JPS63296914A

JPS63296914A - 成形金型

Info

Publication number: JPS63296914A
Application number: JP13188587A
Authority: JP
Inventors: Ryoichi Shiratori; 白鳥　良一
Original assignee: Nisshin Koki Co Ltd
Current assignee: Nippon Steel Texeng Co Ltd
Priority date: 1987-05-29
Filing date: 1987-05-29
Publication date: 1988-12-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】発明の技術分野本発明は、プラスチック成形製品の注形に用いる金型の
改良に関する。

従来技術射出成形用の金型は、通常、成形後の製品の取り出しの
ために、固定側の部分と可動側の部分との組み合わせに
よって構成されている。しかも、成形製品がアンダーカ
ット部を有しているとき、キャビティ形成用のスライド
部分を金型の組み合わせ方向と異なる方向にスライド移
動可能な状態となっている。

従来、このスライド部分の移動は、一対の金型を組み合
わせ段階で、金型のストロークを利用して、アングラ−
ピンとロッキングブロックとをはまり合わせる過程で、
テーパ面の斜面の作用により、スライド部分を所定の方
向に移動させかつ固定している。このような形式のもの
では、テーパ合わせのために精度が出しにくく、またテ
ーパ合わせ部分にかじりが発生しやすく、滑らかな動き
がやりにくいほか、ロッキングブロックが変形し、金型
にむりな力が掛かる。

なお、その他の移動手段として、ばねとロッキングブロ
ックとの組み合わせによってスライド部分を移動させる
もの、あるいはシリンダによって、スライド部分を移動
させるものなどがあるが、それらは、いずれも専用の駆
動源を必要とし、構造が複雑で大型化するほか、設備費
用も高価となる。

発明の目的したがって、本発明の目的は、金型の閉成ストロークを
利用して、スライド部分を所定の方向に移動させるにあ
たり、従来の欠点を除去し、金型を精度よく、しかも安
価に製作できるようにすることである。

発明の解決手段そこで、本発明は、スライド部分としてのスライド駒と
プレートとの間に、弾性体を介在させ、金型閉成ストロ
ークによってこの弾性体を変形させ、この変形伝達力で
スライド駒を所定の方向に移動させるようにしている。

このように、本発明では、スライド駒の移動手段として
、テーパ面やくさび作用などを利用していないため、従
来技術のような欠点がなくなる。

発明の構成第１図ないし第６図は、本発明の基本的な実施例の成形
金型１を示している。

この成形金型１は、２つの可動側の金型２．３でおす、
めす部分を構成しており、これに固定側の金型４を閉成
方向つまり第１の方向に組み合わせて構成されている。

上記可動側の金型２は、成形機のプラテン５に対しプレ
ート６および複数のスペーサ７を組み合わせて構成され
ている。そして、スペーサ７は、中心位置の孔で、ブツ
シュ８を介しコア９を固定し、その一部を可動側の金型
３に向けて突出させている。

次に、中間位置の金型３は、プレート１０の対向辺の内
側内部空間で一対のスライド駒１１を互いに接離する方
向すなわち第２の方向にスライド移動可能な状態で収納
しており、上下のプレート１２．１３によって抜は止め
状態としている。このプレート１２．１３は、それぞれ
固定ねじ１４によって、プレート１０に固定されている
ため、スライド駒１１に対し面で接触している。なお、
このスライド駒１１のプレート１３側の部分は、角柱状
となって、プレート１３の孔１５の内部に臨み、スペー
サ７およびフ゛フシュ８と当接できる状態となっている
。また、上記プレート１０は、内部空間で、中間プレー
ト１６を介在させながら、例えば筒状の２つの閉成用の
弾性体１７を収納している。また一対のスライド駒１１
は、向き合う端部で、例えば筒状の拡開用の弾性体１８
を介在させている。ここで、閉成用の２つの弾性体１７
の弾性定数は、拡開用の弾性体１８のそれよりも大きく
設定されている。また、プレート１２は、その中心位置
で、円柱状のスプールブツシュ１９を固定し、その一部
を一対のスライド駒１１の半円弧状空間からコア９の端
面に向けて突出させている。この結果、ブツシュ８の端
面、コア９の外周面、一対のスライド駒１１の内周面お
よびスプールブツシュ１９の端面ば、成形製品２０を成
形するために、所定の形状のキャビティ２１を形成して
いる。なお、この成形製品２０は、アンダーカット付の
外径を形成しているために、これに対応し、一対のスラ
イド駒１１は、内周面で凹部を形成し、キャビティ２１
に円周方向の凸部を形成している。

そして、固定側の金型４は、成形機のプラテン２２に、
プレート２３．２４を組み合わせて構成されており、こ
れらは中心位置で、注入口２５を形成し、さらにスプー
ルブツシュ１９と対応する位置で、ノズル２６を固定し
ている。さらに、２枚のプレート２３．２４は、弾性体
１７の長手方向に沿って、固定ねじ２７により一対のブ
ロック２８を固定している。このブロック２８は、プレ
ート１２の長孔１２ａの部分から金型３の空間内部に入
り、弾性体１７を変形させるために、それに当接できる
状態となっている。

発明の作用成形製品２０の成形時に、金型２．３．４は、第１の方
向に移動して、閉成状態となり、締め付は状態で組み合
わさせる。この締め付は過程で、ブロック２８が弾性体
１７を押して、弾性変形させるため、これらの弾性体１
７は、第２図に示すように、比例限界内で第１の方向を
短軸とし、第２の方向に長く偏平な状態に変形し、その
変形伝遠方を一対のスライド駒１１に作用させ、それを
中心に向けて移動させ、スプールブツシュ１９に押し当
てた状態で静止させる。このとき、弾性体１８は、弾性
体１７の弾力に負けて、第３図に示すように、第１の方
向に長（偏平な状態となっている。このようにして、弾
性体１７は、金型２．３．４の閉成方向のストロークに
よって弾性変形し、その締め付は力の方向を変換し、一
対のスライド駒Ｉｆに閉じる方向の力として作用させる
。

この結果、キャビティ２１は、成形製品２０の外径とな
るように、正確に規制される。

この組み合わせ状態で、プラスチック材料２９が注入口
２５から供給され、ノズル２６を経て、キャビティ２１
の内部に射出され、固化する。

プラスチック材料２９が固化した後、金型２．３．４は
、開放状態に設定される。まず、第４図に示すように、
金型２．３から金型４が離れる。

このとき、ブロック２８が弾性体１７に締め付は力を作
用させなくなるため、弾性体１７は、弾性復帰し、真円
状となる。同時に、弾性体１８は、第５図に示すように
、一対のスライド駒１１を中心位置から離れる方向に移
動させることにより、第４図の通り、成形製品２０を一
対のスライド駒１１の内部から抜き取れる状態とする。

その後、金型３が第６図に示すように、金型２から離れ
るため、成形製品２０は、キャビティ２１の外壁部分か
ら離れ、コア９の突出部分から抜き取れる状態となる。

なお、一対のスライド駒１１の移動量すなわちしめしろ
は、弾性体１７の直径を変えるか、ブロック２８の長さ
を変更するか、またはプレート８の寸法を変更すること
によって、簡単に調整できる。

発明の他の実施例の構成および作用第７図ないし第９図の実施例は、成形金型１を可動側の
金型２と固定側の金型４とで構成し、スタンピング機能
を付加した例である。

まず、可動側の金型２は、プレート３０、スペーサ３１
およびプレート枠３２を順次組み合わせ、このプレート
枠３２の内部でプレート３３およびコア３４を固定した
構造となっている。そして、スライド駒３５は、プレー
ト３３と、これに固定ねじ５１で固定された環状のプレ
ート３６との間で、第２の方向に移動可能な状態で保持
されており、これとプレート枠３２との間で閉成用の強
い弾性体３７を介在させ、またプレート３３の段部との
間で、拡開用の弱い弾性体３８を介在させている。なお
、この可動側の金型２に突き出しピン５０が設けられて
いる。

また、固定側の金型４は、２つのプレート３９．４０を
案内ねじ４１によって、第１の方向に相対移動可能に固
定するとともに、プレー）４０の内部で、ブロック４２
を固定し、また、このブロック４２の中心側の位置で第
１の方向に移動可能なスタンピング部材４３をスタンピ
ング用の弾性体４４を介在させながら収納している。そ
して、プレート３９は、これと固定ねじ５２によって一
体のロケートプレート４５の部分で注入口４６を形成し
ており、また、中心位置でスプールブツシュ４７を皿状
のスタンピング用の弾性体４８を介在させながら第１の
方向に移動可能な状態で保持している。

金型２．４が閉成状態にあるとき、キャビティ４９は、
第７図に示すように、プレート３３、コア３４、スライ
ド駒３５、スタンピング部材４３およびスプールブツシ
ュ４７によって形成されている。このとき、弾性体３７
．３８．４４．４８は、外力を受けていないため、弾性
変形していない。この状態で、プラスチック材料２９が
キャビティ４９の内部に注入される。

このプラスチック材料２９のゲート部分が固化した後、
可動側の金型２に対し、第１の方向の力が与えられる。

このとき、閉成用の弾性体３７は、第８図に示すように
、ブロック２８からの押圧力を受けて、偏平な状態に弾
性変形し、弾性体３８に変形伝達力を作用させ、これを
弾性限界内で変形させながら、スライド駒３５を第２の
方向に移動させ、固化状態のプラスチック材料２９の側
面に押し当てる。また、弾性体４４．４８は、同様に第
１の方向の力を受けて、弾性変形し、その弾性力をそれ
ぞれスタンピング部材４３およびスプールブツシュ４７
に作用させ、それらを固化状態のプラスチック材料２９
の表面に所定のスタンピング圧力で押し当てる。このよ
うにして、固化状態の成形製品２０は、体積減少方向の
スタンピング圧力を受けて、所定の形状に精密に成形さ
れる。

このあと、第９図に示すように、可動側の金型２が固定
側の金型４から離れることにより、成形製品２０は、突
き出しピン５ｏの作用によって、キャビティ４９から取
り出せる状態となる。

発明の変形例上記実施例は、弾性体１７．１８．３７．３８．４４を
筒状の弾性ばねとしているが、これらは、第１の方向の
力を弾性変形することによって、所定の角度の第２の方
向へ変換するものであれば、他の形状、例えば角筒体、
円ないし多角柱体、その一部の切り欠き形状のものであ
ってももちろんよい。

また、拡開用の弾性体１８は、スライド駒１１とプレー
ト１２または他の部材との間に配置してもよ（、また閉
成用の弾性体１７と同じ位置で、引っ張りスプリングと
して組み込んでもよい。

発明の効果本発明では、次の特有の効果が得られる。

金型のストロークが第１の方向の力として弾性体に作用
し、この弾性体の弾性変形の伝達力によって、スライド
駒が第１の方向に直接駆動されるため、従来のような斜
面などの作用による移動形式に比較して、金型特にキャ
ビティの寸法精度が高（なり、また金型の損傷や摩耗部
分が少なくなり、寿命が長くなる。

また、スライド駒の摺動面が直接成形製品の成形寸法に
影響しないため、部品の保守が容易であり、また、長時
間に渡って安定な成形機能が確保できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は基本的な実施例の成形金型の片断面の平面図、
第２図は第１図のＡ−Ａ線での断面図、第３図は第１図
のＢ−Ｂ線での断面図、第４図は金型の拡開状態でのＢ
−Ｂ線に相当する断面図、第５図は金型の拡開状態での
断面図、第６図は金型の完全な拡開状態での断面図であ
る。第７図は他の実施例の成形金型の閉成状態の断面図、第
８図はスタンピング状態での断面図、第９図は金型の拡
開状態での、断面図である。ｌ・・成形金型、２．３．４・・金型、９・・コア、１
１・・スライド駒、１２．１３・・プレート、１７．１
８・・弾性体、１９・・スプールブツシュ、２０・・成
形製品、２１・・キャビティ、２９・・プラスチック材
料、３０・・プレート、３４・・コア、３５・・スライ
ド駒、３６・・プレート、３７．３８・・弾性体、４３
・・スタンピング部材、４４．４８・・弾性体、４９・
・キャビティ。

Claims

【特許請求の範囲】

成形製品が注形されるキャビティの少なくとも一部をプ
レートに対してスライド移動可能に支持されたスライド
駒で構成し、上記プレートとスライド駒との間に弾性変
形してスライド駒を閉成させるスライド駒閉成用の弾性
体を配設し、成形機のプラテンが第１の方向に移動して
金型を閉成する際、該プラテンの第１の方向の金型閉成
ストロークにより上記スライド駒閉成用の弾性体を変形
させ、この変形伝達力を利用して上記スライド駒を上記
第１の方向と所定角度をなす第２の方向にスライド移動
させることを特徴とする成形金型。