JPH057169U - シヨーケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はショーケースに関し、子供が使う装
身具や装飾品を陳列若しくは展示して、子供の興味を誘
うのに好適に利用できるようにしたショーケースを提供
することを目的とする。 【構成】 ショーケース４には装飾品等を陳列する陳列
面があり、この陳列面７は透明な覆体６で覆われてい
る。この陳列面７は支持台の上面に多角形若しくは円形
の形状を成すよう形成してあり、この陳列面７の一部に
は回動板８を設けている。そして、前記陳列面７の床面
からの高さは子供の背丈に適した長さに形成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はショーケースに関し、特に、子供用の装飾品や装身具等を陳列して子 供の興味を誘うのに好適に利用できるようにしたショーケースに関する。

【０００２】

【従来技術及びその問題点】

図６に示すように、従来、ショーケース１は、その本体２が略直方体に形成さ れたものが一般的である。そして、この本体２の陳列面２ａに装飾品等が載置さ れ、顧客はその装飾品、例えば、宝石類、時計や眼鏡等をガラス板３越しに眺め ることができるようになっている。

【０００３】 ところで、こうした従来のショーケースは大人の背丈に合わせてその高さが定 められているため、大人にとっては装飾品等を楽な姿勢で見ることができるもの の、子供にとっては大人のように楽な姿勢で装飾品等を眺めることはできないと いった問題がある。

【０００４】 また、従来のショーケースは子供の好奇心を誘うような工夫はされておらず、 寸法や大きさの問題ばかりではなく、子供を引き付けるだけの誘引力に欠けると いった問題もある。

【０００５】

【考案の目的】

本考案は前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、子供が使う装身具や 装飾品を陳列若しくは展示して、子供の興味を誘うのに好適に利用できるように したショーケースを提供することを目的とする。

【０００６】

【考案の要点】

前記目的は本考案によれば、透明な覆体で覆われ、且つ、支持台の上面に形成 された多角形若しくは円形の陳列面の一部に回動板を設けた陳列部を備え、前記 陳列面の床面からの高さを子供の背丈に適した長さに形成したことを特徴とする ショーケースを提供することにより達成される。

【０００７】

【実 施 例】

以下、本考案の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。 図１は本考案のショーケースを示す斜視図である。同図において、ショーケー ス４は大別して陳列部及び支持台で形成してある。前記陳列部は陳列面７、回動 板８及び覆体６を有し、前記支持台は支持筺体１０と、この支持筺体１０に取り 付けられた脚９、９、９、９により形成してある。

【０００８】 前記陳列面７を覆う覆体６は平面六角状の枠体と、この枠体の上端に連通する やや偏平な六角錐を有し、この覆体６はその全体が透明なガラス板又は合成樹脂 板で形成してある。

【０００９】 前記覆体６には前記枠体の中心を通る対角線の一つに沿って両対向角側から前 記回動板８の周縁近傍まで延び出す一対の仕切板６ａ，６ａを設けてあり、これ ら仕切板６ａ，６ａの上辺は前記六角錐の稜線の内側に固定されている。また、 前記仕切板６ａ，６ａの下辺は前記支持筺体１０の上面板に当接しており、この 仕切板６ａ，６ａは前記枠体と前記六角錐とで形成される覆体主要部の補強の役 を担っている。

【００１０】 図２は図１に示すショーケースの陳列面７を示す平面図である。以下、図１と 図２の両図を参照しながら説明を続ける。 前記支持筺体１０の上面板には六つに区分して化粧板が敷設され、全体が陳列 面７として機能するようにしてある。そして、中央領域に位置して敷設されてい る二つの化粧板６ｂ、６ｂは、その両側に設けられている化粧板の側壁に案内さ れつつ、前記回動板８から遠退く方向（矢印Ａ、Ｂ）に引き出せるよう形成して ある。即ち、前記陳列面の一部分は他の部分から分離可能に形成されている。ま た、前記化粧板６ｂ、６ｂの外方を臨む側壁には透明板７ａ，７ａを接着剤等に より固定してあり、前記化粧板６ｂ、６ｂが前記覆体６から引き出されていない とき、前記透明板７ａ，７ａの面は前記枠体の側壁の面と同一平面になるように している。即ち、前記覆体６の一部を開閉可能に形成してある。

【００１１】 前記支持筺体１０の上面板のほぼ中央には回動板８を設けてあり、この回動板 ８は前記支持筺体１０内に取り付けてある不図示のモータの回動軸に連結されて いる。この回動板８には後に他の実施例の説明の欄で述べるが、例えば、小さな 人形などを沢山並べて固定しておき、回動板８の回動に伴い人形達が動いている が如く見せて、子供の興味を誘うようにしている。

【００１２】 前記化粧板６ｂ、６ｂの側壁のうち前記回動板８の周壁に沿う部分は前記回動 板８の回動を妨げないように弧状に切り欠かれている。なお、前記モータを制御 するための電気回路が前記支持筺体１０に内蔵されており、この電気回路に接続 されているスイッチの操作によってモータの始止動、正転、逆転等の制御を行え るようにしている。また、前記電気回路内に電子オルゴール回路を含ませて、例 えば、モータの始動に伴ってオルゴールが鳴り出すようにし、正転時と逆転時に は異なる曲のオルゴールが鳴るようにしたりすることができる。

【００１３】 ４本の脚９、９、９、９は、例えば、クロームパイプで形成してあり、前記陳 列面７が床面から５０〜１００cmの範囲の高さ、即ち、子供の背丈に適した長さ となるように設定してある。なお、これら脚９、９、９、９は、公知の機械機構 を用いて伸縮可能に調整できるようにして、前記陳列面７の床面からの高さを適 宜に変更するようにしてもよい。また、前記脚９、９、９、９は取付具によって 前記支持筺体１０の裏面板に固定してあるが、この脚９、９、９、９を省いて、 前記支持筺体１０を縦長な筺体に形成することもできる（図３）。そして、前記 化粧板の面には、例えば、ヘルベットのような装飾的な布地を貼着するようにし てもよい。

【００１４】 前記実施例にあっては、前記回動板８は前記支持筺体１０の上面板のほぼ中央 に設けられているが、場合によっては前記上面板の隅部その他適宜な部位に設け ることができる。

【００１５】 図４は本考案の他の実施例を示す斜視図である。 同図において、ショーケース１１の覆体１２は四角錐に形成してあり、その頂 点が上方となるように配置してある。前記覆体１２は前記同様ガラス板又は透明 なプラスチックの板で形成してあり、この覆体１２の周辺の下部は後記の支持筺 体１３の上縁１４に固着されている。また、この覆体１２には図示しない蓋が設 けられていて、この蓋を開いて、装飾品等を出し入れできるようにしている。支 持筺体１３は図面から分かるように四角柱状に形成されている。前記支持筺体１ ３の下方には支持筺体１３の裏面に固定された脚部１５が延び出しており、軸受 を介して回動可能に支持板１６に連結されている。前記脚部１５の材料としては 、例えば、鉄、ステンレス等のパイプの如き丈夫な部材が用いられる。また、支 持板１６は、円盤状のコンクリート製若しくは金属製あるいは石材等の重量的に 安定したもので形成されている。

【００１６】 図５(a) 、(b) は本考案の他の実施例を示す斜視図である。 同図(a) 、(b) において、ショーケース１７の支持筺体１８は円柱状に形成し てあり、この支持筺体１８の上面を陳列面７としている。この陳列面７を覆う覆 体１９はガラス板や合成樹脂板の如き透明材料でドーム状に形成されている。そ して、前記陳列面７に設けられた回動板８には図示のように、例えば、人形のピ エロ２０を立設させて前記回動板８の回動に伴って恰も人形のピエロ２０が踊っ ているように見せたり、又は、他の装飾２１を施してディスプレーに変化を付与 するようにしてもよい。なお、前記回動板８へは前記支持筺体１８に内蔵されて いる動力源からの駆動力がカムやギア等を介して伝達されるようになっており、 その結果、前記回動板８は適宜な回転数で回動する。

【００１７】 前記陳列面７及び回動板８には前記支持筺体１８に電球、蛍光灯、ＬＥＤ等の 電気的発光部材で装飾を施すようにしてもよい。

【００１８】

【考案の効果】

以上、詳細に説明したように本考案によれば、陳列面の床面からの高さを子供 の背丈に適した長さに形成したので、子供が使う装身具や装飾品を展示すれば、 子供は見易い位置から装飾品等を眺めることができ、また、回動板に子供の興味 を誘い得るような飾りつけを施すことができ、子供心を誘うような面白味のある ショーケースを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のショーケースを示す斜視図である。

【図２】図１に示すショーケースの陳列面を示す平面図
である。

【図３】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図４】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図５】(a) 、(b) は本考案の他の実施例を示す斜視図
である。

【図６】従来のショーケースを示す斜視図である。

【符合の説明】

４ ショーケース ６ 覆体 ７ 陳列面 ８ 回動板 ９ 脚部 １０ 支持筺体

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透明な覆体で覆われ、且つ、支持台の上
   面に形成された多角形若しくは円形の陳列面の一部に回
   動板を設けた陳列部を備え、前記陳列面の床面からの高
   さを子供の背丈に適した長さに形成したことを特徴とす
   るショーケース。
2. 【請求項２】 前記透明な覆体はその一部を開閉可能に
   形成したことを特徴とする請求項１記載のショーケー
   ス。
3. 【請求項３】 前記陳列面の一部分は他の部分から分離
   可能に形成したことを特徴とする請求項１又は２記載の
   ショーケース。
4. 【請求項４】 前記支持台に形成される脚部は伸縮可能
   に形成したことを特徴とする請求項１乃至３の何れかに
   記載のショーケース。