JPS63275516A - 日焼け止め化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は改良された日焼は止め化粧料に関し、更に詳し
くは、含水酸化チタン（以下、ＨＴＯと略記する”）（
Ｈ！Ｔｉ０３）（メタチタン酸）の微粒子が特定の非イ
オン界面活性剤によって、均一安定に分散した特定の水
性ゾルを含有せしめることによって、可視光線を透過し
、日焼けを起こす有害な紫外線を吸収して皮膚の黒化（
日焼け）を防止し、経口安定性、皮膚安全性が良好で、
塗布使用時には、皮膚に良好な感触を与えながら伸びよ
く、密着して、滑らかに仕上がり（粉っぽさがなり）、
かつ白化や青白い発色を呈しない、優れた日焼は止め化
粧料に関する。

（従来の技術） 日焼けは、太陽光線中の波長が２９０〜３２０ｎｍの中
葉外線（以下、ＵＶ−Ｂと略記する）と３２０〜４００
ｎｍの近紫外線（以下、ＵＶ−Ａ）により惹起されるが
、ＵＶ−Ｂには皮膚に紅斑を惹起し、炎症後黒化をもた
らす。一方ＵＶ−Ａは、υＶ−Ｂに比較して、紅斑惹起
力に非常に弱（、実質上紅斑を起こさず皮膚を黒化する
とされている。このように２９０〜３２０ｎｍの中葉外
線は、生物学的作用が最も強いものとされている。中で
も２９７．６ｎｍが最も強い波長とされている。

従来より、これらの障害を予防するため、各種の紫外線
吸収剤を配合した化粧料が開発され市販されているが、
これらに用いられる紫外線吸収剤としては、Ｐ−アミノ
安息香酸誘導体、サルチルｆｌｉ誘導体、ベンゾフェノ
ン誘導体、ケイ皮酸誘導体等の合成紫外線吸収剤と、酸
化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄等の無機顔料が挙げられる
。

前者の合成紫外線吸収剤は、化粧料基材に対し添加量を
増すと溶解性に問題があり、また皮膚に対する刺激、紫
外線吸収により変質、吸収力の低下、着色等、化粧料原
料としては多くの問題がある。

一方、後者の無機顔料は紫外線による変質が少なく、又
経皮吸収されないため皮膚刺激性については問題が無い
が粒子が大きいもの（例えば３５０ｍμ）は、紫外部の
吸収が弱く、しかも隠ぺい力が強過ぎ、白化ないし着色
し過ぎ、皮膚に塗布した場合、白く残り、あるいは厚化
粧になって、不自然な仕上がりで化粧上好ましくない。

また、特公昭４７−４２５０２号公報には平均粒子径が
３０〜４０ｍμの酸化チタンを配合した日焼は止め化粧
料も提案されているが、隠ぺい力が高く、塗布時に白く
残り、化粧外観上、不都合である他、化粧料基材への分
散性、使用性、安定性等はわるく好ましいものではない
。

また、特開昭６１−２２９８０９号公報には、アモルフ
ァス状の酸化チタンを配合した化粧料が提案されている
が、これも塗布時に白（、黒化防止効果、肌への密着性
等については不充分である。

更に、特開昭５８−６２１０６号公報には１０〜３０μ
ｍの疎水化された超微粒子酸化チタンを配合した化粧料
が提案されているが、これも塗布時に白化して、粉っぽ
さがあり、肌への伸びや密着性がわるく、また黒化防止
効果も満足し得るものではない。

（発明が解決し°ようとする問題点） 本発明者等は、かかる事情に鑑み上記難点を解消するた
めに鋭意研究した結果、後記構成のＨＴＯの水性ゾルは
、安定化剤として共存する後記特定の非イオン界面活性
剤によって、ＨＴＯの微粒子が水中に均一安定に分散し
ていて、長期保存しても二次粒子化や凝集を惹起するこ
とがな（、日焼けを起こす有害な紫外線を吸収して皮膚
の黒化を防止し、そして前記水性ゾルを含有する該化粧
料は、外観、経口安定性、皮膚安全性が良好で、塗布使
用時にはべたつき感なく、皮膚に良好な感触を与えなが
ら、伸び良（密着して滑らかに仕上がり、（粉っぽさな
く）白化や青白い発色を呈しないことを見出し、本発明
を完成した。

（問題点を解決するための手段） すなわち、本発明は水中に、）ＩＬＢ値が８以上の水溶
性非イオン界面活性剤（以下、ＷＳ−ＮＳと略記する）
の少な（とも一つが安定剤として溶存しており、これに
より含水酸化チタンの微粒子が均一安定に分散している
水性ゾルを主要成分としてなる日焼は止め化粧料である
。

本発明における前記のＨＴＯゾルは、水の中にＷＳ−Ｎ
Ｓの少なくとも一つが安定剤（ＨＴＯ微粒子の分散安定
化剤）として溶存しており、かつＨＴＯの微粒子の表面
に配向（吸着）していることによって、二次粒子□化や
凝集を未然に防止して、該粒子が均一安定に分散してい
る水性ゾル（ａ水ゾル）であって、半透明乃至微白色の
外観を呈し長期保存安定性に優れている。そしてＨＴＯ
ゾルは含有しているＨＴＯの微粒子によって、可視光線
を透過し、日焼けを起こす有害な紫外線を吸収して、皮
膚の黒化（日焼け）を防止し得る。（尚、このＨＴＯゾ
ルは、ｐＨが通常４〜９であり、少量のアナターゼ型ま
たはルチル型の酸化チタンの粒子を含有していてもよい
、） また、前記水性ゾル中にＨＴＯと共存している前記のＷ
Ｓ−ＮＳはＨＴＯの安定な均一分散を保持（助長）し、
ＨＴＯ微粒子の保存中における二次粒子化（巨大粒子化
）や凝集を未然に防止し得る安定化剤として作用する。

か＼る有用顕著な作用効果を発揮し得る前記のＨＴＯゾ
ルは、そのま＼で無香料水系ローシラン型の日焼は止め
化粧料として適用される（後記）。

また前記ＨＴＯゾルに適量の香料を配合すると着香した
水系ローション型の日焼は止め化粧料となり、更にエチ
ルアルコールを適量配合すると水−アルコール系のロー
ション型日焼は止め化粧料（例えば日焼は止めローショ
ン）となる。

これらの場合、ＨＴＯ微粒子の表面に配向（吸着）して
いないかつ水中に遊離状態で溶存している余分のＷＳ−
ＮＳは、香料の可溶化剤とし作用すること、及び通常配
合される可溶化剤を全く必要としないか、若しくは可溶
化剤の配合を低減し得ることも、本発明の他の一つ特徴
であると言える。

本発明の日焼は止め化粧料は、前記のＨＴＯゾル（無香
料の水系ローシラン型の日焼は止め化粧料）、水系また
は水−アルコール系のローション型日焼は止め化粧料、
後記の二層型（油相−水相分離型）の日焼は止め化粧料
、乳化型（例えば水中油型エマルシヨン）の日焼は止め
化粧料等を包含する。

そして、それらの組成物（本発明の日焼は止め化粧料）
には、その総量（最終組成物の総量）を基準として、平
均粒子径がｏ、　ｏ　ｏ　ｓ〜０．１μｍ（好ましくは
０．００５〜０．０５　μｍ）のＨＴＯを酸化チタン（
ＴｉＯｚ）として１〜２０重量％好ましくは３〜１５重
量％）、前記ＷＳ−ＮＳの少なくとも一つが０．０５〜
７重量％（好ましくは１〜５重量％）で、かつＨＴＯの
重量を基準として０．５〜５００重量％の範囲内で、水
が２０〜９８重量％の範囲内で含有していることが望ま
しい、前記ＨＴＯの平均粒子径がｏ、　ｏ　ｏ　ｓμｍ
よりも小さい粒子は工業的に得られ難く、また０、１μ
ｍよりも大きくなると当該化粧料を塗布使用時に白化し
たり、青白い発色したり自然な発色をせず、化粧効果が
わるくなりやすい。

ＨＴＯの含有量が１重量％よりも少なくなると日焼は防
止効果や肌への密着性が低下しやす（，２０重量％より
も多くなるとＨＴＯが二次粒子化を起こしやすい傾向が
ある。

前記ＷＳ−ＮＳの含有量が０．０５重量％よりも少なく
かつＨＴＯの重量にたいして０．５重量％よりも少ない
と、ＨＴＯゾル中のＨＴＯ微粒子表面に充分配向（咬着
）することができず、かつ前記の安定化を達成すること
が難しく、保存安定性が低下する傾向にある。また７重
量％よりも多くかつＨＴＯの重量に対して５００重量％
よりも多（なると、ＨＴＯの安定化や保存安定性を低下
することはないが、感触がわるくなるものもある。

尚、ｔＩＬＢ値が８未満の水不溶性の非イオン界面活性
剤では、それが、ＨＴＯゾル中のＨＴＯの微粒子表面に
配向し難いため、ＨＴＯ微粒子の凝集や沈澱を起こしや
すく、保存安定性かわる（なる。

前記のＷＳ−ＮＳは水に対して実質的に溶解し得るＨＬ
Ｂ値（Ｇｒｉｆｆｉｎの式より算出、以下、同様）が８
以上の公知の非イオン界面活性剤（Ｒ水性非イオン界面
活性剤）である、（尚、このＨＬＢ値の上限値は特に限
定されるものではないが、ＨＬＢ値が２０以下のものは
入手しやすいことから、該上限値を２０とすることがで
きる）　そして、ＨＬＢ値が１０〜２０の範囲内のもの
が特に好ましい。

前記ＷＳ−ＮＳとしては、例えば、ソルビタンモノラウ
レート（ＨＬＢ８．６）、ポリグシセリン高級脂肪酸エ
ステル（ＨＬＢ９〜１８）としては、例えばペンタグリ
セリルモノラウレート、デカグリセリルモノステアレー
ト、デカグリセリルモノオレート、ヘキサグリセリルモ
ノオレート等、ショ糖高級脂肪酸エステルとしては、シ
！Ｉｖａモノラウレー）（ＨＬＢ１５〜１６）、シ＝１
糖モノステアレート（ＨＬＢ８〜１６）等、ポリオキシ
エチレンソルビタン高級脂肪酸エステル（ＨＬＢ９゜６
〜１７）としては、例えば、ポリオキシエチレン（以下
、ＰＯＥと略し、その後にエチレンオキサイドの平均付
加モル数を付記する）（２０モル）ソルビタンモルウレ
ート（１（ＬＢ１６．９）、ＰＯＥ（２０モル）ソルビ
タンモノステアレート（ＨＬＢ１４．９）、ＰＯＥ　（
２０モル）ソルビタ７−１−／ｌＬ、−）　（ＨＬＢ１
５．０）、ＰＯＥ　（６モル）ソルビタンモノステアレ
ート（ＨＬ　８９．６　）、ＰＯＥ（２０モル）ソルビ
タントリステアレート（）ｉＬＢ１５．ｏ）等、ポリオ
キシエチレンソルビット高級脂肪酸エステル（ＨＬＢｌ
ｏ、５〜１５．５）としては、例えばＰＯＥ　（２０モ
ル）ソルビットモノラウレート（ＨＬＢ１５．５）、Ｐ
ＯＥ　（４０モル）ソルビットテトラオレート（ＨＬＢ
１２゜５）等１、ポリオキシエチレングレイセリン高級
脂肪酸エステル（ＨＬＢ９．５〜１４．５　）としては
、例えば、ＰＯＥ（１０〜１５モル）グリセリルモノス
テアレート（ＨＬＢｌｌ、９〜１３．５）、ＰＯＥ（５
〜１５モル）グリセリルモノエレート（ＨＬ　Ｂ　９．
５〜１４．５　）等、ポリエチレングリコール高級脂肪
酸エステル（ＨＬＢ９．５〜１日）としては、例えば、
ＰＯＥ（１０〜４５モル）モノステアレート（ＨＬＢＩ
Ｉ〜１８）、ポリエチレングリコールジステアレート（
ＨＬＢ８〜１６．５　）等、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル（ＨＬＢ８〜２０）としては、例えば、ＰＯ
Ｅ（４，２〜２５モル）ラウリルエーテル（ＨＬＢ８〜
１６．５　）、ＰＯＥ（５，５〜４０モル）セチルエー
テル（ＨＬＢ　１０．５〜２０）　、ＰＯＥ　（７〜５
０モル）オレイルエーテル（ＨＬＢ　１０．５〜１８）
　ＰＯＥ　（３０モル）へキシルデシルエーテル（ＨＬ
Ｂ１５．５）等、ポリオキシエチレンフィステロールと
しては、例えば、ＰＯＥ　（３０モル）フィステロール
（ＨＬＢｌＢ、Ｏ）等、ポリエチレン硬化ヒマシ油とし
ては、例えばＰＯＥ　（２０〜１００モル）硬化ヒマシ
油（ＨＬＢｌｏ、５〜１６．５　）等、ポリオキエチレ
ンポリオキシプロピレン（ＰＯＰと略す）アルキルエー
テルとしては、例えばＰＯＥ−ＰＯＰ−セチルエーテル
（ＨＬＢ８．７〜１６．４　）、ＰＯＥ（２０モル）−
ＰＯＰ　（６モル）デシルテトラゾキシエーテル（ＨＬ
Ｂ　１）．０）　、ＰＯＥ−ｐｏｐ−ブチルエーテル（
ＨＬＢＩＯ〜２０）等、ポリオキシェチレンアルキルフ
ェ１ニルエーテ、ルとしては、例えば、ＰＯＥ　（５〜
１８モル）ノニルフェニルエーテル（ＨＬＢ８〜１９）
、ＰＯＥ（１０〜３０モル）オクチルフェニルニー　チ
ル（ＨＬＢｌｌ、５〜２０）等、ポリエチレンアルキル
アミンとしては、例えばＰＯＥ　（５〜１５モル）ステ
アリルアミン（ＨＬＢＩＯ〜１７）、ＰＯＥ（５〜１５
モル）オレイルアミン（ＨＬＢ９〜１５．５）等、ポリ
オキシエチレン脂肪酸アミドとしては例えばＰＯＥ　（
４〜１５モル）ステアリン酸アミド（ＨＬＢ９．５〜１
８．０）、ＰＯＥ　（５〜１５モル）オレイン酸アミド
（ＨＬＢ１）〜１８）等、シ・リコーン系非イオン界面
活性剤としては、例えば、ジメチルポリシロキサン−メ
チル（ＰＯＥ（１０モル）シロキサン共重合体（ＨＬＢ
１５）、ジメチルポリシロキサン−メチル（ＰＯＥ　（
２０モル））シロキサン共重合体（ＨＬＢ８〜１６）、
ジメチルポリシロキサン−エチレンオキサイド付加物（
信越シリコンＫＦ６１０Ａ）、メチルフェニルポリシロ
キサン−エチレンオキサイド付加物、フッ素非イオン界
面活性剤としては、例えばパーフルオロアルキルポリオ
キシエチレン付加物等、アルカノールアミドとしては、
例えばラウリン酸ジェタノールアミド、ステアリン酸ジ
ェタノールアミド等、ポリオキシエレンソルビトールラ
ノリン誘導体（ＡｔｌａｓＧ−１４４１：ＨＬＢ１４．
０）等が挙げられる。しかしこれらのものに限定されな
い。

本発明における前記のＨＴＯゾルは、市販されている含
水酸化チタンの塩酸酸性水溶液に所要量の前記Ｗ　Ｓ　
−Ｎ　Ｓを添加しあ、撹拌下に溶解した後、この混合水
溶液を流水下で透析するか、または四塩化チタンを冷水
中に加えて加水分解させた後、所要量の前記ＷＳ−ＮＳ
を溶解し、その後、この混合水溶液を水冷下に苛性ソー
ダ水溶液で中和し、その後、流水中で透析することによ
って得られる。

前記水−アルコール系のローション型日焼は止め化粧料
におけるエチルアルコールの配合量（含有量）は、０．
５〜１５重量％が好ましい。

前記の二層型（油相−水相分離型）の日焼は止め化粧料
は、ＨＴＯゾルと液状油性物質を混合し、静置すること
によって得られ、上部層が液状油性物質で下部層がＨＴ
Ｏゾルからなり、そして振盪により混合して使用される
。液状油性物質は一種または二種以上組合せて使用され
、その配合量は、最終組成物（二層型日焼は止め化粧料
）の総量を基準として１〜８０重量％（好ましくは１０
〜７０重量％）である。

前記の液状油性物質とは、常温下で液状を呈する公知の
化粧料用液状油性物質であって、例えば液状の高級脂肪
族炭化水素類、動植物性油脂類、高級アルコール、高級
脂肪酸、合成エステル油、グリコール高級脂肪酸エステ
ル、水素添加ポリブテン、シリコン油等が挙げられる。

これらの液状油性物質は、一種または二種以上組合わせ
て使用される。

前記の乳化型日焼は止め化粧料のうら、前記のＨＴＯゾ
ルに油性物質と界面活性物質を配合した日焼は止め化粧
料（乳化型）は、例えば油性物質又はこれと界面活性剤
とからなる油相成分を、前記のＨＴＯゾルと追加水等か
らなる水相成分の中に、撹拌下、添加し、均一に混合分
散して乳化することによって得られる。

前記の油性物質は、公知の化粧料用油性物質であって、
例えば液状、ペースト状、固体状等の油性物質であり、
例えば高級脂肪族炭化水素類、動植物性油脂類、高級脂
肪酸、高級アルコール、合成エステル油、ワックス類、
ポリブテン、シリコン油等が挙げられる。これらの油性
物質は一種また二種以上組合わせて使用される。

その配合量（含有量）は最終組成物の総量を基準として
５〜８０重量％（好ましくは７〜６０重１％）の範囲内
である。

ここで言う界面活性物質とは、前記の油性物質を乳化せ
しめるための物質（乳化剤）であって、通常の界面活性
剤（例えば非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤等
）や、グリチルリチン酸塩、ペクチン、キサンタンガム
、ベントナイト等の天然物系の界面活性物質も使用し得
る。

しかし、前記ＨＴＯゾル中に溶存しているＷＳ−ＮＳの
含有量が比較的多量の場合（ＨＴＯ微粒子の表面に配向
（吸着）していない、かつ水中に遊離状態で溶存してい
るＷＳ−ＮＳの量が比較的多量の場合）は、そのＷＳ−
ＮＳ（多くのものは良好な乳化力をも有しているので）
の一部は乳化剤として作用し得るので、前記界面活性剤
（乳化剤）の使用量（配合量）を低減せしめることがで
き、またその使用を全く必要としない等の利点がある。

前記界面活性物質を使用する場合の配合量は、最終組成
物の総量基準で通常０．０１〜５重量％の範囲内である
。

前記のＨＴＯゾルに油性物質と界面活性物質と顔料を配
合した日焼は止め化粧料（乳化型）は、例えばＨＴＯゾ
ルと追加水等からなる水相成分の中に顔料を均一に分散
した後、油性物質又はこれと界面活性物質からなる油相
成分を撹拌下に添加し、混合して乳化することによって
得られる。

前記の顔料としては、化粧料用の無機顔料や有機顔料が
使用される。顔料の配合ｉｔ（含有量）は、最終組成物
の総量を基準として５〜２０重量％が好ましい。

尚、油性物質、界面活性物質およびそれらの配合量（含
有量）は、前記の乳化型日焼は止め化粧料の場合と同じ
である。

前記のＨＴＯゾルに油性物質と界面活性物質または顔料
とを配合した前記の乳化型日焼は止め化粧料は、水中油
型（０／Ｗ型）エマルシヨンを形成していることが好ま
しい。

本発明の日焼は止め化粧料には、前記の必須成分の他に
、香料、着色剤、保湿剤（例えば水溶性多価アルコール
等）、防腐剤、金属イオン封鎖剤、未溶性高分子、ＰＨ
Ｗ整剤等を本発明の目的を達成し得る範囲内で適宜配合
することができる。

（含有していてもよい）。

本発明の日焼は止め化粧料は、サンオイル、サンクンロ
ーション、サンスクリーン、スティック状サンスクリー
ン、日焼は止めリップクリーム、サンカラミン、サンシ
ェリー、日焼は止めクリーム、日焼は止めローション、
日焼は止め用水白粉、ファンデーションローション、メ
イクアップベース、ヘアートニック、ヘアーリフイド等
として広く適用される。

（実施例） 実施例に示した％とは重量％を、部とは重量部を意味す
る。また、黒化防止試験、保存安定性試験、実用特性試
験の方法は下記の通りである。

（１）黒化防止試験（日焼は防止試験）■動物試験 一群１０匹の黒色モルモットの毛刈りした背部を使用し
て試験する。試験部位は左右それぞれ３ケ所、各４ｄと
する。

試験方法は、まずそれぞれのモルモットに０゜１％の８
−メトキシソラレンをＩｄ経口投与し、３０分経過後、
右側試験部位のみに試料を各部当り８■塗布し、３２０
〜４２０ｎｍのＵＶ−Ａ光を１５ジュール当り照射する
。試料塗布部分の判定を１週間後に行い、下記の基準で
評価した。

評価基準　　　　　評価 ・試料塗布部が、紫外線未照射部分と 変わらない、（全（黒化しない）　　・・・Ｏ・試料塗
布部がやや変色した。

（やや黒化した）　　　　　　　　　・・・Δ・試料塗
布部が可成り変色した。

（黒化した）　　　　　　　　　　　・・・×■人体試
験（実用テスト） 被験者１０人の背中を使用して試験する。試験方法は背
部左側を分厚い布でおおい右側に各試料を２■／１塗布
し、夏期の炎天下に９０分間うつぶセにしている。試料
塗布部の判定を１週間後に行い、下記の基準で判定した
。

評価基準　　　　　評価 ・左側の肌色と変わらない。

（全（黒化しない）　　　　　　　　・・・０・やや黒
くなワた。　　　　　　　　　・・・Δ・黒（なった、
　　　　　　　　　　　・・・×（２）保存安定性試験 ４５℃の恒温漕中に試料（日焼は止め化粧料）を３ケ月
間保存した後、分離や沈澱の有無をしらべて、評価した
。

（３）実用特性試験（官能テスト） 女子被験者２０人が試料（日焼は止め化粧料）を１週間
試用して、アンケートにＡ１：ｒ滑らかに仕上がり、粉
っぽさがない」、Ａ２：「肌へ良（密着する」、Ａ３：
「塗布部は白化したり青白い発色がなく、自然の肌色と
変わらないＪ、Ａ４：ｒ皮膚刺激がないＪ、Ａ５：ｒ塗
布時の伸びが良い」、Ａ６：「べとつき感がなく、良好
な感触を肌に与えた」と答えた人数で示した。

実施例１ （１）　ＨＴ　Ｏゾルの製造 市販の含水酸化チタン塩酸酸性水溶液（含水酸化チタン
を酸化チタンとして３０％含有）１００部にポリオキシ
エチレン（２０モル）ソルビタンモノラウレー）（ＨＬ
Ｂ１６．９）を３部を加え均一に溶解した後、この混合
物（水溶液）をセロハンチューブに入れ５〜１５°Ｃに
保ちつ＼４８時間、流水中で透析する。その後セロハン
チューブ内容物を容器に移し、精製水を加え、全量を２
００部としてＨＴＯが酸化チタンとして１５％含有する
ＨＴＯゾル（ＨＴＯの平均η子種は０．０３〜０．０５
μｍ１ポリオキシエチレン（２０モル）ソルビタンモノ
ラウレート（ｌ（ＬＢ１６．９）の含有量１．５％、水
含有量８３．５％）を得た。

（２）　ＨＴ　Ｏゾルの可視部および紫外部の吸収スペ
クトル （イ）試料： 試料Ａ：前記（１）で得られたＨＴＯゾル〃　Ｂ；超微
粒子酸化チタン　（平均粒子径０．０３〜０．０５μｍ
）の１５％水分散液 〃　Ｃ二酸化チタン（平均粒子径０．３５μｍ）（アナ
ターゼ型）の１５％水分散液 （ロ）測定法： 試料を測長０．１　ｍの石英セルを用い、スペクトロフ
ォトメーターに波長が２００〜７００ｎｍの領域の吸光
度を測定した。その結果を図面第１図に示した。

（ハ）測定方法 第１図から明らかなように、粒子径が比較的大きい普通
の酸化チタンの曲線Ｃでは紫外部類域の吸収効果が小さ
く、可視部の吸光度が高い（透過性がわるい）、超微粒
子酸化チタンの曲線Ｂでは、紫外部類域の吸収効果が見
られるようになり、可視光の吸光度も良い（透過率が良
い）、これらの曲線に対して本発明におけるＨＴｏゾル
の曲線Ａでは全試料中の紫外線吸収効果が最も高（、ま
た可視光線の吸光度も低い（透過率が非常に高い）点で
特異性が認められる。

（３）前記（１）のＨＴＯゾル稀釈液からなるローショ
ン型日焼は止め化粧料 前記（１）で得られたＨＴＯゾルをＨＴＯの濃度が酸化
チタンとして５％になるように精製水で稀釈して本発明
の該日焼は止め化粧料（ローシラン型）を得た。これを
前記の通り諸試験を行った。

その結果、動物および人体試験における黒化防止効果（
日焼は防止効果）は何れもＯ（良好）、保存安定性も良
好で、何等変化が認められなかった。また実用特性試験
（官能テスト）において、パネラ−（女子被験者）２０
人による結果は、滑らかに仕上がり、粉っぽさがないと
答えた人数（以下、Ａ１の人数という）は２０人中１９
人、肌へ良く密着すると答えた人数（以下、Ａ２の人数
という）は２０人中１８人、塗布部は白化したり、青白
い発色が無く自然の肌色と変わらないと答えた人数（以
下、Ａ３の人数という）は２０人中２０人、皮膚刺激が
無いと答えた人は２０人中２０人（以下、Ａ４の人数と
いう）塗布時の伸びが良いと答えた人数（以下Ａ５の人
数という）は２０人中１９人、べとつき感なく、しっと
りした感触が良いと答えた人数（以下、Ａ６の人数とい
う）は２０人中１９人であって、極めて良好であること
が確認された。

実施例２ ポリオキシエチレン（２０モル）ソルビタンモノラウレ
ート（ＨＬＢ１６．９）の代わりに、ポリオキシエチレ
ン（５０モル）硬化ヒマシ油（ＨＬＢ１３．５）を使用
する他は、実施例１の（１）と同様に行って、ＨＴＯが
酸化チタンとして１５％含有するＨＴＯゾル（ＨＴＯの
平均粒子径が０．０３〜０．０５μｍ１ポリオキシエチ
レン（５０モル）硬化ヒマシ油（ＨＬＢ１３．５）の含
有量１．５％、水含有１８３．５％）を得た後、実施例
１の（３）と同様に精製水で稀釈して、本発明のローシ
ラン型の日焼は止め化粧料を得た。

これを前記の通り諸試験を行った結果、動物および人体
試験における黒化防止効果は何れもＯ（良好）、保存安
定性も良好で何等変化が認められなかった。官能テスト
においてパネラ−２０人による結果は、ＡＩの人数は２
０人中２０人、Ａ２の人数は２０人中１８人、Ａ３の人
数は２０人中１９人、Ａ４の人数は２０人中２０人、Ａ
５の人数は２０人中１８人、Ａ６の人数は２０人中１９
人であって、掻めて良好であった。

実施例３ ポリオキシエチレン（２０モル）ソルビタンモノラウレ
ー）（ＨＬＢ１６．９）の代わりに、ジメチルポリシロ
キサン・メチル（ポリオキシエチレン（２０モル）・ポ
リオキシプロピレン（２０モル）シロキサン重合体（Ｈ
ＬＢ８）を使用する他は、実施例１の（１）と同様に行
ってＨＴｏゾル（ＨＴＯが１５％含有する＞（ＨＴＯの
平均粒子径が０．０３〜０，０５μｍ１ジメチルポリシ
ロキサン・メチル（ポリオキシエチレン（２０モル）・
ポリオキシプロピレン（２０モル）シロキサン重合体（
ＨＬＢ８）３．０％、水含有料８２％）を得た後、グリ
セリン含有量３゜０％、水含有量８２％　を得た後、実
施例１の（３）と同様に精製水で稀釈して、本発明のロ
ーション型日焼は止め化粧料を得た。これを前記の通り
諸試験を行った結果、動物および人体試験における黒化
防止効果は何れもＯ（良好）、保存安定性も良好で、何
等変化が認められなかった。

官能テストにおいて、パネラ−２０人による結果は、Ａ
１の人数は２０人中１８人、Ａ２の人数は２０人中１７
人、Ａ３の人数は２０人中１７人、Ａ４の人数は２０人
中２０人、Ａ５の人数は２０人中１７人、Ａ６の人数は
２０人中１７人で良好であった。実施例４ ポリオキシエレン（２０モル）ソルビタンモノラウレー
ト（ＨＬＢ１６．９）の代わりに、ポリオキシエチレン
（４０モル）セチルエーテル（ＨＬＢ２０）を使用する
他は、実施例１の（１）と同様に行って、ＨＴＯが酸化
チタンとして１５％含有するＨＴ○ゾル（ＨＴＯの平均
粒子径が０．０３〜０．０５μｍ１ポリオキシエチレン
（４０モル）セチルエーテル（ＨＬＢ２０）の含有量２
．０％、水含有量８３．０％）を得た後、実施例１の（
３）と同様に精製水で稀釈して、本発明のローション型
日焼は止め化粧料を得た。これを前記の通り諸試験を行
った結果、動物および人体試験における黒化防止効果は
何れもＯ（良好）、保存安定性も良好で、何等変化が認
められなかった。官能テストにおいてパネラ−２０人に
よる結果は、Ａ１の人数は２０人中１８人、Ａ２の人数
は２０人中１８人、Ａ３の人数は２０人中１９人、Ａ４
の人数は２０人中２０人、Ａ５の人数は２０人中１８人
、Ａ６の人数は２０人中１９人であって、極めて良好で
あった。

曇藷購ｉ 四塩化チタン２０部を水冷下に８０部の精製水に添加し
、均一に溶解した水溶液を１００　’Ｃ〜５時間加熱還
流する。これを冷却後、この溶液にポリオキシエチレン
（８０モル）硬化ヒマシ油（ＨＬＢ１５）８部を添加し
て溶解した後、水冷下に撹拌しながら苛性ソーダ水溶液
を加えＰ　Ｈ７，０まで中和する。得られた混合物をセ
ロハンチューブに移し、５〜１５℃に保ちつつ４８時間
流水中で透析する。透析後、セロハンチューブの内容物
をガラス製容器に移し精製水を加え全量を２００部とし
て、ＨＴＯが酸化チタンとして１０％含有するＨＴＯゾ
ル（ＨＴＯの平均粒子径は０．０３〜０．０５μｍ１ポ
リオキシエチレン（８０モル）硬化ヒマシ油（ＨＬＢ１
５）の含有量４％、水８６％）を得た。

（２）前記（１）で得られたＨＴＯゾルの稀釈液からな
るローション型日焼は止め化粧料 前記（１）で得られたＨＴＯゾルをＨＴＯの濃度が酸化
チタンとして５％になるように精製水で稀釈して、本発
明の該日焼は止め化粧料（ローション型）を得た。これ
を前記の通り諸試験をおこなった。

その結果、動物および人体試験による黒化防止効果（日
焼は止め効果）は何れもＯ（良好）、保存安定性も良好
で、何等変化が認められなかった。また実用特性試験（
官能テスト）において、パネラ−（女子被検者）２０人
による結果は、Ａ１の人数は２０人中１９人、Ａ２の人
数は２０人中１８人、Ａ３の人数は２０人中１９人、Ａ
４の人数は２０人中２０人、Ａ５の人数は２０人中１８
人、Ａ６の人数は２０人中１９人であって、極めて良好
であった。

実施例６ 実施例５のローション型日焼は止め化粧料１００部に香
料（ジャスミン油）０．１部を撹拌下に添加したところ
、香料が容易に可溶化した。

この着香したローション型日焼は止め化粧料の動物およ
び人体試験による黒化防止効果は何れも良好（Ｏ）、保
存安定性も良好で、何等変化が認められなかった。また
実用特性試験（官能テスト）の結果（Ａｌ〜Ａ６の人数
）も実施例５のローション型のものと同等で掻めて良好
であった。このように本発明のＨＴＯゾルに香料を添加
すると容易に可溶化して、着香した良好な日焼は止め化
粧料（ローション型）が得られ、しかも香料の可溶化剤
の使用（配合）を必要としない。

実施例７ ポリオキシエチレン（８０モル）硬化ヒマシ油（ＨＬＢ
１５）の代わりに、ポリオキシオチレン（５モル）ステ
アリルアミン（ＨＬＢＩＯ）を使用する他は、実施例５
の（１）と同様に行って、ＨＴ　Ｏが酸化チタンとして
、１０％含有するＨＴＯゾル（ＨＴＯの平均粒子径０．
０３〜０゜０５μｍ、ポリオキシエチレン（５モル）ス
テアリルアミン（ＨＬＢＩＯ）５％、水含有量８５％）
を得た。次に、このＨＴＯゾルをＨＴＯの濃度が酸化チ
タンとして５％になるように精製水で稀釈して、本発明
のローション型日焼は止め化粧料を得た。これを前記の
通り諸試験を行った結果、動物および人体黒化防止効果
は、何れもＯ（良好）、保存安定性も良好で、何等変化
が認められなかった。官能テストにおいて、パネラ−２
０人による結果はＡ１の人数は２０人中１９人、Ａ２の
人数は２０人中１９人、Ａ３の人数は２０人中１９人、
Ａ４の人数は２０人中２０人、Ａ５の人数は２０人中１
８人、Ａ６の人数は２０人中１９人であって、掻めて良
好であった。

実施例８ ポリオキシエチレン（８０モル）硬化ヒマシ油（ＨＬＢ
１５）の代わりに、ポリオキシオチレン（６０モル）ヒ
マシ油（ＨＬＢ１４）を使用する他は、実施例５の（１
）と同様に行って、本発明における１（Ｔｏゾル（ＨＴ
Ｏの含有１）０％、平均粒子径０．０３〜０．０５μｍ
、ポリオキシエチレン（６０モル）ヒマシ油（ＨＬＢ１
４）の含有量３％、水含有量８７％）を得た０次に、こ
のＨＴＯゾルを酸化チタンとして５％になるように精製
水で稀釈して、本発明のローション型日焼は止め化粧料
を得た。これを前記の通り諸試験を行った結果、動物お
よび人体試験における黒化防止効果は、何れもＯ（良好
）、保存安定性も良好で、何等変化が認められなかった
。また実用特性試験（官能テスト）において、パネラ−
２０人による結果はＡ１の人数は２０人中２０人、Ａ２
の人数は２０人中１８人、Ａ３の人数は２０人中１９人
、Ａ４の人数は２０人中２０人、Ａ５の人数は２０人中
１８人、Ａ６の人数は２０人中１９人であって、極めて
良好であった。

実施例９ ポリオキシエチレン（８０モル）硬化ヒマシ油（ＨＬＢ
１５）の代わりに、デカグリセリルモノラウレート（Ｈ
ＬＢ１５．５）を使用する他は、実施例５の（１）と同
様に行って、ＨＴＯの含を量が１０％のＨＴＯゾル（Ｈ
ＴＯの平均粒子径０．０３〜０．０５μｍ１デカグリセ
リルモノラウレー）（ＨＬＢ１５．５）の含を量５％、
水含有１８５％）を得た。次に、このＨＴＯゾルを酸化
チタンとして５％になるように精製水で希釈して、本発
明のローション型日焼は止め化粧料を得た。これを前記
の通り諸試験を行った結果、動物および人体試験におけ
る易化防止効果は、何れも０（良好）、保存安定性も良
好で、何等変化が認められなかった。また実用特性試験
（官能テスト）において、パネラ−２０人による結果は
Ａ１の人数は２０人中１９人、Ａ２の人数は２０人中１
８人、Ａ３の人数は２０人中１９人、Ａ４の人数は２０
人中２０人、Ａ５の人数は２０人中１８人、Ａ６の人数
は２０人中１９人で極めて良好であった。

実施例１０ 流動パラフィン１０部、白色ワセリン１部乳化剤として
ポリオキシエチレン（２０ＥＯ）’／ルビタンモノオレ
ート３部、およびセスキオレイン酸ソルビタン２部を混
合し、７０’Ｃに加熱し、均一に溶解する（油相成分）
。

実施例１の（１）で得られたＨＴＯゾル（ＨＴＯの平均
粒子径０．０３〜０．０５部ｍ、ＨＴＯの含有量は酸化
チタンとして１５％、ポジオキシエチレン（２０モル）
ソルビタンモノラウレート（ＨＬＢ１６．９）の含有量
は１．５％、水含有量は８３．５％）２０部とパラベン
０．１部と水６３゜９部を混合し、７０℃に加熱して均
一に溶解する（水相成分）。次に前記の油相成分に、撹
拌下、水相成分を添加、混合して乳化した後、室温まで
冷却して、本発明の乳化型（水中油滴型）の日焼は止め
クリームを得た。

この日焼は止め化粧料について諸試験を行った。

その結果、動物および人体黒化防止効果は何れも良好（
Ｏ）、保存安定性も良好（０）で、同等変化が認められ
なかった。また、実用特性試験において、パネラ−（女
子被検者）２０人による結果は、前記Ａ１の人数は２０
人中２０人、Ａ２の人数は２０人中１９人、Ａ３の人数
は２０人中１８人、Ａ４の人数は２０人中２０人、べた
つくようなわるい感触を与えることな（、良好な感触を
与えたと答えた人数（以下、八６の人数という）２０人
中１８人で、極めて良好であった。

比較例Ｉ ＨＴ　Ｏゾルの代わりに、平均粒子径が０．３〜０．５
μｍの通常の酸化チタン３部を使用し、かつ精製水を８
０．９部使用する他は実施例１０と同様に行って、比較
用の日焼は止めクリームを得た。この日焼は止めクリー
ムについて前記諸試験を行なった結果、動物および人体
黒化防止効果は、何れもややわる（（Δ）、保存安定性
はやや不良で僅かではあるが酸化チタンの凝集物が沈澱
した。また実用特性試験においてＡ１の人数は２０人中
４人、Ａ２の人数は２０人中５人、Ａ３の人数は２０人
中３人、Ａ４の人数は２０人中２０人、Ａ６の人数は５
人で、総合評価は不良であった。

比較例２ ＨＴＯゾルの代わりに、超微粒子酸化チタン（平均粒子
径は０．０３〜’０．０５　ａｍを使用し、かつ精製水
を８０．９部使用する他は実施例１０と同様に行って、
比較用の日焼は止めクリームを得た。この日焼は止めク
リームについて前記諸試験を行った結果、動物および人
体黒化防止効果はややわる（（Δ）、また保存安定性も
わるく、酸化チタンの凝集物が可成り沈澱した。

また実用特性試験においてＡ１の人数は２０人中１０人
、Ａ２の人数は２０人中６人、Ａ３の人数は２０人中９
人、Ａ４の人数は２０人中２０人、Ａ６の人数は２０人
中１３人で、総合評価は不良であった。

比較例３ ＨＴＯゾルの代わりに、特開昭６１−２２９８０９号公
報に記載のアモルファス球状の酸化チタン（平均粒子径
０．０５〜０．０８μｍ）を使用し、かつ精製水を８０
．９部使用する他は実施例１と同様に行って、比較用の
日焼は止めクリームを得た。この日焼は止めクリームに
ついて前記の諸試験を行った結果、動物および人体黒化
防止効果はややわるく（Δ）、また保存安定性もわるく
酸化チタンの凝集物が可成り沈澱した。また実用特性試
験においてＡＩの人数は２０人中１）人、Ａ２の人数は
２０人中９人、Ａ３の人数は２０人中１２人、Ａ４の人
数は２０人中２０人、Ａ６の人数は２０人中１２人であ
って、総合評価は不良であった。

比較例４ ＨＴＯゾルの代わりに、バラジメチルアミノ安息香酸エ
チル（紫外線吸収剤）を油相成分として使用し、かつ精
製水を８０．９部使用する他は、実施例１〇七同様に行
って、比較用の日焼は止めクリームを得た。この日焼は
止めクリームについて前記の諸試験を行った結果、動物
および人体黒化防止効果は良好（０）で、保存安定性も
良好であった。また実用特性試験においてＡ１の人数は
２０人中１８人、Ａ２の人数は２０人中１５人、Ａ３の
人数は２０人中１９人、Ａ４の人数は２０人中２人、Ａ
６の人数は２０人中１７人であって、総合評価はやや不
良であった。

実施例１） 流動パラフィン６０部と、実施例５の（１）で得られた
ＨＴＯゾルの稀釈液（ＨＴＯゾルの平均粒子径が０．０
３〜０．０５　ｔｔｍＳＨＴＯの含有量が酸化チタンと
して１０％、ポリオキシエチレン（８０モル）硬化ヒマ
シ油（ＨＬＢ１５）含を量４％、水含有量８６％）の４
０部を混合して、本発明の二層型サンオイル（日焼は防
止用）を調製した。次に、この二層型サンオイルの諸試
験を前記の通り行った。その結果、動物および人体試験
における黒化防止効果は何れも０（良好）、保存安定性
も良好で、何等変化が認められなかった。官能テストに
おいて、パネラ−２０人による結果は、Ａ１の人数は２
０人中１９人、Ａ２の人数は２０人中１８人、Ａ３の人
数は２０人中２０人、Ａ４の人数は２０人中２０人、Ａ
５の人数は２０人中１８人、Ａ６の人数は２０人中１９
人で、総合評価は極めて良好であった。

比較例５ ＨＴＯゾルの代わりに、超微粒子酸化チタン（平均粒子
径は０．０３〜０．０５　μｍ）　４部と精製水を３６
部使用する他は実施例１）と同様に行って、比較用の二
層型サンオイルを得た。この二層型サンオイルの諸試験
を行った結果、動物または人体黒化防止効果は、何れも
Ｏ（良好）、保存安定性もわるく、酸化チタンが凝集沈
澱した。また官能テストにおいてパネラ−２０人による
結果は、ＡＩの人数は２０人中３人、Ａ２の人数は２０
人中７人、Ａ３の人数は２０人中１人、Ａ４の人数は２
０人中２０人、Ａ５の人数は２０人中１２人、Ａ６の人
数は２０人中１０人で、総合評価はやや不良であった。

実施例１２ 精製水５２．５部にキサンタンガム０．３部が溶解して
いる水溶液とエチルアルコール７部とグリセ９７１０部
とＨＴＯゾル（ＨＴＯの平均粒子径が０．０３〜０．０
５部ｍＳＨＴＯが酸化チタンとして１０％、ポリオキシ
エチレン（８０モル）硬化ヒマシ油（ＨＬＢ１５）含有
１４％、水含有量８６．０％とからなる実施例１の（１
）のＨＴｏゾル）３０部とメチルパラベン０．２部とを
均一に混合して、本発明の日焼は止めローションを得た
。

この日焼は止めローションの前記諸試験を行った。その
結果、動物および人体試験における黒化防止効果は、何
れも０（良好）、保存安定性も良好で何等変化が認めら
れなかった。また官能テストにおいて、Ａ１の人数は２
０人中２０人、Ａ２の人数は２０人中１９人、Ａ３の人
数は２０人中２０人、Ａ４の人数は２０人中２０人、Ａ
５の人数は２０人中１８人、Ａ６の人数は２０人中１９
人で、極めて良好であった。

比較例６ ＨＴＯゾルの代わりに、超微粒子酸チ′タン（平均粒子
径０．０３〜０．０５μｍ）３部と精製水を７９．５部
使用する他は、実施例１２と同様に行って、比較用の日
焼は止めローションを！ｌｌ製した。この日焼は止めロ
ーションの動物および人体試験における黒化防止効果は
Δ（やや不良）保存安定性もわるく、酸化チタンの粒子
が凝集沈澱した。また官能テストにおいてパネラ−２０
人による結果は、Ａ１の人数は２０人中１０人、Ａ２の
人数は２０人中１０人、Ａ３の人数は２０人中７人、Ａ
４の人数は２０人中２０人で、総合評価は不良であった
。

実施例１３ ミリスチン酸オクチルドデシル１０部、セチルパルミテ
ート２部、乳化剤としてグリセリルモノステアシト２部
、ポリオキシエチレンセチルエーテル（５Ｅ、Ｏ）２部
およびポリオキシエレンソルビタンモノオレエート（６
Ｅ、Ｏ）を混合し、８０℃に加熱して溶融する（油相）
。

ＨＴＯゾル（ＨＴＯ（７）平均粒子径０．０３〜０゜０
５μｍ５ＨＴＯの含有量は酸化チタンとして１０％、シ
ｗｔｊＭモノラウレー）（ＨＬＢ１６）含有量５．０％
、水含有量８５．０％）４０部、メチルパラベン０．２
部、プロピレングリコール５部および精製水３６．８部
を均一に混合し、８０°Ｃに加熱する（水相）、　前記
の油相に、撹拌下、水相を添加、混合して乳化し、冷却
して、本発明の乳化型（水中油型）日焼は止め用リップ
クームを得た。前記の通り諸試験を行った結果、保存安
定性は良好で、何等変化が認められなかった。また官能
テストの結果は、Ａ１の人数は２０人中２０人、Ａ２の
人数は２０人中１９人、Ａ３の人数は２０人中２０人、
Ａ４の人数は２０人中２０人で、Ａ５の人数は２０人中
１９人、Ａ６の人数は２０人中１９人で極めて良好であ
った。

比較例７ ポリオキシエレン（４０モル）セチルエーテル（ＨＬＢ
２０）の代わりに、ポリオキシエチレン（２モル）オレ
イルエーテル（ＨＬＢ７．５）を使用する他は、実施例
４と同様におこなって、比較様のローシーン型日焼は止
め化粧料を得た。

これを前記の通り諸試験を行った結果、動物および人体
試験における黒化試験の結果は何れもΔ（やや不良）、
保存安定性も不良で、ＨＴＯの凝集物の沈澱を生成した
。パネラ−２０人による官能テストの結果はＡ１の人数
は２０人中１８人、Ａ２の人数は２０人中９人、Ａ３の
人数は２０人中１０人、Ａ５の人数は２０人中５人であ
って総合評価は不良であった。

このように、ＨＬＢが８未満の非イオン界面活性剤（ポ
リオキシエチレンオレイルエーテル）では、前ＨＴＯゾ
ルの安定剤としての作用効果を発揮せず、本発明の前記
目的を達成することができない。

実施例１４ ＨＴＯゾル（実施例１の（１）に準じて製造したＨＴｏ
ゾルで、ＨＴＯの平均粒子径が０．０３〜０．０５μｍ
１ポリオキシエチレン（１５モル）ステアシン酸アミド
（ＨＬＢ１８）含有量５％、ＨＴＯが酸化チタンとして
２０％含有し、水含有量７５％）５０部、酸化チタン２
部、タルク５部、ベンガラ０．２部、黒酸化鉄０．１部
、黄酸化鉄０．５部およびグリセリン５部を均一に混合
する。この混合物をエチルアルコール７部と水３２．２
部からなる混合液に均一混合分散して日焼は止め用水白
粉を調製した。この水白粉について前記の諸試験を行っ
た。　その結果、動物および人体試験における黒化防止
効果は、何れも良好（Ｏ）、保存安定性も良好で、何等
変化が認められなかった。官能テストにおいて、パネラ
−２０人による結果は、Ａ１の人数は２０人中１９人、
Ａ２の人数は２０人中１９人、Ａ３の人数は２０人中２
０人、Ａ４の人数は２０人中２０人、Ａ５の人数は２０
人中１９人、Ａ６の人数は２０人中１９人であって極め
て良好であった。また発色（色の出方）も極めて自然で
良好であった。

比較例８ ＨＴＯゾルの代わりに、超微粒子酸化チタン（平均粒子
径０．０３〜０．０５μｍ）を使用する他は、実施例１
４と同様に行って、比較の日焼は止め用水白粉を得た。

この水白粉について前記の諸試験を行った。その結果動
物および人体黒化防止効果はややわる（（Δ）、また保
存安定性もわるく、酸化チタンの凝集物が可成り沈澱し
た。また実用特性試験において、Ａ１の人数は２０人中
７人、Ａ２の人数は２０人中６人、Ａ３の人数は２０人
中９人、Ａ６の人数は２０人中１０人で、総合評価は不
良であった。また発色は赤黒い色調になって、極めてわ
るかった。

実施例１５ ステアリン酸２．８部、モノステアリン酸プロピレング
リコール２．８部、自己乳化型モノステアリン酸グリセ
リン２．８部、流動パラフィン１５．０部を７０℃に加
熱し、均一に溶解する。（Ａ）酸化チタン７部、ベンガ
ラ０．５部、黄酸化鉄１゜０部、黒酸化鉄０．２部およ
びタルク１．３部を均一に混合する。（Ｂ） トリエタノールアミン１．４部、プロピレングリコール
５部、ラウリル硫酸ナトリウム１．４部防腐剤適量部、
精製水９２．２部およびＨＴＯゾル（実施例５の（１）
に準じて製造したＨＴＯゾルであって、ＨＴＯが酸化チ
タンとして２０％含有しており、ＨＴＯの平均粒子径は
０．０３〜０．０５μｍポリオキシエチレン（３０モル
）オクチルフェニルエーテル（ＨＬＢ１７）含有量は５
％、水含有量７５％）５０部を７０°Ｃに加熱、均一に
溶解、分散する。（Ｃ） 次に、（Ｃ）に（Ｂ）を均一に分散後、（イ）に加えて
乳化し、冷却して、日焼は止め用ファンデーションを調
製した。

試験を行った結果、動物および人体試験における黒化防
止効果は何れもＯ（良好）、保存安定性も良好で、同等
変化が認められなかった。官能テストにおいて、パネラ
−２０人による結果はＡ１の人数は２０人中２０人、Ａ
２の人数は２０人中１９人、Ａ３の人数は２０人中１８
人、Ａ４の人数は２０人中２０人、Ａ５の人数は２０人
中１９人、Ａ６の人数は２０人中１９人であって極めて
良好であった。また、発色（色の出方）も橿めて自然で
あって、非常に好ましいものであった。

（発明の効果） 本発明は、安定剤として溶存しているＨＬＢ値が８以上
の水溶性非イオン界面活性剤（ＷＳ−ＮＳ）によって、
含水酸化チタン（ＨＴＯ）の微粒子が均一安定に分散し
ている、特定の水性ゾル（ＨＴＯゾル）を含有せしめる
ことによって、可視光線を透過し、日焼けをおこす有害
な紫外線を吸収して皮膚の黒化（日焼け）を防止し、経
口安定性（保存安定性）、皮膚安全性が良好で、塗布使
用時には、皮膚に良好な怒触を与えながら伸びよく、密
着して、滑らかに仕上がり（粉っぽさがなり）、かつ白
化や青白い発色を呈することなく、自然な肌色に発色す
る優れた日焼は止め化粧料を提供し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、各種粉末の分散液における吸光度と波長（ｎ
ｍ）との関係を示す。 曲線のＡは本発明の含水酸化チタンの水性ゾル、（前記
ＨＴＯゾル）。Ｂは超微粒子酸化チタンの水分散液。Ｃ
は普通の酸化チタンの水分散液。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. （１）水中に、ＨＬＢ値が８以上の水溶性非イオン界面
   活性剤の少なくとも一つが安定剤として溶存しており、
   これにより含水酸化チタンの微粒子が、均一安定に分散
   している水性ゾルを主要成分としてなる、日焼け止め化
   粧料。
2. （２）含水酸化チタンの微粒子が、平均粒子径０．００
   ５〜０．１μｍのものである、特許請求の範囲第（１）
   項記載の日焼け止め化粧料。
3. （３）含水酸化チタンが、酸化チタンとして最終組成物
   の総量を基準として１〜２０重量％の範囲内で含有して
   いる特許請求の範囲第（１）項記載の日焼け止め化粧料
   。
4. （４）ＨＬＢ値が８以上の水溶性非イオン界面活性剤の
   少なくとも一つが、最終組成物の総量を基準として０．
   ０５〜７重量％で、かつ含水酸化チタンの重量を基準と
   して０．５〜５００重量％の範囲内で含有している特許
   請求の範囲第（１）項記載の日焼け止め化粧料。
5. （５）ＨＬＢ値が８以上の水溶性非イオン界面活性剤が
   、ＨＬＢ値１０〜２０の範囲内のものである、特許請求
   の範囲第（１）項記載の日焼け止め化粧料。
6. （６）更に、エチルアルコールが配合されている、特許
   請求の範囲第（１）項記載の日焼け止め化粧料。
7. （７）更に、液状の油性物質が配合されている、特許請
   求の範囲第（１）項記載の日焼け止め化粧料。
8. （８）更に、油性物質と界面活性物質が配合されている
   、特許請求の範囲第（１）項記載の日焼け止め化粧料。
9. （９）更に、油性物質と界面活性物質と顔料が配合され
   ている、特許請求の範囲第（１）項記載の日焼け止め化
   粧料。