JPS63280840A - 車両用エアコン制御システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は車両用エアコン制御システム、特に自動変速
機（Ａ／Ｔ）を備えた車両のエアコン制御において、エ
ンジンへのエアコン負荷を一時的に軽減する制御システ
ムに関する。

［従来の技術］ エンジンアイドリング時の目標回転数を電、子制御装置
（ＥＣＵ）に記憶しておき、センサからの検出信号から
エンジン状態を検出し目標回転数となるようにコントロ
ールするアイドル回転数１７制御（ＩＳＯ）が一般的に
行われており、これによって燃費向上とメンテナンスフ
リー等の効果が得られる。

しかし、従来、ニアコンディショナー（以下「エアコン
」という）を装着したＡ／Ｔ車において、エアコン作動
中に例えばニュートラルレンジ（Ｎ）からドライブレン
ジ（Ｄ）等へのエンジン高負荷にシフトしたときにエア
コンの負荷率を減少させてエンジンストール（以下「エ
ンスト」という）を防止する技術は提案されていなかっ
た。

一方、エアコン不使用時のエアコン装置の保護や適正制
御に関する従来技術として、実開昭５１−９９３４９号
や実開昭５６−１１２３１４号公報記載の技術が提案さ
れている。

これらの従来技術のうち、前者はカークーラのコンプレ
ッサ保護装置に関し、カークーラのコンプレッサにエン
ジン出力を伝達する電磁クラッチを備えていて、バック
ギアの投入回数によって電磁クラッチを断接制御するよ
うにしたものである。

そして、この場合、規定回数バックギアが投入されると
、その期間中のみコンプレッサが駆動されて、カークー
ラの長期間不使用時におけるコンプレッサの消耗破損を
防止することができる。

また、後者は、車両用エアコンの回転数制御方法に関し
、車両の加速状態をエンジンの負圧により検出して加速
検出時にはコンプレッサの駆動を停止させ、それ以外の
時にはエンジン回転数によりコンプレッサを複数段に切
り替えることにより、コンプレッサの制御を適正に行う
ようにしたものである。

［考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、前述のように、エアコンを装着したＡ／
Ｔ車において、エアコン運転中にニュートラルレンジ（
以下ｒＮＪレンジという）からドライブレンジ（以下ｒ
ＤＪレンジという）あるいｌｅｔ　＋Ｊバースレンジ（
以下ｒＲＪレンジという）へのシフト時、又はパーキン
グレンジ（以下ｒＰＪレンジという）からリバースレン
ジ（Ｒ）或いはドライブレンジ（Ｄ）へのシフト時には
、エアコンの制御は一切行われていなかった。このため
、シフト撮作時には急激な負荷変化がエンジンに加わる
ことがあり、一時的なエンジン回転数低下やエンストを
招くという不具合を発生する可能性があった。

発明の目的 この発明は係る問題点を解決するためになされたもので
、エアコン作動中においてエンジン高負荷にシフト操作
されたときにエアコンの負荷率を減少させるとともに、
アイドルアップ回転数を最大にしてアイドル回転数の急
激な低下やエンストを防止するようにした車両用エアコ
ン制御システムの提供を目的とする。

［問題点を解決するための手段及び作用］前記目的を達
成するために、本発明は、自動変速機を備えた車両のエ
アコン制御システムにおいて、ニュートラルスタートス
イッチのオンオフ信号を取込み該スイッチの切替え状態
を検出するとともに、エアコン作動時にエンジンに高負
荷が加わる態様にシフト操作されたことを検出する検出
回路と、該検出回路の検出時に一時的にエアコン用コン
プレッサの出力を停止又は減少させる信号を送出すると
ともにエンジンアイドルアップ回転数を最大とする出力
制御回路と、を含むエンジン制御用コンピュータを備え
ていることを特徴とする。

本発明はこのような構成としたことにより、高ｌａ再始
動後やエンジン低速回転時のエアコン作動中に、シフト
レンジが例えばＮレンジやＰレンジからＤレンジあるい
はＲレンジへのシフトＩ：ψ作が行われると、エンジン
には急激に高負荷が加えられるが、この状態をニュート
ラルスタートスイッチ信号の反転により検出し、エアコ
ンを一時的に停止させるか又はエアコンの負荷率を減少
させ、更にこのときエンジンアイドルアップ回転数を最
大として、エンジン回転数の低下やエンストを防止する
ものである。

［実施例］ 以下、図面に基づき本発明の好適な実施例を説明する。

第１図には本発明に係る車両用エアコン制御システムの
構成ブロックが示されている。

同図において、本発明が適用される車両にはエアコン１
２と自動変速機１０が備えられており、前記エアコン１
２は通常フロア吹出口温度、エンジン回転数等の信号２
４に基づきコンプレッサ出力が制御され、車室内温度等
が最適状態に維持される。また、前記自動変速機１０は
、例えばニュートラル（Ｎ）、パーキング（Ｐ）、ドラ
イブ（Ｄ）、リバース（Ｒ）等の各種レンジに切替操作
が行われる。

本発明の特徴的なことは、ニュートラルスタートスイッ
チのオンオフ信号を取り込み該スイッチの切替状態を検
出するとともに、エアコン作動時にエンジンに高負荷が
加わる態様にシフト操作されたことを検出する検出回路
と、該検出回路の検出時に一時的にエアコン用コンプレ
ッサの出力を停止または減少させる信号を送出するとと
もに、この時のエンジンアイドルアップ回転数を最大と
する出力制御回路と、を含むエンジン制御用コンピュー
タを備えていることである。

すなわち、本実施例において、前記エンジン制御用コン
ピュータ１４は検出回路１８と出力制御回路２２を含み
、検出回路１８は自動変速機１０の切替時に発せられる
ニュートラルスタートスイッチ（ＮＳＷ）のオンオフ信
号１６、例えばＮレンジやＰレンジにある時に出力され
るオン信号や、前記レンジ以外の時に出力されるオフ信
号を取り込んでシフトレンジの切替状態を検出するとと
もに、エアコン１２の作動中においてエンジンに高負荷
が加わるようにシフト操作されたこと、例えばＮレンジ
からＤレンジあるいはＲレンジへのシフト操作がなされ
た否かを検出する。

また、前記出力制御回路２２は、前記検出回路１８にて
エンジンに高負荷が加わる態様でのシフト操作が行われ
たと判断されると、一時的にエアコン用コンプレッサの
出力を停止または減少させる信号をエアコン１２に送出
する。これと同時に、エンジンアイドルアップバルブ２
６を介してシリンダに空気を供給する信号を送出し、ア
イドルアップ回転数を最大とする制御を行う。

本実施例においては、エアコン用コンプレッサの負荷が
変化したとしてもエンジンのアイドルアップ回転数を確
保するために、２つのアイドルアップバルブ２６−１．
２６−２か用いられており、このアイドルアップバルブ
２６はエンジン本体のサージタンク２８に空気を供給す
ることでアイドルアップが図られる。

第２図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）には、エアコンの負荷状
態に対するエンジンのアイドルアップ回転数の調整状態
が示されており、図において■はエアコンＯＦＦ状態、
■はエアコン負荷が例えば３０％状態にある時であり、
この場合は一方のアイドルアップバルブ２６−１を作動
させてアイドルアップが行われる。■はエアコン負荷が
１００％の状態にある時であり、この場合は双方のアイ
ドルアップバルブ２６−１．２６−２を作動させて、前
記■と同程度のエンジン回転数を得るためのアイドルア
ップが行われる。

以上において、エアコンの負荷が１００９６状態にある
時に、第３図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）に示され
るようにＮレンジ（■）からＤレンジ（■）へのシフト
操作が行われると、エンジンに急激な高負荷が加わるた
めエンジン回転数のアンダーシュートが生じ易くなる。

このため、このままではアイドル不安定となり最悪の場
合エンストを招く恐れがあるので、エアコン負荷を一時
的に軽減させる制御が必要となる。

以下、第４図に基づき本実施例による制御フローチャー
トを説明する。

ステップ１００において、シフトレンジがＮレンジから
ＤレンジまたはＲレンジへのシフト操作が行われたか否
かがチェックされる。このような態様でのシフト操作が
あればステップ１０１でエアコン負荷が判定され、この
時のエアコン負荷が１００％であればステップ１０２へ
進み、ここでエアコン負荷を３０％に低下させた後、ス
テップ１０３においてエンジンのアイドルアップ回転数
を　１００％時の状態とする。つづいて、ステップ１０
４ではタイマーがセットされ、ステップ１０５乃至１０
６にて所定時間経過後にエアコン負荷を　１００％に復
帰させるための制御が行われる。すなわち、ステップ１
０５ではタイマがセットされてからＡ秒経過したか否か
が判定され、Ａ秒経過していればステップ１０６におい
てエアコン負荷を１００％にする制御が行われる。

次に、ステップ１００において、ＮレンジからＤ又はＲ
レンジへのシフト操作が行われないか、又は一旦Ｎレン
ジからＤまたはＲレンジへのシフト操作をした後は、ス
テップ１０７に進み、ここでタイマーがカウント中か否
かが判断されカウント中であればステップ１０５へ進み
、所定時間（Ａ秒）経過すればステップ１０６にてエア
コン負６：ｆを　１００％とする復帰制御が行われる。

なお、ステップ１０７においてＮレンジが継続している
か、またはり、ＲレンジにてＡ秒以上経過した後は、ス
テップ１０７からステップ１０８（ＥＮＤ）へ進み本ロ
ジックはパスすることになる。さらに、ステップ１００
においてＮレンジからＤレンジまたはＲレンジへのシフ
トが行われても、ステップ１０１においてエアコンの負
荷が３０％程度のように低い場合は不具合がないため本
ロジックをパスする。

第５図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）には本発明の実
施例によるエンジン回転数の制御状態が示されている。

すなわち、エアコン　１００％の状態においてＮレンジ
（■−）からＤレンジ（■゛）にシフト操作されると、
その直後にエアコン負荷が３０％に軽減され、これによ
ってアイドル回転数の急灘な低下が抑制される。そして
所定時間経過後は再びエアコン負荷が１００％に復帰さ
れる。

なお、本実施例においてはエアコン負荷を２段制御する
場合について説明したが、これに限るものではなく、ま
たアイドルアップバルブもエンジン回転数制御に用いら
れるバルブであっても良い。

［発明の効果コ この発明は以上説明したとおり、エアコン作動時に所定
のシフト操作を検出する検出回路と、検出回路の検出時
に一時的にエアコン出力を軽減してアイドルアップ回転
数を最大とする出力制御回路とを含むことにより、アイ
ドル回転数の急激な低下やエンストを有効に防止するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る車両用エアコン制御システムの構
成ブロック図、 第２図はエアコンによる負荷状態に対するアイドルアッ
プの調整状態を示す図、 第３図はエアコン作動時にＮレンジからＤレンジへのシ
フト操作を行った時のエンジン回転数の状態を示す図、 第４図は本実施例による制御フローチャートを示す図、 第５図は本実施例に基づく制御によるエンジン回転数の
状態を示す図である。 １０　・・・　自動変速機 １２　・・・　エアコン １４　・・・　エンジン制御用コンピュータ１６　・・
・　ニュートラルスタートスイッチの０Ｎ−ＯＦＦ信号 １８　・・・　検出回路 ２２　・・・　出力制御回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　自動変速機を備えた車両のエアコン制御システムにお
   いて、ニュートラルスタートスイッチのオンオフ信号を
   取り込み該スイッチの切替状態を検出するとともに、エ
   アコン作動時にエンジンに高負荷が加わる態様にシフト
   操作されたことを検出する検出回路と、該検出回路の検
   出時に一時的にエアコン用コンプレッサの出力を停止又
   は減少させる信号を送出するとともにエンジンアイドル
   アップ回転数を最大とする出力制御回路と、を含むエン
   ジン制御用コンピュータを備えていることを特徴とする
   車両用エアコン制御システム。