JPS63290825A

JPS63290825A - 抗菌剤

Info

Publication number: JPS63290825A
Application number: JP62122554A
Authority: JP
Inventors: Hajime Kiyono; 清野　肇; Takeshi Uchibori; 内堀　毅
Original assignee: HACHINOSU KOUBOU KK
Current assignee: HACHINOSU KOUBOU KK
Priority date: 1987-05-21
Filing date: 1987-05-21
Publication date: 1988-11-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉この発明は、孟宗竹（Ｐｈｙｌｌｏｓｔａｃｈｙｓ　ｈ
ｅｔｅｒｏｃｙｃｌａ　ｖａｒ　ｐｕｂｅｓｃｅｎｓ）
を原料として得られる抗菌剤に閉するものである。

〈従来の技術と発明が解決しようとする問題点〉天然物
由来の抗菌性化合物は、クマザサから得られたパンフォ
リンやヒノキから得られたヒノキチオール等が著名であ
る。しかしながら、細菌、酵母、カビ等に対し５遍なく
効力を有すると共に、実際に食品、化粧品等に添加して
実用的効果のあるものは未だ殆んど存在しない。

そこで、発明者等は日本に多く産出し、古くから建材、
家庭用品、工芸品等に使われでいる竹に注目し、抗菌性
を有する物質を検索したところ、特に孟宗竹中には前記
した効果を有する強力な抗菌性物質が存在することを知
り本発明を完成した。

〈問題を解決するための手段〉本願は次の３発明から構成されている。

（１）孟宗竹のエキスのみからなるか、またはこれを含
有する抗菌剤。

（２）孟宗竹の有機溶媒抽出物のみからなるか、または
これを含有する抗菌剤。

（３）孟宗竹の粉末のみからなるか、またはこれを含有
することを特徴とする抗菌剤。

この発明に係る孟宗竹は、中国が原産で、日本で産出す
る竹類の中では最も大きく、高さ約１２ｍにも達し、直
径は約２０ｃｍにもなるイネ科の植物である。

この発明に係る孟宗竹のエキス、有機溶媒抽出物、及び
孟宗竹の粉末は、単独でも、またこれらに他の物質等（
他の抗菌剤等）を添加し、またはこれらを他の物質等に
添加して使用することができる。

く試験例１〉ＭＩＣによる孟宗竹のエキス、及び有機溶媒抽出物の抗
菌性試験孟宗竹のエキス、及び有機溶媒抽出物を次ぎの条件によ
り調製し、各々のサンプル（イ）〜（ヌ）について抗菌
性を最少発育閉止濃度（ＭＩＣ）を求める方法で調べた
。その結果を第１表（巻末）、及び第２表（巻末）に示
す。

（イ）孟宗竹を１６０℃、５　ｋ　ｑ　／　ｃ　ｍｒの
条件で４０分間処理して得た孟宗竹の滲出エキス（高温
処理エキス）。

（ロ）孟宗竹を粉砕し、これを同量の水と混合し、圧搾
して得られたエキス（粉末エキス）。

（ハ）孟宗竹をそのまま圧搾して得られたエキス。

（ニ）孟宗竹を伐採したＭｅにその切り口から得られた
エキス（生竹エキス）。

（ホ）孟宗竹の微粉末をエーテルで抽出し、その後エー
テルを留去した抽出物（竹粉末エーテル抽出物）。

（へ）孟宗竹の微粉末を酢酸エチルで抽出し、その後酢
酸エチルを留去した抽出物（竹粉末酢酸エチル抽出物）
。

（ト）孟宗竹の幹の表皮（青竹皮）をエーテルにより抽
出し、その稜エーテルを留去した抽出物（竹皮粉末エー
テル抽出物）。

（チ）孟宗竹の幹の表皮（青竹皮）を酢酸エチルにより
抽出し、その後酢酸エチルを留去した抽出物（竹皮粉末
酢酸エチル抽出物）。

（す）孟宗竹を１６０℃、５　ｋ　９　／　ｃ　Ｍの条
件で４０分間処理して得た孟宗竹を微粉末とし、この微
粉末をエーテルで抽出し、その後エーテルを留去した抽
出物（高圧処理粉末エーテル抽出物）。

（ヌ）孟宗竹を１６０℃、５　ｋ　９　／　ｃ　ｒｒｒ
の条件で４０分間処理して得た孟宗竹を微粉末とし、こ
の微粉末を復酢酸エチルで抽出し、その後酢酸エチルを
留去した抽出物（高圧処理粉末酢酸エチル抽出物）。

なお、抽出に使用する有機溶媒は、前記したエチルエー
テル、酢酸エチルに限るものではなく、クロロホルム、
アセトン等も使用することができる。

第１表によれば、各エキスはほぼ同程度の抗菌性を示し
ている。

また第２表によれば各有機溶媒抽出物は、はぼ同程度の
抗菌性を示している。

く試験例２〉拡散法による孟宗竹粉末の抗菌性試験竹粉末、竹皮粉末、高圧処理粉末についで、Ｂａｃｉｌ
ｌｕｓ　５ｕｂｔｉｌｉｓ　ＰＣ−２１９に対する抗菌
性を拡散法によって調べた。

すなわち、普通寒天培地（栄研化学■）上に１０　”ｃ
ｅｌｌ　／　ｍｏβの菌浮透液の１ｍｌを一様になるよ
うに加え、前記各粉末２０ｍｑを中心部に直径０．３ｃ
ｍになるように塗布した。その復、４８時間、３７℃で
培養を行ない、阻止円の直径を測定した。その結果は、
第３表に示すように、どの粉末でも阻止円が観察され、
抗菌性があることか認められた。

第３表拡散法による抗菌性試験結果〈試験例３〉麺への添加試験次の４種類の麺を試料として作成した。

（ａ）小麦粉１ｏ○９１食塩４９．木１００ｍｆｆ（ｂ
）小麦粉１００９．食塩４９．生竹粉末抽出物水０．１
９．水１００ｍｆｆ（ｃ）小麦粉１００９．食塩４９．竹皮粉末抽出物水０
．１９．水１００ｍ１（ｄ）麦粉１００９．食塩４９．生エキス０．５９、水
１００ｍ１各試料をよく混合して、小型製麺機を用いて各々麺を作
り、沸謄本中で１０分間煮沸した後、室温に保存して保
存状態を観察した。その結果は第４表に示したように、
抽出物あるいはエキスを添加した麺は優れた保存性を示
した。

〈発明の効果〉以上のようにこの発明による抗菌剤は、細菌、酵母、カ
ビに５遍なく効力を有し、しかも天然物、またはその抽
出物であるので毒性の心配もほとんどなく、食品化粧品
等に添加することができその応用範囲は極めて広い。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）孟宗竹のエキスのみからなるか、またはこれを含
有することを特徴とする抗菌剤。
（２）孟宗竹のエキスが、孟宗竹を１００℃以上の温度
で処理する際に竹から滲出する液体（高温処理エキス）
である特許請求の範囲第１項記載の抗菌剤。
（３）孟宗竹のエキスが、孟宗竹を粉砕し、水と混合し
、これを圧搾して得られた液体（粉末エキス）である特
許請求の範囲第１項記載の抗菌剤。
（４）孟宗竹のエキスが孟宗竹をそのまま圧搾して得ら
れた液体（圧搾エキス）である特許請求の範囲第１項記
載の抗菌剤。
（５）孟宗竹のエキスが、孟宗竹を伐採した直後にその
切り口から得られた液体（生竹エキス）である特許請求
の範囲第１項記載の抗菌剤。
（６）孟宗竹の有機溶媒抽出物のみからなるか、または
これを含有することを特徴とする抗菌剤。
（７）孟宗竹の有機溶媒抽出物が、孟宗竹の微粉末をエ
ーテルにより抽出して得られるエーテル抽出物である特
許請求の範囲第６項記載の抗菌剤。
（８）孟宗竹の有機溶媒抽出物が、孟宗竹の幹の表皮（
竹皮）をエーテルにより抽出して得られるエーテル抽出
物である特許請求の範囲第６項記載の抗菌剤。
（９）孟宗竹の有機溶媒抽出物が、孟宗竹からそのエキ
スを除去した後の孟宗竹の残渣をエーテルにより抽出し
て得られるエーテル抽出物である特許請求の範囲第６項
記載の抗菌剤。
（１０）孟宗竹の粉末のみからなるか、またはこれを含
有することを特徴とする抗菌剤。