JPS63275982A - 腕時計の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は時計のバンドとケースを一体型にした腕時計の
構造に関する。

〔従来の技術〕

近年、プラスチック成形技術の進歩はめざましく、時計
の分野に於いても時計ケースの成形や、回路基板やその
他エレメントの保持に前述の成形技術を利用して時計を
完成させることによって電子時計の加工や組立の合理化
を計りコストダウンを計ろうとしている。又、電子部品
の実装に用いられる樹脂封止技術を拡大適用して電子時
計の部品とケース、更にはバンドまでを一体的に樹脂で
封止しようとする技術思想は特公昭５５−４８２６８号
公報あるいは特公昭５７−３１１１４号公報に開示され
、提案も成されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、時計用各エレメントを樹脂封止する場合
、一般的な射出成形等では各エレメントを露出したまま
の状態でモールド等成形をしたのでは成形圧力が高く各
エレメントが移動したり破壊したりするために成形圧を
低くする必要がある。

逆に成形圧の少ないコンプレッション成形も考えられる
が使用樹脂に制限があり、いづれの場合でも実装工数が
かなりかからざるを得す最終歩留りも十分高くすること
が困難である。又、腕時計の場合は携帯時の負荷を考慮
しなければならず、負荷に対する各ニレメン１トの保護
が十分成される必要がある。また、腕にフィツトさせる
ために可撓性を考えた場合、時計全体を１つの樹脂で封
止することは腕へのフィツト性という点で難かしい。

さらに時計各エレメントに於いては、例えばモーターや
輪列、指針あるいはブザーの振動板の如く駆動するエレ
メントが多々あって樹脂封止することが不可能に近いも
のがあり簡単に樹脂封止出来ない。

本発明はこれらの欠点を解消し、簡素にして確実性があ
り、コスト的にも極めて廉価が可能で、しかも、防塵や
防汗、防水性に優れたケースとバンドの一体型の腕時計
を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

従来から、塩化ビニールあるいはオレフィン等の合成樹
脂を延伸状態でチューブ状又はシート状に加工し、これ
を保護被覆を要する物品にゆるくかぶせてから数１００
℃以上に加熱すると数１０％も収縮して物品の表面を密
着状態で覆う、いわゆる熱収縮性樹脂膜があり、食品の
包装、電線の束ね、竹竿等の耐久性向上等に広く適用さ
れており、外観も無色透明なものから着色不透明なもの
まで種々商品化されている。本発明においてはこの熱収
縮性樹脂膜で各エレメント別にブロック化した時計を被
覆することによって前記目的を達成する手段とする。更
に詳しくは以下のような構成とする。すなわち、時計の
各エレメントを複数のブロックに分割し、各ブロックの
端部にて鎖状でかつ可撓的に結合させバンドとケース一
体型時計を形成する、それを前述の熱収縮性樹脂膜にて
全体を被覆する。さらにその外周を外観保護用樹脂にて
成形するものである。

〔実施例〕

以下図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図は本発明の実施例の時計の平面図であり、第２図
は本発明の実施例の時計の要部断面図である。６は指針
表示ブロックであり、モーター１０、輪列１１、地板１
２、受１３、指針１５が、指針表示ブロック３に形成さ
れており、１つのブロックとして独立して組込み可能に
なっている。

４は回路ブロックであり、回路基板１６にＩＣ１７や水
晶１８さらにコンデンサー１９等の電子エレメントが実
装されている。さらに回路基板１６端部にはポリエステ
ルフィルムに導電パターンが印刷された可撓性に優れた
導電シート８が熱圧着等により形成固定されており、も
う一方の回路基板１６の端部には液晶表示体２０が導電
ゴム２１を介して導通されており、回路ブロック４が形
成されている。

５はスイッチブロックであり、ゴム系の樹脂でできたス
イッチ体２２が配されている。このスイッチ体２２には
複数本の円柱状の足部２２ａが形成されていて、その足
部２２ａには導電性のカーボンによりパターンが印刷さ
れて接点２２ｂを形成している。この接点２２ｂの下方
にはスイッチパターンが導電印刷された前述の導電シー
ト８が配置されていて、スイッチ体の足部２２ａに対応
するスイッチ銘板６６をｐｕｓｈすることによってスイ
ッチ体２２の接点２２ｂが導電シート８のスイッチパタ
ーン忙接触してスイッチのＯＮ、ｏｆｆを成するように
なっている。次に、６はブザーブロックであり、振動板
２６に圧電素子２４が接着されたブザ一体がブザーブロ
ック６に外周部で接着固定されている。２５．２６はバ
ネ性を持ったリード板であり、前述の導電パターンが印
刷された導電シート８に電気的に接続されるようになっ
ている。

さらに７は電源ブロックであり、電池２７、←）部接続
バネ２９、（−＋−）部接続バネ３０より形成されてい
て両バネは前述の導電パターンが印刷された導電シート
８と電気的に接続されるようになっている。

前述の各ブロック６．４．５．６．７は導電シート８以
外は全て各ブロック単体にて自由に各エレメントの組込
みが可能になっており、各エレメントが組み込まれたブ
ロック毎に端部に設けられたブロック連結用穴に入るブ
ロック連結棒９にて結合されるようになっている。そし
て、各ブロックを結合後に回路ブロック４の回路基板１
６に熱圧着された導電シート８を各ブロックの下面に配
置し、スイッチ部用パターン、モーター出力用パターン
、ブザー出力用パターン及び電源用パターンが、各ブロ
ックに適切に配されるように形成されている。

各ブロックが連結され、導電シート８が配置された後に
各ブロック全体をチェーブ状の透明の熱収縮性被覆膜１
の中に入れ、１２０〜１３０　’Ｃに均一に加熱すると
熱収縮性被覆膜１を収縮させて各ブロックに密着させる
。収縮方向は径方向に４０〜５０％収縮させ、長さ方向
には数％以下のグレードのものを選定することにより長
さ方向の無駄がなく、加熱の場所によって不均一性によ
るシワ等も極力抑えることが可能である。指針表示ブロ
ック３と電源ブロック７の端部には円弧状の円筒部４ａ
、７ａを設けておくことにより端部での熱収縮性被覆膜
１との密着度が増し、そのままでシールを可能にする事
も出来る。あるいは、熱収縮性被覆膜１の端部を熱コテ
の様なもので熱圧着によるシールをし切断しても良い。

この状態では各ブロックが完全にシールされており防塵
、防汗、さらに防水の効果も可能である。

この全体のブロックを柔軟性のあるウレタン等の樹脂で
ある外観化粧用被覆膜２でバンド部２ａも含め全体をイ
ンサートモールドする事により、さらに−偉観を高める
様にできる。この場合、回路ブロック４の液晶表示部２
０ａと指針表示ブロック３の指針表示部６ａとブザーブ
ロック６の上面のメツシュ状部６ａ及び電源ブロック７
の電池取り出し部２８は外観化粧用被覆膜２で覆わない
様に金型に配慮を加えてモールドする。

液晶表示部２０ａは透明の熱収縮性被覆膜１をそのまま
風防として用い、又指針表示部３ａには補強用の風防プ
ラ６１を透明の熱収縮性被覆膜１の上面にその外周部に
て接着して外圧に対する破壊を防止する。さらにブザー
ブロック６の上面のメツシュ状部６ａは放音がし易い様
にメツシー状に熱収縮性被覆膜１を露出させる。

電源ブロック７の電池取り出し部２８は熱収縮性被覆膜
１を円周状に切刃のついたカッターあるいはポンチにて
切り落し開孔させる。熱収縮性被覆膜１の開孔部の径は
電源ブロック７の開孔部径より径小になっており、電池
ハツチ３２の外周部圧入により熱収縮性被覆膜１及び外
観化粧用被覆膜２の一部がパツキン状となって電源ブロ
ック７の円径部７ｂと電池ハツチ３２の外周部により圧
縮されて電源ブロック７の防塵、防汗、防水の機能を得
るようになっている。

次に本発明の実施例の時計の強度及び携帯性について述
べる。

第２図の状態は時計を伸ばした状態であるのに対して第
３図は本発明の実施例の時計が腕に携帯された状態を示
す各ブロック要部断面図である。

第４図、第５図は各ブロックの１例であるスイッチブロ
ック５の結合外周部を示す平面図、及び部分断面図であ
る。第５図の右側は各ブロックを伸ばした状態であり左
側は各ブロックを彎曲させた状態を示している。ブロッ
クの材質はポリアセタール系樹脂にガラスフィーシーを
混入して強度をもたせた強化プラスチックである。結合
部はスイッチブロック５の一方の端部に中央凸部５１ａ
が形成され、他方の端部に二叉凸部５１ｂと凹部５２が
設けられており、一つのブロックの中央凸部５１ａが他
のブロックの凹部に係合し、横穴５３と５４に連結棒９
を遊合させる。すなわち、スイッチブロック５の中央凸
部５１ａは指針表示７”ｏツク６の凹部と、又スイッチ
ブロック５の凹部５２には回路ブロック４の中央凸部が
結合し、横穴５６と５４を連結棒９にて回転自由に結合
される。

各ブロックを伸ばした状態ではスイッチブロック５の壁
部５５と指針表示ブロック先端壁部３７か又、先端壁部
５７が壁部６５に相互に突張り、それ以上平面方向に曲
がらないようになっている。

又逆に携帯時のように曲げた場合は壁部５６とスイッチ
ブロック４のもう一方の先端部４８、又も５一方の先端
壁部５９と壁部４５が突張りそれ以上内側には曲らない
様になっている。これは各ブロックの内部エレメントが
時計の着脱時、又は取扱い上のミス建よる異常な曲げに
よって発生する各ブロック内のエレメントの破損や前述
の熱収縮性被覆膜１あるいはバンド部と一体となる外観
化粧用被覆膜２及び導電シート８の破損を防止するため
に不可欠な手段である。

さらに、ブロックの凸部５１ａ、５１ｂの下面側に切り
溝６０．６１が、上面側には斜面５１ａ、５１ｂが設け
である。伸ばした状態では第５図の右側に示すように斜
面５ｉａ、５ｉｂと熱収縮性被覆膜１との間は空胴にな
っており、最大曲げた状態で空胴がなくなるようになっ
ており、同様に下面側に設けられた切り溝６ｏ、６１は
伸ばした状態では導電シート８と熱収縮性被覆膜２との
間は空胴になっており、最大曲げた状態では切り溝６０
．６１は１つの溝となりその中に導電シート８と熱収縮
性被覆膜１および外観化粧用被覆膜２が入り込みフレク
シビリティ−を向上させると共に破損等を防止するよう
になっている。。

〔発明の効果〕

以上説明した如く、将来腕時計を時間表示携帯機器から
一般的な情報携帯機器として発展させる場合、従来のケ
ースとバンドを分離していたのでは多種のエレメントを
ケースのみに収納する事はケースの大きさが膨大となる
ため携帯機器としては不可能であり、バンド部全体を含
めてエレメントを収納する必要がある。この際いかにバ
ンド部に強度や可撓性、防塵や防水性あるいは外観等を
満足させるかが大きな課題であったが、本発明によれば
、各エレメントを複数のブロックに分離する事で各種エ
レメントの強度を補い、破損を防止し、しかも各ブロッ
クを連結棒で結合することで腕にフィツトするような可
撓性を可能にして、必要以上の曲げに対しては各ブロッ
ク間で完全に曲げ破損を防止させることができる。

更に、全ブロックを熱収縮性被覆膜でシールすることに
より、防塵、防水性を極めて低コストで確立することが
出来るし、又外観化粧用被覆膜をモールドにて形成する
ことで外観上告・ブロックの一体観を向上させ、且つ見
映えも向上させることができる。又、各ブロックは熱収
縮性被覆膜にて完全シールされるため、モールド時の各
ブロック内への樹脂流水は皆無となり、成形圧に充分耐
えることができるため確実な成形加工が可能となり、作
業性も向上し大きなコストダウンが可能である。

尚、外観化粧用被覆膜はモールド以外に全面接着等によ
る方法でもこの効果は失わな〜・。

又、実施例の指針表示ブロックは液晶等のデジタル的に
表示するデジタル表示ブロックでも良いことはもちろん
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の時計平面図、第２図は本発明
の実施例の時計の要部断面図、第３図は本発明の実施例
の時計の携帯時の要部断面図、第４図及び第５図は本発
明のブロックの平面図、及び要部断面図である。 １・・・・・・熱収縮性被覆膜、 ２・・・・・・外観化粧用被覆膜、 ３・・・・・・指示表示ブロック、 ４・・・・・・回路ブロック、 ５・・・・・・スイッチブロック、 ６・・・・・・ブザーブロック、 ７・・・・・・電源ブロック・ ８・・・・・・導電シート、 ９・・・・・・ブロック連結棒、 １０・・・・・・モーター、 １１・・・・・・輪列、 １２・・・・・・地板、 １６・・・・・・受、 １５・・・・・・指針、 １６・・・・・・回路基板、 １７・・・・・・ＩＣ。 １８・・・・・・水晶、 ２３・・・・・・振動板、 ２４・・・・・・圧電素子、 ２７・・・・・・電池。 手続補正書彷式） 昭和６２年７月３１日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 時刻を表示するための表示エレメントを１つのブロック
   に収納した表示ブロックと、水晶やＩＣや回路基板等の
   回路エレメントを１つのブロックに収納した回路ブロッ
   クと、電池や電池接続バネ等を１つのブロックに収納し
   た電源ブロックと、スイッチ類を１つのブロックに収納
   したスイッチブロックの各エレメント別のブロックを形
   成し、各ブロックの端部にて相互に鎖状に且つ可撓的に
   結合され、その集合体に熱収縮性樹脂により第１の保護
   被覆膜を形成し、その外側に外観化粧用の第２の保護被
   覆膜を形成したことを特徴とする腕時計の構造。