JPS63287296A - 車載用スピ−カ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は車載用スピーカ装置の改良に関する（従来の技
術） 従来、車載用スピーカ装置としてはスピーカユニットを
車両ドアの室内側に装着すると共に、該ユニットの背部
を防水スピーカカバーで被覆したものが提案されており
、その−例として実開昭５６−１５８３４５号公報記載
の技術を挙げることが出来る。又、車両ドアにスピーカ
ユニットを装着するに際し斯るスピーカカバー乃至はス
ピーカボックス等を設けることな（ドアの内部空間全体
をスピーカボックスの代用としたスピーカ装置も従来よ
り知られている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら斯る従来装置にあってはスピーカニニット
の背後空間がスピーカカバー乃至ドアパネル等の国体で
密閉されているため、スピーカユニットが作動すると其
の背面側の圧力を受けて該国体が振動し振動音を生じて
音響効果を阻害すると共に場合によっては該振動音が再
生音に重畳されて更に音響効果を低下させると云う不都
合があった。これを解消するためには該国体の剛性を高
めれば良いのであるが、その場合は車両重量を増大させ
る点で好ましくないものであった。又、該密閉空間は比
較的狭小であることからバッフル効果が十分でなく低音
部の再生特性の点及び装置耐用性の点でも満足し難いも
のであった。そこで何等かの案内手段をもってスピーカ
ユニットの背面側の圧力をドア外に放出することが期待
されるのであるが、車両ドアの場合ウィンドガラスの昇
降通路及び其の昇降装置からなるドアウィンド装置が其
の内部空間の大部分を占有しているため、該ドアウィン
ド装置と案内手段との抵触が問題となる。

従って、本発明の目的は従来技術の前述した欠点を解消
することにあり、車両重量を増加させることなく国体振
動音を抑止するために車両ドアに装着したスピーカユニ
ットの背面側の圧力をドア外に放出する案内手段を設け
ると共に、該案内手段をドアウィンド装置と共存せしめ
る如く構成した車載用スピーカ装置を提供することにあ
る。

（問題点を解決するための手段及び作用）上記の目的は
本発明に係る、車両ドアの室内側にスピーカユニットを
装着すると共に、該スピーカユニットの背部にドアウィ
ンド装置を回避してドア外部に連通ずる圧力案内路を形
成し、因って該スピーカユニットの作動によって生じる
背面側の圧力をドア外部に放出する如く構成した車載用
スピーカ装置によって達成されるものである。

（実施例） 以下、添付図面に即して本発明に係る車載用スピーカ装
置の実施例を説明する。

第１図は本発明の第１の実施例を示す車両ドアの側面断
面図であり、同図において符号１０は車両ドアを、符号
１２は車室内を、符号１４は車外を示す。又同図上方が
車両天井部方向を、下方が車両床面部方向を示す。而し
て該ドア１０の適宜位置、より具体的には音響効果を考
慮して乗員座席より前方の、即ち車両進行方向から見て
前方側の適宜位置には、スピーカユニット１６がｉｔさ
れる。該スピーカユニット１６は周知の如く、コーン状
の振動板１８及びスピーカフレーム２０並びに磁気回路
部２２より主として構成される。

該スピーカユニット１６の背面側には前記した圧力案内
路たるダクト２６が配置されており、該ダクト２６はイ
ンナパネル３０にネジ３２を介して止着されると共に、
他方該ダクト２６には前述のスピーカユニット１６のス
ピーカフレーム２０がネジ３４を介して止着される。尚
、ネジ３２．３４による止着に際しては其の間にバッキ
ング（図示せず）を介して気密に固定するものとする。

又、該スピーカフレーム２０の自由端側は折曲されてフ
ランジ部２０ａを形成しており、該フランジ部２０ａは
トリムボード３６に穿設された開口部から車室内方向に
突出させられると共に、そこにはトリムボード３６に当
接する位置までスピーカグリル３８が嵌め込まれる構成
となっている。

他方、ドア１０内においてインナパネル３０とアウタパ
ネル４０との間にはウィンドガラスで例示されるドアウ
ィンド装置４４が設けられており、第１図の場合そのウ
ィンドガラスが最下位置まで陣下した状態を示している
。従って前記したダクト２６はドアウィンド装置４４と
平行して垂直に下降すると共に、図示のガラス最低位置
より下方の位置において水平に屈曲してドアウィンド装
置４４を回避し、アウタパネル４０に穿設された開口部
４６を介して車外１４と連通ずる如く構成される。尚、
符号５０は車両床部のサイドシル部を、符号５２はドア
閉鎖用のバッキングを示す本発明は以上の如く構成した
ので、スピーカユニット１６が作動して振動板１８によ
って背面側に圧力が生じると、該圧力はダクト２６及び
開口部４６を通って車外１４に放出されるため、インナ
パネル３０、トリムボード３６等のドア構成部分が振動
して振動音、所謂ビビリ音を発生することがないもので
ある。又、ダクト２６を介してスピーカユニット背面部
をドア外部に連通しているので、バッフル効果が著しく
向上して低音域の再生特性及び装置耐用性も向上する。

又、ダクト２６はドアウィンド装置を回避する如く構成
されているので、ウィンドガラスの昇降に同等支障を来
すことがない。

続いて本発明の別の実施例を説明する。尚、以下の説明
においては第１実施例と同一の部材に付いては同一の符
号を用いて其の説明を省略する第２図は本発明の第２実
施例を示す側面断面図である。本実施例の場合アウタパ
ネル４０の開口部は閉塞され、ダクト２６及びインナパ
ネル３０はサイドシル部５０の上方で切り欠かれ、其処
に開口部６０が形成される。従って本実施例の場合圧力
は下部の開口部６０よりドア外部に放出されることにな
る。即ち、ドアのアウタパネルは車の美感上重要な部分
であるので、この部位にダクト開口部を設けることがデ
ザイン上好ましくない場合には斯くの如くドア周辺部の
下面に開口部６０を設けても良いものである。尚、開口
部６０はドアの前部乃至後部に設けても差しつかえない
。

又、残余の構成は第１実施例と同様である。

第３図は本発明の第３の実施例を示しており、本実施例
の場合ダクト２６はドアウィンド装置４４の下部を通っ
て回避した後再び該装置と平行して上昇し、アウタパネ
ル４０に形成された開口部７０に接続される。該開口部
７０の位置にはルーバ７２が設けられており、ダクト内
の圧力は其処に穿設された開口部７２ａを介して車外に
開放される。該ルーバ７２は第７図に示す如く、その外
見が装飾用及び緩衝用のモール状を呈しているので体裁
が良く、この部位にダクト開口部を設けても車の美感を
損なうことがない。尚、残余の構成は前記実施例と同様
である。

第４図は本発明の第４の実施例を示しており、インナパ
ネル３０はサイドシル部上方で切り欠かれると共にダク
ト２６も其の部位で折曲されて其処に開口部８０が形成
され、更にサイドシル部５０にも対応位置に開口部８２
が穿設されたものである。両開口部８０．８２の同周に
はバッキング８４が嵌装され、連通路を気密に保持する
。従って、ダクト２６内の圧力は両開口部８０．８２を
介してサイドシル部５０に放出されることになる。即ち
、圧力は必ずしも車外に放出する必要はなく、乗員の存
在する車室と音響的に隔離されていて充分な容積を有し
且つ圧力によって共振しない程の強度を備えた車体部分
に放出しても良いものである。尚、本実施例の場合サイ
ドシル部５０より車体フロア部乃至はトランクルーム（
共に図示せず）に案内路を形成し、そこに放出しても良
い。又、サイドシル部の開口部８２に防塵ネットを張設
しても良い。本実施例の場合、車外に洩れる音を小さく
することが出来る効果も有する。尚、残余は他の実施例
と異ならない。

第５回は本発明の第５の実施例を示しており、車両上方
から見た平面断面図である。尚、符号９０はドア１０と
ヒンジ９２を介して連結された車体部を示す。本実施例
の場合、ドア１０内においてダクト２６は、ドアウィン
ド装置４４を回避するためにインナパネル３０側からア
ウタパネル４０側に向けて水平に延び、次いでアウタパ
ネル４０に沿って後方（車両進行方向から見て）に延出
して該位置に設けられたルーバ７２に接続され、その開
口部７２ａを介してドア外部と連通ずる。即ち、第６図
に示す如くサイドミラー９４乃至三角窓（図示せず）を
設けた車両の場合、ドア前方のスピーカユニット１６の
上下位置にはドアウィンド装置４４の占有スペースが減
少するので、ダクトがドアの前方位置でドアウィンド装
置を回避することが可能となる。又、ルーバ７２の外観
は第７図に示す如くであるので、車体の美感上も体裁良
いことは前記した通りである。残余の構成は既述の実施
例と異ならない。

第８図は本発明の第６の実施例を示しており、本実施例
の場合ドア１０内においてダクト２６は一旦アウタバネ
ル４０側に向けて延びた後ドアウィンド装置４４に当接
して其れと平行に後方に延び、ドア後部位置でアウタパ
ネル４０側に延びてルーバ７２に接続される。本実施例
の場合、ドア内においてドアウィンド装置が比較的前方
に位置し、第５図に示した如き前方位置での回避或いは
第１図乃至第３図に示した下方位置での回避が困難な場
合に有効となる。

（発明の効果） 本発明に係る車載用スピーカ装置は、車両ドアの室内側
にスピーカユニットを装着すると共に該スピーカユニッ
トの背部にドアウィンド装置を回避してドア外部に連通
ずる圧力案内路を形成し因って該スピーカユニットの作
動によって生じる背面側の圧力をドア外部に放出する如
く構成したので、インナパネル等が振動して振動音を生
じることがなく再生効率が低下することがない利点を有
する。又、パンフル効果が向上するので特に低音域にお
ける再生特性が増進すると共に、装置耐用性も向上する
利点を備える。更に、該圧力案内路はドアウィンド装置
を回避する如く構成されるので、ドアウィンド装置の動
作を妨げることがなく効果的にドア内部の圧力を放出し
て再生効率を向上させることが出来る利点を備える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す車両ドアの側面断面
図、第２図は本発明の第２実施例を示す車両ドアの側面
断面図、第３図は本発明の第３実施例を示す車両ドアの
側面断面図、第４図は本発明の第４実施例を示す車両ド
アの側面断面図、第５図は本発明の第５実施例を示す車
両ドアの平面断面図、第６図は第５図に示した車両ドア
を後方から見た説明斜視図、第７図は第５図に示した車
両ドアを車外から見た説明斜視図及び第８図は本発明の
第６実施例を示す車両ドアの平面断面図である。 １０・・・車両ドア、１２・・・車室内空間、１４・・
・車外、１６・・・スピーカユニット、２６・・・ダク
ト（圧力案内路）、３０・・・インナパネル、３６・・
・トリムボード、４０・・・アウタパネル、４４・・・
ドアウィンド装置、４６．６０，７０．８０．８２・・
・開口部、５０・・・サイドシル部、７２・・・ルーバ
、７２ａ・・・開口部 第２図 第５図 第６図　　　　　　　　第７図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）車両ドアの室内側にスピーカユニットを装着する
   と共に、該スピーカユニットの背部にドアウインド装置
   を回避してドア外部に連通する圧力案内路を形成し、因
   って該スピーカユニットの作動によって生じる背面側の
   圧力をドア外部に放出する如く構成したことを特徴とす
   る車載用スピーカ装置。
2. （２）前記圧力案内路はドアウインド装置の下方を通る
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の車載用ス
   ピーカ装置。
3. （３）前記圧力案内路はドアウインド装置の車両進行方
   向において前方を通ることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の車載用スピーカ装置。
4. （４）前記圧力案内路はドアウインド装置の車両進行方
   向において後方を通ることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の車載用スピーカ装置。
5. （５）前記ドア外部は車外であることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項乃至第４項のいずれかに記載の車載用
   スピーカ装置。