JPS6332215A - 粉粒体の気流搬送分配装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、微粉炭、微粉コークス、石灰石などの粉粒体
を気流搬送で１本の搬送母管から送給先の複数の搬送枝
管に均等に分配して、ボイラ、キルンなどの燃焼炉へ安
定して供給する粉粒体の気流搬送分配装置に関するもの
である。

〔従来の技術〕

従来の分配装置は、分配室部分が円形構（水平）断面を
有し、各出口枝管は分配室側壁に放射状に取り付けられ
ていた。この出口枝管の取付けのためには、相互技管間
にクリアランスが必要であるため、従来の分配装置で多
数の枝管を取り付けるためには、分配室外径を拡げて対
処していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし上記のようにして分配枝管数を増加して行くと、
分配室断面流速が低下し、やがては安定搬送限界流速に
至り、分配室内で粉粒体の滞留や閉塞を生じ、安定な分
配が継続できなくなる。このため取付は可能な枝管本数
に制限があり、効率的な高分配比化ができないという問
題点があった。

また送給先近傍に分配装置を設置するため、各出口枝管
毎の搬送抵抗差を調整するには、本発明者らが特願昭６
０−８０９８７号で提案したように、ベンド数や配管長
で行っていたが、この方式では送給先近傍の狭い空間に
配管力（ｉｊｉ綜し、十分なメンテナンスルームが確保
できず、また他機器の配置が困難であるなどの問題があ
った。

上記従来の円形横断面形状の分配装置では、取付は枝管
本数を増やすにつれて、分配室断面積が増加し、分配室
内部の断面流速が低下し、一定の搬送条件（搬送固気比
、搬送粉粒体粒径）の下では、ある限界取付り本数が存
在する。たとえば搬送固気比を５、搬送石炭径を１（ｈ
ｎ以下とすれば、限界取付は本数は５本となる。

この問題を解決するために、本発明者らは特願昭６０−
３９６６０号で分配室内に円筒を同心状に挿入して、実
質的に断面流速を引き上げる提案をしている。しかしこ
の方式でも、限界取付は本数は９本であり、実用規模の
流動床ボイラで要求される本数（２０〜３０本）には及
ばない。

本発明は上記の諸点に鑑みなされたもので、分配室断面
を矩形とすることにより、分配室内断面流速を決定する
分配室断面積と出口枝管取付は可能本数を決定する外面
長との比が大きくとれるようにし、多数の出口枝管を取
り付けても、分配室内部で失速し、分配室内部での搬送
粉粒体の閉塞や滞留を生じる限界枝管数が増大し、大容
量流動床ボイラなどへ適用可能な高分配比を有する分配
装置の提供を目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明の粉
粒体の気流搬送分配装置は、第１図を参照して説明すれ
ば、粉粒体を１本の搬送母管１から送給先の複数の搬送
枝管に気流搬送により均等に分配する分配装置において
、搬送母管１に接続室２を連設し、この接続室２の上部
に、上端に蓋板３を有し側壁５に複数の出口枝管６を配
された分配室４を連設し、こめ分配室４の水平断面をそ
の断面流速が粉粒体の安定搬送限界流速を保ち、粉粒体
の閉塞限界寸法板」−の辺長を有する矩形断面形状とし
たことを特徴としている。

本発明の分配装置においては、分配室横断面を、１辺が
搬送粉粒体の閉塞眼界寸法以上とした矩形断面とするこ
とで、取付は可能枝管本数は原理的には無制限となる。

すなわち、第１Ｏ図において、固気比５、最大搬送石炭
径１０鰭、分配技管当りの石炭搬送量５００に＋ｒ／ｈ
、枝管外径ｄ＝４２．７ｉｎ、取付は間隔ΔＩｌ＝１５
ｗｍとすると、単位区画Ｓ当りのガス流量Ｑは、ガス比
重量ｙ＝１．３として、Ｑ　＝２Ｘ５００Ｘ１１５Ｘ１
／１．３＝１５３．８ｎ？／ｈこの単位区画Ｓの断面積
Ａは、 Ａ＝ｎＸ（ｄ＋ΔＩｌ）　＝　ｐ、　ｘ　（０，０４２
７＋　０．０１５）　＝　０．０５７７　ｉ単位区画Ｓ
の断面流速Ｕは、 ３６００Ｘ０．０５７１　　３６００　Ｘｏ、０５７１
　　　　　　　ＪＵを１５ｍ八以上と設定すれば、 となり、短辺寸法を４９鶴以下とすれば、限界搬送流速
を維持することは可能となる。最大搬送石炭径を１００
とずれば、ｌは３Ｏ酊以上とすれば十分なことから、本
発明の装置によれば、実質的に取付は本数の制限は存在
しなくなる。したがって本発明の装置では、取付本数を
増やしても、粉粒体を均一に取り出すことができる。

〔実施例〕 以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細に説
明する。ただしこの実施例に記載されている構成部品の
形状、相対配置などは、とくに特定的な記載がない限り
は、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のもので
はなく、単なる説明例にすぎない。

第１図〜第４図は本発明の分配装置の一実施例を示して
いる。１は粉粒体を気流搬送する搬送母管で、この搬送
母管１に水平断面１が矩形の角錐台状の接続室２が連設
され、この接続室の上部に、上端に盲状の蓋板３を有す
る分配室４が連設されている。分配室４の側壁５には複
数の出口枝管６が配されている。分配室４の水平断面は
、その断面流速が粉粒体の安定搬送限界流速を保ち、粉
粒体の閉塞眼界寸法以上の辺長を有する矩形断面形状と
なっている。

上記の実施例は、出口枝管を１段（１列）配列とし、両
側の側壁に設ける場合を示しているが、第５図に示すよ
うに１段配列とし、片側の側壁に設ける場合もある。ま
た出口枝管を多段に配列する場合もあり、接続室の水平
断面形状を円形とする場合もある。

本発明の分配装置で、各出口枝管へ流入する粉粒体流量
を均等化するには、分配室内で横方向に均一な粉粒体濃
度に維持する必要があり、つぎのような分散手段が講じ
られる。

すなわち第６図および第７図に示すように、接続室２の
分配室長辺壁（側壁５）に連なる壁面に、ガイド７を５
〜３０°毎に取り付ける。

また第８図に示すように、接続室２内に衝突分散部材８
を取り付ける。上記のガイド７、衝突分散部材８は、耐
摩耗性に優れた材料、たとえば高クロム鋳鉄、セラミッ
クなどで製作するのが好ましい。

いずれの方法を採用しても、分配室下部の接続室２の横
断面形状を矩形とする場合は、分配室内の粉粒体濃度の
均一化は一層促進される。

第９図は出口枝管を２段の千鳥配列とする場合の実施例
を示している。矩形断面形状の分配室４に多数の出口枝
管を取り付ける場合、または分配室４の片面のみに出口
枝管を取り付ける場合には、取付は本数によっては、分
配室長辺が過大となる場合がある。この場合には、接続
室２からの拡がり幅が過大となり、各出口枝管に均一に
粉粒体が分配されず、分配室中央部寄りに取り付けた出
口枝管の搬送粉粒体量が周辺部より大きくなる可能性が
ある。また分配装置の設置スペースが大きくなるなどの
問題を有している。

本実施例は上記問題点に鑑みなされたもので、分配室側
壁に取り付ける出１」枝管６を２段配列とすることで、
分配室長辺寸法を縮小し、かつ−１−下段へ流入する粉
粒体量に差を生じさせないため、上下段の取付は位置を
ずらせた千鳥配列としたものである。

本発明の分配装置は、第１図〜第９図に示す実施例を適
宜組み合わせて使用される。

〔発明の効果〕

本発明は上記のように構成されているので、分配室側壁
に多数の出口枝管を取り付けることができ、このため大
容量流動床ボイラなどへ粉粒体を均等に分配、搬送する
装置として用いるのにきわめて適している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の粉粒体の気流搬送分配装置の一例を示
す斜視図、第２図は同側面図、第３図は同正面図、第４
図は第３図におけるＡ−Ａ線断面図、第５図は本発明の
分配装置の他の例を示す斜視図、第６図は分配室内で水
平方向に均一な粉粒体濃度を維持するために、接続室内
にガイドを設けた例を示す分配装置の説明図、第７図は
第６図における１３−Ｂｉ断面図、第８図は接続室内に
衝突分散部材を設けた例を示す分配装置の説明図、第９
図は出口枝管を２段の千鳥配列とした分配装置の例を示
す説明図、第１０図は分配装置の横断面を示し、取付は
可能枝管本数が原理的には無制限となることを証明する
ための説明図である。 １・・・搬送母管、２・・・接続室、３・・・蓋板、４
・・・分配室、５・・・側壁、６・・・出口枝管、７・
・・ガイド、８・・・衝突分散部材 第１＠ 第５図 う 第６図 第０図 第９図 第１θ図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　粉粒体を１本の搬送母管から送給先の複数の搬送枝
   管に気流搬送により均等に分配する分配装置において、
   搬送母管に接続室を連設し、この接続室の上部に、上端
   に蓋板を有し側壁に複数の出口枝管を配された分配室を
   連設し、この分配室の水平断面をその断面流速が粉粒体
   の安定搬送限界流速を保ち、粉粒体の閉塞眼界寸法以上
   の辺長を有する矩形断面形状としたことを特徴とする粉
   粒体の気流搬送分配装置。 ２　分配室側壁に配される出口枝管を１段配列とした特
   許請求の範囲第１項記載の粉粒体の気流搬送分配装置。 ３　分配室側壁に配される出口枝管を多段配列とした特
   許請求の範囲第１項記載の粉粒体の気流搬送分配装置。 ４　分配室側壁に配される出口枝管を２段の千鳥配列と
   した特許請求の範囲第１項記載の粉粒体の気流搬送分配
   装置。 ５　接続室の水平断面形状が矩形である特許請求の範囲
   第１項記載の粉粒体の気流搬送分配装置。 ６　接続室の水平断面形状が円形である特許請求の範囲
   第１項記載の粉粒体の気流搬送分配装置。