JPS6331868Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は第１図及び第２図に示すように下方に
突出部を有し、かつ部品中央には下方に段差凸部
を有する円形皿状の部品を一定の姿勢に整列し供
給する、または加工するための位置決め装置に関
するものである。

従来より、第２図に示すような部品底面より下
方にl′の長さだけ突出した突出部A′を有する円形
皿状の部品B′の整列位置決めは、作業者が手作
業で位置決め治具に装入するか、もしくは例えば
第３図に示すように、部品B′を摺動案内させる
ガイドＣを設け、このガイドＣの底面に溝Ｄを設
定し、突出部A′を溝Ｄに沿わせて所定位置に案
内し整列位置決めすることで行なわれていた。し
かし、第１図に示すような突出部Ａが円形皿状の
部品Ｂの底面よりｌの長さだけ短かい部品を整列
位置決めさせる場合は位置決めさせる手段がな
く、手作業により作業者が治具に直接取付けて位
置決めするしか方法がなく、部品を１つづつ処理
するため位置決めのための所要時間が長く作業能
率が低かつた。

本考案の目的は上記に鑑みインデツクステーブ
ルと、インデツクステーブルに固定した固定軸に
取着したピニオン歯車と、インデツクステーブル
の周辺部に設置した内歯車と、内歯車に固着した
ストツパレールとを利用した簡単な機構により、
確実かつ短時間に部品の突出部の位置を一定に整
列し位置決めをさせる装置を提供することにあ
る。

以下本考案の実施例装置により詳細に説明す
る。第４図は本考案の装置の平面図、第５図は第
４図の−断面図である。図に於いて、インデ
ツクステーブル１１上にインデツクステーブルの
割り出し数だけ固定軸１２が立設され、そのフラ
ンジ部１３をボルト１４でインデツクステーブル
１１に固定する。この固定軸１２の軸部１５に軸
受１６を介してピニオン歯車１７が取着され、ピ
ニオン歯車１７は固定軸１２に対して回転自在に
取着される。１８はピニオン歯車１７上にボルト
１９で固着された製品受台で、製品受台１８の中
心には前記固定軸１２の軸部１５が遊嵌され、軸
部１５の上端にはボルト２０が螺着され、製品受
台１８が軸部１５より脱落しないように止着され
る。なお、製品受台１８には上端に部品Ｂの段差
凸部と嵌合する凹部２１が凹設され、製品受台１
８上に部品Ｂが段差凸部と凹部２１を嵌合させて
載置された時、該凹部２１は部品Ｂを回転可能で
かつ水平方向の移動及び傾きを抑制する役割を果
たす。一方インデツクステーブル１１の周囲に設
置するフレーム２２の上にボルト２３で固定した
ガイド２４にはインデツクステーブル１１の回転
軸心を中心とし、かつ前記ピニオン歯車１７と噛
合する内歯車２５を削成する。さらに、ガイド２
４の上端には製品受台１８上に載置した際の部品
Ｂの突出部Ａを備える部品下面よりやや下方に位
置させ、かつ突出部Ａに対する内側面にはストツ
パレール２６を形設する。また、第４図に於いて
２７は部品装入位置を示し、装入装置（図示せ
ず）により部品Ｂが製品受台１８上に突出部Ａの
位置を無差別に載置される際突出部Ａの位置は規
制されていないため、ストツパレール２６に突出
部Ａが当接しないよう切り込み溝２８が形設さ
れ、２９は部品Ｂの突出部Ａが最終的に位置決め
されることが必要な部品加工位置または排出位置
を示す。

本考案は上記構造を有するもので、第４図に示
す部品装入位置２７に於いて、部品Ｂが装入装置
（図示せず）により、インデツクステーブル１１
に設けた製品受台１８上に突出部Ａの位置を無差
別でかつ製品受台１８の凹部２１に部品Ｂの段差
凸部が嵌合した状態に載置される。この状態から
インデツクステーブル１１が、例えば矢印イ方向
へ割り出し回転を行なうのに伴ない、インデツク
ステーブル１１に設けた固定軸１２の軸部１５に
回転可能に取着されたピニオン歯車１７は、フレ
ーム２２に固着したガイド２４に削成される内歯
車２５と噛合して矢印ロ方向に自転させられ、固
定軸１２の軸部１５を軸心として回転することに
なる。このため、ピニオン歯車１７に固定された
製品受台１８も同時に固定軸１２の軸部１５を軸
心として矢印ロ方向に回転を行ない、製品受台１
８上に載置された部品Ｂも回転する。この回転に
より部品装入位置２７では任意の位置に置かれた
部品Ｂの突出部Ａはやがてガイドレール２６に当
接することになり、突出部Ａがガイドレール２６
に当接した後は、インデツクステーブル１１の回
転によりピニオン歯車１７が回転しても部品Ｂと
製品受台１８の間ですべりを起こし、部品Ｂは突
出部Ａがガイドレール２６に当接した状態でこれ
以上回転しない。従つて以降はインデツクステー
ブル１１の回転で突出部Ａがガイドレール２６に
沿つてすべりながら部品加工位置２９まで案内さ
れて移動し、この位置で部品Ｂは突出部の位置を
一定の位置に整列することができる。

なお、部品装入位置２７から部品加工位置２９
までのインデツクステーブル１１の割り出し回転
で、ピニオン歯車１７が１回転以上回転するよう
ピニオン歯車１７と内歯車２５の歯数を設定して
おけば、部品装入位置２７に於ける部品Ｂの突出
部Ａの位置に関係なく部品加工位置２９に於いて
は、突出部の位置はすべて一定位置に整列するこ
とができる。

以上記述したように本考案は部品装入位置で部
品Ｂを突出部の位置に関係なく製品受台に載置す
るだけで、インデツクステーブルの回転により自
動的に部品の突出部の位置を一定に整列位置決め
することができ、しかも位置決めの精度が高く、
また簡単な機構のため、自動組立機、プレス装置
等の位置決め装置として応用ができ、従来のよう
に１つづつ処理する方式に比べると作業効率が高
く、きわめて多方面に利用される効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が対象とする部品の形状説明
図、第２図は従来位置決め可能であつた部品の形
状説明図、第３図は従来方法の説明図で、イは平
面図、ロはロ−ロ断面図、第４図は本考案の実施
例装置の平面図、第５図は第４図の−断面図
である。 １１……インデツクステーブル、１２……固定
軸、１５……軸部、１７……ピニオン歯車、１８
……製品受台、２１……凹部、２５……内歯車、
２６……ストツパレール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下方に突出部を有し、中央の下方に段差凸部を
   有する円形皿状部品の位置決め装置において、回
   転割り出しを行うインデツクステーブルと、イン
   デツクステーブルの割り出しの際に部品装入位置
   及び部品位置決め位置に位置するようにさせたイ
   ンデツクステーブル上に固定した固定軸と、固定
   軸に回転自在に取着したピニオン歯車と、ピニオ
   ン歯車に固着し部品の段差凸部と嵌合する凹部を
   削成した製品受台と、ピニオン歯車と噛み合いイ
   ンデツクステーブルの軸心を中心としインデツク
   ステーブルの周辺部に設置した内歯車と、部品の
   突出部と当接可能なインデツクステーブルの軸心
   を中心とし内歯車に固着したストツパレールと、
   インデツクステーブルの部品装入位置のストツパ
   レールに設けた切り込み溝とから構成される円形
   部品の位置決め装置。