JPS632849Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は湯沸器の凍結防止装置に関する。

従来この種装置として、例えば第１図に示すよ
うに湯沸用熱交換器ａの流入側の給水路ｂを、こ
れに介入する水ガバナｃの上流側において該熱交
換器ａの流出側の出湯路ｄに接続する循環側路ｅ
を設け、該側路ｅに止水時に開かれる凍結防止弁
ｆを介入させて、該熱交換器ａに凍結防止ヒータ
ｇで加熱された水が該側路ｅを介して循環される
ようにしたものは知られるが、この場合該凍結防
止弁ｆは、専用のダイヤフラムｈに連動させて止
水時の開弁が与えられるようにするを一般とした
もので、装置が複雑且つ高価となるを免れない。

本考案は、かかる不都合を解消した装置を提供
することをその目的とするもので、第２図に示す
ように湯沸用熱交換器１の流入側の給水路２を、
これに介入する水ガバナ３の上流側において該熱
交換器１の流出側の出湯路４に接続する循環側路
５を設け、該側路５に止水時に開かれる凍結防止
弁６を介入させて、該熱交換器１に凍結防止ヒー
タ７で加熱された水が該側路５を介して循環され
るようにしたものにおいて、該水ガバナ３に備え
る水圧応動ダイヤフラム８の止水時の変位により
動作する動作杆９を設け、該凍結防止弁６を該動
作杆９の該動作で開弁されるように該動作杆９に
連結して成る。

水ガバナ３は、水圧応動ダイヤフラム８の前面
に給水圧と、その背面に下流のベンチユリ部１０
からの通水負圧とを作用させて、通水時は該ダイ
ヤフラム８の差圧応動作動によりこれに連結され
るガバナ弁１１を介しての調圧作動と熱交換器１
用のバーナ１２に燃料を供給する燃料弁１３の開
弁作動とが営まれ、止水時は該ダイヤフラム８の
ばね圧による前方への変位で該燃料弁１３の閉弁
作動が営まれるようにしたもので、この点は従来
公知のものと特に異らないが、本考案によれば該
ダイヤフラム８の止水時の変位により動作杆９を
介して凍結防止弁６の開弁が与えられるもので、
これにより凍結防止弁６を開閉するための専用ダ
イヤフラムは不要となる。

これを図示のものにつき更に詳述するに、凍結
防止弁６は、ガバナ弁１１を収容する水ガバナ３
用の第１弁筐１４に弁孔１５を介して連通させて
設けた第２弁筐１６内に該弁孔１５を開閉すべく
収容されるもので、該弁６に連結した動作杆９を
該弁孔１５を介して該第１弁筐１４内に突出さ
せ、止水時のダイヤフラム８の前方への変位によ
れば該ガバナ弁１１を介して該動作杆９がばね９
ａに抗して前方に押動され、該凍結防止弁６に開
弁が与えられるようにした。

次いでその作動を説明するに、止水時に上記の
如く凍結防止弁６が開弁されると、凍結防止６→
水ガバナ３→熱交換器１→出湯路４→循環側路５
→凍結防止弁６の系路での循環回路が形成され、
かくてこの状態で凍結防止ヒータ７に通電すれ
ば、該循環回路内に加熱された水の対流循環を生
じ、凍結が防止される。

尚、上記実施例ではダイヤフラム８の止水時の
変位によりガバナ弁１１を介して動作杆９が動作
されるようにしたが、これをガバナ弁１１を介さ
ずに直接動作させるようにすることも勿論可能で
ある。

又、図示のもので凍結防止ヒータ７は循環側路
５に設けたが、これに限るものではなく循環回路
中の任意の箇所に設けることが出来る。

この様に本考案によるときは、水ガバナ３の水
圧応動ダイヤフラム８を利用して凍結防止弁６の
開弁を与えるもので、凍結防止弁６用の専用ダイ
ヤフラムを設ける従来式のものに比し構造簡単に
して廉価に得られる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の系統線図、第２図は本案装置
の１例の系統線図である。 １……湯沸用熱交換器、２……給水路、３……
水ガバナ、４……出湯路、５……循環側路、６…
…凍結防止弁、７……凍結防止ヒータ、８……水
圧応動ダイヤフラム、９……動作杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 湯沸用熱交換器１の流入側の給水路２を、これ
   に介入する水ガバナ３の上流側において該熱交換
   器１の流出側の出湯路４に接続する循環側路５を
   設け、該側路５に止水時に開かれる凍結防止弁６
   を介入させて、該熱交換器１に凍結防止ヒータ７
   で加熱された水が該側路５を介して循環されるよ
   うにしたものにおいて、該水ガバナ３に備える水
   圧応動ダイヤフラム８の止水時の変位により動作
   する動作杆９を設け、該凍結防止弁６を該動作杆
   ９の該動作で開弁されるよう該動作杆９に連結し
   て成る湯沸器の凍結防止装置。