JPS63281765A - アルミニウム合金鋳物のナトリウム元素添加方法 - Google Patents
アルミニウム合金鋳物のナトリウム元素添加方法Info
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- JPS63281765A JPS63281765A JP11929587A JP11929587A JPS63281765A JP S63281765 A JPS63281765 A JP S63281765A JP 11929587 A JP11929587 A JP 11929587A JP 11929587 A JP11929587 A JP 11929587A JP S63281765 A JPS63281765 A JP S63281765A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、アルミニウム合金鋳物の必要な部位にナト
リウム元素を局部的に添加する方法に関するものである
。
リウム元素を局部的に添加する方法に関するものである
。
従来の技術
M’ −Si系のアルミニウム合金により製品を鋳造す
る場合等には、鋳物肉厚が不均一だと鋳物各部の凝固時
間が異る結果、引は巣や割れ等の鋳造欠陥を生じ易い。
る場合等には、鋳物肉厚が不均一だと鋳物各部の凝固時
間が異る結果、引は巣や割れ等の鋳造欠陥を生じ易い。
そのため、鋳物肉厚ができる限り均一な厚さになるよう
に鋳造製品および鋳型の設計を行ない、鋳造欠陥が発生
し易い部分的な厚肉部を極力無くすようにしている。し
かし、鋳造製品によっては、大きな力を受ける部位のよ
うに、強度上の理由等から他の部位より厚い鋳物肉厚を
必要とする部分があって、肉厚の均一化にも限度がある
。
に鋳造製品および鋳型の設計を行ない、鋳造欠陥が発生
し易い部分的な厚肉部を極力無くすようにしている。し
かし、鋳造製品によっては、大きな力を受ける部位のよ
うに、強度上の理由等から他の部位より厚い鋳物肉厚を
必要とする部分があって、肉厚の均一化にも限度がある
。
そこで、肉厚が不均一な鋳造製品の場合、引は巣や割れ
等の鋳造欠陥の発生を防止する目的で、アルミニウム合
金中にナトリウム元素を添加する方法が従来より行なわ
れている。これは、るつぼ内の@融アルミニウム合金中
に、予めナトリウム元素を20PPM程度添加しておき
、このナトリウム元素を添加した溶融アルミニウム合金
を鋳型に注湯して鋳造するもので、例えば、第4図に示
すように保持用るつぼ1内の溶融アルミニウム合金2の
中に、金属ナトリウムまたはナトリウム添加用フラック
ス3を、ホスホライザ4により浸漬して、溶融アルミニ
ウム合金2と金属ナトリウムまたはナトリウム添加用フ
ラックス3を反応させ、溶融アルミニウム合金2の中に
ナトリウム元素を添加する方法を採っており、この場合
のナトリウム元素の添加は、るつぼ単位で一度に大量の
アルミニウム合金に対して行い、添加された溶融アルミ
ニウム合金を、必要量ずつ汲み出して鋳造を実施してい
る。
等の鋳造欠陥の発生を防止する目的で、アルミニウム合
金中にナトリウム元素を添加する方法が従来より行なわ
れている。これは、るつぼ内の@融アルミニウム合金中
に、予めナトリウム元素を20PPM程度添加しておき
、このナトリウム元素を添加した溶融アルミニウム合金
を鋳型に注湯して鋳造するもので、例えば、第4図に示
すように保持用るつぼ1内の溶融アルミニウム合金2の
中に、金属ナトリウムまたはナトリウム添加用フラック
ス3を、ホスホライザ4により浸漬して、溶融アルミニ
ウム合金2と金属ナトリウムまたはナトリウム添加用フ
ラックス3を反応させ、溶融アルミニウム合金2の中に
ナトリウム元素を添加する方法を採っており、この場合
のナトリウム元素の添加は、るつぼ単位で一度に大量の
アルミニウム合金に対して行い、添加された溶融アルミ
ニウム合金を、必要量ずつ汲み出して鋳造を実施してい
る。
発明が解決しようとする問題点
アルミニウム合金の鋳造製品における引は巣等の鋳造欠
陥を防止するために有効なナトリウム元素の添ha量は
、第5図においてy軸に製品中のナトリウム元素残留量
を、y軸に鋳造欠陥(引は巣)の発生量をそれぞれ取っ
て表わした鋳造欠陥の発生量とナトリウム元素残留量の
関係を示すグラフから解るように、ナトリウム元素の含
有量を20PPM以上に保持する必要があり、ナトリウ
ム元素の含有量が20PP)1未満では、鋳造欠陥を防
止する効果が極端に減少してしまう。
陥を防止するために有効なナトリウム元素の添ha量は
、第5図においてy軸に製品中のナトリウム元素残留量
を、y軸に鋳造欠陥(引は巣)の発生量をそれぞれ取っ
て表わした鋳造欠陥の発生量とナトリウム元素残留量の
関係を示すグラフから解るように、ナトリウム元素の含
有量を20PPM以上に保持する必要があり、ナトリウ
ム元素の含有量が20PP)1未満では、鋳造欠陥を防
止する効果が極端に減少してしまう。
また、るつぼ1内の溶融アルミニウム合金2の中に添加
されたナトリウム元素は、添加直後よりその量が減少し
、第6図においてy軸にナトリウム元素添加後の経過時
間を、y軸に溶融アルミニウム合金中のナトリウム元素
残留間をそれぞれ取って表したナトリウム元素の消耗速
度を示すグラフから解るように、含有量が30PP)i
となるようにナトリウム元素を添加した場合、添加後約
1時間で含有量が20PPM以下に減少して鋳造欠陥の
防止効果が失われてしまう。
されたナトリウム元素は、添加直後よりその量が減少し
、第6図においてy軸にナトリウム元素添加後の経過時
間を、y軸に溶融アルミニウム合金中のナトリウム元素
残留間をそれぞれ取って表したナトリウム元素の消耗速
度を示すグラフから解るように、含有量が30PP)i
となるようにナトリウム元素を添加した場合、添加後約
1時間で含有量が20PPM以下に減少して鋳造欠陥の
防止効果が失われてしまう。
したがって、前記した従来のナトリウム元素の添加方法
の場合には、ナトリウム元素の添加後約1時間以内に鋳
造を行なわなければ、鋳造欠陥の防止を有効に図り得ず
、時間的な制約がある等の問題点があった。また、るつ
ぼ1内の溶融アルミニウム合金2の全体が、ナトリウム
元素を20F’PM以上含有するように均一に添加する
ため、鋳型内に注湯される溶融アルミニウム合金は、ナ
トリウム元素の添加を必要とする鋳造欠陥が発生し易い
部分のほかに、添加を必要としない他の部分にも、ナト
リウム元素を20PPM以上含有する溶融アルミニウム
合金2が供給されることとなって無駄が多いとともに、
その分ナトリウム元素が余分に必要となるという問題点
があった。
の場合には、ナトリウム元素の添加後約1時間以内に鋳
造を行なわなければ、鋳造欠陥の防止を有効に図り得ず
、時間的な制約がある等の問題点があった。また、るつ
ぼ1内の溶融アルミニウム合金2の全体が、ナトリウム
元素を20F’PM以上含有するように均一に添加する
ため、鋳型内に注湯される溶融アルミニウム合金は、ナ
トリウム元素の添加を必要とする鋳造欠陥が発生し易い
部分のほかに、添加を必要としない他の部分にも、ナト
リウム元素を20PPM以上含有する溶融アルミニウム
合金2が供給されることとなって無駄が多いとともに、
その分ナトリウム元素が余分に必要となるという問題点
があった。
また、前記した従来のナトリウム元素の添加方法では、
ナトリウム元素の添加をるつぼ単位で一度に大量のアル
ミニウム合金に対して行い、添加された溶融アルミニウ
ム合金を、必要量ずつ汲み出して使用するため、るつぼ
1内に残った溶融アルミニウム合金2に含有されるナト
リウム元素の量が時間の経過とともに漸次減少すること
となり、必要に応じてナトリウム元素を追加添加して常
時20PPM以上含有した状態を維持するように管理す
る必要があった。
ナトリウム元素の添加をるつぼ単位で一度に大量のアル
ミニウム合金に対して行い、添加された溶融アルミニウ
ム合金を、必要量ずつ汲み出して使用するため、るつぼ
1内に残った溶融アルミニウム合金2に含有されるナト
リウム元素の量が時間の経過とともに漸次減少すること
となり、必要に応じてナトリウム元素を追加添加して常
時20PPM以上含有した状態を維持するように管理す
る必要があった。
ざらに、低圧鋳造機の場合のように、保持用るつぼが密
閉されている場合には、ナトリウム元素を添加するのに
長時間を要するため、適切な添加時期における追加添加
が困難である等の問題点があった。
閉されている場合には、ナトリウム元素を添加するのに
長時間を要するため、適切な添加時期における追加添加
が困難である等の問題点があった。
他方、特開昭61−37359号公報には、アルミニウ
ム合金鋳物の場合に共晶Siの晶出により機械的性質が
低下する欠点を改善する方法として、金属ナトリウムお
よび/またはナトリウム塩を主成分とする混合物を、鋳
型の注湯口に配設して溶融アルミニウム合金を注湯する
ことにより添加するか、または溶融アルミニウム合金が
鋳型ホッパへ投入されてから凝固するまでの間に添加し
て、最終鋳造品における共晶組織の微細化を図るアルミ
ニウム合金鋳造品の製造方法について記載されている。
ム合金鋳物の場合に共晶Siの晶出により機械的性質が
低下する欠点を改善する方法として、金属ナトリウムお
よび/またはナトリウム塩を主成分とする混合物を、鋳
型の注湯口に配設して溶融アルミニウム合金を注湯する
ことにより添加するか、または溶融アルミニウム合金が
鋳型ホッパへ投入されてから凝固するまでの間に添加し
て、最終鋳造品における共晶組織の微細化を図るアルミ
ニウム合金鋳造品の製造方法について記載されている。
このアルミニウム合金鋳造品の製造方法においては、ナ
トリウム元素が添加された直後に、溶融アルミニウム合
金が鋳型内に鋳込まれるため、添加されたナトリウム元
素の時間経過による減少はないが、この方法ではナトリ
ウム元素を湯口から流入する溶融アルミニウム合金全体
にほぼ均一に添加することを目的としているため、引は
巣の発生を防止する場合のように、ナトリウム元素の添
加を必要とする部分に局部的に添加することはできず、
また、添加を必要とする部分に充分な量を添加するため
には多量のナトリウム元素が必要とされるという不都合
があった。
トリウム元素が添加された直後に、溶融アルミニウム合
金が鋳型内に鋳込まれるため、添加されたナトリウム元
素の時間経過による減少はないが、この方法ではナトリ
ウム元素を湯口から流入する溶融アルミニウム合金全体
にほぼ均一に添加することを目的としているため、引は
巣の発生を防止する場合のように、ナトリウム元素の添
加を必要とする部分に局部的に添加することはできず、
また、添加を必要とする部分に充分な量を添加するため
には多量のナトリウム元素が必要とされるという不都合
があった。
この発明は上記問題点に鑑みなされたもので、ナトリウ
ム元素を必要最少限の添加量で、引は巣等の鋳造欠陥の
発生を効果的に防止するとともに、従来の添加方法の場
合のように、るつぼ内のナトリウム元素の濃度管理を必
要としないアルミニウム合金鋳物のナトリウム元素添加
方法め提供を目的としている。
ム元素を必要最少限の添加量で、引は巣等の鋳造欠陥の
発生を効果的に防止するとともに、従来の添加方法の場
合のように、るつぼ内のナトリウム元素の濃度管理を必
要としないアルミニウム合金鋳物のナトリウム元素添加
方法め提供を目的としている。
問題点を解決するための手段
上記問題点を解決するための手段としてこの発明は、ア
ルミニウム合金鋳物を鋳造するにあたり、鋳型のうちキ
ャビティ内へ突出する突出型部の表面にナトリウム元素
供給層を形成しておき、溶融アルミニウム合金を鋳型内
に注湯することによりナトリウム元素を前記ナトリウム
元素供給層から溶融アルミニウム合金中に溶出させるこ
とを特徴としている。
ルミニウム合金鋳物を鋳造するにあたり、鋳型のうちキ
ャビティ内へ突出する突出型部の表面にナトリウム元素
供給層を形成しておき、溶融アルミニウム合金を鋳型内
に注湯することによりナトリウム元素を前記ナトリウム
元素供給層から溶融アルミニウム合金中に溶出させるこ
とを特徴としている。
作 用
上記の方法によれば、鋳型のうちキャビティ内へ突出す
る突出型部により、厚内部分の肉厚を強度不足を生じな
い範囲で薄肉にし、かつ突出型部に形成されたナトリウ
ム元素供給層からナトリウム元素を局部的に添加するこ
とができるので、必要最少限のナトリウム元素の添加量
で鋳造欠陥の発生が効果的に防止される。
る突出型部により、厚内部分の肉厚を強度不足を生じな
い範囲で薄肉にし、かつ突出型部に形成されたナトリウ
ム元素供給層からナトリウム元素を局部的に添加するこ
とができるので、必要最少限のナトリウム元素の添加量
で鋳造欠陥の発生が効果的に防止される。
実施例
以下、この発明の方法の一実施例を第1図ないし第3図
に基き説明する。
に基き説明する。
第1図はアルミニウム合金製のシリンダヘッドを鋳造す
る鋳型のシリンダヘッドボルト用の挿通孔が形成される
側縁部付近を示すもので、鋳型11は、外型12と上側
の砂中子13および下側の砂中子14とによりキャビテ
ィ15が形成されており、このキャビティ15の広く形
成された垂直な空間15a内のほぼ中央には、シリンダ
ヘッドボルト用の挿通孔を形成するとともに、キャビテ
ィ15の空間15a内に突出する突出型部である鋳抜き
型16が、その上部を前記上側の砂中子13に支持させ
て垂直に設けられている。
る鋳型のシリンダヘッドボルト用の挿通孔が形成される
側縁部付近を示すもので、鋳型11は、外型12と上側
の砂中子13および下側の砂中子14とによりキャビテ
ィ15が形成されており、このキャビティ15の広く形
成された垂直な空間15a内のほぼ中央には、シリンダ
ヘッドボルト用の挿通孔を形成するとともに、キャビテ
ィ15の空間15a内に突出する突出型部である鋳抜き
型16が、その上部を前記上側の砂中子13に支持させ
て垂直に設けられている。
また、前記鋳扱き型16は、溶融アルミニウム合金と接
触しても変化しないようにするため、塩化ナトリウム(
Na Ce )等のアルミニウム合金より融点の高い塩
類から成る塩中子で、第2図に示すように、下面外周に
環状の垂直リブ16aを備えた円板状の頭部16bを円
柱状の軸部16Gの上端に有する形状に予め形成したも
のを用いる。
触しても変化しないようにするため、塩化ナトリウム(
Na Ce )等のアルミニウム合金より融点の高い塩
類から成る塩中子で、第2図に示すように、下面外周に
環状の垂直リブ16aを備えた円板状の頭部16bを円
柱状の軸部16Gの上端に有する形状に予め形成したも
のを用いる。
そして、鋳扱き型16の軸部16Cの外周にはナトリウ
ム元素供給層17が形成されている。このナトリウム元
素供給層17はナトリウム添加用のフラックスからなる
もので、フッ化ナトリウム(NaF)、塩化ナトリウム
(Na(Jりおよび塩化カリウム(K Cff1 )の
混合物の層である。またこのフラックスの各成分の混合
比を変えることにより反応添加温度、すなわち混合物が
溶けて溶融アルミニウム合金中にナトリウム元素が添加
される温度を調整することができる。例えば、フッ化ナ
トリウムを122重丸と、塩化ナトリウムを44重量%
と、塩化カリウムを44重Φ%との混合物により前記ナ
トリウム元素供給層17を形成する。
ム元素供給層17が形成されている。このナトリウム元
素供給層17はナトリウム添加用のフラックスからなる
もので、フッ化ナトリウム(NaF)、塩化ナトリウム
(Na(Jりおよび塩化カリウム(K Cff1 )の
混合物の層である。またこのフラックスの各成分の混合
比を変えることにより反応添加温度、すなわち混合物が
溶けて溶融アルミニウム合金中にナトリウム元素が添加
される温度を調整することができる。例えば、フッ化ナ
トリウムを122重丸と、塩化ナトリウムを44重量%
と、塩化カリウムを44重Φ%との混合物により前記ナ
トリウム元素供給層17を形成する。
なお、鋳扱き型16の頭部16bの下面の垂直リブ16
aに囲まれた凹部18は、鋳造時にナトリウム元素添加
用の7ラツクスが反応した際に生じるナトリウム元素以
外のスラグを溜めるスラグ溜めであり、また19は湯道
である。
aに囲まれた凹部18は、鋳造時にナトリウム元素添加
用の7ラツクスが反応した際に生じるナトリウム元素以
外のスラグを溜めるスラグ溜めであり、また19は湯道
である。
次に、この実施例の作用を説明する。
鋳型11のキャビティ15内に溶融アルミニウム合金が
湯道19を介して流入すると、鋳造されるシリンダヘッ
ドS(第3図参照)の厚肉部分となるシリンダヘッドボ
ルトの挿通孔S1の形成位置は、鋳抜き型16により強
度不足とならない範囲で余分な肉を盗んで肉厚の均一化
が図られるとともに、強度付与のためなおも肉厚が厚い
部分については、鋳抜き型16の軸部16cの外周に形
成されたナトリウム元素供給層17が、高温の溶融アル
ミニウム合金と接触して反応し、挿通孔Slが形成され
る位置の周辺の厚肉部分にナトリウム元素が局部的に、
かつ集中的に添り口されることにより鋳造欠陥の発生が
防止される。
湯道19を介して流入すると、鋳造されるシリンダヘッ
ドS(第3図参照)の厚肉部分となるシリンダヘッドボ
ルトの挿通孔S1の形成位置は、鋳抜き型16により強
度不足とならない範囲で余分な肉を盗んで肉厚の均一化
が図られるとともに、強度付与のためなおも肉厚が厚い
部分については、鋳抜き型16の軸部16cの外周に形
成されたナトリウム元素供給層17が、高温の溶融アル
ミニウム合金と接触して反応し、挿通孔Slが形成され
る位置の周辺の厚肉部分にナトリウム元素が局部的に、
かつ集中的に添り口されることにより鋳造欠陥の発生が
防止される。
したがって、鋳造されるシリンダヘッドSは、溶融アル
ミニウム合金が凝固する際に、遅れて凝固するシリンダ
ヘッドボルト用の挿通孔S1が形成されている厚肉部分
にナトリウム元素が20PPH以上の所定の含有濃度に
添加されているため、この厚肉部分に発生し易い引は巣
等の鋳造欠陥の発生が有効に防止される。
ミニウム合金が凝固する際に、遅れて凝固するシリンダ
ヘッドボルト用の挿通孔S1が形成されている厚肉部分
にナトリウム元素が20PPH以上の所定の含有濃度に
添加されているため、この厚肉部分に発生し易い引は巣
等の鋳造欠陥の発生が有効に防止される。
また、ナトリウム元素供給層17に溶融アルミニウム合
金が接触し、ナトリウム元素が反応添加される際に発生
するナトリウム元素以外のスラグは、浮き上がってスラ
グ溜め18に捕獲される。
金が接触し、ナトリウム元素が反応添加される際に発生
するナトリウム元素以外のスラグは、浮き上がってスラ
グ溜め18に捕獲される。
そして、鋳造されたシリンダヘッドSのシリンダヘッド
ボルト用の挿通孔S1に残された鋳扱き型16と、スラ
グ溜め18に捕獲されたスラグとは、最終形状に機械加
工される際に他の加工代と共に削り取られる。
ボルト用の挿通孔S1に残された鋳扱き型16と、スラ
グ溜め18に捕獲されたスラグとは、最終形状に機械加
工される際に他の加工代と共に削り取られる。
なお、本実施例においては鋳型の突出型部である鋳扱き
型16として塩中子を使用しているので、鋳扱き型16
に砂中子を使用した場合に比べて、ナトリウム元素供給
層17を容易に、かつ厚く形成することができる。
型16として塩中子を使用しているので、鋳扱き型16
に砂中子を使用した場合に比べて、ナトリウム元素供給
層17を容易に、かつ厚く形成することができる。
また上記実施例においては、鋳型の突出型部としてシリ
ンダヘッドボルト用の挿通孔を形成する鋳扱き型16の
場合を説明したが、他に詰込み中子や一般の砂中子等の
一部としてキャビティ内へ突出形成された突出型部にナ
トリウム元素供給層を形成することにより、同様に実施
することかできる。またシリンダヘッド以外の必らゆる
鋳造製品におけるの鋳造欠陥の防止に応用することがで
き、特に複雑形状の鋳物部品のように、肉厚の均一化が
困難な製品を鋳造する場合に適用すれば、鋳造欠陥の防
止という面で大きな効果が得られる。
ンダヘッドボルト用の挿通孔を形成する鋳扱き型16の
場合を説明したが、他に詰込み中子や一般の砂中子等の
一部としてキャビティ内へ突出形成された突出型部にナ
トリウム元素供給層を形成することにより、同様に実施
することかできる。またシリンダヘッド以外の必らゆる
鋳造製品におけるの鋳造欠陥の防止に応用することがで
き、特に複雑形状の鋳物部品のように、肉厚の均一化が
困難な製品を鋳造する場合に適用すれば、鋳造欠陥の防
止という面で大きな効果が得られる。
発明の詳細
な説明したように、この発明のアルミニウム合金鋳物の
ナトリウム元素添加方法は、鋳型のうちキャビティ内へ
突出する突出型部の表面にナトリウム元素供給層を形成
しておき、溶融アルミニウム合金を鋳型内に注湯するこ
とによりナトリウム元素を前記ナトリウム元素供給層か
ら溶融アルミニウム合金中に)容量させるので、ナトリ
ウム元素を必要最少限の添加量で、引は巣等の鋳造欠陥
の発生を効果的に防止することができる。
ナトリウム元素添加方法は、鋳型のうちキャビティ内へ
突出する突出型部の表面にナトリウム元素供給層を形成
しておき、溶融アルミニウム合金を鋳型内に注湯するこ
とによりナトリウム元素を前記ナトリウム元素供給層か
ら溶融アルミニウム合金中に)容量させるので、ナトリ
ウム元素を必要最少限の添加量で、引は巣等の鋳造欠陥
の発生を効果的に防止することができる。
また、るつぼ内でナトリウム元素を添加する従来の添加
方法の場合のように、るつぼ内のナトリウム元素の含有
濃度の管理を必要としないので、鋳造作業が容易となる
とともに、保持用やつぼが密閉されているため、従来に
おいてはナトリウム元素を添加する方法以外の鋳造欠陥
対策が採られていた低圧鋳造機による鋳造の場合にも適
用することができる等の効果を有する。
方法の場合のように、るつぼ内のナトリウム元素の含有
濃度の管理を必要としないので、鋳造作業が容易となる
とともに、保持用やつぼが密閉されているため、従来に
おいてはナトリウム元素を添加する方法以外の鋳造欠陥
対策が採られていた低圧鋳造機による鋳造の場合にも適
用することができる等の効果を有する。
第1図ないし第3図はこの発明の方法の一実施例を示す
もので、第1図はシリンダヘッド鋳造用の鋳型の要部を
示す縦断面図、第2図は突出型部としての鋳抜き型を示
す縦断面図、第3図はキャビティ内でナトリウム元素が
反応添加された状態を示す説明図、第4図は従来のナト
リウム元素添加方法を示″¥説明図、第5図は鋳物中の
ナトリウム元素残留量と鋳造欠陥の発生量との関係を示
すグラフ、第6図はナトリウム元素添加後のナトリウム
元素残留Φの経時変化を示すグラフである。 11・・・鋳型、 13.14・・・砂中子、 15・
・・キャビティ、 15a・・・広く形成された垂直な
空間、 16・・・突出型部としての鋳扱き型、 16
b・・・頭部、 16G・・・軸部、 17・・・ナト
リウム元素供給層、 18・・・スラグ溜め、 19・
・・湯道、S・・・シリンダヘッド、 Sl・・・シリ
ンダへラドホルト用の挿通孔。 出願人 トヨタ自動車株式会社 代理人 弁理士 豊 1)武 久 (ほか1名)
もので、第1図はシリンダヘッド鋳造用の鋳型の要部を
示す縦断面図、第2図は突出型部としての鋳抜き型を示
す縦断面図、第3図はキャビティ内でナトリウム元素が
反応添加された状態を示す説明図、第4図は従来のナト
リウム元素添加方法を示″¥説明図、第5図は鋳物中の
ナトリウム元素残留量と鋳造欠陥の発生量との関係を示
すグラフ、第6図はナトリウム元素添加後のナトリウム
元素残留Φの経時変化を示すグラフである。 11・・・鋳型、 13.14・・・砂中子、 15・
・・キャビティ、 15a・・・広く形成された垂直な
空間、 16・・・突出型部としての鋳扱き型、 16
b・・・頭部、 16G・・・軸部、 17・・・ナト
リウム元素供給層、 18・・・スラグ溜め、 19・
・・湯道、S・・・シリンダヘッド、 Sl・・・シリ
ンダへラドホルト用の挿通孔。 出願人 トヨタ自動車株式会社 代理人 弁理士 豊 1)武 久 (ほか1名)
Claims (2)
- (1)アルミニウム合金鋳物を鋳造するにあたり、鋳型
のうちキャビティ内へ突出する突出型部の表面にナトリ
ウム元素供給層を形成しておき、溶融アルミニウム合金
を鋳型内に注湯することによりナトリウム元素を前記ナ
トリウム元素供給層から溶融アルミニウム合金中に溶出
させることを特徴とするアルミニウム合金鋳物のナトリ
ウム元素添加方法。 - (2)前記突出型部が、所定の面にナトリウム元素供給
層を形成した中子であることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載のアルミニウム合金鋳物のナトリウム元素
添加方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62119295A JPH0673740B2 (ja) | 1987-05-15 | 1987-05-15 | アルミニウム合金鋳物のナトリウム元素添加方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62119295A JPH0673740B2 (ja) | 1987-05-15 | 1987-05-15 | アルミニウム合金鋳物のナトリウム元素添加方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63281765A true JPS63281765A (ja) | 1988-11-18 |
JPH0673740B2 JPH0673740B2 (ja) | 1994-09-21 |
Family
ID=14757875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62119295A Expired - Fee Related JPH0673740B2 (ja) | 1987-05-15 | 1987-05-15 | アルミニウム合金鋳物のナトリウム元素添加方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0673740B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0476348A2 (de) * | 1990-09-12 | 1992-03-25 | W.& W. SCHENK GmbH & Co.KG LEICHTGUSSWERKE MAULBRONN | Sandgussform zur Herstellung von Zylinderköpfen aus Aluminium |
US5584334A (en) * | 1994-12-06 | 1996-12-17 | Ford Motor Company | Method of increasing strength of cast aluminum components |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5219530A (en) * | 1975-08-06 | 1977-02-14 | Toshiba Corp | Device for locating a frame of micro-film |
JPS6137359A (ja) * | 1984-07-28 | 1986-02-22 | Kobe Steel Ltd | A1合金鋳造品の製造方法 |
-
1987
- 1987-05-15 JP JP62119295A patent/JPH0673740B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5219530A (en) * | 1975-08-06 | 1977-02-14 | Toshiba Corp | Device for locating a frame of micro-film |
JPS6137359A (ja) * | 1984-07-28 | 1986-02-22 | Kobe Steel Ltd | A1合金鋳造品の製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0476348A2 (de) * | 1990-09-12 | 1992-03-25 | W.& W. SCHENK GmbH & Co.KG LEICHTGUSSWERKE MAULBRONN | Sandgussform zur Herstellung von Zylinderköpfen aus Aluminium |
EP0476348A3 (en) * | 1990-09-12 | 1992-10-21 | W.& W. Schenk Gmbh & Co.Kg Leichtgusswerke Maulbronn | Sand mold for fabricatung aluminium cylinder leads |
US5584334A (en) * | 1994-12-06 | 1996-12-17 | Ford Motor Company | Method of increasing strength of cast aluminum components |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0673740B2 (ja) | 1994-09-21 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |