JPS6332034Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用の窓に関し、殊に窓ガラス面
にデフオツガプリント線を施したものにおいて、
安全性を向上したことを目的とするものである。

昇降開閉可能な自動車用の窓において、窓ガラ
ス面にデフオツガプリント線を施し、これに電流
を通じて電熱により曇り防止や除霜するものにお
いては、通電スイツチを入れたままで窓ガラスを
下降して開窓した状態でもデフオツガプリント線
に通電される。そのため、ドアの場合は、ドア内
においてデフオツガプリント線の放熱によつて、
ドアのパネル面に取付けられているポリエチレン
等のサービスホールカバーや、合成樹脂製のドア
トリム等に熱影響を及ぼし損傷や変形させること
が考えられる。

デフオツガプリント線よりの発熱は火災に継が
れるような高熱ではないが、前記の熱影響を考え
ると、損傷、変形を防止することが望ましい。

本考案は簡単な構造によつて窓ガラスを開口し
たときにはデフオツガプリント線への通電を自動
的に切るようにした安全装置を施したことを特長
とするものである。

以下本考案の実施例を図面によつて説明する。
図面は自動車のドアの窓に本考案を応用した例を
示し、第１図において１はドア、２は昇降開閉可
能な窓ガラス、３は窓ガラス２の面に施されたデ
フオツガプリント線、４は窓ガラス２の出入口に
取付けられたウエザーストリツプである。尚図示
省略してあるが、デフオツガプリント線２への通
電系路に運転席にて手動で入切するメインスイツ
チを有している。

本考案は前記の窓ガラス２の上昇閉止位置にて
デフオツガプリント線３に通電する接点を設けた
ものである。すなわち、窓ガラス２の上昇閉止位
置においてのみデフオツガプリント線３に通電
し、閉止位置から開口方向に下降動すると自動的
に通電を切つてしまう接点である。

この接点構造の実施例は第２図に示すように、
窓ガラス２の下側端に固着されているガラスホル
ダ５にブラケツト６を取付け、これに絶縁材７を
介して可動接点８を設ける。一方、ウエザースト
リツプ４の近傍のドア１内面に前記可動接点８に
対応する固定接点９を設けたものである。

また、他の実施例としては第３図に示すよう
に、窓ガラス２の上側端にデフオツガプリント線
３と接続する可動接触子１０を取付け、この窓ガ
ラス２の上側端が当接する窓枠若しくはサツシユ
レスの場合には車体のドア開口部に取付けられて
いるウエザーストリツプに前記可動接触子１０が
接触する固定接触子１１を配置したものである。

上記本考案によると、何れの実施例の構造にお
いても窓ガラス２の上昇全閉時においては可動接
点８は固定接点９に、また可動接触子１０は固定
接触子１１に接触しており、従つてメインスイツ
チを入接すると電源とデフオツガプリント線３と
は接続通電し、窓ガラス２の曇り防止、除霜作用
を行うが、メインスイツチを入接した状態で窓ガ
ラス２を下降すると通電が自動的に断たれる。

従つてドア内でのデフオツガプリント線による
放熱は確実に防止され安全性を保持する利点を有
している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による自動車用の窓の斜視図、
第２図は第１図−線断面であり本考案の要部
詳細図、第３図は本考案の他の実施例を示す要部
詳細図である。 ２……窓ガラス、３……デフオツガプリント
線、８……可動接点、９……固定接点、１０……
可動接触子、１１……固定接触子。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ガラス面にデフオツガプリント線を施した昇
   降開閉する自動車用の窓において、窓ガラスの
   上昇閉止位置にて前記デフオツガプリント線に
   通電する接点を設けたことを特徴とする自動車
   用の窓。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項記載の接点
   は、窓ガラスの上側端部に可動接点を取付け、
   窓ガラスの出入口部近傍に固定接点を配置した
   自動車用の窓。 (3) 実用新案登録請求の範囲第１項記載の接点
   は、窓ガラスの上側端部にデフオツガプリント
   線に接続した可動接触子を取付け、窓ガラス上
   側端が当接する固定面に前記可動接触子が接触
   する固定接触子を配置した自動車用の窓。