JPS6327854B2 - - Google Patents

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JPS6327854B2
JPS6327854B2 JP57185537A JP18553782A JPS6327854B2 JP S6327854 B2 JPS6327854 B2 JP S6327854B2 JP 57185537 A JP57185537 A JP 57185537A JP 18553782 A JP18553782 A JP 18553782A JP S6327854 B2 JPS6327854 B2 JP S6327854B2
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JP
Japan
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voltage
electron beam
semiconductor device
control device
semiconductor devices
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Yoshiaki Goto
Akio Ito
Yasuo Furukawa
Jushi Inagaki
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication of JPS6327854B2 publication Critical patent/JPS6327854B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L22/00Testing or measuring during manufacture or treatment; Reliability measurements, i.e. testing of parts without further processing to modify the parts as such; Structural arrangements therefor

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の技術分野 本発明は半導体装置の診断方法に関するもので
あり、特に、電子ビームを使用した不良解析に関
するものである。
(2) 技術の背景 近年、半導体装置における集積回路の集積度は
飛躍的に高まりそのパターンも非常に微細になつ
ている。この結果、集積回路の診断(集積回路の
動作が正常かどうかを試験し、不良である場合に
はその原因が集積回路内部のどこにあるかを明ら
かにすること)は製品開発の上で極めて重要であ
るが、非常に困難になつている。
(3) 従来技術と問題点 上記診断を行う従来周知の集積回路試験装置で
は集積回路に種々の入力信号を与えその結果表わ
れる出力信号が正常かどうかによつて集積回路の
良・不良を試験している。不良の場合には、さら
に異常な出力信号の内容を分析し集積回路内部の
どこが不良の原因であるかを推定している。この
推定で不十分な場合には集積回路のパツケージの
上板を除去し集積回路のチツプを露出して微小先
端の金属針をチツプの所要点に接触させてその電
圧を測定することにより不良原因の特定を行つて
いる。しかしこの機械的な触針には集積回路を破
壊する恐れがあり、又、空間的な分解も不十分で
煩瑣で時間がかかるといつた問題があり、大規模
な集積回路には適用できない。
そこでこれに代わる集積回路内部の診断法とし
て電子ビームプローブを用いる方法が、近年、盛
んに研究開発されてきた。その詳細は古川、後
藤、稲垣著「LSIの診断に威力を発揮する電子ビ
ーム・プロービング」、日経エレクトロニクス、
1982年3月15日号、PP172−201に記述されてい
る。
この方法は、動作中の集積回路に電子ビームを
照射した時発生する2次電子が表面の電圧の情報
を含んでいることを利用するものである。即ち、
この2次電子を2次電子検出器で検出して得られ
る2次電子信号には、高い電圧の所から発生した
2次電子の信号は小さく、低い電圧の所から発生
した2次電子の信号は大きいという性質がある。
従つて、走査型電子顕微鏡(SEM)のように、
細く絞つた電子ビームで動作中の集積回路を2次
元に走査して得られる2次電子信号を陰極管表示
装置(CRT)のZ軸(輝度変調軸)に入力し、
電子ビームの走査信号をx,y軸に入力すれば、
該表示装置(CRT)上に電圧の高い所は暗く、
電圧の低い所は明かるく表示された集積回路の像
が得られる。これは走査型電子顕微鏡(SEM)
の電圧コントラスト像としてよく知られている。
この方法を用いれば集積回路のチツプ表面の電
圧状態を一目瞭然に把握することができるから、
集積回路の診断に有力な武器となる。
しかしながら、近年の半導体装置の大面積化、
パターンサイズの微細化に伴い、不良デバイスに
おける設計、プロセス等の不良原因の発見、検出
はこの電子ビーム走査による電圧コントラスト像
の観測手段のみでは困難である。即ち、チツプの
サイズが10数mm□、パターレサイズが2μmとい
つたものを対象にして、走査型電子顕微鏡でチツ
プ全面の写真を取つた場合、数100枚の電圧コン
トラスト像(電圧線)写真が必要となり、又この
写真の解析を行うためには熟練を要した半導体装
置の設計者でなくては解読不能であるという欠点
がある。
又、電圧像観測では暗いコントラストの配線は
電圧が高く、明るいコントラストの配線は電圧が
低いといつた定性的な判断は可能であるが、定量
的に何ボルトの電圧がAl配線上に印加されてい
るかを知ることは不可能である。
かかる点に鑑みて、本発明者等は、特願昭56−
168841号「集積回路の不良解析装置」昭56.10.23
出願を提出した。これは、正常半導体装置と被診
断半導体装置の対応領域を電子ビーム走査し、電
圧コントラスト像を逐次記憶装置に取り込み、そ
の格納データを表示装置に表示して比較するとい
うものであるが、正常半導体装置と被診断半導体
装置の対応領域の位置合わせ並びに表示像の比較
を目視で行うため、煩瑣で時間がかかるという欠
点を完全には克服するに致つていない。又、電圧
の定量的測定に関しては上記と同様不可能であ
る。
(4) 発明の目的 本発明の目的は、前記欠点を解決し、大規模半
導体装置の不良解析を容易にすることにある。
(5) 発明の構成 本発明は上記目的を達成するため、正常半導体
装置と被診断半導体装置に対し、試験装置パター
ンを共通に印加し、両半導体装置の出力状態を対
応する出力端子毎に比較器で比較し、該比較によ
り不一致を検出すると、不一致の検出された試験
電圧パターンを両半導体装置に印加した状態で電
子ビームにより各半導体装置の走査を行い、各走
査点で得られた2次電子の量を検出することによ
り走査面の電圧マツプを得、複数に分割された各
半導体装置の領域単位で両半導体装置の電圧像
(電圧マツプ)を比較することにより、半導体装
置の領域単位の異常状態を表示し、該異常状態の
発生した領域の個々の配線に電子ビームを照射
し、エネルギ分析器を通して検出する2次電子の
量と該分析器の分析電圧との関係を示す曲線を求
め、該曲線と基準曲線とから照射点の電圧を演算
し、不良解析を行うことを特徴とする半導体装置
の診断方法である。
(6) 発明の実施例 ここで、先ず本発明の実施例の概要を説明する
と、電子銃、電子レンズ、電子偏向器並びに2次
電子検出器を備えた電子ビーム装置を使用し、真
空室中に設置された正常半導体装置と被診断半導
体装置に対して真空室外より共通に試験データを
供給する手段、該試験データに対する両半導体装
置出力を独立に検出する手段並びに検出された出
力結果を比較照合する手段を設け、両半導体出力
結果の不一致を検出して、不良半導体内部の解析
を電子ビームを用いて行う。解析の第1段階で
は、正常・被診断半導体装置のチツプをたとえば
500μm□で逐次電子ビームによる二次元走査を
行ないその時の二次電子信号を検出し、AD変換
器、制御装置を経由して補助記憶装置に上記領域
サイズの電圧像を逐次格納、蓄積する手段をそな
え、X−Yステージの移動を行いながら正常半導
体装置並びに被診断半導体装置チツプ全面の電圧
像を取得する。その取得後、両半導体装置チツプ
の対応領域の電圧像データの自動比較を実施する
手段であるパターン・コンパレータに両電圧デー
タを送り、パターンのマツチング度データを求
め、対応領域の電圧像の一致、不一致を判定し、
被診断半導体装置チツプの電圧像不一致領域マツ
プを取得し、表示装置に表示する。
このマツプにより、被診断半導体装置の不良原
因の箇所を限定することができる。
次に該マツプより不良原因の存在する可能性の
ある領域を推定して、対応不良半導体領域のステ
ージ・アドレスを求め、ステージ移動により電子
ビーム走査領域に該領域を移動する。
移動終了後、電子ビームを上記領域上でデジタ
ル偏向により二次元走査し、その時の二次電子信
号をAD変換し、表示装置に書き込む。この表示
装置上で、表示装置に付属したカーソル・コンソ
ールを動作させ、電圧の測定を行いたいAl配線
パターンにカーソルを重ね、その座標を制御装置
に送る。この座標は、電子ビームのデジタル偏向
座標位置に1対1に対応させており、この座標デ
ータを偏向制御装置に与えて、電子ビームを該
Al配線上に位置決めさせ、エネルギー分析器の
分析電圧を逐次変化させながら、分析電圧設定毎
にビーム・ブランカを解除して電子ビームを該
Al配線に一定時間照射して、そこから発生する
二次電子信号を加算・平均回路を含む信号処理回
路で処理を行い、制御装置によみとる。この分析
器電圧と二次電子信号の関係を分析カーブと称す
る。この分析カーブの分析器電圧軸方向における
シフト量から該Al配線電圧を求める。
以下、図面に従つて本発明を更に詳細に説明す
る。
第1図は、本発明の1実施例であるシステム構
成図を示す。電子ビーム1を発生する電子銃2、
発生した電子ビーム1をチヨツプするビームブラ
ンカ3、電子ビーム1の集束、偏向を行う集束レ
ンズ4、対物レンズ5並びにX−Y偏向コイル6
より電子光学系は構成されている。
又、真空に保たれた試料室7には、X−Yステ
ージ8、x−yステージ8上に設けられたプリン
ト板9に解析を行う被検半導体装置10,11が
実装されている。これらX−Yステージ8、プリ
ント板9、半導体装置10,11を覆う金属製の
箱12が設けられている。この金属製の箱12は
X−Yステージ8の位置による試料室7内部の電
界変動が、エネルギー分析器13、二次電子検出
器14の空間に及ばないようにするためのシール
ドボツクスである。シールドボツクス12と、対
物絞り15の間にたとえば100メツシユの金属メ
ツシユで構成された3枚構成のエネルギー分析器
13が設けられており、電子ビーム1の通過が可
能な様に、各金属メツシユの中心並びにシールド
ボツクスに5mmφ程度の円孔が設けられている。
シールドボツクス12とエネルギー分析器13は
試料室7の外部からX−Yステージ16により移
動させることができる。
電子ビーム1のオン・オフは電子計算機より成
る制御装置17により、ビーム・ブランキングコ
ントローラ18により行なわれる。又電子ビーム
1のx−y偏向、x−y偏向の回転補正は制御装
置17並びに偏向制御装置19により行われる。
半導体装置10又は11に電子ビーム1を照射す
ることにより発生する。0〜数10eVの二次電子
20をエネルギー分析器13を通して2次電子検
出器14で検出する。この検出2次電子信号を信
号処理回路22でAD変換処理並びに加算平均処
理を行つて制御装置17に取り込む。
エネルギー分析器13は3枚構成の電界阻止型
であり、第1グリツド131は引き出しグリツド
で1〜2KVの電圧を、第2グリツド132はバ
ツフアグリツドで60〜120Vの直流電圧が印加さ
れている。第3グリツド133は半導体装置10又
は11から発生する0〜数10eVのエネルギーを
有する二次電子20のエネルギーを検出するため
に制御されるグリツドであり、このグリツド13
3には−10〜10Vの電圧が真空室外に設けられた
電圧コントローラ23によつて供給されている。
電圧コントローラ23の出力指定は制御装置17
によつてなされる。
被検半導体装置10,11の駆動並びに該半導
体装置出力読み出しは、プリント板9のコネクタ
91、真空室壁面に設けられたハーメチツクシー
ル端子92を通して複数の信号線により行なわれ
る。
駆動のための信号はあらかじめ集積回路装置の
設計時に作成された試験データが制御装置17の
補助記憶装置24に格納されており、そのデータ
を制御装置17で読み取り、ドライバ25に転送
することにより行なわれる。
ドライバ25からは、半導体装置10,11に
対して独立に同一の試験データが印加されるよう
になつている。
又半導体装置10,11の出力信号はドライバ
25に独立に読み出されるようになつており、半
導体10,11の出力信号の相互比較がなされ、
一致、不一致信号が制御装置17に送られる。
半導体装置10,11を搭載したX−Yステー
ジ8は、制御装置17から送出される制御信号を
ステージ・ドライバ26で制御してステツビング
モータによりステツプ状に移動する。このステー
ジ・ドライバ26にはX軸並びにY軸について、
カウンタが設けられており、ドライバ26に制御
装置17より送られた制御パルスを計数し、常に
ステージの現在位置を保持する機能を有してい
る。そこで制御装置17はそのカウンタ値を読み
出すことで、x−yステージ8の現在位置を知る
ことができる。
表示装置27,28は256×256×4ビツトのビ
デオラムを備え空間分解能が256×256ドツト、輝
度16レベルの陰極管表示装置であり、制御装置1
7から該ビデオラムに書き込まれた内容で画像表
示が行なわれる。表示装置27,28には表示画
像に重ねてカーソル表示が行えるようコンソール
29,30が接続されており、カーソル移動はコ
ンソール29又は30に設けられたX−Yカーソ
ル移動機構をマニユアル操作することにより行な
われる。又そのカーソルの位置座標は常に制御装
置17で読み出すことができる。
パターンコンパレータ31は、内部に256×256
ビツト容量のランダムアクセスメモリを2面そな
え、制御装置17から、パターン比較を実施した
い二値化画像データを該メモリに各々転送し、比
較開始命令を与えると、両面像間の比較を行いそ
の結果を制御装置17に返してくる。
ここで、第2図に半導体装置10,11の駆
動、出力信号の比較を行うための本実施例におけ
るドライバ25の詳細構成図を示す。補助記憶装
置24に格納された試験データを制御装置17に
逐次読み取り、その試験データを半導体装置10
のドライバ32と半導体装置11のドライバ33
に共通に転送する。
この試験データは半導体装置のピンに対して、
リード、ライトピンの区別情報をもちライトピン
に対してそのデータが“0”,“1”に応じた電圧
を印加する。
半導体装置10,11のリード・ライトピンに
表われた電圧情報は、比較器34に入力された全
ピンに対してその電圧が二値化され対応ピン毎に
コンパレータで一致、不一致が判定される。半導
体装置10,11の対応ピン電圧の比較が全て一
致した場合、試験データを取り替えて上記処理を
繰返し続行する。一方、一ピンでも相違が生じた
場合、比較器34より、不一致信号35が制御装
置17にあげられる。
この不一致信号35を検出すると、制御装置1
7は、その不一致状態の生じたときの電圧印加状
態を保持したまゝ次のステツプである電子ビーム
による半導体装置内部の解析を開始する。
そこで、次に、この半導体装置内部の解析に関
し説明する。
本発明では電子ビームによる半導体装置の解析
手段として、正常半導体装置と被診断半導体装置
の電圧像比較による不一致領域マツプの作成と不
一致領域における電子ビームによる電圧測定手段
を有している。
まず電圧像比較による不一致領域マツプの作成
について説明する。第3図は半導体装置10,1
1の各チツプ36,37を示しており、それらが
プリント板9上に配置されている。
半導体装置のチツプは通常そのソケツトとの位
置関係は厳密に規定されていないため、プリント
板9に対する位置関係も図に示すチツプ36,3
7の様に必ずしも平行ではないし左右の位置ずれ
をもつ。半導体装置10,11のチツプ36,3
7の電圧像を対応領域毎に比較するためには、電
子ビームの二次元走査の方向をチツプの回転方向
にあわせて、回転させてやる必要がある。又チツ
プ内の電圧像を取得する領域を電子ビームの走査
位置に移動する際にもチツプの回転、上下左右の
ずれを考慮したステージ移動制御が必要である。
なおこの領域のサイズは、電子ビームで走査し
て半導体装置の内部Al配線が表示装置で十分に
観測できる必要があり、本実施例では500μm□
としている。
正常半導体装置10と被診断半導体装置11の
チツプ内電圧像比較について述べると、各チツプ
36,37を500μm□の領域(361,362,…,
371,372,…)で分割し、一回の電子ビーム走査
領域とする。電子ビームの走査はこの領域に対し
て第3図の3611に示されるように平行に二次
元走査される。この走査点から発生する2次電子
信号は、第1図における信号処理回路22を通し
制御装置17にダイレクト・メモリ・アクセス方
式で読み取られ、補助記憶装置24に書き込まれ
る。一つの領域の電圧像が補助記憶装置24に取
り込まれると、電子ビームの照射領域が該半導体
装置(例えば10)のチツプ内の隣りの領域
(361から362)にくるようにステージ移動する。
この操作を繰返してチツプ内全領域の電圧像を補
助記憶装置24に格納する。
次に他方の半導体装置(例えば11)チツプに
対し同様の処理を行う。補助記憶装置24に格納
された第3図の半導体装置チツプ36,37の各
領域361,362,…,371,372,…の電圧像データ
が、電圧像比較のデータとなる。従つてチツプ3
6と37の各対応領域に対する電子ビームの走査
一致精度が少くともX−Yステージ8の送り精度
程度に得られている必要がある。この精度を得る
ために、この解析に入る前にあらかじめ、チツプ
と電子ビーム走査方向の一致を取る必要がある。
又第3図におけるチツプ36並びにチツプ37の
各左上隅の領域のステージアドレスを各々得てお
く必要がある。
そこで、以下この補正手法について述べる。
第1図におけるプリント板9に対する半導体装
置10,11の配置は概知であり又x−yステー
ジ8の座標原点に対する半導体装置10,11も
既知であるから、第3図における半導体装置のチ
ツプ36,37も概略既知である。従つて通常半
導体装置に設けられている重ね合せ露光用のマー
ク(Al薄膜による例えば十字形のパターン)の
位置をステージ座標系でおよそ指定することがで
きる。
これらのマークの概略ステージ座標を第1図に
示す制御装置17に入力し、x−yステージ8を
移動させ電子ビームの走査領域にもつてくる。そ
して、ビームブランカ3を解除し、偏向制御装置
19を働かせて500μm□の領域を256×256の分
解能で2次元デジタル走査する。二次元走査によ
り、試料面より二次電子20が発生し、エネルギ
ー分析器13を通して、二次電子検出器14によ
り検出される。この検出2次電子信号は上記デジ
タル走査に際して同期して発生されるAD変換サ
ンプリング信号でサンプリングされ、制御装置1
7の図示せざる記憶装置にダイレクト・メモリ・
アクセス方式で転送される。電子ビームの二次元
走査の完了(上記領域の走査が完了)でビーム・
ブランカ3がビーム・ブランカ・コントローラ1
8により働かされ電子ビーム1を再びオフにす
る。
制御装置17に取り込まれたマーク画像データ
を表示装置27又は28に表示し、その表示画面
上でマーク中心位置並びにマーク直線部分の2点
をカーソル移動用コンソール29又は30で指定
し、その指定座標を制御装置17で読み込ます。
これにより制御装置17では、第3図に示す半
導体装置のチツプ36あるいは37の電子ビーム
走査に対する回転角度及び、マーク位置の誤差を
求める。その結果チツプ36に対する回転角を
θ0,そのマーク位置誤差を△X0,△Y0、同様に
チツプ37に対する回転角をθ1、そのマーク位置
誤差を△X1,△Y1とすると、それを制御装置1
7の記憶測置に格納する。かかる情報を使用して
チツプ36並びに37における電子ビームの二次
元走査を行う回転補正手段である偏向制御装置1
9の詳細を第4図に示す。制御装置17からは前
記チツプ回転角度θ0あるいはθ1に対して各々
Sinθ0,Cosθ0あるいはSinθ1,Cosθ1に対応したデ
ジタルデータが信号線39並びに38に対して出
力される。このデジタルデータはマルチプライン
グDAコンバータ40,41,42,43に印加
される。一方、偏向制御装置19内部に設けられ
たデジタルスキヤンジエネレータ44から出力さ
れるデジタル偏向データをDA変換器45,46
で夫々アナログ信号X,Yに変換し、信号線4
7,48を介して前記DAコンバータ40〜43
に与える。
そこで、DAコンバータ40〜43では両信号
を掛算し、DAコンバータ40と41の出力は演
算増巾器49で引算され、DAコンバータ42と
43の出力は演算増巾器50で加算される。
その結果、演算増巾器49からは、 XCosθ0−YSinθ0 ……(1) あるいは XCosθ1−YSinθ1 ……(2) の信号が得られる。
又、演算増巾器50からは XSinθ0+YCosθ0 ……(3) あるいは XSinθ1+YCosθ1 ……(4) の信号が得られる。
これらの信号は夫々信号線51,52を介して
電子光学系X−Y偏向コイル6に印加される。
この偏向制御装置19により電子ビーム走査方
向を第3図に示す該半導体チツプ36,37の回
転角θ0,θ1に合わせて走査することを可能にす
る。
なお、電子ビームの二次元走査においては偏向
制御装置19内に設けられたデジタルスキヤンジ
エネレータ44の出力信号をデジタル偏向制御信
号として使用している。制御装置17からのデジ
タル偏向制御信号とスキヤンジエネレータ44か
らのデジタル偏向制御信号の切換はスイツチ5
3,54で行なわれ、この切換は制御装置17か
ら行う。デジタルスキヤンジエネレータ44から
は、第1図に示す信号処理回路22に2次電子信
号のサンプリング信号が信号線55に出力されて
いる。
従つて第3図に示す半導体装置チツプ36を電
子ビームで走査したり、照射する際にはSinθ0
Cosθ0のデジタル値を第4図の制御装置17から
信号線39,38に各々出力してやればよい。又
x−yステージ8の移動制御も△X0,△Y0で半
導体チツプ36の原点補正を行い、移動方向を
Sinθ0,Cosθ0で補正する。
次に補助記憶装置24に格納された上記半導体
チツプ内電圧像データの比較照合並びにその不一
致領域マツプの作成手段の詳細を第5図に示す。
第3図に示した半導体チツプ36,37の分割
領域毎の電圧像データが補助記憶装置24に格納
されている。そこで、各半導体チツプ36,37
の対応するチツプ分割領域の電圧像データを補助
記憶装置24から制御装置17に読み出し、半導
体チツプ36に対するデータをパターン・コンパ
レータ31のランダムアクセスメモリ56に、半
導体チツプ37に対する電圧像データをランダム
アクセスメモリ57に書き込む。ここで各ランダ
ムアクセスメモリ56,57は256×256ビツトで
構成されている。両ランダムアクセスメモリへの
書込み終了とともに制御装置17より比較開始命
令がコンパレータ部58に与えられる。
コンパレータ部58では、第6図Aのランダム
アクセスメモリ56の斜線で示した200×200ビツ
ト領域561に対して、第6図B〜Dに示す様に、
ランダムアクセスメモリ57の200×200ビツト領
域を斜線で示した571,572,…,573の様に切り
出して、ビツト対応で相互比較をしてゆく。
コンパレータ部58ではこの様に切り出したデ
ータ領域561と571〜573のビツト対応での比較結
果を計数し、最適の重ね合わせ状態即ち、不一致
ビツト数の最小の状態を求め、その時の不一致ビ
ツト数62を制御装置17に送る。
制御装置17ではこの不一致ビツト数62と、
予め制御装置17に設定されたスライスレベル即
ち、許容できる不一致ビツト数との比較から、第
3図に示した半導体チツプ36,37の該対応領
域単位で一致、不一致を判定し、制御装置17に
その判定結果を格納しておく。
上記処理を半導体チツプ36並びに37の全領
域データに対して行い、制御装置17に蓄積格納
された全領域に対する判定結果を表示装置27又
は28に表示する。この表示状態を第7図に示し
ており、示された例は7mm□のチツプサイズをも
つ2個の半導体装置の照合マツプを示したもの
で、一つの矩形は500μmを分割領域を示してい
る。図中□×印は2つの半導体装置の対応領域が不
一致であることを示し、□は一致していることを
表わしている。
そこで、このマツプ上でカーソル・コンソール
29又は30から□×印領域の1つを指定すると、
半導体チツプ36,37の該当電圧像を補助記憶
装置24より制御装置17に各々読み出し、表示
装置27並びに28に電圧像を表示する。その結
果を、第8図に示す。
ここで明るいコントラスト(白ぬき部)で表示
されているのは約4μmのAl配線でその電圧が0V
であることを示している。
尚、5VのAl配線は暗いコントラストとなり、
絶縁膜コントラスト(斜線部)とほぼ同じとなり
識別できない。
但し、第8図からわかる如く、半導体装置チツ
プ36,37の対応領域の電圧像は異つている。
即ち、第8図Aは正常な半導体装置チツプ36
の前記指定領域電圧像を示し、B図は異常の認め
られた半導体装置チツプ37の対応領域電圧像を
示しており、B図の○イ,○ロに示した部分の配線は
A図で認められない。これにより、一応の不良部
の判断はできるものの、更に詳細な不良判断はで
きない。
そこで次に、さらに詳細な不良半導体装置の解
析を行う手段である。電子ビームによる該半導体
装置の内部Al配線の電圧測定手段について述べ
る。
先ず、前記不一致領域マツプを表示した表示装
置例えば28の画面上で、該表示装置28のカー
ソル・コンソール30を動作させ、詳細な解析を
行いたい不良半導体装置チツプ37の領域を指定
したとき、制御装置17はこのカーソル座標か
ら、不良半導体装置チツプ37の対応ステージア
ドレスを算出し、x−yステージ8を算定アドレ
スに移動し、その移動終了後、その指定領域の電
圧像を表示装置27,28に表示している。
そこで電圧像を表示した、表示装置例えば28
に付属したカーソル・コンソール30で電圧測定
をしたいAl配線の1点を指示する。この指示座
標が制御装置17に読み取られる。
この座標は、電子ビームのデジタル二次元走査
座標と1対1に対応しており、第4図に示した偏
向制御装置19の偏向制御データ線171,17
2に該座標データとして出力され、そのとき、切
換スイツチ53,54を制御装置17側に設定さ
れている。
この操作により表示画面上から指示されたAl
配線上に電子ビーム1を位置決めすることができ
る。
位置決め完了後、第1図のエネルギー分析器1
3の第3グリツド133に制御装置17から電圧
コントローラ23を制御して−10〜10Vの範囲で
78mVきざみでステツプ状に電圧を上昇し、印加
してゆく。この各第3グリツド電圧設定後に、ビ
ームブランキングコントローラ18に対し制御装
置17から、64μsの間電子ビーム1をオンにする
指令を出し、電子ビームを該Al配線に照射する。
電子ビームを照射している時間、該Al配線から
は、その電圧によつて変調された二次電子が放出
される。この二次電子を上記の第3グリツド13
3に印加された電圧をもつたエネルギー分析器1
3を通して二次電子検出器14で、光電変換し電
気信号となし、信号処理回路22にて1μs毎に
AD変換し64μsの間その信号を加算し、平均処理
を行い制御装置17に送る。
この処理をエネルギー分析器13の第3グリツ
ド電圧の全スデツプにわたり繰返す。
その結果、第9図のXVで示すエネルギー分析
器13の第3グリツド電圧VG対二次電子信号VS
の関係即ち、分析カーブが得られる。
尚、第9図にはAl配線電圧が0v,Xv,5vに対
する分析カーブが示されているが、ここで、求め
たいのはXvに示す被検査電圧であり未知である。
そこで、このXvの電圧の決定について述べる。
先ず、Al配線電圧が既知の0vと5vのものに対
してエネルギー分析器13の第3グリツド電圧
VGと二次電子信号出力VSの関係即ち、分析カー
ブを予め測定し、その分析カーブの二次電子出力
VSの最大値VSMAX、最小値VSMINを求めその1/2の
出力をスライスレベルVSLとする。このスライス
レベルVSLに一致した二次電子信号出力VSを与え
たときのエネルギー分析器13の第3グリツド電
圧をAl配線電圧0v,5vに対して夫々求める。
即ち、このグリツド電圧を夫々VG0,VG5とす
ると、このVG0,VG5を制御装置17の記憶装置
に格納しておく。かかる状態で、制御装置17は
今求められた未知のAl配線の電圧Xvに対する分
析カーブより、二次電子出力VSの最大値と最小
値の1/2の値をスライスレベルとし、そのときの
グリツド電圧値VGX求める。
次に、制御装置17は、予じめ記憶装置に格納
されていた前記電圧値VG0,VG5より次の演算を
行う。
X=A×VGX−A×VG0 ……(5) A=5/(VG5−VG0) ……(6) これにより、未知のAl配線の電圧Xが求まる。
そこで、例えば、半導体装置チツプ上に形成され
た機能素子のソース・ドレイン、ゲート配線を指
定し、夫々電圧Xを求めることにより、その機能
素子のリーク状態まで詳細に知ることができる。
(7) 発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、大規
模・高密度化している半導体装置の不良解析にお
いて、正常半導体装置と被診断半導体装置を同一
試験データで駆動し、両半導体装置の出力に差異
が出た時に、電子ビームにより両半導体装置の内
部を非接触・高分解能の電子ビームで走査し、対
応領域の電圧異常を電圧像比較により自動的に検
出表示することができ、被診断半導体装置の不良
箇所の限定に非常に効果的であり、従来の機械式
の金属プローブによる触針ではこのような機能並
びに効果は得られない。
又正常と被診断半導体装置の電圧像比較から得
られる不一致マツプから、不良原因となるチツプ
領域の推定の後に、その不良箇所を電子ビームを
用い電圧測定することが可能であり、より高精度
で詳細な不良解析を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるシステム構成
図、第2図は第1図のドライバの詳細図、第3図
はプリント板に搭載された半導体装置の各チツプ
の配置図、第4図は第1図の電子ビーム偏向制御
装置の詳細図、第5図は第1図のパターンコンパ
レータの詳細図、第6図は第5図のランダムアク
セスメモリの内容読出し状態を示す図、第7図は
第1図の表示装置に表示される不一致領域マツプ
例を示す図、第8図は第1図の表示装置に表示さ
れる半導体装置の電圧像を示す図、第9図は配線
電圧を測定する特性図である。 図中、1は電子ビーム、2は電子銃、3はビー
ム・ブランカ、4は集束レンズ、5は対物レン
ズ、6はx−y偏向コイル、7は試料室、8はx
−yステージ、9はプリント板、10,11は正
常並びに被診断半導体装置、12はシールドボツ
クス、13は電界阻止型エネルギー分析器、14
は二次電子検知器、15は対物絞り、16はシー
ルドボツクス移動用x−yステージ、17は制御
装置、18はビーム・ブランキング・コントロー
ラ、19は偏向制御装置、20は二次電子、22
は二次電子信号処理回路、23は電圧コントロー
ラ、24は補助記憶装置、25は半導体装置ドラ
イバ、26はx−yステージドライバ、27,2
8は表示装置、29,30はカーソル・コンソー
ル、31はパターンコンパレータ、56,57は
ランダム・アクセス・メモリ、58はコンパレー
タ部である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 正常半導体装置と被診断半導体装置に対し、
    試験電圧パターンを共通に印加し、両半導体装置
    の出力状態を対応する出力端子毎に比較器で比較
    し、該比較により不一致を検出すると、不一致の
    検出された試験電圧パターンを両半導体装置に印
    加した状態で電子ビームにより各半導体装置の走
    査を行い、各走査点で得られた2次電子の量を検
    出することにより走査面の電圧マツプを得、複数
    に分割された各半導体装置の領域単位で両半導体
    装置の電圧マツプを比較することにより、半導体
    装置の領域単位の異常状態を表示し、該異常状態
    の発生した領域の個々の配線に電子ビームを照射
    し、エネルギ分析器を通して検出する2次電子の
    量と該分析器の分析電圧との関係を示す曲線を求
    め、該曲線と基準曲線とから照射点の電圧を演算
    し、不良解析を行うことを特徴とする半導体装置
    の診断方法。
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DE10253717B4 (de) * 2002-11-18 2011-05-19 Applied Materials Gmbh Vorrichtung zum Kontaktieren für den Test mindestens eines Testobjekts, Testsystem und Verfahren zum Testen von Testobjekten
US6833717B1 (en) * 2004-02-12 2004-12-21 Applied Materials, Inc. Electron beam test system with integrated substrate transfer module

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