JPS63306400A - 熱交換装置 - Google Patents

熱交換装置

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JPS63306400A
JPS63306400A JP13674287A JP13674287A JPS63306400A JP S63306400 A JPS63306400 A JP S63306400A JP 13674287 A JP13674287 A JP 13674287A JP 13674287 A JP13674287 A JP 13674287A JP S63306400 A JPS63306400 A JP S63306400A
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heat exchange
capillary
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condensate
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邦彦 林
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RIN HOUGEN
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱交換装置、詳しくは熱交換面に形成される凝
結液フィルムの厚さを抑制して熱交換効率を高める熱交
換装置に関する。
(従来技術) 蒸気の凝縮液化熱を利用して熱交換を行うタイプの装置
は、従来から効率の高い手段として利用されている。た
とえば、冷凍冷蔵装置、空調装置、蒸溜工業における凝
縮装置、発電所における復水器などがそうであるが、熱
交換面を介して両面の間で熱交換されるタイプでは、熱
交換面において蒸気の凝結によって液体フィルムが形成
され、熱交換効率が低下するという問題点かあり、これ
を克服するための手段が多く提案されている。
上記提案の例として、溶芯材などを用いて毛管現象を利
用して熱交換面の凝縮液を吸い取るとか、米国特許38
68830号“熱交換器の凝縮液除去装置”に開示され
るように、管壁の熱交換面に多数の細いチューブを用い
た毛細管を設けるとか、米国特許第4401148号“
不均一電場による凝縮熱交換の促進方法”に開示される
ように高電圧を印加して凝結面に形成した不均一電場に
より凝縮液を集めるとともに毛管現象を利用して凝縮液
を除去する等が挙げられる。
(従来の問題点) 上記従来技術のうち、溶芯材の毛管現象を利用して吸取
る手段は毛管が細いほど吸取能力は高い反面、流動性が
悪い。他方、太目の毛管では流動性が高い反面、吸収範
囲が低下しかついずれも凝縮液と同一水平面もしくは同
一レベルの高さにある場合、十分に機能しない。
また、上記細いチューブにより吸い出す提案では、凝縮
液と同時に蒸気または気体も吸出されるため、熱交換面
に取り付けたチューブにより吸出す動力を余分に必要と
するばかりか、気体と液体の分離手段が必要であり、手
数ら余分にかかる。
さらに、第3の方法は、上記2つの方法に比べて有効で
あるとはいえ、高電圧を用いることは危険性を伴い、複
雑かつ高価な装置が必要であり、特に凝結面が水平面と
される場合、効果が著しく低下するなとの欠点がある。
(解決しようとする課題) 本発明は上記種々の問題点に鑑みてなされたものであり
、一方の面を蒸気と接触する凝結面とする熱交換壁を隔
てて熱交換を行う熱交換器において、蒸気の流れを妨げ
ずに凝結面に凝結された凝縮液を最小限の圧力損失に止
めながら速やかに吸出すことにより、凝結面に形成され
た凝縮液フィルムの厚さを抑制して熱交換効率を有効に
高めることかできる熱交換装置を提供することを目的と
する。
すなわち、熱交換面が板状の平面または管状の曲面とさ
れるにも拘わらず、通常熱伝導率(K)の高い材料が使
われる。熱交換率がKである熱交換壁の厚さをXとすれ
ば、その熱伝導係数はに/Xであるが、一般には凝結面
の熱伝導係数(h)よりも何倍もする。したがって、熱
交換壁の凝結面の熱伝導係数りを向上させることができ
れば、熱交換に寄与する全体的熱交換率が向上すること
になる。本発明の目的はこのh値を高めて熱交換率を向
上させることにある。
(構成) 本発明は、表面部を蒸気と接触する凝結面とした基層を
熱交換壁に隣接して設けるとともに該熱交換壁と凝結面
間に少なくとも1つの通路を設け、上記各通路と上部に
気体をかつ下部に凝縮液を合わせて収容するキャビティ
とを連通し、上記各通路に基層を貫通して凝結面に開口
する複数の毛細通孔を設け、各通路内の圧力を凝結面に
おける圧力より低下させる減圧手段を設けたことを特徴
とする熱交換装置である。
(作用効果) 本発明の上記構成の装置によれば、凝結面に形成される
凝縮液フィルムの熱伝導係数りを増大させることにより
熱交換面の熱伝導係数に/Xを高め得ることに着目した
ものであり、凝結面に形成された凝縮液フィルムの厚さ
が増大することによって熱伝導係数りが低下しないよう
に、減圧の手段によって絶えずフィルム厚さを所定の最
小値以下に抑え、該凝結面におけるよりも圧力を低く保
持した通路から該各凝結面に開口する毛細通孔を介して
凝縮液を連続的に吸取り、この吸取った液を通路および
マニホルドを経てコンテナーに集めることができる。し
たがって、凝結面に常に所定厚さ以下の凝縮液フィルム
が介在するように保たれ、熱伝導係数りが所定値以上に
保たれる。
本発明において、減圧手段は、コンテナーないし通路内
で凝結面における毛細通孔の開口部分に対し負圧を発生
させまたは成る範囲の負圧を保つように調節可能であれ
ばいかなる手段であってもよい。たとえば、凝縮によっ
て圧力が低下しないように常に凝結面側の蒸気圧を調節
し、凝結液を通路からコンテナーへ流動さけることによ
り圧力損失を生じさせ、コンテナー上部またはマニホル
ドから適量の蒸気を逃すことにより減圧を行う方式のも
のとか、上記通路とコンテナー間で凝縮液の流通経路に
おける適当な場所に流量調節装置を設け、凝結面上力を
流れる蒸気流量に応じて凝縮液流量を調節して圧力損失
を生じないようにするとともにコンテナーの上部に真空
ポンプを設けて上記流通経路を経て吸気を行い、吸出し
た蒸気を凝結面もしくは外部へ排出する方式のものであ
ってもよい。
また、上記負圧によって凝縮液の表面張力や、毛細通孔
における液の表面張力を所定の大きさに保持してを凝結
面上力の蒸気が凝縮液とともに吸込まれないようにする
ことができる。
コンテナ内の圧力が周囲の外部圧力より大きいまたは少
量の蒸気の排出が可能であるときには、上記の真空ポン
プに代えてレリーズ弁が使用される。
コンテナの上方空間の圧力を他の方法で凝結面の圧力よ
りも低下させることが出来れば、上記真空ポンプおよび
レリーズ弁は使用しなくてもよい。
なお、上記圧力差を他の方法で適当な範囲内の大きさに
制御できれば、上記流量調節器は使用しなくてもよい。
さらに、本発明において、熱交換壁の材料によって該熱
交換壁における凝縮液の付着力が異なるため、毛細通孔
における凝縮液の表面張力によって蒸気の進入を阻止で
きない場合も生じる。これに対しては毛細通孔の近くに
おける液の付着力を増太させるようにすればよい。
なお、本発明は凝結面と液体間の付着力を変えることな
く、凝結面材料と液体の付着力が不安定である場合、そ
の毛細通孔と凝結面間の付着力を増大させる技術を提供
するものである。
また、本発明における凝結面は単に平面または曲面とす
るに限らず、該凝結面に小さいパイプを設け、これらの
パイプの中空部を小通路となすようにしてもよい。又、
パイプの壁に多数の毛細通孔を設け、該パイプの外部表
面を凝結面とするようにしてもよい。
(実施例) 以下、本発明を実施例を示す図面とともに説明する。
第1図と第2図はそれぞれ本発明の平面状熱交換装置の
1実施例を示し、第3図は上記装置の■−■線断面図を
示す。
第1図〜第3図において、蒸気25の入口を設けた実質
的に密閉状態のケーシング16内に、平面状の凝結面4
を形成した熱交換壁30を有する熱交換器6か収容され
ている。凝結面4を形成する基層に図中横方向に沿って
複数の液通路又はチャンネル3が平行状に形成され、各
通路3の一端はマニホルド5と合流し、該マニホルド5
は左下方のコンテナ7の上部と連通し、該コンテナ7に
凝縮液が貯留される。凝結面4に各通路3と貫通した多
数の毛細通孔2が開口しており、熱交換壁30の他側部
を冷却流体26が流通する。
上記実施例においては凝結面4が平面とされるが、これ
に限らず、たとえば凹もしくは凸状曲面、または円筒状
管の内周もしくは外周部であってもよい。
第4図と第5図は、それぞれl実施例における熱交換壁
部分の局部断面図を示し、凝結面4を形成する基層50
a150bが熱交換壁30a、30の蒸気側壁面を覆い
、各基層50a、50bを貫通する多数の毛細通孔2が
設けられる。第4図の例では壁30aに多数の通路3a
が、第5図の例では平面壁30bを覆う蒸気側壁の基層
50bに多数の通路3bが設けられている。
第6図と第7図はそれぞれ断面形状が曲線波形および指
折波形とされる基層50cおよび50dで平面状熱交換
壁30の蒸気側壁面を覆って該熱交換壁30の一面とで
各通路3cおよび3dを形成するとともに各基層50c
および50dの外面を凝結面4c14dとした実施例で
ある。凝結面4c(4d)は基層50c(50d、)に
設けられた複数の毛細孔2を介して通路3c(3d)と
連絡している。
第8図と第9図は、それぞれ基層を成す角溝形材50e
およびUN形材50fを熱交換壁30の一方の面に規則
的に配置した実施例である。多数の形材50e(50f
)を用いて通路3e(3f)が形成され、これらの形材
の外周面と熱交換壁30の一面の露出面部とで凝結面4
 e(4f)が形成される。
第10図と第11図は、それぞれ上記形材50eおよび
50fに代えて円管材50gおよび50hを熱交換壁3
0の一面と接触させて配置した実施例を示す。管材50
g(50h)の中空部が通路3 g(3h)とされ、該
管材50g(50h)に設けられた多数の毛細通孔2を
介して内外が連通される。なお、上記円管材と壁面とは
、第11図に示す如く、該円管材の外周部分が壁面と密
接するようにして充分に一体結合させることが望ましい
第4図〜第11図に凝結面4及び通路3を種々に変形し
た実施例を示す。通路3から毛細通孔2を介して凝結面
4に連絡する構成であれば上記実施例に限定されること
なく、たとえば、通路3を形成する部材の断面形状は半
円形、多角形、楕円形等であってもよく、熱交換壁は平
面、曲面または管壁面であってもよい。
さらに、通路の寸法は凝縮液を収集するに充分な大きさ
とすることが必要でありかつ通路内での液の流動による
圧力損失が最低となるようにする必要がある。各通路の
配置間隔が小さすぎると熱交換壁の占有面積が過大とな
り望ましくない。
望ましい通路の幅または直径は0 、3 ax〜lO肩
肩の範囲、もっとも好ましくは0.5v肩〜5xmの範
囲内の大きさとされる。
凝結面が平面または平滑面とされる第4図および第5図
の実施例、並びに曲面や指折波形とされる第6図および
第7図の実施例においては、通路間の間隔は通路の幅ま
たは直径の1/4以上、好ましくは1/2〜3倍の大き
さとする。もし、凝結面か熱交換壁の一面に取り点けら
れた円管部材または溝形部材の表面とされる第8図〜第
11図の実施例においては、部材間の間隔は1+uy以
上、好ましくは通路幅または直径の1/4〜3倍の大き
さとする。通路内面と凝結面間の厚さは、該通路の幅ま
たは直径の1/10以上、好ましくは1/4〜4倍とす
る。通路は垂直ないし水平状態のいかなる傾斜状態とし
てもよいが、水平状態とすれば、通路内の圧力はその高
さにほとんど影響されないようにすることができる。
上記通路内の圧力が該通路の高さに影響されないで安定
状態を保つには、各通路が水平またはほぼ水平状態にす
る必要がある また、各通路を種々の高さ位置に水平に設ける場合、各
通路の圧力差が大きくならないようにするには、好まし
くは太いマニホルド5を用いてその内部空間で液の流動
によって圧力変化が生じないようにする。特に、マニホ
ルドが垂直または急傾斜状に設置される場合にはさらに
大きな断面形状のものを使用する必要がある。なお、第
1図および第2図に示すように、マニホルド5の上端部
と下端部またはコンテナ間を分岐管55により連通ずれ
ば、該マニホルド5の内径を大きくする必要がない。も
し、凝結面の各部分の高さの差がほとんどない場合、各
通路を水平または垂直もしくは傾斜状態に形成すること
もできる。
本発明における凝結面は平滑面に限らず、第12図に示
すように、微細樋又は溝62を有する凝結面4aとする
こともできる。この凝結面4aにおいて谷樋62の底部
に各毛細通孔2を一列状に配置するようにすれば、核種
62の毛細管現象により凝結面4a上の凝縮液を有効に
集めることができる。樋62の断面形状は、図示するよ
うなV字形に限らず、U字形、梯形及び正方形、長方形
等のいずれにしてもよい。
熱交換壁または基層の形成材料として用いられる金属の
種類または表面状態によっては、凝縮液の湿潤性が低い
とか、液を弾き易くなる。このような場合、第13図〜
第23図に概略断面図を示すように、毛細通孔2内また
はその開口付近に湿潤性フィラメント21,21a、2
1bを取り付けることにより、当該凝結面を凝縮液で濡
れ易くすることができる。フィラメントとしては、金属
線もしくは条材または非金属線もしくは条材、例えば繊
維質材料を使用することができる。    ゛第13図
〜第15図に示すように、短い線条材もしくは糸を用い
た1本または複数本のフィラメントが種々の方法で毛細
通孔2に挿通される。この場合、フィラメントの太さを
適宜に選定すれば液の流通を妨げずかつ毛細通孔2から
抜は出さないようにすることができる。さらに、第15
図に示すように、フィラメントの端部に結目59を形成
するかまたはその端部を丸めて接着剤にて固め、第10
図に示すように隣接した毛細通孔2に該フィラメントを
交互に連続して挿通してもよい。
第20図は、矢印で示す通路3の延伸方向に沿って連続
糸21bを毛細通孔2に互い違いに挿通した実施例、第
21図は第20図と同様、2本の糸21b、21bを互
い違いに毛細通孔2に挿通して交叉させた実施例を示す
第22図は、矢印で示す通路3の延伸方向に沿って順次
毛細通孔2に連続糸21bを挿通して往復し、もう一方
の面側に突出した折返し部に他の連続糸21cまたは線
条または糸21dを挿通させることらできろ。なお、図
示するように、連続糸21eは凝結面4または通路2の
いずれかで折り返すようにしてもよい。
第23図は、凝結面4に沿って太めの線条21eを接触
させ、各毛細通孔2に割りピン49を差込んで該線条2
1をピン止めした実施例を示す。
第16図は、第12図に示す凝結面4aにおいて、樋6
2の底部に太めの線条21eまたは糸21bを接触させ
、核種62において凝縮液が充分に濡れるようにすると
ともに毛細通孔2の開口付近で毛管現象が生起し易いよ
うにした実施例である。なお、樋62か凝結面を形成す
る管体または筒体の外周部に環状または螺旋状に形成さ
れる場合、樋62aの底面に線条材または糸21bを巻
付けるようにしてもよい(第30図、第34図)。
第17図および第18図は、毛細通孔2の開口部に長さ
0.1〜0 、5 am、好ましくは0.2〜21肩の
繊維69を装着した実施例を示す。繊維69としては細
い天然もしくはカーボン繊維、またはガラス繊維、鉱物
繊維等の人造繊維が用いられる。
繊維69の一部または一端部を開口部付近に接着剤によ
り接着するか、または、メッキ処理をする場合、電解メ
ッキ液中に当該繊維69を懸濁し、メッキ層の形成と同
時に繊維69の一部を該メッキ層に付着するようにする
毛細通孔2の内径が比較的小さいとか、差圧がさほど大
きくない場合、または熱交換壁30や凝結面4が濡れ易
い材料で形成される場合、毛細通孔2の開口部自体は凝
縮液で濡れ易い状態とされるから、さらに線条糸21や
繊維69等を取り付けることを要しないのは明らかであ
る。
毛細通孔2の形状は円形、楕円形、スロット長孔、多角
形、星形等のいずれであってもよく、毛細通孔2に線条
もしくは糸21または繊維69を取り付けない場合、所
定差圧のもとて凝縮液が流通可能とされる毛細通孔2の
内径または幅は通常的fix以下、望ましくは0.25
〜0.051貫とされ、線条21または繊維69等を取
り付ける場合は、毛細通孔2をやや大きく形成すること
ができ、幅または内径3 、 Oxm〜0 、1 mm
、望ましくは1゜5mm〜0 、2 ymとし、各毛細
通孔2の間隔はその内径または幅の1〜30倍の範囲内
の大きさとすることが望ましい。
蒸気25が入口25からケーシングI6内に送入され、
本発明の熱交換装置6内に冷却流動物質26が流通し、
蒸気が凝結面4と接触して熱交換が行なわれる。凝縮液
が凝結面4に付着しかつ凝結し、このとき通路内の圧力
が凝結面の圧力より低い状態としなければならない。そ
のための減圧手段の一例を以下に述べる。
すなわち、第1図、第2図、第23図、第26図、第3
0図及び第34図に示すように、コンテナ7から凝縮液
を排出する際、コンテナ7と通路3内で減圧現象が生起
するから、排出路58に流量調節器5■を設けて該排出
路58における液流量を制御することによって所定の圧
力差を生じさせる方法がある。また、第2図に示すよう
に、コンテナ7から蒸気を吸い出して該蒸気をケーシン
グ!6内に送入する真空ポンプ8を設けて行ってもよい
。コンテナ7内の圧力が外部より高い場合は、マニホル
ド5などにレリーズ弁22を設け、直接ガスを放出して
減圧させるようにしてもよい。
更には、上記のいずれかの方法を選択してそれらを組み
合わせることもできる。
上記手段により制御される圧力差は、毛細通孔2の幅ま
たは内径に応じて凝縮液が表面張力に基づいて開口を塞
ぐとともに蒸気が該毛細通孔2に吸込まれないようなも
のとされる。このような圧力差は、公知の自動または手
動操作で制御して保持されるようになっている。
なお、抵抗の差圧は理論上液の表面張力に正比例し、毛
細通孔2の幅または内径の大きさに反比例するが、表面
張力は湿潤性、接触角や温度との関係により変化するの
で、前記差圧は予め実用試験により測定された値を用い
る。
コンテナ7は通路3およびマニホルド5に対応した高さ
に配置される。通路3およびマニホルド5とコンテナ7
間の高低差が大きい場合、コンテナ7の容積を大きくし
て適宜気体が溜められる余裕を残すことにより、凝縮液
の流動によって上記差圧が変動しないようにしかつ凝結
面4側で蒸気が突然中断するなどにより圧力降下をきた
したとき、凝縮液が逆方向に吸引されないようにす。な
お、上記方法に代えて第35図に示すように、各通路3
とコンテナ7間間にチェック弁53を介設してコンテナ
7の気体の溜め空間を形成するようにしてもよい。もし
、コンテナ7と接続している各通路の高低差が大きくな
い場合、上記コンテナの気体貯留空間7bを省略できる
第31図は本発明の熱交換装置に適用される円筒形コン
テナ7aの一例である。この熱交換装置は、第32図、
第33図および第34図に示すように、直径があまり大
きくない円筒形熱交換器6aを形成する管30内に管材
50g(または50h)からなる通路3g(または3h
)を設け、これらの管材50g(または50h)をコン
テナ7aに直接接続して構成される。熱交換器6aの直
径が小さい場合、気体溜めは不要であるが、熱交換装置
6aの直径が大きい場合は、各通路のレベルの相違によ
る差圧を制御するため、コンテナ7aにおいて排出路5
8が没する程度の液を貯留するとともに上方に気体収容
空間を残す程度の大きさとされる。また、第35図に示
すように、各通路3g(または3h)のコンテナ7bと
の接続部近傍゛にそれぞれチェック弁53を設け、これ
により凝結面4側が突然気圧降下した場合の液通流を防
止することができる。
なお、上述したように、コンテナ7(7a、7b)は方
形状に形成してもよく、特に異なるレベルに設置した多
数の通路を接続して凝縮液を収集する場合、種々のレベ
ルに存在する通路との接続が容易に行える。第35図は
、上下方向に複数の平行円筒形状よりなる熱交換装置6
bから各通路とコンテナの付近にチェック弁53を設け
、各形状のコンテナ7bに凝縮液を集めるようにした実
施例である。本実施例は第31図の装置におけると略同
様、液面39が排出路58の上方にある。
第1図及び第2図の実施例において、コンテナ7の下部
にケーシング16と連通する開口27が設けられ、該コ
ンテナ7とケーシング16の下部に凝縮液が集められ、
その液面39aが開口27の上方に維持されるように制
御して雨空間18および17が連絡される。したがって
、雨空間18および17間の差圧に応じて開口27の両
側の液面39および39aのレベル差が生じる。
第24図および第27図の実施例において、凝結面は管
30または30aの外面とされ、説明を簡略化するため
、管30または30aは一本のみを示すが、ケーシング
16cまたは16dに複数本設けることが可能である。
又、各通路3または3gは第4図及び第11図に示すも
のと同様に形成され、これらの通路は集中的にマニホル
ド5と接続される。なお、第5図〜第10図に示すよう
な構成の通路を適用できることは勿論のことである。
ケーシング16cまたは16dの入口25より導入され
た蒸気は管30またはaQa内を流れる冷却液26と熱
交換を行って凝結面上に凝結し、その凝縮液は、圧力差
に応じて毛細通孔2から縦方向に延びる通路3または3
g、環状マニホルド5を介してコンテナ7cまたは7a
に集中する。なお、通路3または3gに流入しなかった
凝縮液はケーシング16cまたは16dの底部から管1
0を経てコンテナ7Cに入る。
第31図及び第35図の装置において凝結面4は管30
の内周面とされ、該管30内に第11図に示すものと同
様の4本の小管50gが溶接して通路3gが形成される
。この通路3gは、第4図〜第10図に示すものを適用
できるのは勿論のことである。又、容管30に1本また
は数本の小管50gを配置することができる。管30内
に複数の小管50gが配置される場合、少なくとも1本
を最底部に配置し、他は平均的に分散して配置される。
これらの小管50gは個別に管30の端板31または管
壁30を貫通してコンテナ7aまたは7bと接続される
凝縮液が毛細通孔2に付着し易くするには、たとえば上
記第13図〜第23図に示すように構成した手段を使用
できる。第24図の装置は第13図に示すものを適用し
、第27図、第31図及び第35図の装置は、第16図
に示すように、管材50g(または50h)の外周面に
沿って螺旋状樋62aを形成するとともに核種62aの
底部に毛細通孔を取り付けて液体の付着力及び毛管作用
を増大させたものである。なお、上記管材50gの樋6
2aに、第16図に示すように線条材または糸2tbが
巻付けられる。
上記実施例において、管材や溝型材は例えば溶接または
ろう骨法により熱交換壁に取付けられ、この場合、線条
もしくは糸は、金属もしくは鉱物繊維または他の耐熱性
人造繊維、たとえばテフロン、ガラス、カーボン繊維等
が用いられる。
なお、第27図、第31図及び第35図の装置に第19
図に示す手段を、第24図の装置に第20図〜第23図
に示すいずれかの手段を適用することもできる。
本発明の作用効果を次の比較試験結果とともに説明する
比較試験において用いられた従来形式の装置(以下、比
較装置という)は、外径37xx、肉厚7■、長さ13
0RxO熱交換用円筒形鋼管が水平に配置され、該銅管
熱交換壁の外周面部が凝結面とされ、該銅管内に外径5
肩貢の銅棒を挿入して水が管内壁と充分に接触するよう
にされ、通常圧力で103℃の水蒸気を介して熱交換す
るようにしたものである。
一方、この比較試験に用いられた本発明の熱交換装置(
以下、試験装置という)は、上記比較例と同一寸法を形
状の円筒形鋼管を用いて構成された熱交換壁部を有し、
該円筒形鋼管の外周部の凝結面に開口幅2,5■、底幅
1.2肩貢、深さ2.6Hの断面形状が逆台形の溝が円
周面方向にピッチ5.1をもって形成され、第4図に示
した如く、この外周を厚さ1mの銅シートで被覆され、
該銅シートには長手軸方向に4xx間隔をもって0.6
1φ内径の毛細通孔が当該銅管内の通路と連通ずるよう
に穿設されるとともに第13図に示すように、各毛細通
孔には直径約0 、2 xzの繊維糸がふたつ折りにし
て挿入されて構成されたものである。
比較試験は、上記試験装置および比較装置の熱交換用円
筒形銅管内にそれぞれ25℃の水を流量2.23ff/
分をもって流通させて行なわれた。そして、熱交換開始
後はコンテナの内部気圧を水頭圧約100+iの減圧状
態に保持され、試験中はアルメル−クロメル熱電対を用
いて、凝結面温度及び冷却水の吐出温度が1分間毎に測
定され、それぞれの温度がほぼ一定となった時の温度の
読み値が温度測定値とされた。
上記試験装置による凝結面の測定温度は97℃、排水の
測定温度は38℃であった。一方、上記比較装置による
凝結面の測定温度は87℃、排水の測定温度は36℃で
あった。
比較結果 上記試験結果から明らかなように、本発明に係る試験装
置における凝結面及び排水の両方の温度が高目であるこ
とから、熱伝導率の式 %式% (Q;熱伝導率、h:熱伝導係数、へT;水蒸気と凝結
面との温度差、A:凝結面面積) により、試験装置によるデータと比較装置によるデータ
とを比較すると、 が得られ、本発明に係る試験装置による場合、熱交換率
が大幅に高められたことを示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例の平面状熱交換部を有し、レ
リーズ弁及び流量調節器を使用した熱交換装置の概略構
成を示す図であり、 第2図は第1図の熱交換装置の減圧手段を真空ポンプと
した変形例の概略構成を示す図であり、第3図は第1図
および第2図の熱交換壁部分の■−■線断面図であり、 第4図〜第1!図はそれぞれ本発明に適用できる熱交換
壁部の種々の実施例の横断面図であり、第12図は本発
明に適用できる凝結面の変形例を示す要部横断面図であ
り、 第13図〜第23図は本発明に適用できる熱交換部にお
ける凝縮液の付着容易化手段のいくつかの実施例の要部
横断面図であり、 第24図は本発明の他の実施例の凝結面を管材の外表面
とした円筒状熱交換部を有する熱交換装置の縦断面図で
あり、 第25図は第24図の■−v線断面図であり、第26図
は第24図のVl−Ml線断面図であり、第27図は本
発明の他の実施例の凝結面を管材を用いて形成した熱交
換部を有する熱交換装置の縦断面図であり、 第28図は第27図の■−■線断面図であり、第29図
は第27図のIX−IX線断面図であり、第30図は本
発明に適用できる凝結面を形成する管材の部分正面図で
あり、 第31図は本発明の更にもう1つの実施例の凝結面を管
材の内面とした円筒状熱交換部を有する熱交換装置の縦
断面図であり、 第32図は第31図のIV−IV線断面図であり、第3
3図は第31図の■−■線断面図であり、第34図は本
発明に適用できる凝結面を形成する管材の部分正面図で
あり、 第35図は本発明の更に他の実施例の複数の円筒状熱交
換部を平行に配置した熱交換装置の概略縦断面図であり
、 第36図は第35図の熱交換装置のIn線断面図であり
、 第37図は第35図の熱交換装置における凝結面を形成
する管部材の部分正面図である。 2・・・毛細通孔、 3.3a、 3b、3c、 3d、 3e、 3r及び
3g−・・通路、4.4a、 4c、4d、 、4e、
 44.4g及び4h・・・凝結面、5・・・マニホル
ド、      7・・・コンテナ、6.6a、6b、
6c及び6 d・・・熱交換装置、8・・・真空ポンプ
、     22・・・レリーズ弁、30及び30a・
・・熱交換壁、 50g及び50h・・・管材、 51・・・流量弁、6
2・・・樋。 第1図 第3図 1s6図 第7図 第8図 第9図 第10図 第11図 第15図         第19[i第20図 第21図 第22図 第23図 第24図 第、5図           第26図第27図 第30図 第31図

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表面部を蒸気と接触する凝結面とした基層を熱交
    換壁に隣接して設けるとともに該熱交換壁と凝結面間に
    少なくとも1つの通路を設け、上記各通路と上部に気体
    をかつ下部に凝縮液を合わせて収容するキャビティとを
    連通し、上記各通路に基層を貫通して凝結面に開口する
    複数の毛細通孔を設け、各通路内の圧力を凝結面におけ
    る圧力より低下させる減圧手段を設けたことを特徴とす
    る熱交換装置。
  2. (2)毛細通孔の直径または幅を選定して該毛細通孔の
    表面部における凝縮液の表面張力に基づき凝縮液が気体
    と一緒に通路内に侵入しないようにした特許請求の範囲
    第1項に記載の装置。
  3. (3)毛細通孔の内径または幅が1.0mm以下である
    特許請求の範囲第2項記載の装置。
  4. (4)毛細通孔に凝縮液の付着容易化手段を設けた特許
    請求の範囲第1項に記載の装置。
  5. (5)凝縮液の付着容易化手段を毛細通孔内又はその付
    近に設けた特許請求の範囲第4項に記載の装置。
  6. (6)毛細通孔の内径または幅を0.1mm〜3.0m
    mとした特許請求の範囲第5項に記載の装置。
  7. (7)各毛細通孔がその内径または幅の1〜30倍の間
    隔をもって配置される特許請求の範囲第6項に記載の装
    置。
  8. (8)各毛細通孔がその内径または幅の1〜30倍の間
    隔をもって配置される特許請求の範囲第3項に記載の装
    置。
  9. (9)各通路の幅または内径が0.3mm〜10mmで
    ある特許請求の範囲第1項に記載の装置。
  10. (10)通路と凝結面間の厚さが当該通路の幅または内
    径の1/10以上の大きさである特許請求の範囲第1項
    に記載の装置。
  11. (11)凝結面が平面状、連続波面状、摺折波面状、凹
    曲面状、凸曲面状、もしくは凹凸曲面状又は管材の外周
    面もしくは内周面である特許請求の範囲第1項に記載の
    装置。
  12. (12)凝結面が平面状、連続曲線波面状または摺折波
    面状とされかつ各通路がその直径の1/4以上の大きさ
    の間隔をもって配置される特許請求の範囲第11項に記
    載の装置。
  13. (13)各通路がその幅または直径の1/2〜3倍の大
    きさの間隔をもって配置される特許請求の範囲第12項
    に記載の装置。
  14. (14)凝結面が管材の外周面または内周面とされかつ
    該各管材間の間隔が1mm以上である特許請求の範囲第
    11項に記載の装置。
  15. (15)各管材がその直径の1/4〜3倍の大きさの間
    隔をもって配置される特許請求の範囲第14項に記載の
    装置。
  16. (16)通路と凝結面間の厚さが当該通路の幅または直
    径の1/4〜4倍の大きさである特許請求の範囲第10
    項に記載の装置。
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JP2009527720A (ja) * 2006-02-25 2009-07-30 ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト 熱交換器及びその製造方法

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