JPS633041B2 - - Google Patents

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JPS633041B2
JPS633041B2 JP51067517A JP6751776A JPS633041B2 JP S633041 B2 JPS633041 B2 JP S633041B2 JP 51067517 A JP51067517 A JP 51067517A JP 6751776 A JP6751776 A JP 6751776A JP S633041 B2 JPS633041 B2 JP S633041B2
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JP
Japan
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knitting
dart
darts
line
waist
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JP51067517A
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JPS52150150A (en
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Satoko Yamamoto
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Individual
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  • Knitting Of Fabric (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、編物による主に独特な縞柄を有する
婦人服等の立体的編成方法に関するものであり、
特に前後身頃を連続して編成するにおいて、編物
の特徴を利用して編方向に対応した独特なダーツ
をとつて、このダーツを目立たせることなく接続
して編進めることにより、編目方向を自然に変え
てきわめて変化のある縞模様を呈するとともに、
体型によくフイツトした立体的なシルエツトを表
現できるようにしたものである。
従来、婦人服等の立体的なシルエツトを形づく
る技法として、織物等の通常の布地を用いた場合
には、ヒツプライン〜ウエストライン〜バストラ
インまでの寸法差をウエストダーツでとり、肩甲
骨のふくらみをつまんだものとしてシヨルダーダ
ーツにし、前身頃のネツクポイント〜バストポイ
ント〜ウエストラインにながれる屈折度をつまん
だサイドダーツをとることによつてシルエツトが
表現されてきた。また前後の身頃は脇線上で縫合
せ、肩下がりの傾斜度も肩線を縫い合すことによ
つて立体的に作り上げられている。
このように平面的な布地を素材とする衣服の場
合、必ず裁断された数枚の平面的な部分を縫合し
て接続すことによつてでなくては立体的なシルエ
ツトの表現はできない。殊に縞模様を合せて表現
する場合、布地の裁ち合せによらねばならなかつ
た。
一方、編物よりなる婦人服等にあつては、編物
特有の伸縮性を有していることから、元来シルエ
ツトの表現はあまり重視されていなかつたが、ニ
ツト衣服の高級化に伴い立体的なシルエツトの表
現も必要となり、布地と同様の考え方に基いてダ
ーツ部分を増目または減目によつて形成するか、
あるいはつまんだ状態にして表現することが行な
われてきた。
ところが、編物特有の縞柄等の模様に変化を与
える場合、例えば後身頃を横縞もしくは縦縞に
し、前身頃を斜縞あるいは縦縞もしくは横縞に表
現したいときには、前後の身頃をそれぞれ模様毎
に各別に編成した後、肩や脇で接ぎ合せる等、通
常の布地と同様の方法が採用されていた。そのた
め、前記接ぎ合せ部において縞模様との対応性に
欠け見栄えが悪く、編物独特のよさが充分に発揮
されず、シルエツトの表現および模様の表現も変
化の少ないものとなつていた。
また別の編成方法として、前身頃と後身頃とを
肩山で接続し、両身頃を広げた状態にして編続け
ることも行なわれているが、この場合もあくまで
平面的で立体感に欠け、縞柄等の模様もある程度
は変化するもののごく僅かにすぎず、変化に乏し
いものである。
本発明者は、人体にはもともと接ぎ合せ線、ダ
ーツ線のようなものはなく、自然のふくらみある
いはくびれのような変化によつて体形が構成され
ているものであるから、できるだけ脇線も肩線も
ダーツ線も綴じ合さないで立体的に構成すること
を可能にすべく研究を続けてきた。
その研究の結果、連続した一本の糸で編み上げ
られる編物の編技法の特徴として、どのような大
きさにも、またどのような方向にも、どんな形に
も立体的に編み続けられること、特に製図上のダ
ーツも通常の布地とは異なり接続して編み続け得
るものであることに着目して、前後身頃を連続し
て編むとともに、立体感を出すために必要なウエ
ストダーツとサイドダーツを、一つのダーツにま
とめた形で編方向との関連で編物独特の縞模様に
対応させるように処理して編成することにより、
ダーツを目立たせずに全体を立体的で美しいシル
エツトに編成でき、しかも縞模様の方向変化に富
みかつ模様の流れが美しく、きわめてデザイン性
の優れた衣服を編成し得るに到つたものである。
すなわち、本発明は、縞柄の編物衣服の編成に
あたり、その製図に際しては、前後身頃を肩部あ
るいは脇部で連続させ、さらに前身頃に形成され
るウエストダーツとサイドダーツの少なくとも一
方を折りたたんだ状態にし、その折りたたんだ一
方のダーツ分を他方のダーツ分と合せて一つのダ
ーツとした上で、そのダーツ中心線が編方向と略
平行をなす位置、もしくは片側のダーツ線が編方
向と略直角をなす位置に移動補正して作図し、こ
れに編方向と直角方向の縞柄を割出して作図し、
編成に際しては、前記製図に基いて、前後身頃の
いずれか一方から1本の糸で編始めて製図に応じ
て増目、減目を行ないながら連続して縞柄にして
編進め、ダーツ位置においてダーツ線を接続して
編続けることにより、編方向を変化させながら前
後身頃を連続して編成することを特徴とするもの
である。
そして1本の糸で編むことを前提とする前記本
発明の編成方法によれば、機能性の表現、編模様
やデザインの表現において優れた特徴を有する。
すなわち本発明方法によると、前後身頃を連続
して縞柄を編むことができるとともに、同じ方向
に編みながら、その編方向つまり縞模様が前後の
身頃で、またダーツの個所で自然に変化して、模
様に変化を与えることができる。
殊に、ウエストダーツ分とサイドダーツ分とを
合せて一つのダーツとした上で、身頃の所定の位
置においてそのダーツ中心線が編方向と略平行を
なすか、もしくは片側のダーツ線が編方向と略直
角をなすように移動補正するとともに、これに編
方向と直角方向の縞柄を割出して作図した製図に
基いて編進め、ダーツ位置においてダーツ線を接
続して編続けるものであるから、ダーツ位置が1
か所であるにも拘らず、ウエストダーツとサイド
ダーツとをとつて編んだ場合と同様の充分な立体
感を呈し、しかもダーツの接続部は綴じ合せのよ
うに目立つことなく連続するとともに、編方向に
対し略平行もしくは略直角になつて編目の列に沿
うことになり、そのため縞模様の線にも対応して
模様のつながりが良好となる。
また二つのダーツ分を一つに合せたダーツによ
つてその編方向を大きく変化させることができ、
縞模様も編方向の変化と同様に大きく変化し、例
えば後身頃を縦縞もしくは横縞にして、前身頃を
横縞もしくは縦縞にしたり、あるいは斜め縞にす
ることが容易に可能となり、しかも前記のダーツ
処理によつてその模様の連続性やつながりが悪く
なることもなく、また前記ダーツによる立体性に
対応した模様になつて、立体感がさらに強調され
るとともに、着用によつて模様の形が崩れること
もない。
したがつて、本発明の編成方法によつて得られ
る婦人衣服は、編物特有の伸縮性を有して着易く
保温性が良く、また肩はぎや脇線の綴じ合せをで
きるだけ省略した形で仕上げられるばかりか、特
に製図上のダーツ処理とこれに基く編成による縞
模様変化と、前記ダーツによる立体性と相俟つ
て、立体的で体型によくフイツトしかつデザイン
の変化に富み見栄えのよい編物による衣服を容易
に製作できる。
次に本発明の実施態様を図面に基いて詳細に説
明する。
第1図に示された基本シルエツトについて説明
すると、[a]は後身頃、[b]は前身頃、[c]
は袖であつて、立体を構成するために必要な後身
頃および前身頃のウエストダーツWD1,WD
2、前身頃のサイドダーツSD、後身頃のシヨル
ダーダーツShD、袖のエルボーダーツEDが示さ
れており、説明の便宜上、後身頃はウエストダー
ツWD1およびウエストラインWLによつてイ,
ロ,ハ,ニの部分に、また身巾線によつてホの部
分に分割表示され、前身頃も同様にヘ,ト,チ,
リに分割表示されている。
次に第2図および第3図の実施例は、前後身頃
を肩部で連続させて縞柄を編成する場合におい
て、前身頃サイドダーツSDをその両側端を接続
して折りたたんだ状態にし、その折りたたまれた
ダーツ分を前ウエストダーツWD2に合せて一つ
のダーツにした上で、その片側のダーツ線が編方
向と略直角となるように移動補正して製図してお
き、これに基いて後身頃から編始めて連続して編
進めることにより、後身頃の横縞が前身頃では斜
めの縞になり、さらにウエストダーツの位置では
ウエストラインに対し垂直の縞になつて表現され
た場合を示している。第2図〔〕〜〔〕は同
実施例の製図の順序を示し、同図〔〕a,bは
縞方向の変化および立体的な状態をペプラムを除
いた身頃の右半分について示している。第3図
〔〕〜〔〕は前図の製図に基いて編成された
ペプラム付き上衣の正面図および背面図である。
まず、第2図の製図について説明すると、この
場合はペプラムPを有するデザインであるため、
第1図の基本シルエツトのウエストラインWL
1,WL2から上部と下部で別々に製図する。ウ
エストラインより上部では前後身頃を形部で接続
させ、さらに後身頃のウエストダーツWD1を折
りたたみ、肩甲骨のふくらみを出すためのシヨル
ダーダーツShDとしてこれに連続した前身頃の肩
線より若干広くしておく。次に前身頃のサイドダ
ーツSDをその両側端を接続してダーツ分を折り
たたんだ状態の形とし、こうして折りたたまれた
ダーツ分をウエストダーツWD2にプラスする
と、サイドダーツは折りたたまれた形となり、そ
の分だけウエストダーツが大きくなる(第2図
〔〕)。そしてこの実施例のデザインでは、後身
頃のウエストラインから背中心線と平行に編進め
るとともにその編方向と直角方向の横縞で編んで
行き、前ウエストダーツの脇のチ部でウエストラ
インに対し垂直の縞(縦縞)をなすように表現す
るものであるから、そのために前記折たたんだダ
ーツ分を含み大きくなつたウエストダーツの線を
編方向に対して略直角に、すなわち同図〔〕の
ように片方のダーツ端線Aが背中心線Xに対し直
角をなす線Y(基本デザイン線)上に位置するよ
うに移動補正する。そこで前記サイドダーツ分を
合せたウエストダーツのうち元のウエストダーツ
WD2を、両ダーツ線の交点からのウエストライ
ンに対する垂線によつて二等分し、この垂線を前
記基本デザイン線上のダーツ線Aの長さと等しく
して他方の端線Bとし、この端線Bにより削られ
たウエストダーツWD2の1/2部分2に相当する
ダーツ分を前身頃のチ部分の側に移動2′する
(第2図〔〕)。これによつてもなお前記の基本
線Yの上部にはみ出し部3が残存するので、この
はみ出し部3をシヨルダーポイントSPを合せて
肩線上で重ねるようにして、前記ダーツの一方の
ダーツ線Aを基本デザイン線Y上に移動する(第
2図〔〕)。これによつてサイドダーツは折たた
まれて前ウエストダーツに合せられ、かつ一つに
なつたダーツの片側のダーツ線Aが編方向(図中
矢印)に対して略直角をなすように処理されたこ
とになる。次に前記のように処理されて作図され
た製図に、縞柄が等間隔に入るように割り出して
後身頃のウエストラインから横縞を入れて行く
と、前身頃では前中心線に対し斜めの縞に変化
し、また前記ダーツの片側のダーツ線Aと平行な
縞になる。
またペプラムPは第1図の基本シルエツトにお
けるウエストラインWL1およびWL2より下部
の部分イ,ロ,ヘ,トの4枚をウエストダーツを
たたみながら連続させ、自然なカーブ線に補正し
(第2図〔〕)、前記したウエストラインより上
部と同じ縞柄をなすように作図する。又袖Sにつ
いても同様に縞柄を作図して全部の製図が完了す
る。
そして上記のようにダーツ処理を行なつて作図
した製図に基いて1本の糸で編成する。すなわち
後身頃のウエストラインから編初めて、前記製図
に応じて増目、減目を行ないながら素材糸の材
質、配色、編組織等により編方向と直角方向の横
縞を入れて編進めるもので、横縞上で分散増目を
しながらまず後身巾線辺りまで編み(製図上のウ
エストダーツは折りたたまれた形で編み、サイド
ダーツはダーツ線を接続して編続ける)、続いて
袖ぐりを形成し、シヨルダーダーツShD分は集中
減目によつて減らし肩甲骨のふくらみを出しなが
ら、前身頃へ連続して編み進める。こうして前身
頃のサイドダーツ分がプラスされたウエストダー
ツの一方のダーツ線Aをなす基本デザイン線まで
編み続けた後、このウエストダーツ位置において
引返し編しつつダーツ線を接続しながらウエスト
ラインまで編み続けると、製図上のダーツ線Aと
Bは一つになつて略背中心線つまり編方向に対し
て直角になり、後身頃から横縞で編み続けていな
がら、編方向と直角方向の縞の線に沿つて接続し
てほとんど目立たなくなり、しかも前身頃では自
然に編方向つまり縞柄が大きく変化して、第2図
〔〕a及びb並に第3図に示すように立体構成
ができ、かつ変化に富んだ流動的な模様が構成さ
れる。
ペプラムPはウエストラインから拾い目をして
分散増目によつてヒツプラインへ模様を入れなが
ら編成する。また袖Cは、袖口巾から肘巾までの
寸法差を肘線上Eでの増目によつてエルボダーツ
EDを自然な形に形成し、かつ縞を入れながら編
成して後身頃袖あきに綴じつける。なお袖山にふ
くらみを必要とするときは袖山近くで集中減目を
すれば軟らかく極く自然なふくらみを形成するこ
とができる。
このようにして編成した第3図に示す婦人服
は、サイドダーツのダーツ分をその両側端を接続
して折りたたんだ状態の形にして、この折りたた
まれたダーツ分をウエストダーツにプラスし、さ
らにこの大きくなつたウエストダーツの片側のダ
ーツ線を背中心線つまり編方向に対し略直角をな
すように移動補正して作図した製図に基いて編成
したため、同じ後身頃から同じように編方向に対
して横縞で編み続けているにも拘らず、編方向つ
まりは模様が自然に大きく流れるように変化し、
ダーツによる立体性と相俟つて極めて漸新な縞模
様が形成され、しかも前記のダーツの線が縞模様
に対応して目立たず、上記したような種々の優れ
た効果を奏し得るものとなる。
第4図の実施例は、後横縞前斜縞のプルオーバ
ーで、前後のウエストダーツを折りたたんで脇線
を全て接続し、折りたたまれた前ウエストダーツ
分を前サイドダーツにプラスし、かつこの一つに
なつたダーツをそのダーツ中心線が編方向と平行
をなすようにさらに移動補正して製図し、これに
基いて縞柄を編成する場合を示している。
まず、その製図について説明する。基本シルエ
ツトの後身頃および前身頃のウエストダーツWD
1およびWD2をそれぞれ折りたたんで脇線で前
後両身頃を接続する。後身頃のウエストダーツ分
は後サイドダーツSD1として移動し、また前身
頃のウエストダーツ分は前サイドダーツにプラス
され、こうして一つになつたサイドダーツSDが
ウエストライン上部の部分チの上方に形成される
(第4図〔〕a)。こうして編方向と直角方向と
なるように後身巾線に平行な縞を等間隔に形成す
るが、このままでは前記のサイドダーツSDによ
つて形が崩れ縞のつながりが悪くなるので、この
実施例ではサイドダーツSDをそのダーツ中心線
が編方向と平行をなすように移動補正することに
よつて処理する。すなわち前身頃のバストポイン
トBPに垂線Oを立て、前記ダーツの1/2角を前記
垂線Oの両側にとると、これによつて形成された
二等辺三角形部分の角度は前記サイドダーツSD
分と等しくなるので、この部分にサイドダーツ
SDをダーツ中心線が前記垂線Oに一致するよう
に移動するとともに、新しいサイドダーツ線Bと
なる斜線より外側にある前身頃部分をチ部分側に
倒した形にしてサイドダーツSDを折りたたんだ
状態にする。これによりサイドダーツSDはなく
なつて新しいダーツSD′が形成され、そのダーツ
の中心線が背中心線つまり編方向と平行になる、
((同図〔〕b)。また同時に、前後身頃の肩線
での接ぎ目を目立たせないようにするため、前身
頃の肩部分リ′をネツクポイントNPからの水平
線Wによつてカツトし、このカツト部分リ′を後
身頃のNP′を通る水平線W′に移動して接続した
形にする。このとき移動したカツト部分リ′と元
の肩線との間に間隙ホ′が生ずるが、この部分は
肩線ゆとりとし、大きくなつた袖ぐり分は袖ぐり
を上げて補正すればよい。このように処理して後
身巾線に平行な縞を、前記ダーツSD′の部分およ
び肩部分リ′にも身頃と同様に入れて作図を完了
する。
そしてこの実施例においては、前記のように処
理された製図に基いて、前中心線下端から編始め
て増目や減目めを適宜に行いながら背中心線と平
行に編み、かつ編方向に対し直角の横縞にして前
後身頃を同時に編進め、前身頃はバストポイント
BPからダーツSD′をその中心で減目をしながら
編入れることにより接続して水平の肩線まで編
み、また後身頃もサイドダーツSD1線を接続し
つつ引返し編するとともに水平の肩線まで編む。
編み上がれば裾にゴム編(図示せず)を所要長さ
接続編し、肩線をはぎ合せ、別に編んだ袖を綴じ
つける。
このようにして編成すれば、ウエストダーツは
たたまれて、このダーツ分とプラスされたサイド
ダーツは前身頃のさらに内部の袖付け部分に移動
したことにより、第4図〔〕aおよびbに示す
ように全脇線が連続し、ダーツによる立体構成と
ともに縞模様も乱れることなく表現できる。特に
ダーツSD′の中心線が編方向に平行をなすように
処理して編成するので、ダーツSD′両側の編方向
と直角方向の縞がずれなく美しくつながることに
なる。
第5図の実施例は、後中心線と直角方向に横縞
にして編進めることにより、後身頃が縦縞、前身
頃が斜縞でかつサイドダーツで自然に流れるよう
に編成するもので、ウエストダーツを折りたたん
でサイドダーツとし、さらにこれを上方に移動補
正した場合を示している。
その製図について説明すると、第1図の基本シ
ルエツトによつて、前後身頃を肩部で連続させ、
さらに後身頃および前身頃のウエストダーツを折
りたたんだ状態にして、後ウエストダーツ分は後
サイドダーツとして形成し、また前ウエストダー
ツ分は前サイドダーツにプラスして、これを含む
一つのサイドダーツSDにする(第5図〔〕の
細線)。そして全体にわたつて編始め位置となる
後中心線に平行な縞つまり編方向に直角方向の縞
を割出して等間隔に形成するが、前記のままでは
ウエストダーツ分を含む前記のサイドダーツSD
の部分で模様が乱れる。そこでこの実施例では、
サイドダーツSDを編方向に合せて上方に移動さ
せ、一方のダーツ線Aが背中心線と平行に、つま
りダーツ線が編方向と直角にして縞模様と平行に
なるようにずらせ、ダーツSD′とする。またこの
実施例では後身頃の脇線のつながりを目立たなく
するために、後身頃の脇部分ニ′およびホ′を背中
心線と平行な線でカツトして、このカツトした部
分ニ′,ホ′を前身頃のチ部分に接続した形にして
いる。
前記のように処理して縞を入れて作図した製図
に基いて編成するもので、その編み方は、背中心
線からこれと直角の矢印方向に縞柄にして編み進
め、後身頃サイドダーツを編みつないで連続さ
せ、前身頃でも袖付け部に移動したサイドダーツ
SD′をダーツ線を接続しつつ返し編により編続け
て、裾まで編む。そして前後身頃を脇部ではぎ合
せてるとともに、別に編成された袖を付ける。
このようにして編成すれば、模様は第5図
〔〕aおよびbに示すように、後身頃が縦縞、
前身頃が斜縞でサイドダーツの変化によつて、丁
度胸のふくらみの辺りで斜縞が自然に流れるよう
に表現され、立体的で変化に富んだ模様をあらわ
すことができる。しかもダーツ線が編方向と直角
の縞模様の縞に沿つた形になるため、ダーツ線が
目立たず、模様のつながりが美しくなる。
本発明はその発明の精神を逸脱しない範囲にお
いて適用できることはもちろんであり、上記実施
例に制限されることなく、ダーツの製図上の処理
の仕方等も幾多の方法があり、また上衣に限るこ
とはなく、ワンピース、ベスト等にも適用できる
ものである。さらに手編、機械編のいずれでも編
成が可能である。また第2図、第4図および第5
図のいずれの実施例の場合にも、地色とは別の色
糸による縞模様に限らず、例えば別色の糸を用い
ず、模様編によつて、あるいは染分け糸、まじり
糸のように変り糸を使用することによつて、素材
糸の材質の違いによつても、縞柄等の模様の変化
と立体的表現を前記と同様にして実施できるもの
である。また各実施例における1本の糸とは1本
に連続した糸のことで、2本どり、3本どりのよ
うに複数本の場合も含むことは当然である。
以上述べたように、本発明方法によれば、前後
身頃を連続して同じ方向の縞柄を編みながら、そ
の編方向つまり縞模様が前後の身頃で、かつダー
ツの個所で自然に変化させ得て、模様に独特な変
化を与えることができる。殊に、ウストダーツ分
とサイドダーツ分とを合せた一つのダーツとして
編むため、ウエストダーツとサイドダーツをとつ
て編んだ場合と同様の充分な立体感を呈し、しか
も前記ダーツのつなぎ部が編方向と略平行もしく
は略直角をなすように処理しているため、ダーツ
線が綴じ合せのように目立つことなく連続すると
ともに、縞模様の線にも対応したものとなり、そ
の縞のつながりが美しくなる。また前記ダーツに
よつてその編方向つまりはこれと直角方向の縞模
様が大きく変化し、しかも前記のようにダーツ処
理によつてその模様の連続性やつながりが良く、
またダーツによる立体性に対応した模様になり、
立体感がさらに強調され、かつ模様の形が崩れる
こともない。従つて体型によくフイツトした立体
的なシルエツトを呈するとともに、デザインの変
化に富み見栄えのよい衣服を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〔〕および〔〕は本発明の編成方法
に使用する基本シルエツト、第2図〜第5図はそ
れぞれ本発明の実施例を示すもので、第2図
〔〕〜〔〕、第4図〔〕a,bおよび第5図
〔〕はそれぞれ本発明の第1〜第3の実施例の
編物用製図、第2図〔〕a,b、第4図〔〕
a,bおよび第5図〔〕a,bはそれぞれ同実
施例の編方向の変化及び立体状態を身頃の右半分
について示した斜視図および側面図、第3図
〔〕および〔〕は第1の実施例の編上げられ
た製品を示す正面図と背面図である。 a……後身頃、b……前身頃、c……袖、WL
1,WL2……ウエストライン、WD1,WD2
……ウエストダーツ、SD……サイドダーツ、
ShD……シヨルダーダーツ、ED……エルボダー
ツ、SP……シヨルダーポイント、NP……ネツク
ポイント、BP……バストポイント。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 縞柄の編物衣服の編成にあたり、その製図に
    際しては、前後身頃を肩部あるいは脇部で連続さ
    せ、さらに前身頃に形成されるウエストダーツと
    サイドダーツの少なくとも一方を折りたたんだ状
    態にし、その折りたたんだ一方のダーツ分を他方
    のダーツ分と合せて一つのダーツとした上で、そ
    のダーツ中心線が編方向に対して略平行をなす位
    置、もしくは片側のダーツ線が編方向と略直角を
    なす位置に移動補正して作図し、これに編方向と
    直角方向の縞柄を割出して作図し、 編成に際しては、前記製図に基いて、前後身頃
    のいずれか一方から1本の糸で編始めて製図に応
    じて増目、減目を行ないながら連続して縞柄にし
    て編進め、ダーツ位置においてダーツ線を接続し
    て編続けることにより、編方向を変化させながら
    前後身頃を連続して編成することを特徴とする婦
    人服等の立体的編成方法。
JP6751776A 1976-06-08 1976-06-08 Method of stereoscopically weaving lady*s suit or the like Granted JPS52150150A (en)

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JPS52150150A JPS52150150A (en) 1977-12-13
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