JPS6331078Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は駆動機構を有する表示体に係るもので
あり固定表示板の前方に配置された２枚の可動表
示板が常に前方を向きながら円弧状に一定距離左
右に移動し、固定表示板の表示を見せたり隠した
りすることにより、従来の固定された表示面しか
有しなかつた表示体では得られない新規な表示効
果を演出し、万人に楽しみと、驚きを与え、購買
意欲を増大させるに足る可動表示板を設けた表示
体を広く提供することを目的とするものである。

以下図面に従い本考案を詳細に説明していく。

図面に示すものは本考案の一実施例であり、第
１図は本考案を構成する部材を示し、本体部１は
長方形状の固定表示板２の裏面に覆い部材３を固
着させ直方体形状の箱体とし、上面部、及び下面
部の両側部に一定周期で回転方向が変化する回転
軸７，７′を突出させ設け該回転軸７，７′を動か
す、駆動機構６を内臓し、かつ上面部に前記回転
軸７，７′と平行な保持軸８，８′を突出させ設け
て成るものである。

次に可動表示板１０，１０′は前記本体部１の
固定表示板とほぼ等しい形状及び寸法である板材
を２つに分割した形状のものである。

以上記載した部材を第２図及び第３図に示すよ
うに組み立てたものが本考案であり、本体部１の
固定表示板２前方に可動表示板１０，１０′を並
列状に配置し、それぞれ対応する前記本体部１の
回転軸７，７′上下端部と前記可動表示板１０，
１０′の上下辺部との合計４ケ所を連結アーム２
０ａ，２０a′，２０ｂ，２０b′により本体部の回
転軸とは枢着により固定状態に、表示板の上下辺
部とは係止具を介して回動自在状態に連結し、さ
らに本体部１の保持軸８，８′と可動表示板上辺
部とを補助アーム２１，２１′により前記連結ア
ーム２０ａ，２０a′と平行の位置に係止具を介し
て回動自在状態に連結して成るものである。

ここで補助アームの設置場所は上記の実施例に
限られるものではなく、少なくともおのおのの可
動表示板の上辺部あるいは下辺部のどちらか一方
辺部に設置されることを必須要件とし、対応する
固定表示板裏面の上辺部、あるいは下辺部に保持
軸を設置し補助アームで連結すればよい。

上記実施例における特徴としては、まず可動表
示板の動きが右側と左側の可動表示板が同一の周
期で開閉を行うことであるが、左右の回転軸の反
転周期を違えることによりまた別の面白い効果を
出すことも可能である。

次に、本体部を直方体形状の箱体にすることに
より表示を施す箇所が固定表示板と可動表示板そ
れぞれの表面のほかに、背面部の表面、及び可動
表示板の裏面にも施し、前方より本表示体を目視
する場合は固定表示板の表示を可動表示板が隠し
たり、見せたりする動きを示し、後方より目視す
る場合は背面部の後方より可動表示板裏面の表示
が隠れたり見えたりする動きを示すという二形態
の動きを兼ねることが可能と成ることである。

本考案を設置するには本体部の左右側面の上部
に係止片を設け天井より吊すか、あるいは左右側
面の下部に商品の高さより長い脚部材を取り付け
て行うのが望ましい。

以上記載したごとく本考案は、固定表示板の前
方で２枚の可動表示板が常に前方を向き一定周期
で円弧を描きながら所定距離左右方向に移動する
ため、本体部の大きさに相当する小さな占床面積
で、固定表示板と可動表示板とを合わせた大きな
表示面積を得ることができ、また固定表示板に部
分的な突出する表示を施しても可動表示板の動き
は何等妨げられるものではないため、変化に富ん
だ表示が行え、さらに本体部を直方体形状の箱体
とすることにより、固定表示板、背面部、及び可
動表示板の前後面の６面に表示を施すことがで
き、これにより表示体を前方より目視する場合は
固定表示板を可動表示板が目せたり隠したりする
動きをし、後方より目視する場合は背面部の後方
から可動表示板が出たり隠れたりする動きをする
という二種類の表示形態を有する表示体としても
使用できるという効果を備えた可動表示板を設け
た表示体である。

【図面の簡単な説明】

図に示すのは本考案の一実施例であり、第１図
は本考案の構成部材を示す斜視図、第２図は連結
アームと補助アームの結合状態を示す部分平面
図、第３図は本考案の組立斜視図である。 １……本体部、２……固定表示板、７，７′…
…回転軸、８，８′……保持軸、１０，１０′……
可動表示板、２０ａ，２０a′，２０ｂ，２０b′…
…連結アーム、２１，２１′……補助アーム。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 固定表示板裏面に駆動部を設置し、該駆動部
   より連動する一定周期で回転方向が変化する２
   本の回転軸と該回転軸と平行な少なくとも２本
   の保持軸とを前記固定手表示より突出させた本
   体部と該本体部の前方に並列状に配置される２
   枚の可動表示板とから成り、前記本体部の回転
   軸上下端部と前記表示板の上下辺部とを連結ア
   ームにより前記本体部の回転軸上下端部とは固
   定状態に、前記可動表示板の上下辺部とは回動
   自在状態に係止し、連結すると共に、前記本体
   部の保持軸端部と前記可動表示板の上辺部ある
   いは下辺部とを補助アームにより前記連結アー
   ムと平行の位置に回動自在状態で係止して構成
   される可動表示板を設けたことを特徴とする可
   動表示板を設けた表示体。 ２ 前記本体部を直方体形状の箱体としたことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第一項記載
   の可動表示板を設けた表示体。