JPS6330830Y2 - - Google Patents

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JPS6330830Y2
JPS6330830Y2 JP1983028034U JP2803483U JPS6330830Y2 JP S6330830 Y2 JPS6330830 Y2 JP S6330830Y2 JP 1983028034 U JP1983028034 U JP 1983028034U JP 2803483 U JP2803483 U JP 2803483U JP S6330830 Y2 JPS6330830 Y2 JP S6330830Y2
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JP
Japan
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diaphragm
reinforcing cord
layer
elastic layer
layers
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JP1983028034U
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JPS59132933U (ja
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  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
この考案は、空気ばねのダイアフラムに関す
る。 一般に、ダイアフラムを用いた空気ばねは、乗
用車の車高調整装置として、バス、トラツクのエ
アーサスペンシヨンとして多用されている。従
来、前述したようなダイアフラム1は、自由状態
においては第1図に示すように截頭円錐形をして
おり、ゴムなどからなる弾性層2と、この弾性層
2内に埋設されダイアフラム1の軸線lに対して
角度aを保つて一方に傾斜した外側補強コード層
3と、外側補強コード層3の内側において弾性層
2内に埋設され、ダイアフラム1の軸線lに対し
て角度bを保つて他方、すなわち外側補強コード
層3と反対方向、に傾斜した内側補強コード層4
と、から構成されている。このようなダイアフラ
ム1は、一端部、すなわち大径部側、が第1部材
に固着され、他端部、すなわち小径部側、が第1
部材と相対的に接近離隔する第2部材に固着さ
れ、途中が折り返されてこれら第1、第2部材と
共に空気室を形成する。そして、このような従来
のダイアフラム1においては、外側補強コード層
3と内側補強コード層4との間の間隔s、すなわ
ち両補強コード層3,4を構成するコード5の外
周面間平均距離、は、第2図に示すように、前記
コード5の直径dの0〜0.7倍程度となつている。 しかしながら、このようなダイアフラム1にあ
つては、長時間使用すると、外側補強コード層3
と内側補強コード層4との間の弾性層2にき裂が
発生し、充分な耐久性を確保できないという問題
点があつた。 その理由を以下説明する。前述のようなダイア
フラム1は使用時にその途中において折り返され
ているが、この折り返し部は空気室の内圧によつ
て外側に膨出して屈曲している。このため、折り
返し部の外側補強コード層3および内側補強コー
ド層4のコード5は、この屈曲によつて平担な部
分のコード5に比較してそれぞれ約20度から40度
ダイアフラム1の軸線lに向つて角度変化(両補
強コード層3,4のコード5の交差角cが狭くな
るように角度変化)する。この結果、この折り返
し部付近における両補強コード層3,4に挾まれ
た弾性層2にはせん断による大きな伸びが発生す
る。そして、この折り返し部は、車高調整および
緩衝の度にダイアフラム1が変形してダイアフラ
ム1の軸方向に往復動する。すなわち、両補強コ
ード層3,4間の弾性層2に繰り返しせん断伸び
が発生するのである。しかしながら、この弾性層
2の厚さ(両補強コード層3,4間の間隔s)
は、前述のように薄いため、せん断による歪が大
きくなり、長時間使用するとき裂が発生するので
ある。 この考案は、ばね定数を低下させることなくダ
イアフラムの耐久性を向上させることを目的とし
ている。 このような目的は、2つの補強コード層間の間
隔、すなわち、両補強コード層に挾まれた弾性層
の厚さ、を補強コード層を構成するコードの直径
の0.8倍から1.3倍までの範囲にすることにより達
成することができる。 以下、この考案の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。 第3図は、この考案のダイアフラムを車高調整
付シヨツクアブソーバに適用した例を示すもので
ある。同図において、11はシヨツクアブソーバ
であり、このシヨツクアブソーバ11は車軸側部
材に連結された第2部材としての外筒12と、外
筒12内の流体室を第1流体室13と第2流体室
13とに区切りこれら第1、第2流体室13,1
4を連通するオリフイスおよびバルブ(図示して
いない)が設けられたピストン15とピストンロ
ツド16とを有している。ピストンロツド16の
先端にはピストン15の移動により外筒12と相
対的に接近離隔する第1部材としてのアウターシ
エル17が固定され、このアウターシエル17は
車体側部材に連結されている。18は一端部がア
ウターシエル17の下端部外周にバンド19によ
り固着されたダイアフラムであり、このダイアフ
ラム18の途中は折り返されるとともにその他端
部は外筒12の上端部外周にバンド20によつて
固着されている。この結果、このダイアフラム1
8は前記アウターシエル17および外筒12と共
に密閉された空気室21を形成し、この空気室2
1に圧縮空気(3Kg/cm2〜15Kg/cm2)が注入、排
出されることにより車高調整が行なわれる。ダイ
アフラム18は第4図に示すように、自由状態に
おいては截頭円錐形をしており、この大径部側が
一端部となり、小径部側が他端部となる。このダ
イアフラム18は、ゴムなどからなる弾性層22
と、この弾性層22内に埋設されダイアフラム1
8の軸線mに対して角度nを保つて一方に傾斜し
た外側補強コード層23と、外側補強コード層2
3の内側において弾性層22内に埋設されダイア
フラム18の軸線mに対して角度pを保つて、す
なわち外側補強コード層23と反対方向に、傾斜
した内側補強コード層24と、からなる。両補強
コード層23,24は互に平行な多数のコード2
5から構成されている。 次に、このようなダイアフラム18の試験結果
を表および第5,6図に示す。
【表】 ここでtは第7図に示す両補強コード層23,
24間の間隔(コード25の外周面間平均距離)
を意味し、また、eはコード25の直径を意味し
ている。試験は第8図に原理的に示すような装置
を用いて行なつた。試験条件は、耐久性試験につ
いては、内圧Pを8.5Kg/cm2、振幅Sを±50mm、
周波数Fを3.5Hz、温度Tを75℃±5℃、目標回
数を100万回以上とし、ばね定数試験については、
内圧Pを5Kg/cm2、振幅Sを±1mm、周波数Fを
15Hz、温度Tを常温とした。この試験結果から明
らかなように、両補強コード層23,24間の間
隔tがコード25の直径eの0.8倍未満のときは、
前述のような理由によつて耐久性が急激に低下
し、実用に耐えることができない。一方、両補強
コード層23,24間の間隔tがコード25の直
径eの1.3倍を超えると、ダイアフラム18の曲
げ剛性が高くなつてばね定数が急激にかつ過度に
大きくなるため、このようなダイアフラム18を
緩衝装置に用いると乗心地が悪くなつてしまう。
なお、間隔tが直径eの1.3倍を超えると、前記
曲げ剛性が高くなることにより、折り返し部のコ
ード25周辺のせん断応力が大きくなり、耐久性
が極端に低下する。このことから、両補強コード
層23,24間の間隔tはコード25の直径eの
0.8倍から1.3倍までの範囲にしなければならな
い。このようなダイアフラム18を製造するに
は、両補強コード層23,24間に新たに中間弾
性層を介装するようにしてもよく、また、一方の
補強コード層の他方の補強コード層に対向する側
の弾性層を厚くして成形してもよく、さらに、両
補強コード層23,24の互に対向する側の弾性
層を厚くして成形するようにしてもよい。 次に、この考案の一実施例の作用について説明
する。 図示していない車軸に上下方向の振動が作用す
ると、シヨツクアブソーバ11の外筒12が上下
し、第1流体室13内の流体と第2流体室14内
の流体がピストン15のオリフイス、バルブを通
じて互に流入出し、緩衝がなされる。このとき、
外筒12とアウターシエル17とは相対的に接近
離隔するため、ダイアフラム18の折り返し部が
ダイアフラム18の軸方向に往復動する。このダ
イアフラム18の折り返し部は外側に膨出してい
るため、前述のように両補強コード層23,24
のコード25が共に角度n,pからダイアフラム
18の軸線mに向つて傾斜し、この傾斜角は各コ
ード25で20度から40度、両コード25の合計傾
斜角は40度から80度にもなる。このような理由か
ら、両補強コード層23,24間の弾性層22に
繰り返しせん断による伸びが発生する。しかしな
がら、前述のように両補強コード層23,24間
の間隔t(両補強コード層23,24間の弾性層
22の厚さ)をコード25直径eの0.8倍から1.3
倍までの範囲としたので、当該弾性層22におけ
る歪が緩和されるとともに内部応力が低下し、き
裂の発生を抑制することができる。しかも、この
ときのばね定数は前述のように過度に高くなるこ
とはないので、乗心地を低下させることもない。 以上説明したように、この考案によれば、ばね
定数を低下させることなくダイアフラムの耐久性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の空気ばねのダイアフラムの自由
状態を示す一部破断正面図、第2図は第1図に示
すダイアフラムの拡大断面図、第3図はこの考案
を車高調整装置付シヨツクアブソーバに適用した
一実施例を示す断面図、第4図はダイアフラムの
自由状態を示す一部破断正面図、第5図はダイア
フラムの耐久性試験の結果を示すグラフ、第6図
はダイアフラムのばね定数試験の結果を示すグラ
フ、第7図はダイアフラムの拡大断面図、第8図
は耐久性、ばね定数試験に用いた試験装置の原理
を示す概略図である。 12……外筒(第2部材)、17……アウター
シエル(第1部材)、18……ダイアフラム、2
1……空気室、22……弾性層、23,24……
補強コード層、25……コード、t……間隔、e
……コードの直径。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一端が第1部材に固着され他端部が第1部材と
    相対的に接近離隔する第2部材に固着され途中が
    折り返されてこれら第1、第2部材と共に内部に
    空気室を形成する空気ばねのダイアフラムにおい
    て、前記ダイアフラムを、弾性層と、該弾性層内
    に埋設されダイアフラムの軸線に対して互に反対
    に傾斜した2層の補強コード層と、により構成
    し、これら補強コード層間の間隔を補強コード層
    を構成するコードの直径の0.8倍から1.3倍までの
    範囲になしたことを特徴とする空気ばねのダイア
    フラム。
JP2803483U 1983-02-26 1983-02-26 空気ばねのダイアフラム Granted JPS59132933U (ja)

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JP2803483U JPS59132933U (ja) 1983-02-26 1983-02-26 空気ばねのダイアフラム

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JP2803483U JPS59132933U (ja) 1983-02-26 1983-02-26 空気ばねのダイアフラム

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JPS59132933U JPS59132933U (ja) 1984-09-06
JPS6330830Y2 true JPS6330830Y2 (ja) 1988-08-17

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ID=30158910

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JP2803483U Granted JPS59132933U (ja) 1983-02-26 1983-02-26 空気ばねのダイアフラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4536604B2 (ja) * 2005-06-10 2010-09-01 日本原子力発電株式会社 建築物用空気ばねの設計方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55166540A (en) * 1979-06-11 1980-12-25 Hitachi Cable Ltd Flexible sleeve for fluid pressure device
JPS57191102A (en) * 1981-05-18 1982-11-24 Toyo Tire & Rubber Co Ltd Large sized pneumatic tire of bias construction

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