JPS63297475A - 画像記録用インク - Google Patents

画像記録用インク

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JPS63297475A
JPS63297475A JP62131585A JP13158587A JPS63297475A JP S63297475 A JPS63297475 A JP S63297475A JP 62131585 A JP62131585 A JP 62131585A JP 13158587 A JP13158587 A JP 13158587A JP S63297475 A JPS63297475 A JP S63297475A
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JP
Japan
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ink
image
recording
roll
energy
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JP62131585A
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English (en)
Inventor
Toshiya Yuasa
俊哉 湯浅
Hiroshi Fukumoto
博 福本
Fumitaka Kan
簡 文隆
Norihiko Koizumi
小泉 則彦
Jo Toyama
上 遠山
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1血立1 本発明は、従来用いられていた記録方式の利点を保ちつ
つ、低コストの記録を可能とした画像記録方法に好適に
用いられる画像記録用インクに関する。
豊」」1歪 近年、情報産業の急速な発展に伴ない、種々の情報処理
システムが開発され、またそれぞれの情報システムごと
に記録方法および記録装置が開発、採用されている。こ
れらのうち、代表的な普通紙記録方式としては、電子写
真とそれから派生したレーザービーム・プリンタ、ある
いはインクジェット、感熱転写、インパクトプリンタ(
ワイヤドツト、ディジーホイル等を用いるもの)等が挙
げられる。
インパクト・プリンタは、騒音が激しく、フルマルチ化
が困難である。電子写真、レーザービーム・プリンタ等
は画質の解像度は高いが、装置が複雑且つ大型となり、
装置コストも大である。インク・ジェットは消耗品コス
トは低いが、細いノズルから低粘度の液状インクを噴出
させるため、未使用時にインクが固化し、目づまりし易
いという欠点がある。更に、インク・ジェットに用いる
インクは低粘度であるため、紙にインクが転移した後、
にじみ、画像のボケが生じ易い。
また、感熱転写法は、パターン状の熱をシート状の支持
体上に設けた固体インクの層に供給し、これを溶融させ
て普通紙等に転写する方法であり、この感熱転写法にお
いては、比較的小型の装置が用いられ、且つ装置コスト
も低いという特徴がある。しかしながら、高価な支持体
上に固体インク層を設けてなるインクリボンを用い、し
かもこのリボンを使い捨てで用いるため、この感熱転写
法においては、消耗品コストが高くなるという欠点があ
った。
本発明者らは、先に、上記欠点を解消した低ランニング
コスト記録が可能な画像記録装置を提案した(特願昭6
1−175191号)。
この画像記録装置は、 流動性インクの層を担持しつつ搬送可能とした表面を有
し、インク転写位置に沿って移動されるインク担持体と
、 インク転写位置において、上記インク担持体上に形成さ
れるインク層と接触可能に移動される被転写媒体と、 インク担持体上のインク層へのエネルギー印加を可能と
したエネルギー印加手段とを有し、エネルギーの選択的
印加により粘着性を付与された流動性インクが、被転写
媒体上に転写することを可能とした画像記録装置である
しかしながら、上記記録装置に用いられる流動性インク
の画像記録特性を更に向上させる点からは、エネルギー
印加時/ないし非印加時のインクのレオロジー的挙動に
ついて、なお検討の余地があった。
及m煎 本発明の主要な目的は、上述した従来の各記録方式の欠
点を除き、低コストの記録を行うことを可能とした画像
記録装置に好適に用いられる流動性インクを提供するこ
とにある。
本発明の他の目的は、前記した特願昭61−17519
1号の記録装置に用いる流動性インクにおいて、エネル
ギー印加時/非印加時のインクの選択的転写性を更に向
上させることにある。
l豆立旦I 本発明者らは上記特願昭61−175191号の記録装
置に好適に用いられる流動性インクについて鋭意研究の
結果、該流動性インクに、架橋構造物質との組合せにお
いて好適な粘弾性を付与する微粉末充填剤を含有させる
ことが、上記流動性インクの選択的転写性のみならず、
転写により形成されたインクパターンの画像特性をも著
しく向上させ、上記目的の達成に極めて効果的なことを
見出した。
本発明の画像記録用インクはこのような知見に基づくも
のであり、より詳しくは、架橋構造物質を含み、電気化
学的および/又は熱的エネルギー印加による粘着性制御
を可能とした流動性インクであって、且つ、平均粒子径
が1mμ〜100μの微粉末充填剤を含有することを特
徴とするものである。
上記構成を有する本発明の流動性インク(例えばゲル状
インク)を用いた場合、架橋構造物質と微粉末充填剤と
の組合せに基づく粘弾性増大により、非エネルギー印加
時の該インクの被転写媒体への非選択的転写が抑制され
るのみならず、エネルギー印加時(例えば、パターン状
にゾル化した場合)の粘度増大に基づき、インク転写に
より形成されたインクパターンの尾引き、かぶりあるい
は画像液は等による画質の低下が抑制されるため、高画
質画像が得られるものと推定される。
これに対して、上記微粉末充填剤を含有しない流動性(
ゲル状)インクを用いた場合には、その粘弾性の低さに
起因する該インクの付着性により、非エネルギー印加時
の非選択的転写が生じ易くなり、また、エネルギー印加
時(ゾル状態)における流動性増大により、インクパタ
ーンの尾引き、かぶり、画像流れ等が生じ易くなってい
たと推定される。
したがって、前記構成を有する本発明の流動性インクは
、特に、高密度記録を必要とするプリンタ、電子タイプ
ライタ、ファクシミリ、イメージプロセッサ等の記録装
置に好適に用いることができる。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明を更に詳
細に説明する。以下の記載において、■比を表す「%」
および「部」は、特に断わらない限り重量基準とする。
明の 体的言 本発明の画像記録用インクが適用される記録装置の一実
施態様を示す(被記録材の厚さ方向で見た)模式側面断
面図である第1図を参照しつつ、上記記録装置の基本的
な構成について説明する。
第1図を参照して、表面がステンレス等からなるインク
担持体たるインク担持ロール1が、流動性インク2を収
納するインク容器3の底面上方(インク容器3のインク
2が収納される側)に、該インク2を担持、搬送しつつ
矢印A方向に回転可能に配置される。
インク転写位置において、このインク担持ロール1の図
面上方(インク担持ロール1の表面(インク担持面)側
)に、このロール1と一定の間隙を持って対向し、表面
がハードクロームメッキされた鉄等からなる円筒形状を
有し、矢印B方向へ回転可能とした中間転写媒体たる中
間転写ロール4が配置される。この中間転写ロール4は
、その表面が、インク担持ロール1の表面に形成される
流動性インク2の層に接触可能に配置される。
一方、インク像転写位置においては、この中間転写ロー
ル4の表面(インク像形成面)には、普通紙等からなり
、矢印C方向へ3送される被記録材5が該表面に接触し
て配置される。更に、この被記録材5を中間転写ロール
4と挟持可能とする形で、該ロール4と対向し、その表
面がシリコーンゴム等からなり、矢印り方向に回転する
転写手段たる転写ロール6が配置される。
インク担持ロール1と中間転写ロール4とが対向するイ
ンク転写位置より上流側のインク担持ロール1表面(イ
ンク担持面)側には、この表面と一定の間隙を持って、
画像信号に応じたエネルギーの印加手段たる記録電極7
が配置される。この記録電極7の先@(電極素子が形成
されてなる一端)は、インク担持ロール1表面に形成さ
れる流動性インク2の層に接触可能なように配置される
次に、上述したような基本的構成を有する画像記録装置
に好適に用いられる本発明の流動性インクについて説明
する。
本発明の流動性インクは、架橋構造物質、および平均粒
子径が1mμ(ミリミクロン)〜100μ(好ましくは
0.01μ〜50μ、更に好ましくはO11μ〜20μ
)の微粉末充填剤を含み、且つ電気化学的および/また
は熱的エネルギー印加による粘着性制御を可能としたイ
ンクである。
上記微粉末充填剤の平均粒子径が1mμ末溝では粘着性
制御の効果発現が困難となり、該平均粒子径が100μ
を越えると、分散状態が不均一になったり、インクの流
動性や、インクコート表面の平滑性が失なわれたりして
不適となる。このような微粉末充填剤を含有する本発明
のインクは、普通紙等からなる被記録材に対して良好な
定着性を示し、(電子写真用トナー粒子等を用いて画像
形成を行った場合のように)熱および/又は圧力による
定着化手段を用いることは、通常は必要ないため、省エ
ネルギー化の点から好ましい。
なお、本発明において、微粉末充填剤の平均粒子径とし
ては、電子顕微鏡撮影法によりて、次式より求められる
値を用いる。
もしくは、 ただし、nl−粒子径d1の数である。
測定粒子個数としては、103個〜105個、もしくは
それ以上であることが好ましい。
(この測定法の詳細については、カーボンブラック便覧
、(株)図書出版社、P、176〜177を参照するこ
とができる。) 本発明のインクにおいては、エネルギー印加時にその粘
着性(ないし付着性)を抑制して画像を形成(例えば、
後述するように、ゾル状態のインクを電気化学的エネル
ギーの印加によりゾル状態とする)してもよいが、本発
明のインクを(非エネルギー印加時に)実買的に非粘着
性とし、且つエネルギー印加により粘着性を付与可能な
インクとすることが、画像形成時におけるパターン状エ
ネルギーないしインク消費の抑制の点から好ましい。
ここに、「粘着性」とは選択的な粘着性をいい、インク
を中間転写媒体等の物体に接触させたとき、インクの一
部分がインク全体から切れて(選択的に分離して)物体
に付着することを言う(インク全体がベタベタしている
か否かとは関係ない)。
このような好ましい態様における本発明のインクは、水
等からなる液体分散媒(ないしビヒクル)を、水溶性高
分子等からなる架橋構造物質に保持させた広義のゲル状
態を有し、中間転写ロールに対して非付着性を有するが
、インク担持ロールに均一にコーティングし得る流動性
を有し、且つ、前記した特定平均粒子径の微粉末充填剤
を含有するインクであるが、更には、染顔料等からなる
着色成分を含有していることが好ましい。
ここに「架橋構造物質」とは、それ自体で架橋構造をと
ることが可能な物質、あるいは他の添加物(例えばホウ
酸イオン等の無機イオンからなる架橋剤)の添加により
、架橋構造をとることが可能となる物質をいう。
また、「架橋構造」とは、「橋かけ結合」を有する三次
元的な構造をいう。
本発明のインクにおいて、上記架橋構造物質としては、
例えば、グアーガム、ポリビニルアルコール等の水溶性
高分子が好ましく用いられる。
架橋構造物質は、液体分散媒100部に対して、2〜5
0部程度用いることが好ましい。
本発明において用いる架橋構造物質(例えば、グアーガ
ム、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子)は、それ
自体で架橋構造を形成し得るが、エネルギー印加時又は
非エネルギー印加時のインク特性を改善する点から、該
架橋構造物質をより積極的に架橋する目的で、架橋剤(
ないしゲル化剤)を使用してもよい。
この場合、イオン性架橋剤としては、CuSO4等の種
々の塩類;ホウ酸ナトリウム(N 82 B40t )
 、ホウ酸等のホウ酸塩化合物(水中でホウ酸イオンを
生成可能な化合物)等が好適に使用しつる。これらのイ
オン性架橋剤を用いた場合、電気化学反応(電子の授受
)ないしpH変化によりインクに選択的な粘着性を付与
することが容易となるため、パターン状エネルギーの消
費抑制の点から好ましい、これらのイオン性架橋剤は、
架橋構造物質100部に対して、0.5〜30部(更に
は2〜20部)使用することが好ましい。
また、共有結合性架橋剤としては、グリオキザール、ジ
アルデヒドベンゼン等があげられる。
その他、水素結合による架橋剤としては、多価アルコー
ル等があげられる。
一方、前記微粉末充填剤としては、例えば高分子材料の
分野で公知の充填剤をそのまま用いることができ、具体
的には、例えば、シリカ(ケイ酸)、カーボンブラック
、ケイ酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カル
シウム・マグネシウム炭酸塩、アルミニウム永和物、硫
酸バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウムなどが
単独で、あるいは2 f1以上混合して好ましく用いら
れる。
本発明においては、上記微粉末充填剤は、主にインクの
粘弾性調整のために用いるものであり、その着色性の有
無に関係なく使用することが可能であるが、実質的に着
色性のない微粉末充填剤(すなわち、白色ないし無色、
又は紙等からなる被記録材と同様の色調を有するもの)
を用いることが、インクの色調を着色剤の種類により任
意に決定できる点、あるいはインク色調の如何に関係な
く該充填剤の添加量を決定できる点から好ましい。
本発明においては、上記微粉末充填剤は、インク全体(
該充填剤を含む)の重量に対して、好ましくは0.01
〜50%、より好ましくは1〜30%(特に好ましくは
5〜20%)含有される。
上記微粉末充填剤の含有量が0.01%未満では、流動
性インクの粘弾性増大が不充分となって充分な画質向上
が困難となり、一方、上記含有量が50%を越えると、
インク粘弾性の過度の増大によるインク担持体上へのコ
ーティング困難、あるいは、エネルギー印加時の粘着性
不足が生じ易くなる。
本発明のインクを任意の色調にしたい場合は、一般に印
刷・記録の分野等で着色剤として用いられる染料、顔料
類が好適に使用できる。これらの着色剤は、インク中に
溶解或いは分散させて用いればよい。これらの着色剤は
、液体分散媒100部に対して0.5〜20部程度用い
ることが好ましい。
又、インクのp、Hを調整する目的で塩基性成分を添加
する場合は、NaOH,KOH,NaCO3その他の強
、弱塩基を適宜添加してもよい。
又、エネルギー印加時のインクの導電性を調整する目的
で、NaCJZ、LiCl2.KCft等の塩類を添加
してもよい。
本発明の画像記録用インクにおいては、液体分散媒とし
て水そのものが好ましく使用されるが、必要に応じ、イ
ンクの乾燥防止、湿潤性保持等の目的から、水と水溶性
の有機溶媒との混合物も好ましく用いられる。
水溶性の有機溶剤としては、例えばメチルアルコール、
エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、5eG−ブチ
ルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソブチ
ルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類
;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のア
ミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトンま
たはケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、1.
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の含窒素複素環
式ケトン類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等のポリアルキレンゲリコール類;エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2.6−ヘキサント
リオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、
ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭
素源子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エ
チレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコ
ールモノエチル(又はエチル)工、−チル等の多価アル
コールの低級アルキルエーテル類;トリエタノールアミ
ン等のアミン類;等が挙げられる。
次に、本発明の画像記録用インクを用いた場合の前記画
像記録装置の動作(画像記録方法)の−態様について説
明する。
第1図を参照して、インク容器3中の流動性インク2と
しては、流動性を有するが、実質的に粘着性を有さず、
且つエネルギー(例えば電気エネルギー)印加により粘
着性を付与されることが可能な流動性インク(本発明の
好ましい態様たるゲル状インク)を用いる。
上記流動性インク2は、インク担持ロール1の矢印A方
向への回転に伴い、該ロール1表面に担持されつつ、矢
印E方向に搬送される。
このように移送される流動性インク2は、このインクが
記録電極7と接触するエネルギー印加位置において、該
記録電極7から画像信号に応じたパターン状の電圧を印
加される。該電圧に基づく電流が、記録電極7から流動
性インク2を介してインク担持ロール1に流れることに
より、(例えばインク2中における電気化学的反応によ
る架橋構造変化に基づき)流動性インク2に選択的な粘
着性が付与される。
選択的な粘着性を付与された流動性インク2は、更に矢
印E方向に移送されて、該インク2からなる層に、中間
転写ロール4が接触するインク転写位置に至り、上記し
た選択的な粘着性に基づき、(インク担持ロール1上に
形成されたインク層を構成するインク2の少なくとも一
部が)矢印B方向へ回転する中間転写ロール4上に転写
して、インクパターン21を形成する。
この中間転写、ロール4上に形成されたインクパターン
21は、該ロールの矢印B方向への回転に伴って移送さ
れ、インク像転写位置において、°転写ロール6からの
圧力の下で被記録材5に転写し、転写記録像22を形成
する。被記録材5上に形成されたこの転写記録像22の
定着性を更に向上させる目的で、被記録材5のインク像
転写位置より下流側に、例えば加熱、加圧等による公知
の定着化手段(図示せず)を、必要に応じて設けてもよ
い。
一方、前記インク転写位置において、中間転写ロール4
に転写しなかった流動性インク2は、更に矢印E方向へ
3送されて、(その非粘着性に基づき)重力等の作用に
より中間転写ロール4と分離されて、インク容器3中へ
戻り、その流動性に基づき、再び利用可能とされる。
上述したインクパターン形成工程、すなわち、中間転写
ロール4への流動性インク2の選択的転写により、イン
クパターン21が形成される工程においては、中間転写
ロール4とインク層との剥離位置では、インク層にかか
る剪断力はむしろ負の値となる。このため、中間転写ロ
ール4の周速を、インク担持ロール1の周速に対しく等
速としてもよいが)遅くすることにより、インク層に、
この周速の差に基づく剪断力を与えることが、インク層
の中間転写ロール4に対する剥離を安定させる点からは
好ましい。
上記インクパターン21の形成工程におけるインク2の
流動性が過度に大きい場合は、中間転写ロール4上のイ
ンクパターン21に非選択的転写、すなわち、尾引き、
かぶりや画像が流れる等の現象が生じてしまい、被記録
材5上の画像品位が低下してしまう可能性があるが、本
発明においては、(前述したように)、インク2に微粉
末充填剤を含有させ、該インクの粘弾性を調整して用い
ることにより、上記非選択的転写の問題を解決している
。しかしながら、この微粉末充填剤を必要以上に添加す
ると、粘弾性が増大し過ぎてインク担持ロール1へのコ
ーティングが困難になったり、たとえコーティングされ
たとしても、インク転写位置でのインクの粘着性が不足
して画像信号に応じて転写されない部分が生じやはり画
質を低下させることとなるので、良好な画像品位を維持
できるように、微粉末充填剤の含有量を適宜調整するこ
とが好ましい。
この流動性インク2は、液体分散媒(ないしビヒクル)
を架橋構造物質により保持する広義のゲル状態を有する
インクであるため、非エネルギー印加時には中間転写媒
体4に実質的に転写しないものと推定される。
更に、上記流動性インクは、充填剤粉末の添加によりス
ラッジ状インクとなっているため、充填剤粒子がインク
界面に密に並ぶことにより、非エネルギー印加時には、
液体分散媒の中間転写媒体4への接触が抑制され、該イ
ンクが中間転写媒体4へ実質的に転写しないものと推定
される。
インク担持ロール1上の上述した流動性インク2の層に
画像信号に応じたエネルギーを供給するエネルギー印加
手段としては、通常の(熱転写用の)サーマルヘッドも
使用できるが、記録電極7を用いることが、エネルギー
効率の点からは好ましい。
画像信号として熱エネルギー信号を用いる場合、例えば
、流動性インク2がゲル状態から加熱によりゾル状態に
転移することにより、該インク2の中間転写媒体4への
付着特性を変化させることができる。
一方、画像信号として電気エネルギー(電流信号)を用
いる場合、流動性インク2の架橋構造物質として、例え
ば、グアーガム又はポリビニルアルコールをホウ酸イオ
ンで架橋してなるものを用いれば、この架橋構造(の少
なくとも一部)を破壊するために要求される通電量は、
このようなインクに対し、通常はかなり微量(flIえ
ばインクに対して数百ppm程度)添加される架橋剤(
例えば上記ホウ酸イオン)に電子を授受するのに必要な
量のみで足りる。
この通電量は、サーマルヘッドを使用する場合の通電量
に比べて、概ね1/10程度で良いため、このような電
気化学的変化を利用することにより、より低エネルギー
消費の記録が実現できる。
前記記録電極7としては、例えば第2図にその部分模式
斜視図を示すように、基体71上に、銅等の金属からな
る複数の電極素子72を設けてなり、該電極素子72上
の先端部(インクに接触する部分)以外の部分に、ポリ
イミド等からなる絶縁性液@73を設けてなる記録電極
が好ましく用いられる。電極素子72の絶縁性被膜73
からの露出部分には、金、白金等のメッキを施すことが
好ましい。耐久性の点からは、白金メッキがより好まし
い。
第1図の構成においては、この記録電極7と、インク担
持ロール1との間で通電しているが、記録電極7と中間
転写ロール4との間で通電してもよく、また、記録電極
7上の複数の電極素子72相互の間で通電してもよい。
以上においては、流動性インクを広義のゲル状態を有す
るインクとし、エネルギー印加により選択的にゾル状態
として粘着性を付与する本発明の態様について主に説明
したが、本発明においては、流動性インクを(例えばp
Hを酸性とすることにより)非エネルギー印加時に粘着
性ないし付着性を有するゾル状態とし、例えば電気化学
的エネルギーの印加により選択的にゲル状態(非粘着性
)としてインクパターンを形成してもよい。
このような本発明の態様においては、第1図に示した画
像記録装置を用い、例えば記録電極7を陰極として電気
化学的エネルギーを印加して、(該エネルギー印加部分
を選択的にゲル状として粘着性を低下させることにより
)該記録電極7からエネルギー印加しなかった流動性イ
ンク2の部分を選択的に中間転写ロール4に転写すれば
よい。
魚JJと先玉 上述したように本発明によれば、(従来用いられていた
)固体インク層を有する高コストのインクリボンを不要
とすることにより、極めて低いランニングコストの記録
が可能な画像記録用インクが提供される。
本発明の画像記録用インクを用いれば、簡便な方法で、
感熱転写記録方法よりも著しく記録コストが低く、しか
もインクジェット法゛におけるノズルの目づまりや、記
録像のにじみ、尾引き、かぶり等による画質低下の欠点
をも解消した画像記録が可能となる。
特に、通電によりインクの架橋構造を変化させる本発明
の好ましい実施態様においては、従来の感熱転写法(サ
ーマルヘッド駆動)の1710程度の電流量で画像記録
を行うことができ、しかも装置起動時のインクの遭択的
転写性も良好なため、エネルギー消費の面からも著しい
コスト低下が可能となる。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、
これらは本発明をなんら限定するものではない。
実施例 表」L倒」よ 解させた後、0.1N  NaOHを10滴滴下し、更
に3%ホウ酸ナナトリウム水溶液50を攪拌しつつ滴下
することにより、流動性のあるゲル状インクを得た。
このようにして得たゲル状インクを第1図に示した記録
装置に適用し、画像形成テストを行った。
すなわち第1図を参照して、ステンレス製の40mll
1φの円筒状ロール(表面粗度100S)からなるイン
ク担持ロール1と、表面をハードクロムメッキした鉄製
円筒ロール(40mllIlφ)からなる中間転写ロー
ル4とが、インク転写位置において1 ramの間隙で
対向してなる第1図の画像記録装置を用い、この装置の
インク容器3中に、上記により得た本発明のゲル状イン
ク2を投入した。
インク担持ロール1を約60 rpmの回転数で矢印A
方向に回転させて該ロール1上に流動性インク2の層を
形成したところ、本発明の流動性インりは、インク担持
ロール1に好適にコートすることができ、コートされた
インク層の表面も極めて平滑で、均一なコーティングを
行うことができた。
このようにインク担持ロール1上に形成した層に接触す
る形で、中間転写ロール4を矢印B方向に約50 rp
mの回転数で回転させた。この際、記録電極7から、電
気エネルギーをインク2の層に供給しなかった場合には
、中間転写ロール4上にごく微量の水分が転穆したが、
インク2は実質的に中間転写ロール4上に転写しなかっ
た。
一方、第2図に示した形状を有する記録電極7(ポリイ
ミドからなる絶縁被膜73から露出した部分の、金メッ
キした銅製の電極素子72の面積は100μmX100
μm)を陽極とし、インク担持ロール1を陰極として、
インク2の層を介して15V、5m5ecのパルスを印
加したところ、インク2が選択的に中間転写ロール4上
に転写され、インクパターン21が形成された。
インク像転写位置において、中間転写ロール4に、矢印
C方向に8送される普通紙からなる被記録材5を介して
、矢印り方向に中間転写ロール4と等速で回転する加圧
ロール6(20mmφの鉄製F[ロール上に、10mm
厚のシリコーンゴム層を設けたもの)を対向させ、この
加圧ロール6から若干加圧したところ、被記録材5上に
上記インクパターン21に対応する(100μmX10
0μmの大きさの)シアン色のドツト画像22が得られ
た。
上記被記録材5上に得られた転写記録像22は、尾引き
、かぶり等がなく、画像濃度も高い高画質画像であった
次に、このようにして得られた転写記録像22の定着性
を、以下の方法により評価した。
すなわち、500gの上ざら天秤用500g分銅の底面
に、シルボン紙を2枚重ねて覆った3゜IIIIl×3
0m111のプラスチック板を配置し、このシルポン紙
価を、上記転写記録画像22上を10往復させて擦過を
行ない、この擦過前後の記録画像の反射濃度を測定した
上記擦過後の記録画像は、擦過前の反射濃度を基準とし
て、95%の反射濃度を示し、その定着性は充分なもの
であった。
えi里ユ 実施例1で用いたシリカ(アエロジル200゜平均粒子
径12mμ)に代えて、シリカ(アエロジルMOX80
.日本アエロジル社製、平均粒子径30  mμ)を用
いた以外は、実施例1と全く同様にしてインクを調製し
、実施例1と同様の装置、方法を用いて評価したところ
、実施例1とほぼ同様の極めて良好な結果が得られた。
及五亘ユ 実施例1で用いたシリカ(アエロジル200゜平均粒子
径12mμ)に代えて、シリカ(ファインシールX−3
7,徳山曹達社製、平均粒子径2.6μ)を用いる以外
は、実施例1と全く同様にしてインクを調製し、実施例
1と同様の記録装置および記録方法を用いて転写記録像
22を形成し、その画像記録特性を評価した。
上記転写記録像22は、尾引き、かぶり、にじみ等がな
く、画像濃度も充分高い高画質の画像であり、実施例1
とほぼ同様の結果が得られた。
えm 実施例1で用いたシリカ(アエロジル200゜平均粒子
径12mμ)に代えて、シリカ(サイロイド620.富
士デヴイソン化学社製、平均粒子径20μ)を用いる以
外は、実施例1と全く同様にしてインクを調製し、実施
例1と同様の記録装置および記録方法を用いて転写記録
像22を形成し、その画像記録特性を評価した。
上記転写記録像22は、尾引き、かぶり、にじみ等がな
く、画像濃度も充分高い高画質の画像であり、実施例1
とほぼ同様の結果が得られた。
解させた後、0.IN  NaOHを10滴滴下し、更
に3%四ホウ酸ソーダ水溶液50滴を攪拌しつつ滴下す
ることにより、流動性のあるゲル状インクを得た。
このようにして得たゲル状インクを第1図に示した記録
装置に通用し、実施例1と同様の方法で画像形成テスト
を行った。
得られた転写記録像22は、尾引き、かぶり、にじみ等
がなく、画像濃度も充分高い、高画質画像であり、実施
例1と同様の結果が得られた。
え五■至 実施例5で用いたシリカ(アエロジル300゜平均粒子
径7mμ)に代えて、シリカにブシールE150に、日
本シリカニ業社製、平均粒子径4.5μ)を用いた以外
は、実施例5と全く同様にしてインクを調製し、実施例
1と同様の記録装置および記録方法を用いて転写記録像
22を形成し、その画像記録特性を評価した。
上記転写記録像22は、尾引き、かぶり、にじみ等がな
く、画像濃度も充分高い高画質の画像であり、実施例1
とほぼ同様の結果が得られた。
及族エユ 実施例5で用いたシリカ(アエロジル300゜平均粒子
径7mμ)に代えて、カーボンブラック(#23oo、
三菱化成工業社製、平均粒子径15mμ)を用いた以外
は、実施例5と全く同様にしてインクを調製し、実施例
1と同様の記録装置および記録方法を用いて転写記録像
22を形成し、その画像記録特性を評価した。
上記転写記録像22は、尾引き、かぶり、にじみ等がな
く、画像濃度も充分高い高画質の画像であり、実施例1
とほぼ同様の結果が得られた。
11里1 実施例5で用いたシリカ(アエロジル300゜平均粒子
径7mμ)に代えて、カーボンブラック(スペシャル 
ブラック250.西独デグサ社製、平均粒子径56mμ
)を用いた以外は、実施例5と全く同様にしてインクを
調製し、実施例1と同様の記録装置および記録方法を用
いて転写記録像22を形成し、その画像記録特性を評価
した。
上記転写記録像22は、尾引き、かぶり、にじみ等がな
く、画像濃度も充分高い高画質の画像であり、実施例1
とほぼ同様の結果が得られた。
解させた後、0.IN  NaOHを10滴滴下し、更
に3%四ホウ酸ソーダ水溶液50滴を攪拌しつつ滴下す
ることにより、流動性のあるゲル状インクを得た。
このようにして得たゲル状インクを第1図に示した記録
装置に適用し、実施例1と同様の方法で画像形成テスト
を行った。
得られた転写記録像22は、尾引き、かぶり、にじみ等
がなく、画像濃度も充分高い高画質画像であり、実施例
1とほぼ同様の結果が得られた。
及五里土工 実施例9で用いたシリカ(アエロジルR972、平均粒
子径16mμ)に代えて、カーボンブラック(ネオスペ
クトラ マークエ、コロンビアカーボン社製、平均粒子
径tinμ)を用いた以外は、実施例9と全く同様にし
てインクを調製し、実施例1と同様の記録装置および記
録方法を用いて転写記録像22を形成し、その画像記録
特性を評価した。
上記転写記録像22は、尾引き、かぶり、にじみ等がな
く、画像濃度も充分高い高画質の画像であり、実施例1
とほぼ同様の結果が得られた。
止Jllu 実施例1で用いた微粉末充填剤たるシリカ(アエロジル
200.平均粒子径12mμ)を添加しなかった以外は
、実施例1と同様にしてゲル状インクを調製し、実施例
1と同様の記録装置及び記録方法を用いて、画像記録を
行なった。上記により得られたゲル状インクの粘性が低
過ぎるため、転写記録像に尾引き、かぶり、あるいは画
像の乱れが生じ、実施例1よりも転写記録像の画質は低
下した。
庄J口Iユ 実施例5で用いた微粉末充填剤たるシリカ(アエロジル
300.平均粒子径7mμ)を添加しなかつた以外は、
実施例5と同様にしてゲル状インクを調製し、実施例1
と同様の記録装置及び記録方法を用いて、画像記録を行
なった。上記により得られたゲル状インクの粘性が低過
ぎるため、転写記録像に尾引き、かぶりや画像の乱れが
生じ、実施例5よりも転写記録像の画質は著しく低下し
た。
塩1コ1互 実施例9で用いた微粉末充填剤たるシリカ(アエロジル
R972,平均粒子径16mμ)を添加しなかった以外
は、実施例9と同様にしてゲル状インクを調製し、実施
例1と同様の記録装置及び記録方法を用いて、画像記録
を行なった。上記により得られたゲル状インクの粘性が
低過ぎるために、転写記録像の尾引き、かぶりや画像の
乱れが生じ、実施例9よりも画質は低下した。
以上の実施例から、平均粒子径1mμから100m1の
微粒子充填剤を含有する本発明の画像記録用インクが、
高画質画像を得る上で極めて有用であることが理解でき
よう。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の画像記録用インクが好適に用いられ
る画像記録装置の一実施態様を示す模式断面図、第2図
は上記記録装置に用いる記録電極を示す部分模式斜視図
である。 1・・・インク担持ロール 2・・・流動性インク 3・・・インク容器 4・・・中間転写ロール 5・・・被記録材 6・・・転写ロール 7・・・エネルギー印加手段 71・・・基体 72・・・電極素子 73・・・絶縁性被膜 ■u;第1図 第1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 架橋構造物質を含み、電気化学的および/又は熱的エネ
    ルギー印加による粘着性制御を可能とした流動性インク
    であって、且つ、平均粒子径が1mμ〜100μの微粉
    末充填剤を含有することを特徴とする画像記録用インク
JP62131585A 1987-05-29 1987-05-29 画像記録用インク Pending JPS63297475A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62131585A JPS63297475A (ja) 1987-05-29 1987-05-29 画像記録用インク
EP19880108504 EP0292991A3 (en) 1987-05-29 1988-05-27 Image recording ink

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62131585A JPS63297475A (ja) 1987-05-29 1987-05-29 画像記録用インク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63297475A true JPS63297475A (ja) 1988-12-05

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ID=15061495

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62131585A Pending JPS63297475A (ja) 1987-05-29 1987-05-29 画像記録用インク

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