JPS63298013A - 体積計 - Google Patents

体積計

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JPS63298013A
JPS63298013A JP13166087A JP13166087A JPS63298013A JP S63298013 A JPS63298013 A JP S63298013A JP 13166087 A JP13166087 A JP 13166087A JP 13166087 A JP13166087 A JP 13166087A JP S63298013 A JPS63298013 A JP S63298013A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は容器の容積や容器に入れた物体の体積を測定す
る装置、特に音響系の共振周波数変化を利用した音響式
の体積計に係る。
複雑な形状をした容器の容積や、容器に入れられた液体
もしくは固体の物体の体積を測定する一方法として、ヘ
ルムホルツ共鳴子の共振現象を利用した音響的方法があ
る。すなわち容器に音チツ管を接続して一つのヘルムホ
ルツ共鳴子を構成したとき、その共振同波数が、容器の
容積とその中に入れられた物体の体積との差、すなわち
余積によって変化することを利用して、容器が空のとき
の容積もしくは容器の中に入れられた物体の体積を知る
ものである。
その隔置も問題になる点は、温度変化や湿度変化などに
よって生ずる共振周波数変化をどのようにして補償する
かということである。温度センサによってヘルムホルツ
共鳴子内部の作動気体、通常は空気、の温度を111定
し、それによって上記の共振周波数変化を補償すること
も考えられるが、共振周波数は温度のみならず、湿度な
ど作動気体の成分によっても変化するので、上記の温度
のみによる補償では精密な体積測定は期し難い、 本発
明は補助音響共振器の共振周波数によって主たる音響共
振器であるヘルムホルツ共鳴子の共振周波数変化を補償
するものである。
すなわち本発明は、容器と音響管からなるヘルムホルツ
共鳴子に補助音響共振器を結合するか、あるいはへルム
ホルッ共鳴子の音響管を補助音響共振器として兼用し、
この音響系に結合された音源やマイクロホンに電子回路
を接続してヘルムホルツ共鳴子の共振周波数もしくはそ
の周期と補助音響共振器の共振周波数の一つもしくはそ
の周期とを測定するか、あるいは上記二つの共振周波数
の比を直接測定するようになし、上記二つの共振周波数
の比から容器の容積もしくは容器に入れた物体の体積を
求めるもので、温度や湿度が変化した場合に、補助音響
共振器の共振周波数がヘルムホルツ共鳴子の共振周波数
と同じ割合で変化することにより補償が行われるもので
ある。
したがって、本発明の第一の目的は、音の共振を利用し
て複雑な形状の容器の容積や、あるいは容器に入れられ
た果実や人体などの不定形物体の体積を簡便かつ精密に
測定する手段を提供することである。また複雑な形状の
タンクに蓄えられている液体の体積も本発明により測定
される。
本発明の第二の目的は、上記の音響的方法により体積測
定を行うに際し、温度変化等によって生ずる共振周波数
の変化の影響を、同じく音響的方法を利用することによ
り補償して、正確な測定を可能ならしめる手段を提供す
ることである。
第1図において、1は空のときの容積がVoの容器で、
その中に液体7が体積Vだけ入れられている。また1の
上部の栓2を内部断面積S、長さlの音響管3が貫通し
ている。5は音源で短い導管9を通して容器1の内部を
音響的に駆動する。
この音源としては、容器lが小容積の場合はイアホンな
どが用いられ、容器1が大容積の場合にはスピーカなど
が用いられる。6は音検出器のマイクロホンであって、
短い導管4を通して音響管3内部の音を検出する。検出
すべき音が可聴周波数以下の場合には微圧センサなどが
6のマイクロホンとして用いられる。8は山口弁であっ
て、この弁を通して液体7は外部にとりだされる。
容器lの上部の余積はVo−Vであるが、この体積によ
る音響コンプライアンスCは C= (Vo−V)/yPo       (1)であ
る。ここでγは容器l内部の気体、通常は空気、の比熱
比、Poは気圧である。また音響管3内部の気体の質量
による音響イナータンスLはL=ρl /S     
        (2)である。ここでρは音響管3内
部の気体、通常は空気、の密度である。上記二つの音響
要素は一つの音響共振器を構成するが、これはいわゆる
ヘルムホルツ共鳴子であって、その共振周波数f、はf
r=(1/2π)Jrアτで = (c / 2π)  S / L (VO−V)で
ある。ここでCは音速であり、 c= J7T777         (4)である。
 (3)式で示されるように、f、は余積Vo−Vの関
数であり、もしVoが既知であれば共振周波数f、より
その容器の中に入れた物体7の体積Vが知れる。また容
積未知の空の容器があった場合には、V=0であるから
、その容器の口に第1図のように音響管、音源、マイク
ロホン等を接続した栓もしくは蓋をつけることによりそ
の容積Voが知れる。しかしながら、実際には温度変化
などにより音速Cが変化しf、が変化するから、それに
対する補償手段が必要となる。
ここにおいて本実施例では、ヘルムホルツ共鳴子の寄生
共振を利用して上記の補償を行う。第1図の音響管3は
それ自身で一つの音響共振器であり、その共振周波数は
両端開放の管のそれであって fr’=c/21            (5)およ
びその整数倍の周波数である。これらの共振周波数のい
ずれも音速Cに比例し、補償に利用することができるが
、以下においては最低次の共振周波数fr’ を用いる
ものとして説明する。
第2図は、音源5への入力電圧es (f)  (fは
時間を表わす)からマイクロホン6の出力電圧ex(t
>までの周波数特性G(f)(fは周波数を表わす)で
あるが、ゲイン特性IG(f)1にはf、とfr’の二
つの周波数において共振ピークを生ずる。そしてこれら
二つの共振周波数のうちf、が余積Vo−Vに応じて変
化し、また温度変化などにより音速Cが変った場合には
fr、f 、 l とも同じ割合で変化する。したがっ
てこれら二つの共振周波数の比をとることにより音速C
の変化の影響が打消される。すなわち(5)式と(3)
式の比をとると f、’ /f、−πJて四−1丁/l5となり、音速C
は消去される。そして Vo −V= CIS/π”)(fr’  /fr−)
”となり、周波数比f、’ /f、より余積Va−Vが
求められる。したがって容器1の容積Voが既知であれ
ば物体7の体積Vが知れる。またv=0であれば容器の
容積Voが知れる。
本発明の体積計では、後述するように、主たる音響共振
器であるヘルムホルツ共鳴子に、さらに補助音響共振器
を接続した形態のものもあるが、以上に説明した実施例
は、ヘルムホルツ共鳴子の一部である音響管を補助音響
共振器として兼用したものである。ヘルムホルツ共鳴子
の共振周波数f、の周囲条件による変動の主たる原因は
、温度や湿度等によって音響管内部の気体の密度ρが変
化することにある。この実施例は、その音響管自身の共
振周波数をもってf、の変動を打消すものであるから、
補助音響共振器を別途に接続したものにくらべて、より
精密な補償を行いうるちのである。
これら音響系の共振周波数もしくはそれらの比を測定す
る手段には種々の方法があるが、最も効果的な方法はこ
の音響系を含む発振器を構成して上記の共振周波数にお
いて発振せしめ、それらの発振周波数もしくはそれらの
比を測定することである。
第3図は、二つの共振周波数f、、!、’において発振
を生ぜしめる電子回路と、それらの発振周波数の比を測
定し、それから体積を求める演算等を行う信号処理装置
を示す。マイクロホン6の出力eIII(t)は増幅器
20によって増幅されるが、ここで低域フィルタ21お
よび高域フィルタ21′によって二つの成分に分離され
る。これら二つのフィルタのカットオフ周波数ICは、
第2図に示したようにf、とf、lの中間に設定されて
おり、主音響共振器であるヘルムホルツ共鳴子の共振に
係る周波数f、の成分は21を通って信号er(t)と
なり、補助音響共振器の音響管3の共振に係る周波数f
 、 Iの成分は21′を通って信号eS(t)となる
、22は位相検出器であり、電圧制御発振器23ととも
に一つのフェーズロックループ(PLL)を構成してい
る。すなわち22は信号er<t)と23の出力eo(
t)との位相差に比例した直流出力Ettを発生し、こ
れによってeo (t)がer(f)に対して一定の位
相差になるように23の発振周波数を制御する。 同様
に位相検出器22′と電圧制御発振器23′も一つのP
LL回路を構成し、23′の出力eo’(t)がer’
(t)に対して一定の位相差になるように23′の発振
周波数が制御される。 二つの出力go(t)とeo’
(f)は加算器26によって加え合わされ増幅器25に
より増幅されて、音源5への入力電圧es(t)となる
、ここで22.23および22’、23″を通出に調整
すると、第2図の位相特性1G(f)の曲線上のA点お
よびA′点に位相をロックしてそれぞれf、およびf、
lの共振周波数において持続的に発振する。
24は信号処理装置で、上記の発振状態においてeo’
(f)とgo(t)の周波数の比f、 1/f、を直接
に測定し、それに引き続く必要な演算等を行う0周波数
比測定の具体的手段には既知の種々の方法があるが、た
とえば第4図に示すように、周波数てい倍回路240に
eo’(f)を入力してNf、’  (#は正整数)な
る周波数のパルスを作り、このパルスをクロックパルス
とみなしてeo(t)で制御されるゲート241を通し
て計数回路242でeo(t)の周期1 / f rの
間だけ計数すると、Nf r ’ / f rなる周波
数比の測定値かえられる。243は演算回路で、上記の
ようにして測定された周波数比f、/f、から(7)式
にしたがって余積Vo−Vを算出し、ざらにVもしくは
vOを求める演算を行うもので、その出力信号Ecは表
示器(図示せず)に送られて体積を表示したり、あるい
は出口弁8の開閉を制御したりする。なお以上の方法と
は逆に、e。
(1)を周波数てい倍してNfrなる周波数のパルスを
作り、これをクロックパルスとしてeo’(f)の周期
1 / f r ’ を計数測定して周波数比f、/f
、’ をえて、それを用いてVo−Vを求めるようにし
てもよい。
周波数比と体積の関係を与える(7)式は、理想化され
た条件の下で理論的に導き出されたもので、実際には、
この式にしたがって体積を求めるのでは精度が不足する
場合がある。そのような場合には、たとえば(7)式に
補正項を加えたVo  V=ko +に1 (fr’ 
/fr)+に2 Cfr’  /j’r)2 +7ca  (fr’  #r)3 +・ ・ ・        (8) のような形式の多項式を演算してf、’/f、からVo
−Vを求める。ここでkOlkl、に2、k3等は実験
的に定められる定数である。あるいはXおよびkzを実
験的に定められる定数としてVo −V=ko +kx
  (J’r’ /fr)”のような形式の f、’/
f、のべき関数としてVo−Vの値を求めることもある
。さらにまた、f、’/f、とVo−Vとの関係を数式
で表わすのではなく、 校正によってえられたVo  
Vと!、’/frもしくはf、−/f、’ との関係を
表の形式で演算回路内に記憶しておいて、f、’/f、
もしくはf、/f、’の測定値かえられるたびにこの表
を引いてVo  Vを求めるようにしてもよい。演算回
路243で行われる体積を求める演算には、このような
表を引いて体積を求める動作も含まれる。いずれにせよ
重要なことは、周波数比をとることにより音速Cが互に
相殺され、その変化が最終結果に影響しなくなるという
ことである。
以上の説明においては、PLL回路を用いて発振器を構
成するようにしたが、これは単なる一手段であって、共
振系を含む発振器を構成するにはこのほかにも既知の種
々の手段がある。たとえば第3図において、22.22
’ を移相回路に、23.23′を増幅器におきかえ、
それらの出力から22.22′にいたるフィードバック
結線はとりさるようにしても発振器を構成することがで
きる。また発振波形も完全な正弦波である必要はなく、
たとえば第3図の装置において、23および23′の出
力として、それぞれ周波数f、およびf r ’ の三
角波を発生するようにしても差支えない。
以上においては、発振はf、とf、lなる周波数におい
て同時になされ、したがって容器1の内部にはこれら二
つの周波数の音が共に存在するものとした。しかしなが
らf、とf r ’ の値が接近している場合には、フ
ィルタによってこれら二つの周波数成分を分離してそれ
ぞれの発振回路に導くことが困難になる。このような場
合には、f。
とf r ’ での発振を時間的に交互に行わせる。す
なわち、第3図における加算器26を切換スイッチ27
でおきかえて第5図に示すような回路にして、周波数f
、の信号eo(t)と周波数fr’の信号go’(t)
を交互に切換えて増幅器25へ導き音源5から放射する
この場合には一方の周波数の発振が行われている間は他
方の周波数の発振は停止しているから、それらの周波数
の比を前例のように直接に計数測定することはできない
、したがって、この場合には、たとえば第6図に示すよ
うに、水晶発振器244から出力される一定周波数のク
ロックパルスを、信号eo(t)およびeo’(t)に
よってそれぞれ制御されるゲート245および245′
を通して、計数回路246および246′で計数するこ
とにより、  go(t)の周期L/ frとeo’(
f)の周期1 / f r ’ をそれぞれ独立に測定
する。これらの計数動作は、制御回路28から送られて
くるタイミング信号Etにより制御され、 上記の発振
の切換に同期して交互に行われる。ただしここでは周期
1 / f r、1 / f r ’ を測定するよう
に説明したが、これはそれらの逆数である周波数f、、
f、’ を測定していることに等価であることはいうま
でもない。
このようにして計数測定された1 / f r、1/f
r’の値は、それぞれ計数回路246および246′に
保持されているので、この段階で両者の比を演算して、
それを用いて(7)式等によって余積Vo−Vを求める
こともできるが、第6図の装置においては、246′に
保持されている1/f、lの値は、さらに演算回路24
7に送られ、(5)式に基づいてそのときの音速Cがc
=21fr’            (10)として
算出される。−力演算回路248においては、計数回路
246に保持されている1 / f rの値と上記の算
出されたCの値より、 (3)式に基づいて余積Vo−
Vが Vo  −V=  (c2S/4π2 l)  (1/
fr−)2として算出される。  この方法では、周波
数比f、’/f、−に直接対応する信号はどこにも現わ
れないが、 (10)式を(11)式に代入すると(7
)式に帰着することから明らかなように、周波数比によ
って体積を求めるということにおいては、なんら前例と
変るものではない、すなわち、本発明の本質である周波
数比により体積を求めるということは、周波数比を表わ
す信号が陽に存在しなければならないということを意味
するわけではけっしてない、なおまた、信号処理装置2
4も、発振回路とともに一つの装置内にまとまって存在
しなければならない理由はなく、たとえば二つの出力g
o(t)とeo’(t)を外部の汎用計算機に入力し、
それらの周波数比の測定および体積の算出をその計算機
で行わせるようにしてもよい。
第7図は手動方式による共振周波数測定の手段を示すも
のである。29は可変周波数発振器で、その出力go(
t)は増幅器25により増幅されて音源5への入力信号
es(t)となる、マイクロホン6からの出力信号gm
(t)は増幅器20によって増幅されたのち、同期検波
回路30によって振幅が検出され、その結果はメータ3
1で表示される。ここで31の針の読みが最大となるよ
うに29の発振周波数を調節すると、それは共振周波数
にほかならないから、そのときの周波数を計数回路32
によって計数測定する。このようにして測定された共振
周波数f、、f、’を32の表示から読みとり、計算器
などを用いて(7)式等により体積を算出する。 本方
式の特徴の一つは、同期検波回路あるいはトラッキング
フィルタ等の使用が可能なことで、これによりマイクロ
ホン出力ex(f)の中から音源の駆動周波数成分のみ
を抽出して信号対雑音比を改善し、精密な共振周波数測
定をなしうる。もう一つの特徴は演算回路に相当する部
分がないことで、場合によっては計算器すらも使用せず
に、計数回路32に測定表示されたf、、f、’の値か
ら筆算や表によって体積を求めることもある。
第8図はヘルムホルツ共鳴子と補助音響共振器にそれぞ
れ専用のマイクロホンを使用した実施例である。すなわ
ち、気密端子10の先につけられたマイクロホン6は主
として容器lの内部の音を検出するものであり、一方短
い導管11’ によって音響管3につけられたマイクロ
ホン6′は主として補助音響共振器として兼用されてい
る音響管3内部の音を検出する。音源5は短い導管11
によって音響管3に接続されており、音響管3をその共
振周波数f 、 lで駆動すると同時に、容器1と音響
管3とからなるヘルムホルツ共鳴子をその共振周波数f
、で駆動する。これらの音源やマイクロホンは第9図の
回路に接続される。この回路は第3図の回路に6′の出
力em’(f)を増幅する増幅器20′がつけ加えられ
ただけであるが出力em’(f)は主としてf 、 l
 なる周波数の成分であり、一方マイクロホン6の出力
ex(t)は主としてf、−なる周波数の成分であるか
ら、フィルタ21.21’は、第3図の場合にくらべて
、ずっと周波数成分の分離能力が低いものでよい。
このように複数個のマイクロホンを使用する効果の一つ
は、 ヘルムホルツ共鳴子の共振周波数f、が可聴周波
数以下の場合に現れる。 すなわち、この場合マイクロ
ホン6はf、の周波数の成分のみを検出すればよいから
、Oから数十Hzの周波数範囲の圧力変動を検出しうる
圧力センサをマイクロホン6として使用しうる。一方補
助音響共振器の共振周波数f 、 Iは可聴周波数範囲
になるように設定すれば、マイクロホン6′としてはf
r’の成分のみを検出すればよいから、通常のエレクト
レットマイクロホンなどが使用できる。
−個のマイクロホンしか使用しない場合には、その−個
のマイクロホンで超低周波から数kHzまでの音を検出
しなければならないから、高価なマイクロホンを使用し
なければならない。
第10図は、前例のようにヘルムホルツ共鳴子の一部で
ある音響管3を補助音響共振器として兼用するのではな
く、補助音響共振器として専用の音響系を使用した実施
例である。すなわちこの場合の補助音響共振器は、音響
管3の内部に支持枠13および13′で支持された長さ
l′の音響管14で、その共振周波数は fr ’ =c / 21’          (1
2)およびその整数倍である。音響管14の中央部付近
には短い導管12によってマイクロホン6が接続されて
いる。一方音源5は短い導管9を通して容器1の内部を
駆動し、さらに音響管14をも駆動する。マイクロホン
6と音源5の間には第3図の回路が接続され、f、およ
びf r ’の二つの周波数において同時に発振する。
ここで補助音響共振器である音響管14を音響管3の内
部に配置するようにした理由は、14内部の気体の温度
、成分などを3内部の気体のそれらになるべく一致させ
て、精密な補償を行わせたいためである。このように専
用の補助音響共振器を使用する効果の一つは、共振周波
数、fr−’を、音響管3の長さlと無関係に、自由に
設定しうろことである。
第10図においては、音@管14は音響管3の中に同心
的に配置されるように描かれているが、14も3も円形
断面である必要はなく、また同心的に配置する必要もな
い、第11図は十字形の断面を有する長さl′の仕切板
33を音響管3の中に挿入して補助音響共振器を構成し
た例である。
すなわちこの場合の補助音響共振器は、仕切板33で仕
切られた扇形断面の部分の一つで構成される長さL′の
音響管34であって、その内部の音は、音響管3の管壁
に孔をうがって接続された短い導管12を通してマイク
ロホン6に導かれて検出される。マイクロホン6と扇形
断面の音響管34の作用は、第10図のマイクロホン6
および音MfrH4の作用にそれぞれ同じである。
第12図は主音響共振器であるヘルムホルツ共鳴子と補
助音響共振器にそれぞれ専用の音源とマイクロホンの組
を使用した実施例である。補助音響共振器は音響管3の
内部に設けられた長さl′の一端閉止の音響管14であ
り、その共振周波数は fr’  =c/41’            (1
3)およびその奇数倍である。14の閉止端付近には音
源5′およびマイクロホン6′がそれぞれ短い導管12
’、12によって接続されている。この音源とマイクロ
ホンはそれぞれ音響管14を駆動しそのときの14内部
の音を検出するもので、第13図の増幅器20′、フィ
ルタ21′5位相検出器22′、電圧制御発振器23′
および増幅器25′からなる回路に接続され、f、Iな
る周波数で発振する発振器を構成する。一方ヘルムホル
ツ共鳴子は、短いY字管15につけられた音源5によっ
て駆動され、また同じく15につけられたマイクロホン
6によって容器1内部の音が検出される。この音源とマ
イクロホンは第13図の増幅器20、フィルタ212位
相検出器22、電圧制御発振器23および増幅器25か
らなる回路に接続され、ヘルムホルツ共鳴子の共振周波
数f、において発振する発振器を構成する。信号処理装
置24によってこれら二つ発振周波数が測定され、それ
らの比から体積が求められることは前例と同様である。
このように主音響共振器と補助音響共振器にそれぞれ独
立な音源とマイクロホンの組を使用することの利点は、
これら二つの共振器の特性が互に影響し合うことが少な
く、それだけ設計の自由度が増すことである。
第12図の装置においては、音響管14は一端が閉止さ
れた管であるので、音響管3の内部断面積は一定ではな
く、音響管14によってその部分の内部断面積は他の部
分にくらべて小さくなっている。しかしながら音響管3
は、それが一つの音響イナータンスとして作用する限り
においては、その内部断面積は管の長さ方向に関して変
化しても差支えない、すなわち、断面積が一定でない長
さlの音響管の音響イナータンスがLであるとすると、
この管は Se =p l /L            (14
)なる一定の内部断面積を有する同長の管と等価であり
、したがってこの場合の共振周波数f、は、(3)式に
おいて、Sのかわりに上記の等価断面積Seを代入する
ことにより与えられる。
第12図の装置においては、音響管3の上端は閉じられ
ており、そのかわりに、上端付近に複数個の孔16があ
けられていて、これが開口部になっている。このような
構造にした理由は、はこりなどが容器1の中に沈降する
ことを防ぐためである。同じ理由により、3字形の管を
音響管3として使用し、その外気への開口部が下向きに
なるようにする場合もあるが、このように曲った管を使
用しても差支えなく、その音響的な機能は直管となんら
変りはない、なお、補助音響共振器の音響管についても
、その断面積が長さ方向に関して変化したり、あるいは
曲った管であっても差支えない。
第14図は補助音響共振器として小さなヘルムホルツ共
鳴子を使用した実施例である。物体7を入れた容器1の
上には音響管3をつけた蓋17がかぶせられており、こ
の音響管3と容器1が主音響共振器のヘルムホルツ共鳴
子を構成している。
蓋17にはまた内部断面積S′、長さ11の音響管19
がつけられ、その端は容積V′の小容器18に接続され
ている。18と19は一つのヘルムホルツ共鳴子を構成
し、これが補助音響共振器として働くが、その共振周波
数fr’は fr′=(C/2π)f「π百]p である。音源5は短い導管9によって容器18に接続さ
れており、この補助音響共振器のヘルムホルツ共鳴子を
介して容器lの内部を駆動する。蓋17にはまた、短い
導管4によってマイクロホン6が接続されているが、6
と5の間には第3図の回路が接続され、f、およびf、
jの二つの周波数において同時に発振する。これらの発
振周波数を測定し、それらの比から体積を求めることも
第3図の場合と同じである。
本発明における補助音響共振器は、以上に説明した実施
例のように、音響管もしくはヘルムホルツ共鳴子に限る
ものではなく、どのような種類の音響共振器でもよい。
このことは、一般に音響共振器の共振周波数は、作動気
体の粘性の影響が無視しうるような通常の条件の下では
、その気体の音速Cに比例するという事実によって保証
されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例、第2図は音響系の周波数特
性、第3図は本発明に使用する電子回路の一例、第4図
は信号処理装置の構成の一例、第5図は音響系の二つの
共振周波数において交互に発振させる場合の電子回路の
一例、第6図は第5図の回路の信号処理装置の構成の一
例、第7図は手動方式の共振周波数測定回路、第8図は
2個のマイクロホンを用いた実施例、第9図は第8図の
装置に接続される電子回路、第10図は補助音響共振器
として音響管を用いた実施例、第11図は仕切板を用い
て補助音響共振器の音響管を構成した例、第12図は主
たる共振器のへルムホルッ共鳴子と補助音響共振器にそ
れぞれ別個の音源およびマイクロホンを使用した実施例
、第13図は第12図の装置に接続される電子回路、第
14図はヘルムホルツ共鳴子を補助音響共振器として用
いた実施例である。 ■−−−−容器、2−一一一栓、3−一一一音響管、4
−−−−マイクロホンへの導管、5.5’−−−一音源
、6、s’−−−−音検出器のマイクロホン、7−−−
−容器に入れた物体、8−一一一出口弁、  9−一一
一音源への導管、10−−−一気密端子、11.11’
、12.12’−一−−導管、13.13’−−−一支
持枠、14−−音響管、15−−−−Y字形導管、16
−−−一孔、17−−−−蓋、18−−−一小容器、1
9−−−一音響管、20.20’−−−一増幅器、21
.21’−−−−フィルタ、22.22’−−−一位相
検出器、23.23′−一一一電圧制御発振器、24−
−−一信号処理装置、25.25’−−−一増幅器、2
6−−−−加算器、27−一切換スイツチ、28−−−
一制御回路、29−−−一可変周波数発振器、30−−
−一同期検波回路、31−−メータ、32−−−一計数
回路、33−一−−仕切板、34−−m−扇形断面の音
響管、240−−−一周波数てい倍回路、  241−
−−−ゲート、242−−−一計数回路、243−−−
一演算回路、244−−−一水晶発振器、245.24
5’−−−−ゲート、246.246’−−−一計数回
路、  247.248−−−一演算回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 容器に音響管を接続してえられるヘルムホルツ共鳴子に
    補助音響共振器を音響的に結合するかあるいは上記音響
    管を上記補助音響共振器として兼用することにより構成
    された音響系と、この音響系に音響的に結合された少く
    とも一つの音源と少くとも一つの音検出器のマイクロホ
    ンと、上記音源と上記マイクロホンに接続されて上記ヘ
    ルムホルツ共鳴子の共振周波数もしくはその周期と上記
    補助音響共振器の共振周波数の一つもしくはその周期と
    を測定するかあるいは上記二つの共振周波数の比を測定
    する手段とからなり、上記二つの共振周波数の比により
    上記容器の容積もしくは上記容器に入れた物体の体積を
    求めることを特徴とする体積計。
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