JPS63294466A - 冷凍サイクル制御方法 - Google Patents

冷凍サイクル制御方法

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JPS63294466A
JPS63294466A JP13094087A JP13094087A JPS63294466A JP S63294466 A JPS63294466 A JP S63294466A JP 13094087 A JP13094087 A JP 13094087A JP 13094087 A JP13094087 A JP 13094087A JP S63294466 A JPS63294466 A JP S63294466A
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compressor
refrigerant
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evaporator
chamber
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寛之 林
雅人 横山
照之 堀田
和彦 中川
中田 修二
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は冷凍サイクル制御方法に関し、特に自動車用の
空調装置の冷凍サイクルに関する。また、本発明の冷凍
サイクルは圧縮機に作動室と吸入室とを連通ずるバイパ
ス孔を設け、圧縮機の吐出容量を可変するようにした冷
凍サイクルに関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来より圧縮機にバイパス孔を設け、圧縮機の吐出容量
を冷凍サイクルに要求される能力に応じて可変するよう
にした冷凍サイクルはすでに考案されている。また自動
車用の空調装置において、このような可変容量圧縮機を
用いた冷凍サイクルにあっては、起動時の負荷低減を図
るため、常に圧縮機を小容量にすることも考案されてい
る。
しかしながら、このような可変容量圧縮機を備えた冷凍
サイクルにおいて、小容量にて起動させると、所定状態
においては騒音が発生されることが、本発明者らの実験
検討により初めて明らかにされた。すなわち、本発明者
らの実験検討によれば、冬期や秋期等の冷凍サイクルに
要求される負荷が小さな状態で、圧縮機を小容量とした
状態で起動させた場合には、特別な騒音の発生は認めら
れなかったが、夏期等のように冷凍サイクルに要求され
る負荷が大きな状態で、圧縮機を小容量として起動させ
れば騒音が発生することが認められた。
このような騒音の発生は、従来全く指摘されていなかっ
たものであり、本発明者らはこの騒音の原因究明につき
始終の検討を行った。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明はこのような実験検討結果に基づき案出されたも
ので、可変容量圧縮機を備えた冷凍サイクルにおいて、
圧縮機を小容量の状態で起動させる際においても、騒音
が発生することがないようにした制御方法を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の構成および作動〕
本発明者らが、冷凍サイクルに用いられる各種機器、即
ち膨張弁、エバポレータ、冷媒配管等をかえて検討した
ところ、騒音は起動後7秒程度までは生じないが、7秒
経過以降において騒音が急増することが確かめられた。
従って、本願発明の制御方法においては、圧縮機を大容
量で駆動する必要が−ある状態で起動させる時には、2
〜7秒程度の間のみ小容量で圧縮機を駆動させ、その後
圧縮機を大容量とするという制御方法を採用する。即ち
、本願発明の制御方法によれば、圧縮機を小容量で起動
させる状態では、7秒以上に渡って小容量運転を継続さ
せないようにする。
従って、本発明の制御方法によれば、起動待小容量とす
ることにより、圧縮機の起動負荷低減を図ることができ
ると共に、騒音が発生するという本願発明者らが見出し
た問題を確実に除去することができる。
〔実施例〕
以下本発明の制御方法を図に基づいて説明する。
第1図は冷凍サイクルの概略を示すもので、図中100
はシャフトであり、フロントハウジング103内に軸受
104を介して、回転自在に支持されている。またシャ
フト100の端部はロータ102と連結し、従って、ロ
ータ102はシャフトlOOの回転を受け、ハウジング
101内で回転自在に支持される。
ロータ102にはベーン溝105が貫通形成されており
、このベーン溝内にベーン106が摺動自在に配置され
ている。このベーン106はその両端がハウジング10
1の内面に周接するよう構成されている。
ハウジング101内面、ロータ102外面及びベーン1
06側面により、作動室107が形成され、この作動室
107の容積はロータ102の回転に伴い増減する。フ
ロントハウジング10B内には吸入室109が形成され
ており、この吸入室109は吸入口110を介して作動
室107と連通している。また、吸入口110は作動室
107が容積増大する吸入工程においては、吸入室10
9内の冷媒が吸入口110を介して作動室107に吸入
される。また、作動室107の容積が最も減少した部位
には、吐出口111が開口しており、作動室内で圧縮さ
れた冷媒がこの吐出口111より吐出室112に吐出さ
れる。
フロントエンドプレート103のうち作動室107の容
積が減少している部位には、バイパス孔113が開口し
ており、このバイパス孔113を介して、作動室107
が吸入室]、 09と連通ずる。
なお、このバイパス孔113の開口位置は、作動室10
7の容積が最大容量時の17%に減少する部位に開口し
ている。
フロントサイドプレート103中にはバイパス孔113
と直交する方向に中溝114が形成されている。また、
中溝114内にはバイパス弁115が摺動自在に配置さ
れている。このバイパス弁115の移動により、バイパ
ス孔)13が開閉制御される。中溝114のうちバイパ
ス弁115の一方側にはスプリング116が配置され、
このスプリング116により、バイパス弁115はバイ
パス孔113を開く方向に付勢される。
中溝114の他方側には制御圧室117が形成されてい
る。従って、バイパス弁115は、この制御圧室117
の圧力と、スプリング116の圧力バランスによりその
変位が制御される。
制御圧室117には制御手段200によって、制御され
た圧縮機吐出側の高圧が供給される。即ち、圧縮機のう
ちロータ102の側方で、かつ吐出口111の近傍とな
る部位より導圧通路201が伸び、この導圧通路201
は制御手段200の高圧導入口202に連通ずる。−力
制御手段200には吸入室109と連通ずる低圧導入口
203が開口しており、この低圧導入口203と高圧導
入口202との間は弁体204によって導通される。ま
た、弁体204は電磁ソレノイド205のムービングコ
ア206に連結されており、従ってコイル207の励磁
、非励磁によりその位置が制御される。このように高圧
通路201により導入された圧力は、その一部が制御手
段200を介して吸入室109側へ逃がされることによ
り、圧力の制御がなされる。そして、制御後の圧力が、
信号圧として信号圧供給通路209より制御圧室117
に導入される。
フロントハウジング108のバブル130上には電磁ク
ラッチ300(第2図図示)が配置されており、この電
磁クラッチ300を介して自動車走行用エンジンの回転
駆動力がシャフト100に伝達される。また、フロント
ハウジング10Bとシャフト100との間には軸封装置
131が配置されており、圧縮機内部の冷媒及び潤滑油
がシャフト100に沿って、外方に漏出するのが防止さ
れる。
圧縮機の吐出室112より吐出された高温高圧の冷媒は
、コンデンサ400に導入される。そしてこのコンデン
サ400内で冷却風と熱交換して凝縮する。凝縮後の液
冷媒は高温高圧のまま膨張弁500に流入し、この膨張
弁500で低温低圧の霧状に断熱膨張する。膨張弁は第
3図に示すように、エバポレータ600出口側に位置す
る感温筒501からの信号に基づいて、絞り部502の
絞り量を制御するものである。
即ち、感温筒501中には冷媒が封入されており、エバ
ポレータ600出口側の温度に応じて、その内部圧力が
変化する。この圧力は膨張弁5゜Oのダイヤフラム50
3に印加され、従って、ダイヤフラム503は冷媒圧力
に応じて第3図中上下方向に変位する。このダイヤフラ
ム503の移動がシャフトを介し、弁体504に伝達さ
れ、弁体と絞り部502との間の間隔が可変する。この
間隔の変化に応じて膨張弁500における絞り滑か変化
する。
エバポレータ600は第4図に示すように、冷媒通路部
601とその端部に配置されたタンク部602とを備え
る。また、冷媒通路部601の間にはコルゲートフィン
603が配置され、冷媒と空気との間の熱交換を促進す
る。タンク部602の一端側には、膨張弁500がらの
冷媒を導入する入口バイブ604が連通しており、タン
ク部他端側には熱交換後の冷媒を導出する出口バイブ6
05が連通している。なお、上述の感温筒501はこの
出口バイブの保持部606上に位置される。
この出口バイブ606と圧縮機の吸入室とは第2図に示
すような冷媒配管701,702を介して連通される。
配管700及び701は共にアルミニウム合金よりなり
、その内径は14mm程度となっている。また、配管7
02は可動性に冨むゴム材料よりなり、その内径は12
mm程度となっている。ここで、エバポレータ600は
クーラケース630内に配置され、かつクーラーケース
630は自動車の車室に配置される。一方、圧縮機30
0は自動車のエンジンルーム中に配置される。
従って、冷媒配管700,701,702はエンジンル
ームから自動車車室に抜けて伸びており、その全長は2
m程度となっている。
次に上記構成よりなる冷凍サイクルの作動についで説明
します。制御手段200にはコントローラ700からの
電気信号が印加され、コイル207の励磁、非励磁が切
替られる。コイル207が励磁した状態では弁体204
が第1図中右方向に変位し、高圧導入口202と低圧導
入口203とが連通ずる。従って、高圧通路201内の
冷媒は制御手段200を介して、吸入室109側に逃が
されるため、信号圧供給通路209内の圧力が低下する
。即ち、制御圧室117には比較的低い圧力が供給され
ることとなる。この場合には、スプリング116の付勢
力が制御圧室117内の圧力に勝り、バイパス弁115
は第1図中上方向に変位する。従って、バイパス孔11
3が開かれ、作動室107と吸入室109とが連通ずる
。この状Bでは、作動室107はバイパス孔113を経
過した後でなければ、圧縮を開始しないことになり、圧
縮機の吐出容量が17%にまで低下する。
コントローラ700からの電気信号が出力されず、コイ
ル207が励磁しない状態では、弁体204は高圧導入
口202と低圧導入口203とを遮断する。この状態で
は、高圧通路201からの圧力は吸入室109側には流
されず、その結果、制御圧室117内の圧力が上昇する
。この制御圧室117の圧力上昇に伴い、バイパス弁1
15はスプリング116の付勢力に打ち勝ち第1図下方
向に変位する。この変位により、バイパス孔113が閉
じられる。その結果、吸入口110より吸入された冷媒
は全量圧縮吐出され、圧縮機は100%容量となる。
一方、コントローラ700からの電気信号は、電るnク
ラッチ300にも伝達され、この電気信号に基づき電磁
クラッチ300が動力の伝達遮断を行う。電磁クラッチ
が動力遮断状態となった場合には、圧縮機には自動車走
行用エンジンからの回転駆動力が伝達されず、従って、
圧縮機の吐出容量は0%となる。このようにして、圧縮
機はその吐出容量が0%、17%、100%の3段階に
切換えることになる。
ここで、圧縮機の吐出容量として小容量時に17%とし
たのは、圧縮機起動トルクを100%起動時の半分にす
るためである。即ち、第5図に示すように、17%容量
で圧II機を起動させる時に必要とされる起動トルクは
、100%容量時で圧縮機を起動するきに必要されるト
ルクの半分となるように設定されている。このように吐
出容量を設定することにより、圧縮機の起動時の回転ト
ルク変動を抑えることができると共に、圧縮機の吐出容
量を17%から100%に切換える時の回転トルク変動
も小さなものとすることができる。
そして、この圧縮機の容量はエバポレータ600下流の
空気温度の変動によって制御される。即ち、空気温度が
3°C以下の状態である時には、圧縮機に冷凍作用が不
要となり、その状態では電磁クラッチ300が動力伝達
を遮断し、圧縮機の容量は0%となる。
空気温度が4 ’C以上となると、圧縮機は17%の小
容量で作動する。そして、空気温度が5 ”C以上にな
り、冷房能力が必要とされる状態の時には、バイパス弁
115がバイパス孔113を閉じ、圧縮機は100%の
容量で作動する。
ここで、圧縮機の作動、不作動の切換温度及び17%、
100%の切換温度近傍時で切換えが、頻繁に行われる
ことがないよう、設定温度には1°C程度の差がもたさ
れている。
即ち、圧縮機を100%運転状態から17%の小容量状
態へ切換える温度は、上述の切換温度(5°C)より1
°C低い4°Cとする。また、圧縮機を17%の小容量
から0%に切換える温度は3°Cとする。
ここで、圧縮機が起動される状態では、起動トルクの変
動を小さくするため、圧縮機に要求される能力にかかわ
らず、常に小容量で起動開始するようにする。
ところが、第6図に示すように、高負荷時に圧縮機を小
容量で起動させた場合には、7程度度経過後に大きな騒
音が発生することが認められた。
この騒音レベルは、例えば10秒経過時の騒音時と、5
秒経過時の騒音時との差が10デシベル程度となってお
り、かなり耳障りなものとなる。なお、この第6図図示
実験データは、圧縮機として最大吐出容量140ccの
ものを17%の小容量状態で起動したものであり、また
、この場合における配管は上述の第2図に示したゴム性
配管702及びアルミニウム性配管701,700の組
合せよりなるもので、その長さは約2mである。またエ
バポレータ600としては、第4図図示形状のものを用
い、その容量は820cc程度となっており、また、内
部の通路部601は幅が9cm程度、厚さが3閣程度の
ものとなっている。また、エバポレータ600の全体形
状は高さが25cm、幅が24cmとなっている。更に
、膨張弁としては第3図図示形状のものを用い、感温筒
501からの応答性を示す時定数は10〜16秒程度の
程度を用いている。
次に、本発明者らが冷凍サイクルを構成する各機器を異
ならせて同様に小容量起動時における騒音レベルを測定
した。第7図、第8図、第9図はこの騒音レベルの変化
を示すものである。第7図は、冷凍サイクルの構成とし
て圧縮機エバポレータ600及び膨張弁500は第6図
図示実験データのものと同じものを用い、配管701,
702を長くしたものを用いた。即ち、この第7図図示
実験データにおける配管はその全長が300cm程度の
ものとなっている。この第7図に示すように配管の長さ
を異ならせても、やはり7程度度経過後から騒音レベル
の上昇が認められる。そして、10秒経過時の騒音レベ
ルと5秒経過時の騒音レベルとの差は5.5デシベル程
度認められた。
第8図図示実験データは膨張弁5000時定数を変位さ
せた冷凍サイクルにおいて調べた実験結果である。即ち
、第8図図示実験データにおいては、圧縮機、配管70
1,702、エバポレータ600は上述の第6図図示実
験データのものと同様のものを使用している。そして、
膨張弁500として時定数が35秒程度のものを使用し
ている。
なお、時定数とは感温筒501のある温度変化に応じて
、弁体504が実際にある一定量作動するまでの時間遅
れを示すもので、膨張弁500の応答性を示す。
この第8図に示すように、時定数を大きくした膨張弁5
00を用いた冷凍サイクルであっても、8秒経過後程度
から騒音レベルが大きくなっている。そして、13秒経
過時の騒音レヘルと5秒経過時の騒音レベルとの間には
、8.5デシベル程度の差が認められた。
第9図図示結果は、エバポレータ600の使用を換えた
冷凍サイクルにおけるデータを示す。即ち、第9図図示
データを示す冷凍サイクルにおいては、エバポレータ6
00はその大きさが縦が23cm、高さが24cm全体
の冷媒封入容量が850CC程度のものとなっている。
更に、このエバポレータでは通路部が幅が11cm、厚
さが3.6 mm程度のものである。
この第9図より明らかなように、起動後4程度度経過後
から騒音レベルの上昇が認められる。そして、10秒経
過時における騒音レベルと、起動後3秒経過時における
騒音レベルとの間には、4゜5デシベル程度の差が認め
られる。
上述の実験結果から明らかなように、小容量状態で圧縮
機を起動した場合に、起動後4〜6秒程度の間は騒音レ
ベルが低く、その後騒音レベルが象、に上昇することが
確かめられる。
この騒音レベル変動につき、本発明者らの検討結果によ
れば、この騒音はバイパスポート113をi11過する
冷媒の脈動が、冷媒配管700,701.702を介し
、エバポレータ600に伝わりこのエバポレータ内でき
ようめいして生じるものであると認められる。
即ち、圧縮機停止時においては、膨張弁500のダイヤ
フラム503、下面側の冷媒通路部510における冷媒
圧力が十分高くなっており、この冷媒圧力を受けて、ダ
イヤフラム503が第3図中上方向に変位している。従
って、圧縮機起動時においては、弁体504が常に絞り
部502を絞っており、膨張弁500がほとんど閉じら
れた状態で圧縮機が起動することになる。そのため、当
初はコンデンサ400から冷媒の供給を受けることなく
、エバポレータ600内の冷媒が圧縮機側に吸引される
ことになる。
ここで、起動当初においては、エバポレータ600内に
液冷媒が溜まっているため、この液冷媒が存在する間に
おいては、上述したバイパス孔113を通過する冷媒の
脈動に起因する圧力変動がエバポレータ600に伝わり
にくくなっている。
従って、起動当初におけるエバポレータ600での騒音
レベルは低くなっている。しかし、起動後4〜6秒経過
して、エバポレータ600内における液冷媒がなくなっ
てくれば、バイパス孔113に起因する脈動がそのまま
エバポレータ600に従い、エバポレータ600にて共
鳴して騒音が発生すると認められる。
なお、起動時にエバポレータ600内の液冷媒が圧縮機
側に吸入された後、エバポレータ600内の液冷媒が減
少していき、その状態を感温筒501が検出して、膨張
弁500は絞り部502を開くように作動する。しかし
ながら、感温筒501が冷媒状態を検知してから、実際
に弁体504が絞り部502を開くまでには、所定の時
間遅れを生じるので、この時間遅れの間においてはエバ
ポレータ600において騒音が発生してしまう。
上述した第6図から第9図図示実験は、冷凍サイクルが
高負荷状態におかれた場合におけるデータである。即ち
、この高負荷状態とは、圧縮機が起動する前にサイクル
内の冷媒の圧力が6 kg / cI!1程度以上とな
っている状態である。この状態は、夏期等の特に冷房負
荷が高い状態に相当する。
冷凍サイクルが低負荷状態におかれた場合に、圧縮機を
小容量で移動した際の実験データを第10図に示す。こ
の第10図に示すように、圧縮機を小容量で起動したと
しても、冷凍サイクルが低負荷状態であれば、吸入側圧
力が低い為に、バイパス孔からの脈動レベルが低い為、
エバポレータ600において特に騒音は発生しない。即
ち、第10図に示すように起動後5秒経過時における騒
音レベルと10秒経過時における騒音レベルとの差は1
デシベル程度しかない。
なお、第10図図示実験データは、第6図図示データに
係わる冷凍サイクルと同様の機器からなる。即ち、圧縮
機冷媒配管700,701,702、エバポレータ60
0及び膨張弁500とも第6図図示実験データのものと
同様のものを使用している。そして、この冷凍サイクル
の低負荷状態とは、圧縮機が停止している状態において
、サイクル内の冷媒圧力が4 kg / cnl程度と
なっている状態である。
この第10図図示実験データ及び第6図図示実験データ
より明らかなように、圧縮機が小容量で起動した際に、
エバポレータ600における騒音が問題となるのは、冷
凍サイクルの高熱負荷時のみである。従って、このよう
な高熱負荷時においては、4〜6秒経過後に圧縮機の容
量を100%容量まで増大させることが、冷凍サイクル
の制御上からも望まれるのである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本願発明の冷凍サイクルにおいて
は、冷凍サイクルが高熱負荷時で、圧縮機に高容量が必
要とされる状態で圧縮機が起動する際、圧縮機を小容量
として起動をさせる。即ち、圧縮機が常に小容量で起動
されることになり、起動時の負荷軽減が図れる。しかも
、本願発明では、この起動待小容量とする時間を7秒以
下の時間としている。従って、本来であれば、エバポレ
ータにおいて騒音が発生する状態であるにもかかわらず
、本願発明によれば、起動時の騒音が完全に防止するこ
とができる。そのため、本願発明によれば、起動負荷の
低減を図りつつ、かつエバポレータの騒音低減を維持す
ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる冷凍サイクルを示す構成図、第
2図は第1図図示冷媒配管部を示す斜視図、第3図は第
1図図示膨張弁を示す断面図、第4図は第1図図示エバ
ポレータを示す正面図、第5図は圧縮機起動トルクを示
す説明図、第6図乃至第1O図は、それぞれ起動時のエ
バポレータにおける騒音レベルを示す実験データである
。 100・・・シャフト、101・・・ハウジング、10
2・・・ロータ、105・・・ベーン溝、106・・・
ベーン。 107・・・作動室、109・・・吸入室、111・・
・吐出口、112・・・吐出室、113・・・バイパス
孔、115・・・バイパス弁、200・・・制御手段、
400・・・コンデンサ、500・・・膨張弁、501
・・・感温筒、600・・・エバポレータ、700・・
・コントローラ。 第 1 図 第 2 図 筒 3 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ハウジング内に回転自在に配設されたシャフトと、前記
    ハウジング内に形成され前記シャフトの回転を受けて容
    積変動する作動室と、前記作動室に吸入孔を介して連通
    し冷媒を作動室内に吸入させる吸入室と、前記作動室に
    吐出口を介して連通し、作動室で圧縮された冷媒が吐出
    される吐出室と、前記作動室の圧縮途中の部位と前記吸
    入室とを連通し、前記作動室内の冷媒を前記吸入室側に
    バイパスするバイパス孔と、このバイパス孔の開閉を行
    うバイパス弁と、このバイパス弁の作動を電気的に制御
    する制御手段とを備えた圧縮機と、自動車走行用エンジ
    ンからの回転力を前記圧縮機の前記シャフトに伝達する
    電磁クラッチと、前記圧縮機の前記吐出室と連通し、冷
    媒の凝縮を行うコンデンサと、 前記圧縮機の前記吸入室に冷媒配管を介して連通するエ
    バポレータと、 前記コンデンサの下流側に配置され、前記コンデンサで
    凝縮された液冷媒の減圧膨張を行い、かつその弁開度を
    前記エバポレータ出口側の冷媒状態において可変調整さ
    れる膨張弁と、 冷凍サイクルの運転状態に応じて前記制御手段の作動室
    信号を制御するコントローラとを備え、前記コントロー
    ラは前記圧縮機が最大容量で運転開始する場合、前記電
    磁クラッチに動力伝達ONの信号を出力すると同時もし
    くは出力する以前に、前記制御手段に前記バイパス孔を
    開とする信号を出力し、2〜7秒経過後に、前記制御手
    段に前記バイパス孔を閉とする信号を出力する冷凍サイ
    クル制御方法。
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