JPS63274559A - 磁気印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ、産業上の利用分野 本発明は、イメージを磁力を利用して印刷する磁気印刷
装置に関し、より具体的には、個々の画素が２列のバー
の交点の磁気媒体上に形成され、特定の画素が各列のバ
ーの選択的磁化によってアドレスされるという、細長い
磁化性バーの交差する列から構成される印刷ヘッドに関
するものである。この印刷ヘッドの構造により、高い解
像度を保ちながら複雑さが軽減されコストが下がる。

Ｂ、従来技術 磁気印刷装置は、印刷ヘッドと磁化性媒体とトナーを用
いて、紙または他のハード・コピー材料のシート上にイ
メージを作成する。磁気媒体を、ドラムまたはテープ上
に載せる。通常は、磁気媒体をドラムまたはテープにコ
ートする。通常の形状の印刷ヘッドは、１組の電気導体
と交錯された磁気コアの列を含んでいる。磁気コアは、
電気導体と共に電磁石を形成し、この電磁石は、選択さ
れた電気導体に電流を通すことにより選択的に付勢され
る。

印刷ヘッドは、各電磁石が磁気媒体の磁気コア端部すな
わち印刷エレメント部分のすぐ下品領域に磁界をかけて
、それによって磁気媒体上にマークを書き込めるように
、磁気媒体の表面に並んで配置される。様々な電磁石を
付勢すると、磁気媒体上に１組のマークが形成され、印
刷ヘッドによって磁気媒体上に書き込まれたイメージを
構成する。

磁気媒体の材料は、印刷ヘッドの印刷エレメントによっ
てかけられた磁界が磁化状態を変更するのに充分な強さ
に達するまで磁化状態を保つに足る充分な保磁力をもつ
。それによって、ある画素の領域はブランクのままとな
り、電気導体中を流れる電流によって充分な磁界が発生
したときだけ印刷される。磁気イメージを磁気インクで
調色すると、磁気インクが磁気書込みされた領域の局部
的磁界に引きつけられて、目に見えるようになる。

次にトナーを紙に転写すると、紙の上にイメージが生成
する。

多くの印刷の応用分野では、高解像度のイメージを生成
するのが望ましい。−例を挙げると、９ポイントのテキ
ストのような小型の細かい文字を印刷する場合に、その
ような高解像度のイメージ生成が必要である。もう一つ
の例は、細部を表現しなければならない絵を印刷する場
合である。

高解像度印刷を高速で行なうために、印刷エレメントの
サイズが表現すべき最も小さな細部と同程度である、密
な間隔で配列された多数の小さな印刷エレメントの列を
備えた印刷ヘッドを作成することが望ましい。

Ｃ１発明が解決しようとする問題点 密な間隔で配列された高解像度の印刷エレメントで印刷
ヘッドを作成する場合に、ある問題が生じる。従来、印
刷ヘッドとそれに対応する電気活動化導体の両方を高価
な高解像度加工技術を用いて作成しなければならず、導
体は比較的長い距離にわたって電気的に連続でなければ
ならなかったので、広い面積にわたってこの高解像度加
工を行なわなければならなかった。こうした問題のため
に、大きなページ幅の高解像度印刷ヘッドを作るのは極
めて複雑であり、したがって高価であった。

Ｄ０問題点を解決するための手段 本発明にもとづいて作成された印刷ヘッドを用いる磁気
印刷システムにより、上記の問題が克服され、他の利益
がもたらされる。印刷ヘッド中に磁化可能媒体を通して
、イメージのすべての画素を高解像度フォーマットで受
は取るようにする。

印刷ヘッドを２本の細長い磁化可能バーの列から構成し
、各列のバーを互いに平行に配列する。１列をもう１列
の真上に置いて、２次元の交点の列ができるようにする
。１列のバーをもう１列のバーに対して垂直より僅かに
ずらして配置し、交点の線に媒体の移動方向に対して僅
かなずれを導入する。各列の個々のバーを、各バーを取
り囲む電流導体を流れる電流によって選択的に磁化させ
る。

１対のバーの交点では、生じる磁界が強くなる。

磁気媒体が２列のバーの間を通過すると、各交点で、バ
ーの選択的磁化によって磁気媒体上に画素が印刷できる
ようになる。印刷ヘッド内に多数のバーを用いると、個
々の画素がその画素位置で交差する１対のバーの磁化に
よってアドレスできる、画素位置の大きな２次元アレイ
が作成できる。本発明の好ましい実施例では、印刷ヘッ
ドは磁気媒体の幅全体に延びるのに充分な数のバーを含
み、したがって磁気媒体が印刷ヘッド中を縦方向に前進
するとき、媒体中を前後に往復運動する必要が緩和され
る。最高の解像度を得るには、垂直に配向した磁化性媒
体が好ましい。

Ｅ、実施例 本発明の一実施例では、第１列の各バーの１つの縁部が
第２列のバーのそれに対応する縁部と向き合っている。

対向するバーの縁部は、ナイフ・エツジとして作られる
。バーの縁部は磁界を一方向に集中して、一方向に高解
像度を生じる。ある列のバーは別の列のバーにほぼ垂直
なので、前記の磁束集中により、２次元の高解像度がも
たらされる。

本発明の第２の実施例では、１組のバーの対向する縁部
に、向かい合った１組のバーの対向する縁部の方に延び
る１組のペデスタル即ちビンを設ける。ビンと第２列の
バーの位置合せを行ないやすくするため、第２列のバー
の対向する縁部を、ビンの直径よりも大幅に、好ましく
は１０対１の比に広げる。このビンは、磁束が磁気媒体
を貫く点で２次元の磁束集中をもたらす。

本発明のどちらの実施例でも、各列のバーを、電気絶縁
性で非磁性であるポリイミド層や耐摩耗性エポキシ層な
どの埋込み材料内部に封入することができる。この埋込
み材料は、磁気媒体と並ぶ印刷ヘッドの印刷エレメント
に滑らかな表面を与え、また、バーの製造に使用される
ニッケルや鉄などの金属から電気導体を絶縁する。本発
明のどちらの実施例も、高解像度イメージを提供し、同
時に構造の複雑さを軽減して印刷ヘッドが経済的に製造
できるようにする。

第１図は、本発明にもとづいて作成した印刷ヘッドの使
い方を示す、磁気印刷システム２０の単純化した図であ
る。印刷システム２０は、テープ２２の形をした磁気媒
体を使用し、テープ２２は、駆動ドラム２８と遊動ドラ
ム３０によって印刷ヘッド２６中の通路２４を通って運
ばれる。印刷ヘッド２６は本発明にもとづき、テープ２
２の磁気媒体上に磁気によってマークを印刷するように
構成されている。印刷システム２０は、トナー・ディス
ペンサ３２、およびテープ２２がヘッド２６を通って移
動する間にテープ２２に沿って紙シート３６を案内する
ローラ３４を含む組立体を含んでいる。駆動装置４６が
駆動ドラム２８を回転させて、テープ２２を印刷ヘッド
２６からトナー・ディスペンサ３２を通ってローラ３４
の所にある紙シート３６にまで運搬させる。

動作の際には、印刷ヘッド２６はテープ２２上にマーク
を磁気的に印刷する。テープ２２の印刷された領域が、
印刷ヘッド２６からトナー・ディスペンサ３２へと移っ
てトナーを受は取り、次にさらに紙シート３６へ進んで
イメージを紙シートに転写させる。トナー・ディスペン
サ３２から供給されたトナーは、テープ２２の磁気媒体
上の、印刷ヘッド２６によってテープに印加された磁界
によって磁界が変化した場所に接着する。したがうて、
トナー粒子の場所はイメージと一致する。トナーが紙シ
ート３６に転写されると、紙シート３６上にイメージが
現われる。

本発明によれば、印刷ヘッド２６は、Ｘ導体およびｙ導
体から構成される２組の導体として配列された電気導体
４０を含んでいる。ただし、Ｘおよびｙは第１図に示し
た基準座標系の輪を表わす。

導体４０は電流ドライバ４２による電流で付勢される。

電流ドライバ４２は、各導体４０に電流パルスを与える
周知の個々のドライブ回路（図示せず）を含んでいる。

メモリ４４は、後で説明するように、イメージの個々の
画素を生成するために、印刷ヘッド２ｅの個々の電磁石
の選択およびパルス付勢を指令する情報を記憶しており
、電流ドライバ４２にコマンド信号を出力して、テープ
２２上にマークを印刷するのに必要な導体４０を活動化
させる。駆動装置４６は、ドラム２８を回転させて、テ
ープ２２に印刷ヘッド２６中を移動させる。メモリ４４
の動作は、メモリ４４および駆動袋ｆｉ！４６の両方に
結合された制御装置４８にょうて、ドラム２８の回転と
調整される。ドラムの回転と印刷ヘッド２８の活動化を
調整する方法は周知であり、現在、磁気印刷装置で用い
られている。

第２図ないし第８図は、本発明の第１の実施例にもとづ
く印刷ヘプト２６の構造を図示したものである。印刷ヘ
ッド２６は、上側印刷組立体５０と下側印刷組立体５２
とを含んでいる。上側印刷組立体５０は、それに垂直に
延びた端壁５６を有する頂板５４と、頂板５４の内側表
面から通路２４の中央部に向かって延びる印刷バー５８
の形をした１組の上側印刷エレメントとを含んでいる。

下側印刷組立体５２は、上側印刷エレメントと向かい合
った１組の下側印刷エレメントを備えた底板６０を含み
、下側印刷エレメントは底板６０から通路２４の中心に
向かって上方に延びる印刷バー６２の形をとっている。

印刷バー５８と６２は、第１図では破線でその一部を示
しである。

下側印刷バー６２は互いに平行に配列され、テープ２２
の移動方向を横切ってＸ方向に延びている（第１図）。

上側印刷バー５８は互いに平行に配列され、ｙ座標軸に
対して僅かに傾いている。第６図および第７図を見ると
最もよ（わかるが、下側印刷バー８２の列の上方に上側
印刷バー５８の列を配置しであるため、テープ２２上へ
の上側印刷エレメントの列および下側印刷ニレメントノ
列の投影中に交点６４の列が形成される。上側印刷エレ
メントが下側印刷エレメントに対して垂直状態から傾い
ているために、連続する交点６４の行がぎざぎざになる
。後で説明するように、各印刷エレメントは、導体４０
中を流れる電流によって電磁石式に磁化される（第１図
および第６図）。

１個の下側印刷エレメントまたは１個の上側印刷エレメ
ントだけが活動化されても、テープ２２の磁気媒体の保
磁力に打ち勝つには不充分であるが、上側印刷エレメン
トと下側印刷エレメント中の磁界が同時に活動化される
と、活動化された２つの印刷エレメントの交点６４の領
域に、テープ２２の保磁力に充分に打ち勝つ強い磁界が
生じて、テープ２２の磁気媒体中にマークを印刷させる
。

印刷エレメントによって交点６４にかけられる磁界の方
向は、その印刷エレメントを取り囲む導体４０中を流れ
る電流の方向によって決まる。両方の印刷エレメントに
よって交点θ４に生じる合成磁界は、個々の印刷エレメ
ントの磁界の代数和である。各印刷エレメントの導体４
０中を流れる電流の方向に応じて、交点６４での合成磁
界の強さが、テープ２２の保磁力に打ち勝ってマークを
印刷するための、またはテープ２２上にブランクのスペ
ースを残すための閾値より大きくなることも、小さくな
ることもある。

第８図は、テープ２２が静止しているとき、各交点６４
の印刷エレメントの選択的活動化によって印刷される可
能性のある、すべてのマーク６８の列を示したものであ
る。テープ２２が印刷ヘッド２８を通過する間に、ドツ
ト・マトリックス状のイメージを印刷する連続した行と
して複数個のマーク６６を選択的に走査して、正確で高
解像度のイメージを生成することができる。上側印刷エ
レメントが下側印刷エレメントに対し垂直から傾いてい
ることに対応して、連続するマーク６６の行の少しずつ
後退している効果を示すために、Ｘ”’−ｙ座標軸をマ
ーク８６の列に重ね合わせである。

マーク６６の行はＸ軸に平行である。テープ２２がｙ方
向に移動すると、様々な印刷エレメントの列および行か
ら得られるマーク６６が、Ｘ軸に平行な印刷行に印刷さ
れて、印刷ヘッド２θによっであるイメージのすべての
点が生成される。

傾いた交点６４の列を使うことにより、マーク６６の直
径を、連続する交点６４相互の間隔よりもずっと小さく
することができる。連続する交点６４の行がずれている
ため、テープ２２が印刷ヘッド２６を通過するとき、交
点の行中の交点６４の間の位置にマーク８６が配置され
る。したがって、充分な数の下側印刷エレメントを使う
ことにより、個々の印刷バー５８および６２の幾何形状
の物理的限界まで、マーク６６を希望するだけ互いに近
づけて配置することができる。充分な数の上側印刷エレ
メントがテープ２２の幅全体にわたって上側印刷エレメ
ントの列に沿って延び、下側印刷エレメントがテープ２
２の幅全体にわたって延びるため、テープ２２上にデー
タの丸−行を印刷するのに印刷ヘッド２６が（×方向に
）横往復運動をしなくとも、テープ２２の幅一杯まで印
刷ヘッド２６によってイメージが印刷できる。

交差する印刷エレメントの列を使って、磁化可能媒体上
の交点６４にマークを印刷することは、本発明の重要な
特徴である。それぞれ頂板５４および底板６０上にある
印刷バー５８と６２の列はすぐに製造でき、かつ上側印
刷バー５８および下側印刷バー６２それぞれの周りに電
気導体を巻きつけるのが容易である。上側印刷組立体５
０の頂板５４、端壁５６および印刷バー５８は、周知の
ようにニッケルと鉄の合金であるパーマロイなどの保磁
力の低い磁性体から製造することが好ましい。下側印刷
バー６２の周りへのＸ導体の巻きつけおよび上側印刷バ
ー５８の周りへのＸ導体の巻きつけを第６図に示す。図
では、例として、１本のＸ導体を１本の下側印刷バー６
２の周りに−巻きし、１本のＸ導体を１本の上側印刷バ
ー５８の周りに−巻きしである。ただし、当然のことな
がら、個々の導体４０が第６図に示した方式で各下側印
刷バー６２および各上側印刷バー５８の周りに巻かれて
いる。第６図では、下側印刷バー６２の数も減らして４
本しか示してないが、実際にはもっと多くのバー６２を
用いる。本発明の２つの好ましい実施例では、第７図お
よび第８図の概略図に対応して８本の下側印刷バー６２
を用いている。

印刷ヘッド２８中の通路（第１図および第６図）に関し
ては、通路２４は下側印刷バー６２の上縁部と上側印刷
バー５８の下縁部の間の隙間という構造になっており、
この隙間はテープ２２の厚さよりやや大きくて、テープ
が前記のバー６２の上縁部とバー５８の下縁部の間を通
過できるようになっている。選択された下側印刷バー６
２の電磁石によって発生する磁束と、選択された上側印
刷バー５８の電磁石によって発生する磁束が、順次同じ
経路に沿ってテープ２２中を通過し、頂板５４、端壁５
６、底板６０によって戻り磁束経路がもたらされる。選
択された下側印刷バー６２にょうてもたらされる電磁石
と選択された上側印刷バー５８によってもたらされる電
磁石の直列配置が、選択されたバー６２と５８の交点６
４で単一の電磁石を構成する。したがって、Ｘ導体４０
上の電流とＸ導体４０上の電流が、選択された交点６４
に通路２４によってもたらされるギャップを有する単一
の磁石鉄心に加えられるとみなすことができる。端壁５
６が底板６０の端部でしっかりと支えられて、通路２４
内でギャップの幅を確保し、かつ低磁気抵抗の磁束戻り
経路を確立していることに留意されたい。底板６０の頂
面または端壁５６の底面あるいはその両方に溝（図示せ
ず）を設けて、端壁を底板８０にしっかりと支えながら
、Ｘ導体４０へのアクセスを可能にする。

導体４０に加わる電流の量は、コイルの巻き数ならびに
通路２４および印刷バー６２と５８の交点領域によって
もたらされる隙間に応じて決まる。

これらすべてによって、磁気回路の磁気抵抗が決まる。

−例を挙げると、テープ２２の保磁力に打ち勝つのに充
分な強さの磁界を交点６４に誘発するのに、合計９アン
ペア・ターン必要だとすると、一方のバーで６アンペア
・ターンがもたらされ、もう一方のバーで３アンペア・
ターンがもたらされるように、交差する２本のバーの間
でアンペア・ターンを分割することが好ましい。電流ド
ライバ４２とメモリ４４（第１図）によってもたらされ
る電流は、交点６４で全磁界を活動化するために、前記
の９アンペア・ターンをもたらす。そうするには、選択
されたＸ導体４０に＋３アンペアの電流をかけ、もう一
方のＸ導体４０に一３アンペアの電流をかけ、選択され
たＸ導体４０に＋６アンペアの電流をかけて、選択され
た交点６４の下側印刷バー６２および上側印刷バー５８
中で磁界を活動化させる。上側印刷バー５８は、印刷バ
ー５８の周りに１回巻いたＸ導体４０の巻き線からなる
電磁石の鉄心として働き、同様に選択された下側印刷バ
ー６２は選択された印刷パー６２の周りに１回巻いたＸ
導体４０の巻線からなる鉄磁石の鉄心として働く。

この例では、次に正および負の値の電流を用いて説明す
るように、９アンペア・ターンはテープ２２の磁気媒体
の磁気状態を変更するための閾値を超えているが、印加
される磁界の差は前記の閾値より低い。このため、交点
６４で表わされる選択された電磁石の鉄心を活動化する
ために９アンペア・ターンがもたらされるが、他のかか
る鉄心は３アンペア・ターンしか受は取らない。選択さ
れた交点にもたらされる９アンペア・ターンは、選択さ
れた交点でテープ２２の磁化可能印刷媒体の保磁力に打
ち勝つのに充分な磁界をもたらすが、３アンペア・ター
ンを受は取る交点の電磁石は、こうした交点の位置で磁
化可能媒体の状態を切り換えるのに必要な強さより小さ
な磁界を発生し、したがってテープ２２のこうした位置
は磁気状態が変わらないままとなる。テープ２２の印刷
媒体を選択的に磁化する際の信頼性を考慮すると、前記
の電流比は３対１となる。

本発明の一特徴によれば、印刷バー５８および６２にナ
イフ・エツジを設けることにより、交点６４での磁束の
厳密な位置を正確に得ることができる。ナイフ・エツジ
は、各下側印刷バー６２の上端および各上側印刷バー５
８の下端に位置する。

したがって、上側と下側の印刷バーのナイフ・エツジが
互いに向かい合い、通路２４内にあるテープ２２の両面
上に位置する。通路２４のギャップ幅（第２図にＡとし
て示す）は、上側の印刷バーのナイフ・エツジを含む平
面と下側の印刷バーのナイフ・エツジを含む平面の間隔
である。第２図には、選択された上側印刷バー５８Ａと
下側印刷バー６２の１つを活動化することによって得ら
れる磁束の経路も示されている。各下側印刷バー８２の
断面の形は、第３図に示すように三角形である。

上側印刷バー５８の断面の形は下側印刷バー６２と同じ
である。第３図では、６８にナイフ・エツジが示されて
いる。ナイフ・エツジ６８は必ずしも物理的に尖ってい
なくてもよいが、所期の解像度を得るには、印刷バー５
８．８２を横切る方向での広がりが充分に小さくなけれ
ばならないことに留意されたい。また、印刷バー６２は
一方向が非常に長り、横方向が非常に小さい（ナイフ・
エツジ）ので、印刷バー６２の幾何形状によって磁束経
路が横方向、すなわち第１図の座標軸に対してＸ方向で
だけ狭まることにも留意されたい。同様に上側印刷アセ
ンブリ５０の印刷バー５８は、上側印刷バー５８と下側
印刷バー６２が交差していることから、Ｘ方向で磁束経
路を狭める働きをする。第４図は、下側印刷バー６２相
互の平行関係を示し、第５図は、上側印刷バー５８相互
の平行関係および頂板５４の正面７０に対するこれらの
バーの傾斜を示している。

第９図ないし第１３図に示す印刷ヘッド２６の第２の実
施例によれば、各交点６４で鮮明に画定された磁界をも
たらす１組のビン７２を含むように、上側および下側の
印刷バーが修正されている。

修正された各下側印刷バー７４は、全体として前記の下
側印刷バー６２と同じ構造であるが、下側印刷バー７４
の上縁部から上方に一直線にビン７２の列が突き出して
いる点がバー６２と異なる。

修正された上側印刷バー７６は、各上側印刷バー７６の
全長に沿って延びビン７２と向かい合っている平坦面７
８を含んでいるために、前記の上側印刷バー５８と断面
の形が異なっている。平坦面７８があるため、上側印刷
バー７６の断面は台形の外観を呈する。頂板５４上の上
側印刷バー７６と底板６０上の下側印刷バー７４の位置
は、上側印刷バー５８および下側印刷バー６２について
先に述べた位置と同じである。

第７図および第８図の説明で指摘したように、上側印刷
エレメントの列は下側印刷エレメントの列に対して垂直
から僅かに傾いている。第９図ないし第１３図の構造で
も、この上側印刷エレメントおよび下側印刷エレメント
の配列が保持される。

各ビン７２は、交点６４の位置に置く。したがって、第
１１図に示すように、ビン７２の列は下側印刷バー７４
に対して垂直から傾いている。ビン７２の列の配列は、
当該の上側印刷バー７８と位置および方向が対応してい
る。したがって、各ビン７２は、上側印刷バー７８の平
坦面７６と向かい合う。

印刷ヘッドのこの実施例の製造をしやすくするため、平
坦面７８の幅を、ビン７２の直径よりずっと大きく、好
ましくは１０倍に拡大する。こうすると、ビン７２と平
坦面７８の位置合せが容易になり、ビン７２の位置と交
点６４の精密な位置の間に僅かな位置のずれがある場合
でも、ビン７２は平坦面７８に磁束を伝えることができ
る。第９図ないし第１３図では、ビン７２の構造を見や
すくするために拡大しであるので、前記の１０対１の比
は示されていない。したがって、第９図ないし第１３図
の構造を用いると、ビン７２の位置の許容差が緩和され
、そのために印刷ヘッドのこの実施例の構成が容易にな
ることが理解される。各ビンが第１図の２座標に平行な
その軸の周りで点対称になっているので、狭い磁束通路
がＸ方向とＸ方向の両方で確保される。ビン７２は、円
筒形にすることが好ましい。印刷ヘッドの両方の実施例
とも、直径数ミル程度のマークθ８（第８図）を生成し
、かつ１インチ当り数百ドツト程度のドツト密度または
画素密度を紙シート３６（第１図）の全面にもたらすこ
とができる。好ましい実施例では２４０画素より高い密
度が得られる。通路２４のギャップ幅、すなわち第２図
の寸法Ａと第９図の寸法Ｂは、通常は数ミル程度である
。

通路２４に滑らかな表面を設けて、テープ２２が印刷ヘ
ッド１８中を通過しやすくすると好都合である。それに
は、印刷バー、すなわち第１の実施例では上側印刷バー
５８と下側印刷バー６２、第２の実施例では上側印刷バ
ー７６と下側印刷バー７４の間の空隙に、ポリイミドや
耐摩耗性エポキシなどの非磁性電気絶縁材料を詰めると
よい。ポリイミドは可撓性であり、印刷ヘッド２Ｂを可
撓性にしたいとき使用する。耐摩耗性エポキシは剛性で
あり、セラミック粒子の基質と他の金属酸化物の粉末が
エポキシ樹脂に埋め込まれている。導体４０はエポキシ
またはポリイミドに埋め込まれて、位置を固定されかつ
上側印刷組立体５０と下側印刷組立体５２の金属から絶
縁される。得られる表面はテープ２２に対して非摩耗性
であり、磁力記録印刷システム２０に永い寿命をもたら
す。

導体４０の別の形の構造（図示せず）では、個々の導体
を銅などの単一の金属ストリップとして形成し、ストリ
ップ中を流れる電流が印刷バー内部に磁界を誘発するよ
うにストリップを印刷バー５８．７４の片面にめっきす
ることができることを指摘しておく。磁性材料、一般に
はパーマロイの電気抵抗率は銅ストリップの約１０倍な
ので、ストリップ導体上に絶縁は不要である。

Ｆ０発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明にもとづく印刷
装置の物理的構造は、高度に精密な印刷プロセスをもた
らすと同時に、製造しやすく、印刷ヘッドの製造コスト
を最小限に抑える。本発明にもとづく印刷装置の設計は
、頑丈で機械的に単純であり、耐摩耗性があり、解像度
が向上し、印刷バーの列の交点をアドレスする能力があ
る。後者のアドレス能力は、Ｘパーの長さを増し、Ｘバ
ーの数を増やし、交角をＸバーの数と長さに対応するよ
うに調節すれば実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明を具体化した磁気印刷ヘッドを用いた
印刷システムの模式図である。 第２図は、第１図の印刷ヘッドの正面図である。 第３図は、第２図の印刷ヘッドの下側印刷組立体の端面
図である。 第４図は、第２図の下側印刷組立体の平面図である。 第５図は、印刷ヘッドの上側印刷組立体の、第２図の線
５−５に沿って切断した上部の平面図である。 第８図は、上側印刷組立体の一部分を切開して上側印刷
組立体の印刷バーを露出させ、印刷ヘッドの上側および
下側の印刷バーの間を通る印刷媒体を見やすくした、印
刷ヘッドの分解等角投影図である。 第７図は、印刷エレメントが本発明の様々な実施例で縁
部の尖ったバーおよびビンつきのバーの形を取っている
、上側印刷エレメントの列の下側印刷エレメントの列に
対するレイアウトの概略図である。 第８図は、第７図の印刷エレメントの列のすべての交点
の活動化によって磁気媒体上に印刷されたマークの列を
示す図である。 第９図は、下側印刷エレメントがそこから延びるピンつ
きのバーの形をしている、本発明の列の実施例の印刷ヘ
ッドの正面図である。 第１０図は、第９図の印刷ヘッドの下側印刷組立体の端
面図である。 第１１図は、第９図の下側印刷組立体の平面図である。 第１２図は、第９図の線１２−１２に沿って切断した上
部の印刷ヘッドの上側印刷アセンブリの部分平面図であ
る。 第１３図は、本発明の第２の実施例の上側印刷エレメン
トの平坦な縁部を示す、第１２図の線１３−１３に沿っ
て切断した上側印刷アセンブリの断面図である。 ２０・・・・磁気印刷システム、２２・・・・磁気媒体
テープ、２４・・・・テープ通路、２６・・・・印刷ヘ
ッド、２８・・・・駆動ドラム、３０・・・・遊動ドラ
ム、３２・・・・トナー・ディスペンサ、３４・・・・
案内ローラ、３６・・・・紙シート、４０・・・・！気
導体、４２・・・・電流ドライバ、４４・・・・メモリ
、４６・・・・駆動装置、４８・・・・制御装置、５０
．５２・・・・印刷組立体、５８．６２．７４．７６・
・・・印刷バー、６４・・・・交点、６６・・・・マー
ク、７２・・・・ビン。 出願人　　インターナシ１ナル・ビジネス・マシーンズ
１コーポレーシジン 代理人　　弁理士　　岡　　１）　次　　生（外１名） ＦＩＧ、６ ＦＩＧ、７ ＦＩＧ、８ ＦＩＧ、９

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 磁化可能媒体に磁気的に印刷する磁気印刷装置にして、 複数個の磁気的なエレメントから成る第１のアレイと、 前記第１のアレイとの間に前記媒体を通せるような一様
   な間隔をおいて配設される磁気的なエレメントの第２の
   アレイであって、前記両アレイを前記媒体に投影する方
   向からみて一群の交点を生じるよう前記第１のアレイに
   対し交差する方向に配設された前記第２のアレイと、 前記第１のアレイ中のエレメントと前記第２のアレイ中
   のエレメントとの両方を磁化したときに前記媒体上で前
   記両エレメントの交点にマークを磁気的に印刷できる磁
   界を生じるため前記第１および第２のアレイのエレメン
   トを選択的に磁化する手段とを具備する磁気印刷装置。