後の分割酸槽5か
ら出た線の表面に付着した酸液の酸濃度が低いの
で、持出される酸量が少なく、酸使用量が減少
し、水洗が容易で水使用量、排水処理量が少なく
てすみ、かつ排水水質が良くなり、特に溶解鉛、
PH、CODが改善されるので、排水処理費が低減
すると共に、酸液が十分使用され、特に溶解性鉄
分を多く含むまで十分使用された酸液だけを廃酸
するため、廃液量が減少し、廃液処理費が低減さ
れ、かつ酸使用量が減少する効果がある。 次に本発明による効果をさらに高めるための好
ましい付随装置の例について、図面を用いて説明
する。第3図は第2図に示す酸洗槽の側面図であ
る。図において、第2図と同一の符号は同一の部
分を示す。第2図、第3図において、酸洗槽1の
前後にそれぞれウオーターカーテン槽6および7
が設けられており、酸洗槽1全体およびウオータ
ーカーテン槽6,7の上方には、線Wが通過する
入口と出口のみ僅かの隙間を有するように、カバ
ー14が設けられ、外気が遮断され、密封されて
いる。 ウオーターカーテン槽6,7は、上部にスプレ
ーノズル12を有し、これから水を流してウオー
ターカーテン13を形成するもので、酸洗槽1の
入口と出口の隙間から酸ヒユームが放出するのを
防止するためのものである。 次に、このように酸洗槽をカバー14で密封し
た場合、線Wが断線した時等に線を中に通さねば
ならないので、線通し装置15が設けられてい
る。これには、カバー14の内側の両側に全長に
亘つて線通し溝19,19を設け、両端出口にロ
ール16,16,17,17が設けられている。
そして線通し溝19を通つて、両端のロール1
6,17をターンし、カバー14の外側に回る連
続したリード線18がそれぞれ取付けられてい
る。 線Wを通すには、線の端末をリード線18につ
なぎ、ロール16,17を回して線Wを線通し溝
19内を通して酸洗槽出口のカバー14外まで進
め、別の線の端末とつなぐことができる。その後
カバー14の入口、出口から線Wの両端をつか
み、位置決め櫛20の所定の通線位置に入れる。
かようにして線通しを、酸洗槽を密封したままで
容易に行なうことができる。 このように、ウオーターカーテン槽6,7、カ
バー14、線通し装置15を設けると、酸洗槽
は、作業中、線通し中、停止中、常に槽内が外気
と遮断され、酸ヒユームが外部にもれないので、
排気装置が不要で、環境が改善される。 次に、酸洗槽を出た線は水洗槽に通されるが、
水洗槽は複数個に分割され、次のように構成され
ることが好ましい。 水洗槽8は走行方向に複数個(図では3個)の
分割水槽9,10,11に分割されている。各分
割水槽9,10,11はそれぞれ線Wを通すオー
バーフロー槽9′,10′,11′と、その下方に
オーバーフローした水を受けるよう配置された循
環槽9″,10″,11″とより成つている。そし
て各循環槽からポンプで水洗水を汲み上げてオー
バーフロー槽に補給し、オーバーフローさせて循
環槽に回収して、水を循環する。 又最後の分割水槽11を仕上洗いとし、新しい
水をこれに補給する。分割水槽11をオーバーフ
ローした水は大半は排水するが、一部の極少量を
分割水槽10に補給し、これをオーバーフローし
た水は次の分割水槽9に補給する。分割水槽9を
オーバーフローした水はウオーターカーテン槽7
に補給し、これをオーバーフローした水は分割酸
槽5に補給し、以後酸液として流通する。 このように水洗槽を分割し、水洗水を流通する
と、最後の分割水槽11は常に清浄に保たれ、前
の分割水槽9,10で粗洗いしたものを仕上洗い
するので、水使用量を少なくして水洗が完全に行
なわれると共に、排水する大半の水は清浄なた
め、排水中和処理費用が著しく低減され、又他の
分割水槽9,10へ補給した少量の水は酸濃度が
高くなるが、終局的に酸液に入り、回収されるの
で、排水処理としての費用は大幅に低減される効
果がある。 従つて上述の水洗槽を本発明による酸洗槽と組
合せることにより、さらに排水処理費用を低減
し、かつ水使用量を低減する効果が得られる。 実施例 第1図に示す装置において、酸洗槽として従来
の装置および本発明による装置を用いてそれぞれ
鋼線のパテンテイング処理−酸洗処理を行なつ
た。なお水洗槽は、従来例は独立した複数個の水
洗槽を用い、本発明は第2図に示す装置を用い
た。 処理量1000t/月の場合の諸元は表2に示す通
りである。
【表】 表2より、本発明装置によると、従来例に比
べ、水、中和のための苛性ソーダ、塩酸の使用量
が非常に少なく、廃酸量も少なく、かつ排水水質
が改善されたことが分る。 以上述べたように、本発明装置は、金属線の連
続酸洗装置において、酸洗槽は、前述のように、
走行方向に分割され、それぞれ上記線を通すオー
バーフロー槽と、その下方に配置された循環槽と
より成る複数個の分割酸槽とより成るため、各分
割酸槽にそれぞれ特定の役務、例えば入口側よ
り、回収酸槽、主洗酸槽、仕上酸槽、稀酸槽を分
担させて、酸洗を能率良く短時間で行ない得、か
つスケール、スマツトの付着がなく、酸洗の品質
を向上し得ると共に、又線に付着する酸液の酸濃
度をうすくし得るので、持出される酸量が少なく
なり、酸使用量が減少し、さらに水洗が容易で、
水使用量が少なく、又排水処理量が少なく、排水
水質が改善されるので、排水処理費が低減される
利点がある。 又上記分割酸槽間の酸液の流通経路を所定の条
件に設定されて成るから、各分割酸槽の酸洗条件
を容易に保持することが可能で、又最後に廃液と
して回収する酸液は、十分使用され、特に溶解性
金属を多く含むまで十分使用された酸液だけとす
ることができるので、廃液量が減少し、かつ廃液
水質が良くなるため、廃液処理費が低減され、か
つ酸使用量が減少する利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は鋼線の連続処理装置の一例を説明する
図である。第2図は本発明装置の実施例を示す縦
断面図である。第3図は第2図に示す酸洗槽の側
面図である。 1……酸洗槽、2,3,4,5……分割酸槽、
2′,3′,4′,5′,9′,10′,11′……オ
ーバーフロー槽、2″,3″,4″,5″,9″,1
0″,11″……循環槽、6,7……ウオーターカ
ーテン槽、8……水洗槽、9,10,11……分
割水槽、12……スプレーノズル、13……ウオ
ーターカーテン、14……カバー、15……線通
し装置、16,17……ロール、18……リード
線、19……線通し溝、20……位置決め櫛、W
……鋼線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属線を走行させながら酸洗する連続酸洗装
    置において、酸洗槽は、金属線を通すオーバーフ
    ロー槽と、その下方に配置された循環槽により順
    に分割構成された回収酸槽、スケール除去を完全
    に行なう主酸洗槽、表面をスマツトのない美しい
    ものに仕上げる仕上酸槽、および表面に付着する
    酸量を少量に抑える稀酸槽からなり、酸液の設定
    流通経路が、新酸液を前記仕上酸槽に補給し、該
    槽より出た酸液の大部分を前記主酸洗槽へ、小部
    分を上記稀酸槽へ補給し、該稀酸槽より出た酸液
    を上記主酸洗槽へ補給し、かつ前記主酸洗槽より
    出た酸液を前記回収酸槽へ補給する経路であるこ
    とを特徴とする金属線の連続酸洗装置。
JP5747781A 1981-04-15 1981-04-15 Continuous pickling device of metallic wire Granted JPS57171673A (en)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5747781A JPS57171673A (en) 1981-04-15 1981-04-15 Continuous pickling device of metallic wire

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JP5747781A JPS57171673A (en) 1981-04-15 1981-04-15 Continuous pickling device of metallic wire

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JPS57171673A JPS57171673A (en) 1982-10-22
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ID=13056780

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JPS6339259Y2 (ja) * 1985-12-27 1988-10-14

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JPS57171673A (en) 1982-10-22

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