JPS63294913A - 濾過機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、円筒状ハウジングの外周面にろ布を配して濾
過面を形成し、該濾過面を介して原液の濾過を自動的に
行うようにした濾過機の改良に関する。

（従来の技術） 従来より、この種の濾過機として、例えば、回転する円
筒の一部を原液槽の原液に浸し、該回転円筒の周辺を幾
つかの区画に分割して複数の濾過室を形成するとともに
、該各種過室をパイプによって回転円筒の支持部材を介
して真空ポンプに連結し、回転円筒を回転させることに
より、前記各濾過室が原液中に浸されている間、真空ポ
ンプによって濾過室より原液の濾過を行うようにしたも
のは知られている。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、上記の如き濾過機の濾過性能は、濾過室に配
されたろ布に、原液を一定の薄さにして均一な状態で供
給するかどうかによって左右される。

ところが、上記の如き濾過機では、原液は、濾過室が完
全に原液に浸された状態で真空ポンプによって吸引され
るので、原液を、前記濾過室で一定の薄さにして吸引す
ることができず、濾過速度が遅゛＜、濾過性能も悪い。

また、回転部材の内部上方には、外部に開放されたエア
溜りが形成されているので、真空ポンプが駆動されると
、濾過室では、ろ右側の外方からの吸引よりも、抵抗の
小さな内方からの吸引の方が優先され、原液槽の原液は
、ろ布を通ることなく直接外部に導かれることが多くな
り、濾過性能が悪いという欠点があった。

そこで、本発明の目的は、上記諸点に鑑み、回転部材の
外周面にろ布を配し、該ろ布によって原液の濾過を行う
ようにした濾過機において、回転部材の内部中央にタン
クを設けて回転部材内にエアが溜るのを防止することに
より、ポンプによる原液の吸引力を常に一定に保持して
、原液を、ろ布を通して均一に吸引し、濾過性能を向上
させることにある。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明の解決手段は、円筒
状のハウジングと、該ハウジング内で回転する回転部材
との間にろ布を配したろ層を形成し、原液を供給管より
前記ろ層を介して前記回転部材内に導き、前記ろ布によ
って原液の濾過を行うようにした濾過機を前提とする。

そして、この濾過機に、前記回転部材内に、上壁に上部
吸引孔、底壁に多数の吸引孔をそれぞれ有する箱状の吸
引フードを設けるとともに、該吸引フード上に、前記回
転部材の上部まで垂直方向に延びるタンクを設け、該回
転部材内を前後に２分するようにした構成とする。

（作用） 上記の構成により、本発明では、原液は、流入管より円
筒状のハウジング内に流入し、該ハウジングと前記回転
部材との間に形成されたろ層内を円周方向に向かって進
む、さらに、前記原液は、タービンポンプによりろ布を
介して回転部材内に吸引された後、吸引フードの下部吸
引孔より外部に導かれる。その際、前記回転部材内には
、上部まで垂直方向に伸びるタンクが設けられているの
で、上部にエア溜りを生じることがなくなる。

よって、原液は、回転部材の外周面に沿って配されたろ
布より、該ろ布の全面にわたって均一に回転部材内に吸
引され、吸引フードの下部吸引孔よりスムーズに外部に
導かれることになる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図は、本発明に係る濾過機の全体概略構成を示し、
同図において、（１）は、支持フレーム（２）によって
保持された濾過機本体であり、該濾過機本体（１）の側
方には、支持ブラケット（３）に支持された流入チャン
バ（４）が配されている。尚、（５）は、前記濾過機本
体＋１）を移動自在にするためのキャスタであり、（６
）は、前記濾過機本体（１）の上部を覆うケースである
。

前記濾過機本体（１）は、第２図および第３図に示すよ
うに、半割状の一対のハウジング部材ｆｉ＋、　＋８１
を備え、ボルト（９）によって締め付けられて円筒状の
ハウジング（１０）が形成されている。このハウジング
（１０）内には、原液の吸引通路（１））を構成する吸
引管（１２）が、両側に配された一対の鏡板（１３）　
。

（１３）にそれぞれ支持されて前後方向に延びている。

前記吸引管（１２）には、円筒状のパンチングメタルよ
りなる回転部材（１４）が図示しない駆動装置によって
回転自在に配されていて、該回転部材（１４）と前記ハ
ウジング（１０）との間に原液の濾過を行うろ層（１５
）を形成している。また、上方のハウジング部材（７）
には、その上端を外方に拡開した上部フランジ（１６）
、　（１７）が形成されている。

また、前記回転部材（１４）の上方には、送りローラ（
１日）および吸着ローラ（１９）がそれぞれ前後に並ん
で配されていて、該送りローラ（１８）は、再生された
ろ布（２０）を回転部材（１４）に供給するためのロー
ラであり、吸着ローラ（１９）は、ケーキの溜まったろ
布（２０）を圧縮によって吸着させるためのローラであ
る。また、前記吸着ローラ（１９）の上方には、テンシ
ョン部材（２１）によってろ布（２０）の張力を調節す
るためのテンシランローラ（２２）が設けられている。

さらに、前記各ローラ（１９）、　（２２）。

（１日）および回転部材（１４）には、ろ布（２０）が
張設されており、前記送りローラ（１日）より、前記回
転部材（１４）、吸着ローラ（１９）、およびテンシラ
ンローラ（２２）を介して送りローラ（１８）に至るろ
布（２０）の循環経路が形成されている。尚、（２３）
は、前記吸着ローラ（１９）に吸着されたケーキをかき
落とすためのスクレーパである。

そして、本発明の特徴として、前記回転部材（１４）内
には、第３図に示すように、下方で軸方向に伸びる箱状
の吸引フード（２４）が配されている。この吸引フード
（２４）は、第４図に示すように、上壁中央に上部吸引
孔（４０）が形成されているとともに、底壁が多数の吸
引孔（２５）、　（２５）・・−・を有するパンチング
メタルで構成されている。また、前記下部吸引孔（２５
）は、前記上部吸引孔（４０）近辺より外方に向かって
次第に太き（なるように形成されている。すなわち、前
記下部吸引孔（２５）は、軸方向に中央より両鏡板（１
３）、　（１３）に向かってそれぞれ大きくなるように
形成されているとともに（第３図参照）、中央より両側
寄りに向かってそれぞれ大きくなっており（第４図参照
）、吸引フード（２４）より原液が均一に吸引されるよ
うになっている。

また、前記吸引フード（２４）の上方には、連通管（２
６）を介して中空状のケース（２７）が配されており、
該ケース（２７）には、取付ブラケット（２日）を介し
て矩形箱状のタンク（２９）が載置されている。よって
、該タンク（２９）および前記吸引フード（２４）によ
り、回転部材（１４）内を前後に２分するようになって
いる。

ここで、前記タンク（２９）は、回転部材（１４）内部
で障害物となり、タービンポンプによって吸引する際、
該回転部材（１４）内部にエア溜りが発生するのを阻止
するとともに、回転部材（１４）へのエアの侵入を阻止
する役割を果たすことになる。もし、タンク（２９）が
ない場合には、タービンポンプの吸引力により、外部よ
り回転部材（１４）内にエアが容易に吸引されたり、又
コロ転部材（１４）内の上部に発生したエア溜りが拡大
するに至り、エアが下部まで浸透してポンプの吸引効果
がなくなる虞れがある。

尚、第１図において、（３０）は、前記流入チャンバ（
４）に接続する流入管であり、（３２）は、原液中に含
まれる小石等を捕集する容器である。また、第２図にお
いて、（３３）は、ろ布（２０）の張力を調整するため
のスプリングであり、（３４）は、ろ過終了時における
残存原液を上部フランジ（１７）を介して収容するため
の容器である。さらに、第３図において、（３５）は、
回転部材（１４）の底に溜まったケーキを外部に排出す
るためのドレン管、（３６）は、前記吸引管（１２）を
前記ケース（２７）に固定するためのボルト、（３７）
は、前記回転部材（１４）を前記吸引管（１２）の周り
で回転自在に支持するベアリング、（３８）は、回転部
材（１４）からの原液の洩れを防止する密封パツキンで
あり、（３９）は、前記吸引通路（１））の中央寄り端
部で円周方向に等間隔で複数個配された連通孔であり、
該連通孔（３９）により、吸引フード（２４）より吸引
した原液を吸引通路（１））に導（ようになっている。

次に、上記実施例の作用について説明する。

原液は、流入管（３０）より流入チャンバ（４）を介し
てハウジング（１０）内に流入する。そして、原液は、
タービンポンプにより、前記ハウジゾグ（１０）と前記
回転部材（１４）との間に形成されたろ層（１５）内を
円周方向（第２図矢印方向）に進みながらろ布（２０）
を介して回転部材（１４）内に吸引される。然る後、原
液は、前記回転部材（１４）内で下方に向かって吸引さ
れ、吸引フード（２４）、連通管（２６）、吸引通路（
１））を介して外部に導かれる。その際、前記回転部材
（１４）は、内部がタンク（２９）により２分されてい
るので、原液は、タンク（２９）の両側を通って下方に
向かって流れ、吸引フード（２４）の方へ導かれる。ま
た、前記吸引フード（２４）の下部吸引孔（２５）　。

（２５）・・・は、第３図および第４図に示すように、
上部吸引孔（２５）近辺、すなわち中央より外方に向か
って次第に大きくなるように形成されているので、原液
は、吸引力の大きな中央で小さな下部吸引孔（２５）よ
り、吸引力の小さな側方部で大きな下部吸引孔（２５）
から吸引されることになる。よって、原液は、吸引フー
ド（２４）の底壁全面より略等しい吸引力および吸引量
で均等に吸引される。

一方、原液の濾過を行うろ布（２０）は、第２図に示す
ように、送りローラ（１８）によって回転部材（１４）
とともに回転し、原液の濾過を行いながらハウジング（
１０）内を一周する。そして、前記ろ布（２ｏ）が、吸
着ローラ（１９）まで達すると、回転部材（１４）と吸
着ローラ（１９）との圧接、および吸着ローラ（１９）
とテンシランローラ（２２）との圧接により、ろ布（２
０）に溜まったケーキが吸着ローラ（１９）に完全に吸
着される。尚、ろ布（２０）の張力は、前記テンション
部材（２１）によって調整されるので、ろ布（２０）が
循環経路で弛むことがない。

従って、上記実施例では、前記タンク（２９）は、回転
部材（１４）内を上部まで垂直方向に延びているので、
回転部材（１４）の下方よりタービンポンプによって原
液の吸引を行っても、回転部材（１４）の上部にエアが
溜ってエアに接するろ布（２ｏ）からの濾過が不能にな
るようなことがなくなる。その結果、原液は、回転部材
（１４）の外周に配されたろ布（２０）の全面にわたっ
て均一かつスムーズに吸引され、濾過速度および濾過性
能は著しく向上することになる。

また、前記回転部材（１４）には、箱状の吸引フード（
２４）と、該吸引フード（２４）上に配されたタンク（
２９）とが設けられ、回転部材（１４）内を該吸引フー
ド（２４）およびタンク（２９）によって前後に２分す
るようにしたので、原液は、回転部材（１４）内でタン
ク（２９）の両側を通ってそれぞれ下方に流れる。そし
て、前記吸引フード（２４）の底壁に設けられた下部吸
引孔（２５）は、上部吸引孔（４０）近辺、すなわち中
央より外方に向かって次第に大きくなるように形成され
ているので、吸引力の大きな中央部で小さな下部吸引孔
（２５）より、吸引力の小さな外方で大きな下部吸引孔
（２５）より吸引されることになり、よって、原液は、
下部吸引孔（２５）において全体として均一な吸引力お
よび吸引量で吸引されることになる。その結果、ろ布（
２０）における吸引力および吸引量も回転部材（１４）
の周りで全面にわたって均一になり、ろ布（２０）の一
部で目詰まりを起こしたりすることがなくなり、より一
層濾過性能が向上することになる。

尚、前記ろ布（２０）は、−ａに、原液の濾過が進むに
したがってケーキが累積して吸引抵抗が増えるので、原
液の流入側（第４図左側）より流出側（第４図右側）の
方の下部吸引孔（２５）を太き（すれば、該流出側で吸
引力および吸引量が増大し、よって、ろ布（２０）は、
全体としてより一層均−な吸引が行なえることになる。

（発明の効果） 以上の如く、本発明によると、回転部材内に、箱状の吸
引フードを設けるとともに、該吸引フードの上方で垂直
方向に延びるタンクを設け、回転部材内を前後に２分す
るようにしたので、タンクが回転部材内でエアに対する
障害物となり、原液を回転部材の下方よりタービンポン
プによって吸引しても、回転部材内、特に上部にエアが
溜らなくなり、ポンプの吸引能力は一定に保持され、回
転部材の外周面に沿って配されたろ布の全面にわたって
均一に原液の吸引濾過が行なわれ、濾過速度および濾過
性能が著しく向上する。そして、前記吸引フードの底壁
に設けられた下部吸引孔を、上部吸引孔近辺、すなわち
中央より外方に向かって次第に大きくなるように形成し
た場合には、原液は、回転部材内でタンクの両側をそれ
ぞれ均等に流れ、吸引力の大きな中央で小さな下部吸引
孔より、吸引力の小さな外方で大きな下部吸引孔より吸
引されることになり、下部吸引孔において均一な吸引力
および吸引量で原液の吸引が行われることになる。その
結果、原液は、ろ布においても全面にわたって均一な吸
引力および吸引量で吸引濾過が行われ、濾過速度および
濾過性能がより一層向上することになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る濾過機の実施例を示し、第１図は全
体構成を示す図、第２図および第３図は第１図のｉｉ　
−ｉｉ線、およびｉｉｉ　−ｉｉｉ線における概略縦断
面図であり、第４図は要部の拡大図である。 （１）・・・・・・濾過機本体 （４）・・・・・・流入チャンバ （１０）・・・・・・ハウジング （１３）・・・・・・鏡板 （１４）・・・・・・回転部材 （１５）・・・・・・ろ層 （２０）・・・・・・ろ布 （２４）・・・・・・吸引フード （２５）・・・・・・下部吸引孔 （２９）・・・・・・タンク （４０）・・・・・・上部吸引孔 特　　許　　出　　願　　人　　　　　　　林　　１）
　　　好　　弘代　　　　　理　　　　　人　　　　　
　　新　　実　　　健　　部（外２名） 第４図 第２図 ！′ 第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）円筒状のハウジングと、該ハウジング内で回転す
   る回転部材との間にろ布を配したろ層を形成し、原液を
   供給管より前記ろ層を介して前記回転部材内に導き、前
   記ろ布によって原液の濾過を行うようにした濾過機にお
   いて、 前記回転部材内に、上壁に上部吸引孔、底壁に多数の下
   部吸引孔をそれぞれ有する箱状の吸引フードを設けると
   ともに、該吸引フード上に、前記回転部材の上部まで垂
   直方向に延びるタンクを設け、該回転部材内を前後に２
   分するようにしたことを特徴とする濾過機。
2. （２）前記吸引フードの下部吸引孔は、前記上部吸引孔
   近辺より外方に向かって次第に大きくなるように形成さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項に
   記載の濾過機。