JPS63211999A - 車載用スピ−カ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えば自動車等のドア部分にスピーカを取付け
るようにした車載用スピーカ装置の改良に関するもので
ある。

〔従来の技術〕

従来の車載用スピーカ装置においては、例えばｇＪ３図
に示すように自動車のドア１の内側面にスピーカユニッ
ト２を取付けるようにしたドアマウントタイプが提案さ
れており、又第４図に示すようにドア１内に侵入する雨
水からスピーカユニット２を保護するために、防水カバ
ー３をスピーカユニット２の後面を包囲するよう取付け
るようにしている場合もある。

さらに従来の車載用スピーカ装置として第５図に示すよ
うに車体後部座席４とリアーウィンドウ５との間のリア
パーセルトレイ６にスピーカユニット２を取付け、車体
のトランクルーム７をバックチャンバーとして利用する
ようにしたものも提案されている。

このように従来の車載用スピーカ装置においては、その
スピーカユニットの背面がドア１内、又はトランクルー
ム７により包囲され、或は防水カバー３等により密閉状
態に成されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の車載用スピーカ装置においては、上記したとおリ
スビーカユ二ットの背面がドア内又はトランクルームに
より包囲され、時には防水カバーにより密閉された構造
に成されるため、ドア内装用のドアトリム又はリアパー
セルトレイを構成するパネル部材、或は防水カバー等が
スピーカユニットの背圧を受けて、いわゆるビビリ音を
発生させるという不都合が生じ、これがスピーカ再生音
に重畳されるという好ましくない現象が生ずる。

これを防止するためにはドア内装用のドア）　ＩＪム、
リアパーセルトレイを構成するパネル部材或は防水カバ
ー等をスピーカユニットの背圧により加振されないよう
な硬質の部材で成形すればよいが、一方この様な部材を
用いると車体重量を大にするという不都合が生ずるだけ
でなく、車体の内装部材として硬質の部材を用いること
は好ましいことではない。

また、スピーカの背面部分だけをカバーで密閉したり、
ボックスに納める場合には、一般に乗員や荷物のスペー
スを広くとる必要からドア等の内部に取付けることが行
われているが、ドア等の内部は容積が充分とれないため
にボックス内の圧力が高くなり、コーン紙の動きが制限
されて低域の再生能率が劣るという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は、従来の車載用スピーカ装置における前述した
不都合を除去するために成されたものであり、ドアトリ
ム等のパネル部材がスピーカユニットの背圧を受けるこ
とのない構造にすることで、いわゆるビビリ音が発生す
ることのない車載用スピーカ装置を提供することを目的
とするものである。

〔発明の概要〕

上記した目的を達成するため、本考案においては、スピ
ーカユニットの駆動時における背圧を密閉空間にて閉鎖
することを避けるようにしたものであり、車輌のドア等
の一部に車室内と車室外を連通ずるダクトを設けると共
に、このダクトの車室内側開口部にスピーカユニットを
取付け、該スピーカユニットの駆動によって生ずる背圧
を上記ダクトを通じて車室外に開放するようにした点を
要旨とするものである。

〔発明の実施例〕

以下本発明の第１の実施例を第１図に基づいて説明する
。すなわち、第１図の例はスピーカユニットを自動車の
ドアに取付けた場合を示すものであり、ｌＯはスピーカ
ユニットを示し、このスピーカユニット１０は周知のと
おり、磁気回路１１、スピーカフレーム１２、振動板１
３等より構成している。そしてこのスピーカユニットｌ
Ｏはフレーム１２の外周部分で後述するダクト１４０車
内側開口部にネジ１５によって取付けられている。

上記ダク）１４はドア１６部分で車内と車外を連通ずる
機能を有し、車内側でドア１６のインナーパネル１７に
対しネジ１８によって取付けられ、その他端部側はドア
１６のアウターパネル１９に対しパツキン２０を介し、
必要に応じて接着剤により貼着されている。

上記スピーカフレーム１２の外周フランジ部分２１はド
アトリム２２より車内側に若干突出しており、このフラ
ンジ部分２１にスピーカグリル２３が嵌合されている。

父上記ダクト１６０車外側開ロ部には保護用ルーバ２４
が嵌合されている。

第２図は本発明の第２の実施例を示したものであり、第
１図と同一符号はそれぞれ同一部分を示す。この第２図
の場合はダクト１４が直角に屈曲された構造のものが採
用され、ドア１６の下端部においてスピーカグリル）１
０の後方を車外に開放するよう成されている。この場合
においては、ダクト１４０車外側への開口部には特にル
ーバ２４を取付ける必要はな、い。

上記した第１図および第２図の構成においてスピーカユ
ニット１０に対し電気信号を印加すれば周知のとおりス
ピーカ振動板１３が振動し、車内に対し音響信号を再生
放射し、搭乗者はこれを聴取することができる。

この場合、スピーカユニット１０の後方部はダクト１４
を介して車外に開放されており、このためスピーカユニ
ット１０が駆動されることによって生ずる背圧は全てダ
クト１４を介して車外に開放されることになる。従って
ドア１６を構成するインナーパネル１７或はドアトリム
２２等はスピーカユニット１０の駆動によって生ずる背
圧を受けることがなくなり、従来のもののようにスピー
カの背圧を受けて内装部材が振動し、いわゆるビビリ音
が発生するという不都合が防止できる。

なお、前記した実施例にあっては、スピーカよりの背圧
を車室外に放音するようにしたものについて説明したが
、この放音はエンジンルームやトランクルーム等のボッ
クスとしての容量が大きく車室内と遮断されている所で
あれば良いことは勿論のことである。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によると、スピーカの駆動による背
圧を受けて内装部材が振動し、ビビリ音が発生するとい
う不都合を防止できるだけでなく、背圧を車外に開放し
た場合は、現状の例えば乗用車は遮音特性が相当良好に
保たれるためスピーカの背圧が車内に戻るという現象も
防止でき、しかもスピーカは無限大のバッフルに取付け
られた場合と同様の作用を有するため低音域の再生特性
も良好にし得るという実用的効果も得られる。

なお以上の説明はスピーカユニットをドアに取付けた実
施例に基づくものであるが、本考案はドア以外のその他
の部分にスピーカを取付ける場合にも利用でき、上記と
同一の実用的効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示した断面図、第２図
は本発明の第２の実施例を示した断面図、第３図、第４
図、第５図はそれぞれ従来のものの例を示した断面図で
ある。 １０・・・スピーカユニット、１１・・・磁気回路、１
２・・・フレーム、１３・・・振動板、１４・・・ダク
ト、１６・・・ドア、１７・・・インナーパネル、１９
・・・アウターパネル、２０・・・パツキン、２２・・
・ドアトリム、２３・・・スピーカグリル、２４・・・
ルーバ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）車輌のドア等の一部に車室内と車室外を連通する
   ダクトを設けると共に、このダクトの車室内側開口部に
   スピーカユニットを取付け、該スピーカユニットの駆動
   によって生ずる背圧を上記ダクトを通じて車室外に開放
   するようにして成る車載用スピーカ装置。
2. （２）前記車室外が車外であることを特徴とする前記特
   許請求の範囲第１項記載の車載用スピーカ装置。