JPS6332168B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6332168B2
JPS6332168B2 JP4762479A JP4762479A JPS6332168B2 JP S6332168 B2 JPS6332168 B2 JP S6332168B2 JP 4762479 A JP4762479 A JP 4762479A JP 4762479 A JP4762479 A JP 4762479A JP S6332168 B2 JPS6332168 B2 JP S6332168B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing
ecd
resin
sealed
polybutadiene
Prior art date
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Expired
Application number
JP4762479A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55138726A (en
Inventor
Hisayoshi Watanabe
Shigeo Kondo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4762479A priority Critical patent/JPS55138726A/ja
Publication of JPS55138726A publication Critical patent/JPS55138726A/ja
Publication of JPS6332168B2 publication Critical patent/JPS6332168B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、エレクトロクロミツク表示装置(以
下ECDと記す)等の表示装置に係わり、ことに
70℃乃至90℃の比較的高温の使用において、流動
性電解液の漏液や蒸発がなく信頼性の高いECD
等の表示装置を提供するものである。 近年、自動車、航空機等の内装計器にデジタル
表示の使用が急速に進み、また他の分野からも70
℃乃至90℃の比較的高い温度の使用に耐えるデイ
スプレイ装置の要望が非常に高くなつている。従
来、この種の要望に応えるに近い表示装置として
低電圧低電力駆動の液晶表示が注目されてはいた
が、液晶表示は70℃以上の温度では、殆んど表示
機能を有さないか、熱劣化を起こしやすく使用に
耐えないことが判つてきた。この点、例えば
WO3,MoO3などのような遷移金属化合物から成
る耐熱性のあるエレクトロクロミツク材料を用い
たECDが注目されている。しかし、これらの
ECDにおいても、動作寿命の問題もさることな
がら、ECDセルのシーリングの問題が未だ充分
に解決されていない。 この種のECDは、一般に、図に示すような構
成を有している。表示側の透明ガラス基板1と皿
板ガラス基板4とで囲まれる空間にアセトニトリ
ル、γ―ブチルラクトンあるいはプロピレンカー
ボネートなどの有機溶媒を分散媒とし、硫酸,過
塩素酸リチウムなどを支持電解質として用いた電
解液が充填され、両基板の接合部9、リード線の
とりだし部7および電解液の注入部13等が、シ
ーリング材料を用いて封着されている。 従来、シーリング材料には、低融点ガラス、ポ
リオレフイン、ポリエステル、ポリアミド等の材
料が用いられてきた。しかし、これらの使用につ
いて、本発明者らの検討によると次のような問題
点があることが判つてきた。 (1) 前述の組立前のECDセルは、大気中あるい
は不活性気体中を問わず、180℃ではおよそ5
分間、150℃ではおよそ10分間、100℃ではおよ
そ20分間放置しておくと、表示体の発色消色時
の応答速度が悪くなり、表示の電気化学的な可
逆性に劣化をきたし、表示素子として好ましく
ない結果を招来した。 (2) プロピレンカーボネートあるいはγ―ブチル
ラクトン等の有機溶媒により、ポリエステル,
ポリアミド等の樹脂は徐々に溶解をおこし、こ
とに高温側(例えば90℃)では、その溶解が早
くなつた。 (3) また、高温(70℃〜90℃)で、ECDのセル
内部圧力は、例えばプロピレンカーボネートを
用いた場合、0.5乃至3Kg/cm2程度に増加する。
この結果、シーリング材料として低融点ガラス
を用いようとすると、この場合充分な耐圧性を
保つためには、低融点ガラスによるシーリング
のため少なくとも350℃でおよそ30分間の熱処
理が必要である。しかし、この熱処理によつ
て、エレクトロクロミツク(以下ECと記す)
物質は劣化を生じ使用に耐えなくなる。 (4) また、ポリオレフインはガラスに対する接着
性に乏しく、シーリングがうまくいかない。 (5) また、常温硬化型のアクリル樹脂、エポキシ
樹脂、シリコーン樹脂を用いたECDセルにつ
いて80℃の高温状態に放置してシーリング特性
をしらべたが、いずれの場合も良好な結果は得
られなかつた。 アクリル樹脂は、樹脂の溶解が進行し、100時
間後には液漏れが発生した。 エポキシ樹脂はビスフエノールA型、ノボラツ
ク型エポキシ樹脂を使用し、多くの常温硬化およ
び中温硬化(100℃以下)の硬化剤について適性
を検討したが、いずれも80℃の放置のもとでは、
20〜400時間で漏液が発生し、一部のエポキシ樹
脂は完全に破壊され、他はゴム状又は粘土状にな
つて膨潤した。 シリコーン樹脂は、放置試験の結果は、300〜
350時間で漏液を生じ、使用に耐えなくなつた。 以上のように、従来のシーリング材料では、70
℃乃至90℃の比較的高温の使用下においてECD
の漏液や蒸発を阻止でき長時間の使用に耐える
ECDを得ることができない問題があつた。 本発明は従来の問題点を解消し、70℃乃至90℃
の比較的高温での使用においても耐漏液性に富
み、長時間にわたる信頼性の高いECDを提供す
るものである。 本発明によるECDは、封着部に設けた封着基
材の表面にシラン化合物を塗布し、ポリブタジエ
タンあるいはエポキシ化ポリブタジエンと硬化剤
とを配合した樹脂組成物を前記封着部に充填し加
熱処理あるいは紫外線照射を行なつて前記封着部
を接着封止するか、または封着部にポリブタジエ
ンあるいはエポキシ化ポリブタジエン、硬化剤お
よびシラン化合物を配合した樹脂組成物を前記封
着部に充填し加熱処理あるいは紫外線照射を行な
つて前記封着部を接着封止するものである。 本発明は架橋密度が従来のエポキシ樹脂等より
も高い硬化性樹脂を用いて溶剤による膨潤や溶剤
分子の拡散・透過を失くすとともに、表示素子用
基板とのぬれ性、結合性を高めることができるシ
ラン化合物を使うことにより高い接着力で封止で
きるようにし、内部圧力の増加あるいは熱変形に
よる接着層の剥離による漏液現象を防止したもの
である。 本発明による樹脂組成物は、ポリブタジエンま
たはエポキシ化ポリブタジエンからなる樹脂と熱
重合あるいは光重合により硬化をおこす硬化剤と
を含むものである。これらの樹脂と硬化剤との組
合せの適切な例は、第1表に示される。また第1
表で示される有機過酸化物、光重合開始剤および
架橋剤等の具体例な例は第2表に示される。 さらに、封着部の処理に用いうるシラン化合物
の適当な物質の例としては、第3表に掲げる化合
物が選ばれる。 これらのシラン化合物は樹脂組成物に配合して
用いる場合は、樹脂組成物に対し、0.05乃至5重
量部を配合するのが適切である。下限値未満で
は、接着力が不足し、上限値をこえる場合は、も
ろくなる。
【表】
【表】
【表】
〔実施例 1〕
図は、本発明を適用する典型的なECDの一例
を示す断面図である。 1はガラス基板であり、酸化インジウムからな
る透明電極2と酸化タングステンからなる表示体
3が真空蒸着により形成されている。これに対向
して、皿型ガラス基板4に炭素を主体とする対向
電極5、酸化チタンをバインダーで結着して構成
した光反射板8を内装している。そして、図にお
いて、対向電極5の電圧印加端子の引き出し部と
なる印加端子6の封着部表面に、予じめシラン化
合物としてガンマメルカプトプロピルトリメトキ
シシランを塗布している。さらに、本発明では基
板1と基板4との間に樹脂7,9を設置し、紫外
線照射と熱処理により固定化した。 ここで用いる樹脂7,9としては、ポリブタジ
エン100重量部に有機過酸化物としてベンゾイル
パーオキサイド15重量部、光重合開始剤としてベ
ンゾインイソブチルエーテル5重量部、架橋剤と
してスチレンモノマー20重量部を配合して十分に
混合し脱気したものを用いた。固定化条件は、高
圧水銀燈を用いて光強度1W/cm2のもとで5分間
紫外線を照射し、次いで100℃の温度で10分間熱
処理を施して行なつた。 こうして作成したECDセルに、プロピレンカ
ーボネートに過塩素酸リチウムを1mol/溶解
した電解液11を注入口10より充填し、その後
スチレンブタジエンゴム球12を注入口10につ
め、紫外線硬化レジン13を充填し、光強度
1W/cm2のもとで5分間紫外線を照射し封口を完
了し、表示素子を完成する。 こうして作成した多数のECDセルを、90℃の
温度で放置したところ、100日間におよんで漏液
は皆無であり、従来に比べ、耐漏液性に富み、信
頼性の高い実用性にとんだ表示素子が得られた。 〔実施例 2〕 実施例1と同様な構成において、封着部の処理
を次のようにして行なつた。すなわちエポキシ化
ポリブタジエン樹脂組成物(アデカアーガス社
製、BF―1000,A液(樹脂):B液(硬化剤)=
10.5:5(重量比))100重量部にシラン化合物と
してガンマグリシドオキシプロピルトリメトキシ
シランを1重量部混入脱気して得られた配合物を
対向電極用電圧印加端子6の引き出し部および基
板1と基板4との間に充填し、130℃の温度で5
分間加熱して封着部を固定化した。こうして得ら
れた多数のECDを90℃の温度に放置して漏液を
しらべたところ、100日間におよんで漏液をおこ
したECDは5%以下と従来に比べ極めて漏液が
少なく良好なものであつた。 以上のように、本発明はシラン化合物を封着部
の表面に塗布するか又は接着封止に用いる樹脂に
配合し封着基板と前記樹脂に相当するシーリング
材との接着を強化するとともにシーリング材の内
部結合を強化することにより極めて耐漏液性にす
ぐれ信頼性の高いECDを提供できたものである。
本発明の記載において、ポリブタジエン、エポキ
シ化ポリブタジエンを用いた樹脂に対して用いた
硬化剤、シラン化合物は実施例に限られるもので
はなく、他の組合せにおいても同様の効果を奏し
得るものである。また、本発明を液晶表示のよう
な他の表示装置に適用しても同様の効果を奏し得
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例にかかるECDの概略構
造断面図である。 1……ガラス基板、3……表示体、4……ガラ
ス基板、6……印加端子、7,9……樹脂。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 封着部に設けた封着基材の表面にシラン化合
    物を塗布し、ポリブタジエンあるいはエポキシ化
    ポリブタジエンと硬化剤とを配合した樹脂組成物
    を前記封着部に充填して前記封着部を接着封止し
    たことを特徴とする表示装置。 2 封着部に、ポリブタジエンあるいはエポキシ
    化ポリブタジエン、硬化剤およびシラン化合物を
    配合した樹脂組成物を充填して前記封着部を接着
    封止したことを特徴とする表示装置。
JP4762479A 1979-04-17 1979-04-17 Display device Granted JPS55138726A (en)

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JPS55138726A JPS55138726A (en) 1980-10-29
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DE3049092A1 (de) * 1980-12-24 1982-07-29 SWF-Spezialfabrik für Autozubehör Gustav Rau GmbH, 7120 Bietigheim-Bissingen Zelle fuer ein elektrooptisches anzeigeelement und verfahren zu ihrer herstellung
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JP4946365B2 (ja) * 2006-11-07 2012-06-06 コニカミノルタホールディングス株式会社 表示素子及びその製造方法

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