JPS6329911Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は装置内部を空冷するためのフアンユニ
ツトに係り、特に主フアンが故障した時、主フア
ンの機能を補助する補助フアンを併設したフアン
ユニツトに関する。

従来、発熱素子を有する電子計算機等の装置に
おいては、前記発熱素子、例えばトランジスタ、
IC、LSI等を冷却するためのフアンが故障等によ
り停止した場合、前記素子の熱暴走とか、過熱に
よる破壊というような不都合が生じる。このた
め、前記フアン停止等を検知し、装置の電源を直
ちに切断するようにしていた。従つて、前記装置
を再び使用するには、停止したフアンを修理する
か、取替えねばならず、この間、前記装置が使用
できないという欠点があつた。

本考案は上記従来の欠点に鑑み、主フアンが停
止しても装置が使用できる、補助フアン付きフア
ンユニツトを提供することを目的とするものであ
る。

そして、この目的は本考案によればロータの周
面に植設された複数本の軸と、該軸に嵌合しかつ
揺動可能に設けられた羽根と、該羽根が所定の角
度傾いたとき羽根を停止させるストツパとからな
る補助フアンを、主フアンと同一軸上に隣接配置
したことを特徴とするフアンユニツトを提供する
ことによつて達成される。

以下、本考案の実施例を図面によつて詳述す
る。

第１図は本考案によるフアンユニツトの一構成
例を示す概略図で、主フアン１と補助フアン２と
で構成され、主フアン１は通常の構造となつてい
る。

第２図は補助フアン２の停止時および回転中の
状態を示す要部概略図であり、ａおよびｂは停止
時の正面図および上面図を示し、ｃおよびｄは回
転中の正面図および上面図をそれぞれ示す。図に
おいて、２１はフアンの外枠、２２はロータ、２
３は揺動可能な羽根、２４はロータ２２の周面に
植設され、羽根２３を取付ける軸、２５は羽根２
３のストツパをそれぞれ示す。

第１図、第２図において、通常は主フアン１へ
のみ電力が供給されるので、補助フアン２は主フ
アン１によつて矢印Ａ方向の空気流を受け、第２
図ａおよびｂに示したように補助フアン２の羽根
２３は空気流に逆らわない方向に保つている。従
つて前記補助フアン２は回転しないので軸および
軸受の摩耗がない。

主フアン１の回転が低下または停止すると電力
の供給を主フアン１から補助フアン２へ切替え
る。そして補助フアン２のロータ２２が矢印Ｂ方
向に回転し始めると、第２図ｃおよびｄに示した
ように羽根２３は空気抵抗により自動的に左側に
倒れてストツパ２５で止まり、矢印Ｃ方向に空気
流を送り出すことができる。

以上、詳述したように従来は、フアンの停止と
ともに装置の電源が切断され装置自体も休止する
といつた欠点があつたが、本考案のフアンユニツ
トは主フアン１が停止しても補助フアン２によつ
て冷却し続けることができ、装置の休止がないと
いう効果大なるものである。

なお、本考案によるフアンユニツトは主フアン
１と補助フアン２の配置を逆にしてもよいし、補
助フアン２を複数個連結させてもよい。また補助
フアン２のみを複数個連結使用しても同等効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるフアンユニツトの一構成
例を示す概略図、第２図は補助フアンの停止時お
よび回転中の状態を示す要部概略図であり、ａお
よびｃは正面図、ｂおよびｄは上面図を示す。 図において、１は主フアン、２は補助フアン、
２３は揺動可能な羽根、２４は羽根２３を取付け
る軸、２５はストツパをそれぞれ示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロータの周面に植設された複数本の軸と、該軸
   に嵌合しかつ揺動可能に設けられた羽根と、該羽
   根が所定の角度傾いたとき羽根を停止させるスト
   ツパとからなる補助フアンを、主フアンと同一軸
   上に隣接配置してなり、前記補助フアンのロータ
   軸方向に主フアンによる空気流があるときは揺動
   可能な羽根が前記空気流に逆らわない方向に傾く
   とともに、補助フアンの始動回転に伴いその空気
   抵抗によつて前記羽根が前記ストツパで定まる所
   定の角度に傾いて空気流を生起させることを特徴
   とする補助フアン付きフアンユニツト。