JPS63317926A - 塗布型磁性媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は磁性層の厚さが１ミクロン以下でも十分な耐久
性を有する塗布型磁性媒体に関する。

〈従来の技術〉 近年、磁気記録媒体の高密度化の要求に伴い。

非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤からなる磁性塗料を
塗布してなるいわゆる塗布型磁性媒体においても磁性粉
末の微粒子化と共に磁性層の薄膜化及び表面平滑化が益
々促進される傾向にある。

一方、耐久性に関しては、磁性層の薄膜化及び表面平滑
化が機械的強度の低下ならびに摩擦係数の増大化を来す
為に非常に厳しいものとなる。

さらに薄膜化に伴う弊害として遮光性、導電性の劣化と
いう問題も合わせて生じる為に、これらの問題を解消す
る新しい媒体設計技術の開発が望まれている。

このような要求を満たす為に従来は磁性層中に高級脂肪
酸あるいはその誘導体、フッ素系オイル。

シリコーンオイルなどの潤滑剤やモース硬度７以上の非
磁性無機微粉末などを単独あるいは複合させた状態で含
有させる試みがなされていた。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし該薄膜化および表面平滑化された塗布型磁性媒体
に要求される耐久性を十分に確保するまでには至ってい
なかった。たとえば、膜厚が１ミクロン以下の薄膜媒体
に過度の潤滑剤を含有させ。

フレキシブルディスク形態で高温高湿下にて長時間使用
し続けると潤河剤のオーバーブリードが生じその結果、
ディスクの回転異常、あるいは磁気ヘッド汚れによる再
生出力の低下、更に磁気ヘッド汚れに起因する磁性層の
部分的剥離が起こシ実用上の欠点があった。

本発明の目的は、上述した従来の欠点を除去し。

磁性層の厚さが１ミクロン以下でも十分な耐久性を有す
る塗布型磁性媒体を提供することにある。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明によれば、ポリエチレンテレフタレート支持体上
に酸化チタン、カーボンブラック、ニトロセルロース樹
脂、溶解性パラメータが９．０〜９．５のポリウレタン
樹脂及び低分子インシアネート化合物からなる下塗層を
有し、該下塗層上に強磁性粉末とニトロセルロース樹脂
及び低分子インシアネート化合物を含む磁性層を有する
塗布型磁性媒体が得られる。

本発明の塗布型磁性媒体においては、下塗層の厚さはＯ
，１ミクロン以上であれば良く、それ以下では層間接着
性は改善されるものの耐衝撃性を十分に付与することが
できないので好ましくない。

本発明に於いて用いられる酸化チタンは、最大粒径が下
塗層の厚さと同等もしくはそれ以下のものであれば良い
。

カーボンブラックは、　ＢＥＴ比表面積が１００〜２０
０　ｍ　１ｇ　、　ＤＢＰ吸油量が、　３０〜１２０ｍ
１７１００ｇのものが好ましく、市販品の多くのものを
用いる事ができる。（たとえば、三菱化成社製ＭＡ−１
００，ＭＡ−８，ＭＡ−７，コロンビャンカーボン社製
ＲＡＶＥＮ１２５５，１２５０．１２００等である。）
酸化チタン及びカーボンブラックの添加量は有機結合剤
に対してそれぞれ２〜１５饅、及び４０〜１５０％の範
囲にあれば良いが、遮光性、導電性。

耐ブロッキング性及び表面平滑性を考慮して決定するの
が望ましい。

本発明に於いて用いられるニトロセルロース樹脂は、平
均重合度が２０〜１１０．窒素分が１０，７〜１２．２
％の範囲にあるものであればよい。

本発明に於いて用いられるポリウレタン樹脂は。

引っ張シ破断強度が５０〜８００　ｋｇ□２．溶解性パ
ラメータ（ＳＰ値）が９．０〜９．５の範囲にあるもの
であれば良い。

本発明に於いて用いられる低分子インシアネート化合物
としては、２，４−トリレンジインシアネ−）、２．６
−）リレンジインシアネート、４．４’−ジフェニルメ
タンジインシアネート、ヘキサメチレンジインシアネー
ト、キシレンジインシアネートなどのジインシアネート
類およびこれらジインシアネート３モルとトリオール１
モルを反応させて得られる３官能性低分子インシアネー
ト化合物等があり、市販品の多くのものを用いることが
できる。（たとえば１日本ポリウレタン社製コロネ一ト
Ｌ、コロネー）Ｃ−３０４１，コロネート２０３６、住
友バイエル社製デスモジーールＬ。

デスモジュール１４．スミジー−ルＴ−８０．武田薬品
工業社製タケネー）Ｄ１０２．タケネート間４０３等が
ある。） 〈実施例〉 つぎに本発明の実施例について説明する。

実施例１ 下記の組成材料をボールミルにて７２時間混線後、さら
にインシアネート化合物（日本ポリウレタン工業社製Ｃ
−３０４１）５０重量部を加えて２時間混練し下塗シ塗
料を得た。

酸化チタン（平均粒径ｏ、２５ミクロン）　　−一　　
８重量部メチルエテルケトン　　　　　　　　　−−５
００重量部シクロへキサノン　　　　　　　　−−５０
０重量部トルエン　　　　　　　　　　　　　　　−一
５００重量部これを厚さ７５ミクロンのポリエチレンテ
レフタレート支持体上に乾燥後の厚さが１．０ミクロン
となるように塗布し、さらに６０℃の恒温下にて７２時
間キーアリングを行い下塗層を得た。

この下塗層上に下記組成から成る磁性塗料を乾燥後の厚
さが０．５ミクロンとなるように塗布し。

６０℃の恒温下にて７２時間キーアリングを行った後、
直径３．５インチの円盤状に打ち抜き試料とした。

Ｃｏ−γ酸化鉄（Ｈｅ＝６５００ｅ）　　　　　　　−
−１００重量部ポリウレタン樹脂（犬日精化社製ＭＡＵ
−５０２０）−−６５重量部α−Ａｔ２０３（平均粒径
０．４ミクロン）　　　　　−−１０重量部ｎ−ブチル
ステアレート　　　　　　　　　　　−−２重量部ヘキ
サデシルステアレート　　　　　　　　　　−−６重量
部メチルエチルケトン　　　　　　　−９ｏＺ−Ｍシク
ロへキサノン　　　　　　　　−４５刑鵠３トルエン　
　　　　　　　　　　　−９０刑能μつぎに本発明の実
施例と比較のために他の実験を行なった。

比較例１ 実施例１における下塗層を設けない以外は実施例１と同
様の方法にて試料を得た。

比較例２ 実施例１における磁性塗料中のニトロセルロース樹脂（
平均重合度９０．窒素分１２ヴ、固形分７０％）１５重
量部の代わシに塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ
ール共重合体（ユニオンカーバイド社製ＶＡＧＨ）　１
０重量部を用いた以外は実施例１と同様な方法にて試料
を得た。

比較例３ 実施例１における下塗り塗料中のポリウレタン樹脂を用
いず、さらにニトロセルロース樹脂（平均重合度９０．
窒素分１２％、固形分７０チ）を２３０重量部とした以
外は実施例１と同様な方法にて試料を得た。

以上の実施例および比較例について耐久試験を行なった
。これらの各試料に周波数５００　ｋＨｚの信号を飽和
記録した後、ライナーを張付けた３、５インテフレキシ
ブルデイスクジヤケノト中に組み込み、これを３．５イ
ンチフレキシブルディスクドライブに実装して耐久性試
験を行った。

第１図は、各試料の初期再生出力を１とした時の再生出
力比をパス数に対してプロットしたものである。この図
から明らかなように２本発明によれば再生出力比に変化
が少く良好な耐久性を有する塗布型磁性媒体が得られる
。

なお２本発明による耐久性向上の効果はＣＯ−γ酸化鉄
に限定されるものではなく、γ−酸化鉄。

Ｂａ−フェライトおよびメタルなどの磁性材料について
も同様の効果が得られ９強磁性粉末の種類に関しては本
実施例に限定されない。

〈発明の効果〉 以上に述べたように本発明によれば、第１に。

本発明の結合剤成分を用いることにより磁性層と支持体
間の溶解性パラメータの偏差が減少し、その結果接着性
が向上する。第２に、該下塗層が。

媒体に一層の可焼性を付与する為に耐衝撃性が向上する
。第３に、下塗層中の酸化チタン及びカーボンブラック
が系の潤滑剤ローディング指数を増大させる。この効果
は磁性層の厚さが薄い程顕著に現れる。

これらの作用によシ良好な潤滑性が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による塗布型磁性媒体の実施例と他の実
験による比較例１，２．３による再生出力比を縦軸にパ
ス数を横軸とした特性曲線図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ポリエチレンテレフタレート支持体上に酸化チタン
   、カーボンブラック、第１の有機結合剤及び低分子イン
   シアネート化合物からなる下塗層を有し、該下塗層上に
   強磁性粉末と第２の有機結合剤及び低分子インシアネー
   ト化合物を含む磁性層を有する事を特徴とする塗布型磁
   性媒体。 ２、前記第１の有機結合剤がニトロセルロース樹脂およ
   び溶解性パラメータが９．０〜９．５のポリウレタン樹
   脂から成り、さらに前記第２の有機結合剤の少なくとも
   １成分がニトロセルロース樹脂である特許請求の範囲第
   １項記載の塗布型磁性媒体。