JPS6331702Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6331702Y2 JPS6331702Y2 JP1984018054U JP1805484U JPS6331702Y2 JP S6331702 Y2 JPS6331702 Y2 JP S6331702Y2 JP 1984018054 U JP1984018054 U JP 1984018054U JP 1805484 U JP1805484 U JP 1805484U JP S6331702 Y2 JPS6331702 Y2 JP S6331702Y2
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- Japan
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- heat storage
- heat
- reaction chamber
- storage device
- storage material
- Prior art date
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- Expired
Links
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Landscapes
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
Description
産業上の利用分野
本考案は、例えば携帯用熱湯発生器などにも用
いることのできる化学蓄熱装置に関するものであ
る。 従来例の構成とその問題点 従来、固体と気体の反応を利用して化学的に蓄
熱する装置において、固体蓄熱材と気体の反応を
円滑にするために固体蓄熱材に多くの気体導入管
を通すようにしたものがある。しかし、この装置
によると、固体蓄熱材の充填量に比例して装置重
量が増加するという欠点があり、また熱伝導性を
向上させるために針金や金属片などを固体蓄熱材
に混合する方法もあるが、この場合、固体蓄熱材
内の気体拡散が良くないという欠点がある。 考案の目的 本考案は上記従来の欠点を解消する化学蓄熱装
置を提供することを目的とする。 考案の構成 上記目的を達成するため、本考案の化学蓄熱装
置は、蓄熱装置本体内に反応室とこの反応室の周
囲に形成された熱交換室を設け、上記反応室内に
層状に形成した固体蓄熱材とこの層状の固体蓄熱
材間に介在させたフエルト状黒鉛繊維層を設け、
上記反応室と蓄熱装置本体の外部に設けた外部熱
交換器とをバルブを備えた熱媒連通管により接続
したものである。 実施例と作用 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。１は蓄熱装置本体で、その内部には、反応室
９とこの反応室９の周囲に形成された熱交換室２
が設けられ、反応室９の内部には、底から順に薄
いフエルト状黒鉛繊維層３及びNa2S，CaCl2な
どの結晶性塩類から成る固体蓄熱材層４が交互に
複数段積重ねられて配置され、また固体蓄熱材層
４の周囲にも、フエルト状黒鉛繊維が配置されて
いる。５は上記反応室９の上方空間部と熱媒連通
管６を介して接続された外部熱交換器で、内部に
は伝熱管７が配置されている。また、熱媒連通管
６途中にはバルブ８が設けられている。 以下、その作用について説明する。まず、蓄熱
時においては、例えば熱交換室２内に熱湯を入れ
るなどして反応室９を加熱する。すると、フエル
ト状黒鉛繊維層３を介して固体蓄熱材層４に熱が
加わり、この物質の飽和水蒸気圧力に対する温度
以上になると、この圧力以上の水蒸気が発生す
る。このとき反応室９の内部では例えば の反応が起る。 この水蒸気は矢印Ｂで示すように、熱媒連通管
６を通して外部熱交換器５内に入り、伝熱管７内
を流れる流体により冷却され、凝縮して水にな
り、貯溜される。最終的には反応室９に塩化カル
シウム無水塩が残り、外部熱交換器５に水が移動
したことになる。この状態でバルブ８を閉じれ
ば、蓄熱操作は終了し、このまま保存すれば、蓄
熱されたままになり、時間の経過で熱が失われる
ことはない。 次に、放熱時には、熱交換室２に水を入れ、外
部熱交換器５の伝熱管７に常温の水を通し、バル
ブ８を開けると、外部熱交換器５内で発生した水
蒸気が、矢印Ａで示すように、熱媒連通管６を通
して反応室９内に入り、そしてフエルト状黒鉛繊
維層３を通過して固体蓄熱材層４と反応し、例え
ば１式と逆の反応によつて反応熱を発生し、この
物質が常温の水の水蒸気圧に等しい圧力を示す温
度に上昇し、この熱が熱交換室２内の水を加熱
し、温水が得られる。 このように、例えばこの化学蓄熱装置を携帯用
熱湯発生器として使用する場合は、予め蓄熱作業
を行つてバルブ８を閉めておき、熱湯が必要な場
所、例えばレジヤー等で野外の熱源のない所に行
つた場合に熱交換室２に水を入れ、外部熱交換器
５を水につけた状態でバルブ８を開けることによ
り容易に熱湯が得られる。 また上記のように固体蓄熱材層の周囲にフエル
ト状黒鉛繊維層を配置したので、反応室内におけ
る熱媒蒸気の気体拡散が非常に良くなり、反応速
度が向上する。また、フエルト状黒鉛繊維の容積
当りの重量も、第１表に示すように、高い熱伝導
度を考慮すると、他のものに比べて非常に軽いた
め、固体蓄熱材充填量増加に伴なう装置重量の増
加を少なくすることができる。
いることのできる化学蓄熱装置に関するものであ
る。 従来例の構成とその問題点 従来、固体と気体の反応を利用して化学的に蓄
熱する装置において、固体蓄熱材と気体の反応を
円滑にするために固体蓄熱材に多くの気体導入管
を通すようにしたものがある。しかし、この装置
によると、固体蓄熱材の充填量に比例して装置重
量が増加するという欠点があり、また熱伝導性を
向上させるために針金や金属片などを固体蓄熱材
に混合する方法もあるが、この場合、固体蓄熱材
内の気体拡散が良くないという欠点がある。 考案の目的 本考案は上記従来の欠点を解消する化学蓄熱装
置を提供することを目的とする。 考案の構成 上記目的を達成するため、本考案の化学蓄熱装
置は、蓄熱装置本体内に反応室とこの反応室の周
囲に形成された熱交換室を設け、上記反応室内に
層状に形成した固体蓄熱材とこの層状の固体蓄熱
材間に介在させたフエルト状黒鉛繊維層を設け、
上記反応室と蓄熱装置本体の外部に設けた外部熱
交換器とをバルブを備えた熱媒連通管により接続
したものである。 実施例と作用 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。１は蓄熱装置本体で、その内部には、反応室
９とこの反応室９の周囲に形成された熱交換室２
が設けられ、反応室９の内部には、底から順に薄
いフエルト状黒鉛繊維層３及びNa2S，CaCl2な
どの結晶性塩類から成る固体蓄熱材層４が交互に
複数段積重ねられて配置され、また固体蓄熱材層
４の周囲にも、フエルト状黒鉛繊維が配置されて
いる。５は上記反応室９の上方空間部と熱媒連通
管６を介して接続された外部熱交換器で、内部に
は伝熱管７が配置されている。また、熱媒連通管
６途中にはバルブ８が設けられている。 以下、その作用について説明する。まず、蓄熱
時においては、例えば熱交換室２内に熱湯を入れ
るなどして反応室９を加熱する。すると、フエル
ト状黒鉛繊維層３を介して固体蓄熱材層４に熱が
加わり、この物質の飽和水蒸気圧力に対する温度
以上になると、この圧力以上の水蒸気が発生す
る。このとき反応室９の内部では例えば の反応が起る。 この水蒸気は矢印Ｂで示すように、熱媒連通管
６を通して外部熱交換器５内に入り、伝熱管７内
を流れる流体により冷却され、凝縮して水にな
り、貯溜される。最終的には反応室９に塩化カル
シウム無水塩が残り、外部熱交換器５に水が移動
したことになる。この状態でバルブ８を閉じれ
ば、蓄熱操作は終了し、このまま保存すれば、蓄
熱されたままになり、時間の経過で熱が失われる
ことはない。 次に、放熱時には、熱交換室２に水を入れ、外
部熱交換器５の伝熱管７に常温の水を通し、バル
ブ８を開けると、外部熱交換器５内で発生した水
蒸気が、矢印Ａで示すように、熱媒連通管６を通
して反応室９内に入り、そしてフエルト状黒鉛繊
維層３を通過して固体蓄熱材層４と反応し、例え
ば１式と逆の反応によつて反応熱を発生し、この
物質が常温の水の水蒸気圧に等しい圧力を示す温
度に上昇し、この熱が熱交換室２内の水を加熱
し、温水が得られる。 このように、例えばこの化学蓄熱装置を携帯用
熱湯発生器として使用する場合は、予め蓄熱作業
を行つてバルブ８を閉めておき、熱湯が必要な場
所、例えばレジヤー等で野外の熱源のない所に行
つた場合に熱交換室２に水を入れ、外部熱交換器
５を水につけた状態でバルブ８を開けることによ
り容易に熱湯が得られる。 また上記のように固体蓄熱材層の周囲にフエル
ト状黒鉛繊維層を配置したので、反応室内におけ
る熱媒蒸気の気体拡散が非常に良くなり、反応速
度が向上する。また、フエルト状黒鉛繊維の容積
当りの重量も、第１表に示すように、高い熱伝導
度を考慮すると、他のものに比べて非常に軽いた
め、固体蓄熱材充填量増加に伴なう装置重量の増
加を少なくすることができる。
【表】
考案の効果
上記本考案の構成によると、反応室内に配設さ
れる固体蓄熱材を層状に構成すると共にこの層状
の固体蓄熱材間にフエルト状黒鉛繊維層をを介在
させたので簡単な構造で、しかも反応室内におけ
る気体拡散が良好となり、反応速度が向上し、ま
たフエルト状黒鉛繊維は、熱伝導度を考慮する
と、他のものに比べて非常に軽くなるため、固体
蓄熱材充填量増加に伴なう装置重量の増加を少な
くすることができる。したがつて、この蓄熱装置
を例えば携帯用熱湯発生器として用いる場合に
は、その軽量化が図れ、携帯に便利である。
れる固体蓄熱材を層状に構成すると共にこの層状
の固体蓄熱材間にフエルト状黒鉛繊維層をを介在
させたので簡単な構造で、しかも反応室内におけ
る気体拡散が良好となり、反応速度が向上し、ま
たフエルト状黒鉛繊維は、熱伝導度を考慮する
と、他のものに比べて非常に軽くなるため、固体
蓄熱材充填量増加に伴なう装置重量の増加を少な
くすることができる。したがつて、この蓄熱装置
を例えば携帯用熱湯発生器として用いる場合に
は、その軽量化が図れ、携帯に便利である。
図面は本考案の一実施例の概略構成図である。
１……蓄熱装置本体、２……熱交換室、３……
フエルト状黒鉛繊維層、４……固体蓄熱材層、５
……外部熱交換器、６……熱媒連通管、７……伝
熱管、８……バルブ、９……反応室。
フエルト状黒鉛繊維層、４……固体蓄熱材層、５
……外部熱交換器、６……熱媒連通管、７……伝
熱管、８……バルブ、９……反応室。
Claims (1)
- 蓄熱装置本体内に反応室とこの反応室の周囲に
形成された熱交換室を設け、上記反応室内に層状
に構成した固体蓄熱材とこの層状の固体蓄熱材間
に介在させたフエルト状黒鉛繊維層を設け、上記
反応室と蓄熱装置本体の外部に設けた外部熱交換
器とをバルブを備えた熱媒連通管により接続した
ことを特徴とする化学蓄熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984018054U JPS60132840U (ja) | 1984-02-10 | 1984-02-10 | 化学蓄熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984018054U JPS60132840U (ja) | 1984-02-10 | 1984-02-10 | 化学蓄熱装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60132840U JPS60132840U (ja) | 1985-09-05 |
| JPS6331702Y2 true JPS6331702Y2 (ja) | 1988-08-24 |
Family
ID=30506331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1984018054U Granted JPS60132840U (ja) | 1984-02-10 | 1984-02-10 | 化学蓄熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60132840U (ja) |
-
1984
- 1984-02-10 JP JP1984018054U patent/JPS60132840U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60132840U (ja) | 1985-09-05 |
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