JPS63312812A - 硬脆材料の切断方法 - Google Patents

硬脆材料の切断方法

Info

Publication number
JPS63312812A
JPS63312812A JP14975587A JP14975587A JPS63312812A JP S63312812 A JPS63312812 A JP S63312812A JP 14975587 A JP14975587 A JP 14975587A JP 14975587 A JP14975587 A JP 14975587A JP S63312812 A JPS63312812 A JP S63312812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner peripheral
peripheral blade
blade
cutting
inner circumferential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14975587A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0333484B2 (ja
Inventor
Tetsuya Hirota
哲也 廣田
Masaharu Ninomiya
二宮 正晴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYUSHU DENSHI KINZOKU KK
Nippon Steel Corp
Osaka Titanium Co Ltd
Original Assignee
KYUSHU DENSHI KINZOKU KK
Osaka Titanium Co Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYUSHU DENSHI KINZOKU KK, Osaka Titanium Co Ltd , Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical KYUSHU DENSHI KINZOKU KK
Priority to JP14975587A priority Critical patent/JPS63312812A/ja
Publication of JPS63312812A publication Critical patent/JPS63312812A/ja
Publication of JPH0333484B2 publication Critical patent/JPH0333484B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D59/00Accessories specially designed for sawing machines or sawing devices
    • B23D59/02Devices for lubricating or cooling circular saw blades
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D47/00Sawing machines or sawing devices working with circular saw blades, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D47/005Vibration-damping
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D59/00Accessories specially designed for sawing machines or sawing devices
    • B23D59/001Measuring or control devices, e.g. for automatic control of work feed pressure on band saw blade
    • B23D59/002Measuring or control devices, e.g. for automatic control of work feed pressure on band saw blade for the position of the saw blade

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は硬脆材料の切断方法に関し、更に詳述すれば、
例えばシリコンのインゴットの如く硬くて脆い材料を、
円環状に形成され、その内周縁に刃を備えている内周刃
を高速回転させることにより切断する硬脆材料の切断方
法に関する。
〔従来の技術〕
硬脆材料であるシリコンのインゴットを、環状に形成さ
れ、その内周縁に刃部材を設けている内周刃で切断して
、厚さの薄いシリコンウェハ(薄板)を切出す場合には
内周刃がその軸方向に変形し、そのために切出したシリ
コンウェハに反りが生じ、またシリコンウェハが部分的
に欠落することがあり、あるいはクラックが生じる。
このような内周刃の反りを防止すべく、特開昭48−1
01082号には、内周刃に一定圧力の液体を供給する
方法が提案されている。また特開昭60−2310号に
は、内周刃の両面側の内周縁側に空気ノズルを設けて、
内周刃を被切断材及び内周刃と切断中の薄板の各間に同
時に空気を吹込み、両側のノズルの空気圧力を調整して
内周刃の反りを防ぐ方法が提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述した前者の切断方法によれば、被切断材と内周刃及
び切断されていく薄板と内周刃との間隙に多量の液体が
供給されて、内周刃の反りが逆に大きくなり、これによ
り薄板が割れて飛散する問題がある。
また後者の切断方法によれば、内周刃が切断されている
薄板側に反った場合には、反りを防ぐべく内周刃と薄板
との間に供給する空気圧力を高めると、切出し中の薄板
に大きい曲げ力が作用することがあり薄板が破損し易い
という問題がある。
更に反りを防止すべく供給する空気圧力を高めると、内
周刃と空気ノズルとが容易に接触してしまい、内周刃の
ステンレススチール板に傷を生じせしめる危険があり、
内周刃が破損し易いという欠点がある。
更に、切断中の内周刃の変位量が異常に大きくなった場
合は、作業者がそれを判断して、切断作業を一旦中断し
て内周刃のドレッシング又は再張上げ等の処置をする必
要があり、シリコンウェハの切断稼動率が低下するとい
う問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は前述した問題に鑑み、内周刃の両面側に、内周
刃の半径方向に複数個並設し、内周刃の一面側又は他面
側いずれか一方のノズル群から気体を噴出することによ
り、切断中における内周刃の反りを防止して、被切断材
から薄板を切出す場合の生産性及び切断精度を高め得る
硬脆材料の切断方法を提供することを目的とする。
本発明の硬脆材料の切断方法は、円環状に形成され、そ
の内周縁に刃を備えている内周刃を回転させるとともに
その反りを防止すべく内周刃の両面側に設けたノズルか
ら流体を噴出させつつ、前記刃を被切断材に当接して被
切断材を切断する硬脆材料の切断方法において、前記内
周刃の両面側に内周刃の半径方向に複数のノズルを設け
、回転する内周刃の反りを検出し、その検出結果に基づ
き内周刃の反りを解消させるべく一面側又は他面側のノ
ズル群から前記内周刃の一側面又は他側面にのみ気体を
噴出させて、内周刃とノズルとの間に負圧を作用させて
切断することを特徴とする特許 ルヌーイ型流体ノズルを用いる利点について更に述べる
一般に、円周刃を作動させる場合に、流体ノズルから流
体を噴出させて正圧ノズルを用いる方法も考えられる。
この場合、正圧ノズルと内周刃の距離を極力小さく設定
する方が、作動効果が大きいが、しかしこの距離を小さ
くしすぎると、ノズルと円周刃が接触し、内周刃を破損
せしめる危険が増える。
これに対し、同一ノズルを用いる場合を比較すると、ノ
ズルを負圧作動させた場合、正圧作動させた場合より、
ノズルと内周刃の距離を大きくする事が肝要であり、ノ
ズルが内周刃と接触する危険を避ける事が出来る点に特
徴がある。
〔作用〕
切断中における内周刃に発生した反りを変位センサが検
出し、その検出信号を反り制御部に与える。反り制御部
は、与えられた検出信号の反りの変位量に応じて、内周
刃の一面又は他面に対して、内周刃の半径方向に並設さ
せたノズル群から噴出させる気体圧力を制御する.ノズ
ル群から噴出した気体圧力により内周刃と各ノズルとの
間には負圧が作用して内周刃は気体を噴出しているノズ
ル側に吸引される。気体圧力の増減に相応して内周刃と
ノズル間距離が変化する。
これにより、切断中の内周刃の反りが半径方向域にわた
って解消し、被切断材を切断した薄板の両面の平行度が
向上する。また切断した薄板のクラック、飛散が生じな
い。更に、ノズルが内周刃に接触し,、内周刃が破損す
る等の欠点もない。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面によって詳述する。
第1図は本発明に係る硬脆材料の切断方法を適用するた
めの切断装置の正面図であって、切断装置本体1には円
環状の内周刃ホルダ2を鉛直姿勢で回転自在に取付けて
いる。この内周刃ホルダ2の内周側には、外周側を内周
刃ホルダ2で挾持した円環状の内周刃3が張上げて配設
されている。この内周刃3は円環状のステンレススチー
ルのFjJ板からなる内周刃本体3aとその内周縁に沿
って設けているダイヤモンド刃からなる刃部材3bとか
らなっている。内周刃3の内周側には被切断材ホルダ4
が配設されており、これに被切断材5である硬脆材料た
る例えば円柱状のシリコンのインゴットをその軸線を水
平状態にして取付けるようになっている。つまり、内周
刃3により被切断材5がその長さ方向に対して直角に切
断されるように、内周刃3と被切断材5とが位置決めで
きる。
この被切断材ホルダ4は内周刃3の径方向及び軸方向に
各別に移動可能になっている。これらの移動により被切
断材5は破線で示した如く移動して切断され、また内周
刃3の軸方向に移動することにより切断する薄板の厚さ
を選定できる。被切断材ホルダ4の内周刃3の周方向に
おける両側方には内周刃3と被切断材5とが当接する位
置に切削液を噴出する切削液ノズル6.6を配設してい
る。被切断材5の移動域(破線部分)を挾む両側万人々
には内周刃3の半径方向に夫々の長さ方向を同方向とし
て適長離隔して並べており、内周刃3に向けて空気を噴
出させるノズル7L、7L及び7R。
7Rを被切断材5に当接しない位置として、内周刃3に
接近させて配設しており、内周刃3の反対の面側にも前
記ノズル7L、 7L、 7R,7Rに対向させてノズ
ル7L、 7L、 7R,7R(第4図参照)を配設し
ている。
これらのノズル7L、7Rは内周刃3の幅寸法の略1/
3の長さであり、内部には後述する空気室7eを設けた
直方体状の函体となっている。また各ノズル7L。
7Rはその長さ方向を内周刃3の半径方向に沿わせて配
設している。前記切削液ノズル6.6の夫々に接近して
内周刃3の内周縁寄りに洗浄液ノズル9.9を配設して
おり、また内周刃3の両面側に夫々配設している。これ
らの洗浄液ノズル9の洗浄液噴出口は内周刃3の各面と
対向しており、洗浄液をミスト状に噴出させて内周刃3
の刃部材3bの周辺に付着した切屑を吹飛ばすようにな
っている。
内周刃3の一方の面側には、一方のノズル7Lと、内周
刃3の径方向への被切断材移動域との間であり、内周刃
3の内周縁寄りに、例えば渦流センサからなる変位セン
サ8を配設していて、内周刃3の反り、即ち変位量を検
出するようにしている。
各ノズル7Lは第2図及び第3図に示す如く構成されて
おり、第2図は第1図における■−■線断面図、第3図
は第2図のIII−I[1線の一部断面図である。各ノ
ズル7L、7Rはベルヌーイ型ノズルであり、第2図に
示す如くノズル7L、7Lを内周刃3の厚さ寸法より僅
かに広い間隙7aを隔てて互いに対向させて、ネジ孔7
bを利用して図示しないフレーム等にボルト止めにより
強固に固定して取付けている。また、内周刃3の両面夫
々と各ノズルとの対向距離は互いに等しい長さに選定さ
れている。
なお、半径方向に並設している他のノズル7I1,7R
も同様に配設されている。
ノズル7’L、7Lが対向している側の面夫々には、ノ
ズル7Lの長手方向に適長離隔した位置に、対向してい
る方向に縮径した摺鉢状のノズル孔7d、7dを形成し
ており、ノズル孔7dの底部中心には開口部7c、7c
を設けている。また対向しているノズル7L、 7Lの
各開口部70同士は互いに対向している。
このノズル孔7dはノズル7L内の空気室7eと連通し
ており、空気室7eは図示しない空気送給口に連通して
いる。
ノズル7Lの前記空気送給口に空気を送給すると、送給
された空気は空気室7eに入りノズル孔7dを通って開
口部7cから噴出し、噴出した空気は開口部7cで拡散
して内周刃3の面に向かって噴出する。
空気が内周刃3に噴出されると内周刃3とノズル7Lと
の間には、噴出された空気の圧力に比例する負圧が作用
して内周刃3を空気を噴出しているノズル7L側へ吸引
する力が働く。
第4図は内周刃3の反りを解消すべく制御する制御回路
のブロック図をノズル7Lとともに示したものであって
、演算制御を行う反り制御部10には変位センサ8及び
切断動作制御部11の内周刃の変位量及び切断開始、終
了の各信号が夫々入力されており、また、内周刃3が1
回転する都度出力する内周刃回転計13の出力パルスが
入力されている。
反り制御部10は変位センサ8が検出した内周刃3の反
りに相応した信号と、内周刃3が1回転した各時点の変
位量の信号とを得て、内周刃が1回転した時点の反りの
信号レベルを平均化処理し、その処理結果に基づき内周
刃3の変位を解消させる空気圧を算出する演算を行って
PID制御をし、算出した空気圧に基づく信号を、電気
信号により空気圧を制御する比例弁12M及び12Nに
与えるようになっている。そしてこの信号は、切断中に
おいては内周刃3とノズル7Lとがより多く離反してい
る側の一方のノズル7Lに連なる比例弁12M又は12
Nにのみ与えられるようになっていて、被切断材の切断
中には比例弁12M、 12Nに同時に信号を与えない
ようにしである。比例弁12町12Nには図示しない空
気タンクから一定圧力の空気が供給されており、比例弁
12M又は12Nを制御した場合にはその制御量に相応
した空気圧が内周刃3の一面側のノズル7L、7L(7
R,7R)又は他面側のノズル7L、7L(7R。
7R)に等しく与えられるようになっている。したがっ
て、反り制御部10は変位センサ8が変位センサ8から
内周刃3が離反する方向の矢符で示した反りを検出した
場合には一方の比例弁12Mのみを制御し、変位センサ
8に内周刃3が接近する方向の矢符と反対方向の反りを
検出した場合は他方の比例弁12Nのみを制御すべき信
号を比例弁12M又は12Nに与える。なお、反り制御
部10に切断動作制御部11から切断開始信号を与えた
場合は、被切断材5に切込む前、内周刃3の反り信号を
取り込み、平均化処理を行い、空気ノズルによる制御を
行う前の内周刃3の原点位置を決定する。更に反り制御
部10は1枚の薄板の切断が終了する都度、洗浄液ポン
プ14を所定時限駆動する制御を行うようにしており、
その制御により洗浄液ノズル9から洗浄液をミスト状に
噴出、させるようにしである。
次にこのように構成した切断装置により被切断材5を切
断する動作を第1図及び第2図によって説明する。
先ず、被切断材ホルダ4に被切断材5を取付ける。続い
て図示しない回転用スイッチを操作すると内周刃3を回
転させるための駆動部に駆動信号が与えられる。これに
より内周刃3は回転を始める。被切断材5を所要厚さで
切出すべく、被切断材ホルダ4を駆動して被切断材5を
位置決めする。
その後、図示しない切断用スイッチを操作すると、切断
動作制御部11から反り制御部10に、切断指令信号及
び切断動作に関連して被切断材ホルダ4°を内周刃3の
軸方向及び径方向へ移動させるべき駆動信号が与えられ
る。内周刃3が空転している場合は、内周刃3に反りが
発生しないから変位センサ8からの信号の原点位置との
変化がなく対向しているノズル7L、7L及び7R,7
Rが噴出する空気の圧力は一定である。
ここで、被切断材5を破線で示す如(内周刃3の外周側
へ移動させると、被切断材5が内周刃3の内周縁に当接
して切断が開始され、その切断位置には切削液ノズル6
.6から切削液が供給されて被切断材5の切断が進行し
ていく。この切断動作と並行して、反り制御部10は第
5図に示すように内周刃回転計13から、内周刃3が1
回転する都度与えられるパルスPに同期して変位センサ
8の変位量信号を取込んで平均化処理を行う。そして被
切断材5を切込む以前に算出した内周刃3の変位原点を
もとに切断中に生ずる内周刃3の反りを解消させるべき
空気圧を算出する演算を行う。ところで切断動作により
内周刃3が、例えば変位センサ8から離反する矢符方向
(第4図参照)に反っている場合には、算出した空気圧
に基づく信号を比例弁12Mのみに与え、比例弁12N
への信号を停止する。これにより比例弁12Mの開度が
大きくなって、変位センサ8を配設している一面側のノ
ズル群7L、7L(7R,7R)が噴出する空気の圧力
が上昇する。そして噴出した空気は内周刃3の一側面に
当って内周刃3に沿って拡散する。このような空気流で
各ノズル群7L、 7L (7R,7R)と内周刃3と
の間には負圧が作用して内周刃3は変位センサ8側に吸
引させられて反りが解消する。
次に制御周期につき説明する。反り制御部10が、変位
計信号を取込み平均化処理して必要な空気圧力を演算し
て制御信号を比例弁12M、12N ’\送る間隔即ち
制御周期は本実施例では10秒以下とするのが望ましい
シリコン・インゴットを切断する場合にはブレード回転
数は15〜30回転/秒、インゴット切込み速度は0.
4〜1.2+n/秒の範囲が一般的である。
制御周期が10秒より大きいと、制御周期内で反りが発
生した場合、内周刃が曲がった状態で切り込んでしまっ
ている故、修正が困難となり反り精度が悪くなるのは明
らかである。
従って本発明では内周刃の変形を早期に検知し、目標と
する反り精度の制御範囲をにらみながら早目早目に内周
刃の変形を防止する事が肝要である。
この場合、内周刃3はその半径方向に並設している2個
1組のノズル群7L、 7L及び7R,7Rによって吸
引されるから、内周刃3はその内周縁側だけでなくその
半径方向域の反りを解消することになる。そして変位セ
ンサ8が反りを検出しなくなると、反り制御部10が比
例弁12Mに与えている信号をその状態に保持し、その
ノズル群7L、7L及び7R。
7Rが噴出している空気の圧力は上昇した状態に保持さ
れる。したがって、内周刃3は反りがない状態で被切断
材5を切断していく。
そのような切断状態で内周刃3の反りが変位センサ8に
接近する方向(矢符と反対方向)に生じた場合には、変
位センサ8がその反りを検出することになり、比例弁1
2Mへの信号を停止して比例弁12Nのみに信号を与え
て比例弁12Nの開度が大きくなり、変位センサ8を配
設していない面側のノズル群7L、7L及び7R,7R
が噴出する空気の圧力が上昇する。
そうすると、内周刃3が変位センサ8を配設していない
他面側のノズル群7L、7L及び7R,7R側へ吸引さ
せられて前記同様に反りが解消する。
第6図はノズル群7L、7L及び7R,7Rから一定圧
力(6kg/c11)の空気を噴出して吸引力を作用さ
せた場合の内周刃半径方向の各距離における変位量を実
測値で示したものであり、実線は一面側のノズル群、破
線は他面側のノズル群から空気を噴出させた場合を示す
。この図から明らかなように内周刃3の反りはその内周
縁側に近い程大きく変位させ得ることになる。これは内
周刃3は外周縁に近い程剛性が大きいことによるもので
あり、そのため内周刃3の半径方向に並設しているノズ
ル群7L、7L(7R,7R)から同じ圧力で空気を噴
出させると内周縁側では大きい変位量を与え得て、内周
縁側から外周縁側に至る半径方向域の反りをより確実に
解消させることになる。
第7図はノズルが噴出する空気の圧力に対する内周刃の
変位量を実測値で示したものであり、例えば内周刃3の
ステンレススチール板厚が0.15+nである場合に空
気圧を3 kg / cJに上昇させると内周刃3は約
25μm変位する。そして反りを解消すべく内周刃3を
変位させる場合は、内周刃3の一面側及び他面側に設け
ているいずれか一方の面側のノズル群7L、 7L、 
7R,7Rのみから所要の空気圧力を内周刃3に与えれ
ば、内周刃3は空気を噴出しているノズル側に吸引され
る。つまり内周刃3の両面側に設けているノズルを同時
に制御しないことにより、低い空気圧で内周刃3を所望
の軸方向に容易に変位させ得る。
このようにして内周刃3の反りを制御して被切断材5が
切断されるが、薄板1枚の切断が終了する都度、反り制
御部10は洗浄液ポンプ14を所定時限で駆動して、洗
浄液ノズル9から洗浄液をミスト状として内周刃3の刃
部材3b部分に吹付ける。
そして刃部材3bの周りに付着している切屑を吹飛ばし
て、次の薄板を切断するときの切屑による内周刃3の変
形を防ぐ。なお、被切断材5から薄板を切出す場合、例
えば直径150 amφの被切断材5の切断時間を2分
以上8分以下とし、その切断終了後に洗浄液を吹付ける
時間を本実施例では約3秒としているが、内周刃3に切
粉等の汚れ付着は認められなかった。
第8図は従来の切断方法により被切断材を切断した場合
及び本発明の切断方法により切断した場合における、切
断中の内周刃3の変位量を、横軸を薄板の切断時間とし
、縦軸を切断位置における内周刃3の変位量で示した波
形図である。この図から明らかなように、従来の切断方
法では第8図(a)、 (blに示すように切断中に、
内周刃3に30μm程度の反りが発生する。これに対し
ノズル7L、7L。
7R,7Rを設けて内周刃3の反りに対応して、内周刃
3の一方の面側のノズルのみから空気を噴出させて反り
を解消させる本発明の切断方法では第8図(C1,(d
lに示す如く切断中の内周刃3の反りは数μmとなり、
切断精度が著しく向上する。なお、薄板切断による切屑
が内周刃3に付着した場合は1枚の薄板が切断を終了す
る直前に第8図(C)に破線で示すように切屑により内
周刃3に約10μm程度の反りが発生する場合が起こり
得るが、切断終了時に洗浄液を噴出させることにより、
切屑による反りも解消している。
つまり、本発明の切断方法は、空気を噴出しているノズ
ル方向に吸引力を作用させて内周刃の反りを解消させる
から、切断途中の薄板には曲げ力は全く作用せず、しか
も複数個のノズルを内周刃3の半径方向に並設している
から内周刃3の半径方向域の反りが確実に解消する。そ
して、洗浄液を吹付けない場合であっても内周刃3の変
位量は数μm程度となり反りが解消する。したがって薄
板の切断精度及び切断した薄板の歩留りを飛躍的に向上
させることになる。
なお、本実施例では内周刃の半径方向に2個のノズルを
並設したがその数は単なる一例であり、何ら限定される
ものではない。またノズルから空気を噴出させたが、ガ
ス等の気体を噴出させても同様の効果を得る。
更に、ノズル群7L、7L及び7R,7Rを、被切断材
5が内周刃3の径方向へ移動する移動域の両側方に夫々
設けたが、半径方向に並設した同様のノズルを内周刃3
の周方向に適長離隔して配設することにより、内周刃3
の全周域の反りを解消させることできる。更に、本実施
例では内周刃3を鉛直状態に取付けたが、水平状態に取
付けている場合も同様の効果を得るのは言うまでもない
又本実施例では直径1501mφのシリコンのインゴッ
トの切断例の場合を説明したが、切断の制御周期は内周
刃の直径、被切断材の直径、硬度、切削性に応じて適宜
修正する事が必要である事は自明の理である。
〔発明の効果〕
以上詳述した如く本発明の切断方法によれば、内周刃の
半径方向域の反りを完全に解消させ得るから、被切断材
から薄板を切出す場合の切断精度及び生産性が大幅に向
上する。また内周刃はノズルから噴出する気体の負圧力
で吸引されて反りが解消するから、切断中の薄板に曲げ
力が作用せず、そのため切断した薄板の破損がなく、し
かも切断した薄板両面の平行度が得られて切断した薄板
の歩留りを向上させ得て切断コストを低減できる。
また内周刃の反りを防ぐための内周刃のドレッシング、
再張上げ等の作業をする必要がないから、切断作業の中
断を強いられる煩わしさもない等、本発明は産業上に寄
与するところ大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る硬脆材料の切断方法を適用するた
めの切断装置の正面図、第2図は第1図の■−■線断面
図、第3図は第2図のm−m線断面図、第4図は内周刃
の反りを解消すべく制御する制御回路のブロック図、第
5図は反り制御部が変位センサの信号を取込むタイミン
グチャート、第6図は一定の空気圧で吸引力を作用させ
た場合における内周刃の内周縁からの距離と内周刃の変
位量との関係を実測値で示したグラフ、第7図はノズル
が噴出する空気の圧力に対する内周刃の変位量の関係を
実測値で示したグラフ、第8図は従来及び本発明の切断
方法により切断した場合の切断中の内周刃の反り状態を
示す波形図である。 3・・・内周刃 4・・・被切断材ホルダ 5・・・被
切断材 6・・・切削液ノズル 7L、7R・・・ノズ
ル 8・・・変位センサ 9・・・洗浄液ノズル 1o
・・・反り制御部12M、12N・・・比例弁 特 許 出願人  住友金属工業株式会社外2名 代理人 弁理士  河  野  登  夫疎 1 回 第2図 /b 笛3図 見 4 目 時閉 − 11,5旧 第 Glfll

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、円環状に形成され、その内周縁に刃を備えている内
    周刃を回転させるとともにその反りを防止すべく内周刃
    の両面側に設けたノズルから流体を噴出させつつ、前記
    刃を被切断材に当接して被切断材を切断する硬脆材料の
    切断方法において、 前記内周刃の両面側に内周刃の半径方向に複数のノズル
    を設け、回転する内周刃の反りを検出し、その検出結果
    に基づき内周刃の反りを解消させるべく一面側又は他面
    側のノズル群から前記内周刃の一側面又は他側面にのみ
    気体を噴出させて、内周刃とノズルとの間に負圧を作用
    させて切断することを特徴とする硬脆材料の切断方法。
JP14975587A 1987-06-16 1987-06-16 硬脆材料の切断方法 Granted JPS63312812A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14975587A JPS63312812A (ja) 1987-06-16 1987-06-16 硬脆材料の切断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14975587A JPS63312812A (ja) 1987-06-16 1987-06-16 硬脆材料の切断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63312812A true JPS63312812A (ja) 1988-12-21
JPH0333484B2 JPH0333484B2 (ja) 1991-05-17

Family

ID=15482041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14975587A Granted JPS63312812A (ja) 1987-06-16 1987-06-16 硬脆材料の切断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63312812A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04216012A (ja) * 1990-12-13 1992-08-06 Tokyo Seimitsu Co Ltd スライシングマシンの切断方法
EP0610967A2 (en) * 1990-05-10 1994-08-17 Tokyo Seimitsu Co.,Ltd. Slicing machine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0610967A2 (en) * 1990-05-10 1994-08-17 Tokyo Seimitsu Co.,Ltd. Slicing machine
EP0610967A3 (en) * 1990-05-10 1995-08-02 Tokyo Seimitsu Co Ltd Machine for cutting single crystal ingots in wafers using an internal hole saw.
JPH04216012A (ja) * 1990-12-13 1992-08-06 Tokyo Seimitsu Co Ltd スライシングマシンの切断方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0333484B2 (ja) 1991-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63144959A (ja) 結晶ロッドまたは結晶ブロックを内孔を有する丸鋸を用いて薄くし、円板に鋸引きする方法およびこの内孔を有する丸鋸
KR101380494B1 (ko) 기판의 처리 장치 및 처리 방법
KR101432009B1 (ko) 기판의 처리 장치 및 처리 방법
JPH04211909A (ja) スライシングマシンの切断方法
US5632666A (en) Method and apparatus for automated quality control in wafer slicing
JPS63312812A (ja) 硬脆材料の切断方法
JPH02134213A (ja) 硬脆材料の切断装置
JP3746422B2 (ja) ダイシング装置およびダイシング方法
JPH02134212A (ja) 切断方法
JPH07304028A (ja) スライシングマシン
JPH01110105A (ja) 硬脆材料の切断方法
US5353861A (en) Roll casting process
JPS6198513A (ja) 切断装置
US7955982B2 (en) Method for smoothing wafer surface and apparatus used therefor
JPH09321013A (ja) 異物除去装置
JPH07276244A (ja) ダイシングブレードおよびダイシング装置
JP2649628B2 (ja) ウォータージェットによる脆性材料の加工装置
JP2986298B2 (ja) 双ドラム式連続鋳造機のトリミング装置
JPH03277463A (ja) セラミックス板の切断方法
JP4635617B2 (ja) 切断装置及びその制御方法並びにシリコン単結晶の切断方法
JPH0637075A (ja) 砥石を用いる加工方法
WO2024204570A1 (ja) 基板分離装置、基板処理装置および基板分離方法
JP2000127149A (ja) バンドソー切断方法
JPH0358805A (ja) スライシングマシンの切断方法及びその装置
JP2965087B2 (ja) スライシングマシンの切断方法