JPS63281695A - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、水受槽内に設ける洗濯・脱水兼用の内槽と脱
水軸との連結構造を改良した脱水兼用洗濯機に関する。

（従来の技術） 従来、脱水兼用洗濯機における内槽と脱水軸との連結構
造は、プラスチック製の内槽の底面を円形状に開口して
ここに補強板（底板）をねじ止めにより取付けると共に
、この底板の中心に脱水軸を連結する構成であった。

ところが、この構成では、内槽の底面に補強板をねじ止
めするのに手間がかかって、組立能率が悪くなる欠点が
あった。

そこで、ねじ止めの手間を省くため、一部の二槽式洗濯
機の脱水機において実施されているように、補強板を内
槽の底部にインサート成形により埋設する構成が考えら
れている。この場合、従来の脱水機のように、補強板を
インサート成形する前に、補強板に脱水軸を溶接や圧入
等により取付けておき、その後、補強板全体を内槽の底
部にインサート成形により埋設する構成が考えられる。

しかしながら、このように、補強板全体を埋設する構成
とした場合、インサート成形時に補強板全体を成形型の
内面から浮かせた状態で位置決めしなければならないた
め、位置決め機構が複雑化するばかりか、補強板に固着
された脱水軸を成形型内に挿入して保持する機構が必要
となり、また、その挿入が不完全であると成形型を破損
する虞れがあるなど総じて成形型の構成が複雑化して成
形コストが高くなってしまう。しかも、補強板と脱水軸
とが固着されているため、保守・点検時に内槽を取外そ
うとしても、それが困難であり、保守・点検がし難くな
ってしまう。

（発明が解決しようとする問題点） 上述したように、脱水軸が溶接された補始板の全体を内
槽の底部にインサート成形により埋設する構成とすると
、成形型の構成が複雑化して成形コストが高くつくばか
りか、保守・点検時に内槽の取外しが困難となって、保
守・点検がし難くなってしまう不具合が生ずる。

本発明はこのような問題点を解決しようとするもので、
従ってその目的は、補強板を内槽の底部にインサート成
形するものにあって、成形型の構成を簡単化できて成形
コストを低減できると共に、内槽を脱水軸から簡単に着
脱できて、保守・点検を容易に行い得る脱水兼用洗濯機
を提供するにある。

［発明の構成〕 （問題点を解決するための手段） 本発明の脱水兼用洗濯機は、内槽の底部に金属製の補強
板をその中心部の上下両面が露出されるようにインサー
ト成形により埋設すると共に、この補強板の中心露出部
分に脱水軸をねじ止めにより連結したことを特徴とする
ものである。

（作用） 補強板の中心部を露出させるようにインサート成形する
ものであるから、そのインサート成形時には補強板の中
心露出部分を上下両側から成形型の一部で挾み付けて位
置決めするといったことができ、インサート成形時の補
強板の位置決め機構を簡単化できる。しかも、補強板の
中心露出部分に脱水軸をねじ止めする構成であるから、
補強板に脱水軸を取付けた状態でインサート成形する必
要がなくなり、成形型に脱水軸の挿入保持機構を設ける
必要がない。更に、保守・点検時において、内槽を脱水
軸から着脱する場合には、両者を止めるねじを着脱すれ
ば良く、内槽の着脱が容易である。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明する。１は
脱水兼用洗濯機の外箱で、その内部に弾性吊持機構２を
介して水受槽３を配設すると共に、この水受槽３内には
、後述する如く脱水軸４を介してプラスチック製の内槽
５を回転可能に配設している。そして、内槽５の内底部
には洗い軸６を介して容器状の撹拌体７を配設する一方
、水受槽３の外底部にはモータ８及び回転伝達機構９を
配設し、そのモータ８の回転力を回転伝達機構９を介し
て内槽５（脱水軸４）と撹拌体７（洗い軸６）とに選択
的に伝達する構成となっている。

更に、撹拌体７の下面側にはポンプ室１ｏを形成すべく
、内槽５の底部には円形凹部１０ａを形成し、前記撹拌
体７の下面に突設したポンプ羽根１１をポンプ室１０内
に納めている。一方、１２は水受槽３底部の排水口１３
を開閉する排水弁、１４は内槽５の側壁上部に溶着によ
り取着したプラスチック製のバランスリングで、その内
部に例えば水１５を封入している。１６は内槽５の内側
壁に上下に延びるように設けた水路で、具体的には、内
槽５の内側壁に、ポンプ室１ｏの送水口１７（第２図及
び第３図参照）から内槽５の上端にまで延びる縦溝部１
８を形成すると共に、その縦溝部１８の側面開口をカバ
ー１９によって閉鎖し、且つ縦溝部１８の上部を、バラ
ンスリング１４の底部に凹状に形成された吐出口２０に
連続させた構成である。そして、吐出口２０には、リン
トフィルタ２１の支持枠２２を着脱可能に装着している
。尚、内槽５の周側壁には第２図に示すように多数の脱
水孔５ａを形成している。

さて、内槽５と脱水軸４との連結構造を以下に詳述する
。２３は内槽５の底部にインサート成形により埋設した
金属製の補強板で、この補強板２３の中心部の上下両面
を露出させている。そして、補強板２３の中心露出部分
の下面に、脱水軸４の上端フランジ部４ａを宛かった状
態で、ねじ２４を上方から補強板２３のねじ挿通孔（図
示せず）に挿通して上端フランジ部４ａに締付けること
によって、補強板２３と脱水軸４とを連結している。

また、補強板２３には、第３図に示すように多数の小孔
２５を形成して、インサート成形時に各小孔２５内にも
プラスチックを流し込むことによって、補強板２３と内
槽５との接合強度を高めている。更に、補強板２３の外
形を正多角形状に形成する一方、前記ポンプ室１０の底
部（円形四部１０ａ）には、補強板２３の各辺部の外側
に沿って吸込口２６を形成すると共に、水抜き孔２７を
補強板２７及びプラスチック層を貫通するように形成し
ている。

また、本実施例では、内槽５の下部（撹拌体７に対応す
る部分）の外径を、上部より小さく設定し、Ｒつ内槽５
の底部下面のうち補強板２３の外側に対応する部分には
、第２図及び第３図に示すように放射状リブ２８と円周
リブ２９とを一体成形して、これら両リブ２８．２９を
互いに交差させている。

上記構成によれば、内槽５の底部に補強板２３をその中
心部が露出するようにインサート成形するものであるか
ら、インサート成形時には補強板２３の中心露出部分を
上下両側から成形型の一部で挾み付けて位置決めすると
いったことかでき、インサート成形時の補強板２３の位
置決め機構を簡単化できる。しかも、補強板２３の中心
露出部分に脱水軸２４をねじ止めする構成であるから、
補強板２３に脱水軸４を取付けた状態でインサート成形
する必要が全くなくなって、成形型に脱水軸４の挿入保
持機構を設ける必要がなくなり、」二連した位置決め機
構の簡単化と相俟って成形型の構成を簡Ｉｌｌ化でき、
以って成形コストを低減できる。更に、保守・点検時に
おいて、内槽５を脱水軸４から着脱する場合には、両者
を止めるねじ２４を着脱すれば良く、内槽５の着脱が容
易で保守・点検を容易に行い得る。

尚、本実施例では、内ｈ！ｉ５の下部の外径を上部の外
径よりも小さくして、内槽５の周側壁に段部を設けてい
るので、内槽５の洗濯容量をあまり低下させずに内槽５
の周側壁の強度を高めることができる。しかも、内槽５
の底部下面のうち補強板２３の外側に対応する部分に、
放射状リブ２８と円周リブ２９とを一体成形するように
したので、これら両リブ２８．２９によって内槽５の底
部を補強でき、上述した事情と相俟って内槽５全体とし
ての強度を高めることができる。このため、内槽５の補
強部材としての補強板２３を小形化しても、内槽５全体
としての強度を、実用」二十分に耐え得るものとするこ
とができる。そして、補強板２３の小形化により、補強
板２３を成形型にセットする作業が容易になり、成形作
業性を向上できる。

また、洗濯運転中は、撹拌体７のポンプ羽根１１のポン
プ作用によって水受槽３内の洗濯水が吸込口２６からポ
ンプ室１０内に吸込まれた後、送水口１７から水路１６
内を上方に送られ、リントフィルタ２７を通してリント
を捕獲しっつ内槽５内に戻される。この場合、吸込口２
６は、補強板２３の強度低下を避ける観点から、補強板
２３の外側に形成しなければならないが、吸込口２６が
ポンプ室１０の外周寄りに位置すると、吸込口２６に吐
出圧が影響してポンプ能力が低下し、リントの捕獲性能
が低下する。しかしながら、本実施例では、上述したよ
うに補強板２３を小形化することができるから、吸込口
２６をポンプ室１０の中心寄りに配置することができて
、ポンプ能力（リント捕獲能力）を向上できる。

また、本実施例では、補強板２３を正多角形状に形成し
ているため、無駄の少ない材料取りが可能になり、補強
板２３の材料コストを低減できる。

但し、補強板２３の形状は、円形等、他の形状としても
、本発明の所期の目的は十分に達成できる。

その他、本発明は、撹拌体７を容器状のものからパルセ
ータ状のものに変更しても良い等、要旨を逸脱しない範
囲内で種々の変形が可能である。

［発明の効果］ 本発明は以上の説明から明らかなように、補強板の中心
部を露出させるようにインサート成形するものであるか
ら、そのインサート成形時には補強板の中心露出部分を
上下両側から成形型の一部で挾み付けて位置決めすると
いったことがでさ、インサート成形時の補強板の位置決
め機構を簡Ｉｌｌ化できる。しかも、補強板の中心露出
部分に脱水軸をねじ止めする構成であるから、補強板に
脱水軸を取付けた状態でインサート成形する必要がなく
なって、成形型に脱水軸の挿入保持機構を設ける必要が
なくなり、上述した位置決め機構の簡単化と相俟って成
形型の構成を簡単化でき、以って成形コストを低減でき
る。更に、保守・点検時において、内槽を脱水軸から着
脱する場合には、両者を止めるねじを着脱すれば良く、
内槽の着脱が容易で保守・点検を容易に行い得るという
優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示したもので、第１図は全体
の縦断側面図、第２図は水路に沿って破断して示す内槽
の縦断面図、第３図は内槽底部の横断面図である。 図面中、３は水受槽、４は脱水軸、５は内槽、７は撹拌
体、１０はポンプ室、１６は水路、２１はリントフィル
タ、２３は補強板、２４はねじ、２６は吸込口、２８は
放射状リブ、２９は円周リブである。 第　１　閃 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、水受槽内に回転可能に配設された洗濯・脱水兼用の
   プラスチック製の内槽と、この内槽の底部にインサート
   成形により埋設され中心部の上下両面が露出された金属
   製の補強板と、この補強板の中心露出部分にねじ止めに
   より連結された脱水軸とを具備して成る脱水兼用洗濯機
   。