JPS63273875A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPS63273875A
JPS63273875A JP62108016A JP10801687A JPS63273875A JP S63273875 A JPS63273875 A JP S63273875A JP 62108016 A JP62108016 A JP 62108016A JP 10801687 A JP10801687 A JP 10801687A JP S63273875 A JPS63273875 A JP S63273875A
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JP
Japan
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layer
electrophotographic photoreceptor
thin films
gas
thin film
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Application number
JP62108016A
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English (en)
Inventor
Hideji Yoshizawa
吉澤 秀二
Tatsuya Ikesue
龍哉 池末
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Toshiba Corp
Toshiba Intelligent Technology Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Intelligent Technology Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Intelligent Technology Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/08Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
    • G03G5/082Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and not being incorporated in a bonding material, e.g. vacuum deposited
    • G03G5/08214Silicon-based
    • G03G5/08264Silicon-based comprising seven or more silicon-based layers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、帯電特性、暗減衰特性、光感度特性及び耐環
境性等が優れた電子写真感光体に関する。
(従来の技術) 水素(H)を含有するアモルファスシリコン(以下、a
−8i:Hと略す)は、近年、光電変換材料として注目
されており、太陽電池、薄膜トランジスタ、及びイメー
ジセンサ等のほか、電子写真プロセスの感光体に応用さ
れている。
従来、電子写真感光体の光導電層を構成する材料として
、Cd、S、Zn O,Se、若しくは5e−Te等の
無機材料又はポリ−N−ビニルカルバゾール(PVCz
)若しくはトリニトロフルオレノン(TNF)等の有機
材料が使用されていた。
しかしながら、a−8t:Hはこれらの無機材料又は有
機材料に比して、無公害物質であるため回収処理の必要
がないこと、可視光領域で高い分光感度を有すること、
並びに表面硬度が高く耐摩耗性及び耐衝撃性が優れてい
ること等の利点を有している。このため、a−5t:H
は電子写真プロセスの感光体として注目されている。
このa−8t:Hは、カールソン方式に基づく感光体材
料として検討が進められているが、この場合、感光体特
性として抵抗及び光感度が高いことが要求される。しか
しながら、この両特性を単一の感光体で満足させること
が困難であるため、光導電層と導電性支持体との間に障
壁層を設け、かつ光導電層上に表面電荷保持層を設けた
積層型の構造にすることにより、このような要求を満足
させている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、a−8i:Hは、通常、シラン系ガスを使用
したグロー放電分解法により形成されるが、この際に、
a−8t:H膜中に水素が取り込まれ、水素量の差によ
り電気的及び光学的特性が大きく変動する。即ち、a−
3i:H膜に侵入する水素の量が多くなると、光学的バ
ンドギャップが大きくなり、a−8t:Hの抵抗が高く
なるが、それにともない、長波長光に対する光感度が低
下してしまうので、例えば、半導体レーザを搭載したレ
ーザビームプリンタに使用することが困難である。また
、a −S i:H膜中の水素の含有量が多くなると、
成膜条件によって、(SiH2)n及びSiH2等の結
合構造を有するものが膜中で大部分の領域を占める場合
がある。そうすると、ボイドが増加し、シリコンダング
リングボンドが増加するため、光導電特性が劣化し、電
子写真感光体として使用不能になる。逆に、a−8t:
H中に取込まれる水素の量が低下すると、光学的バンド
ギャップが小さくなり、その抵抗が小さくなるが、長波
長光に対する光感度が増加する。しかし、水素含有量が
少ないと、シリコンダングリングボンドと結合してこれ
を減少させるべき水素が少なくなる。このため、発生す
るキャリアの移動度が低下し、寿命が短くなると共に、
光導電特性が劣化してしまい、電子写真感光体として使
用し難いものとなる。
このように、電子写真感光体の光導電層を単一のa−8
t:H層のみで構成したのでは、a−8i:H層の製造
条件によって特性が大きく変化し、望ましい特性が得ら
れないという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、
帯電能が優れており、残留電位が低く、近赤外領域まで
の広い波長領域に亘って感光が高く、基板との密着性が
良く、耐環境性が優れた電子写真感光体を提供すること
を目的とする。
[発明の構成コ (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、種々研究を重ねた結果、電子写真感光体
の光導電層を電荷保持層と電荷発生層とにより構成し、
かつ複数の半導体膜の積層即ち超格子構造により構成す
ることにより、上記目的を達成し得ることを見出し、本
発明を完成するに至ったものである。
即ち、本発明の電子写真感光体は、導電性支持体と光導
電層とを具備する電子写真感光体であって、前記光導電
層は電荷発生層と電荷保持層とを有し、前記電荷発生層
は、少なくとも一方が炭素、酸素および窒素から選ばれ
た元素の少なくとも一種を含む二種類の微結晶シリコン
薄膜を交互に積層して構成され、前記電荷保持層は、少
なくとも一方が炭素、酸素および窒素から選ばれた元素
の少なくとも一種を含む二種類の非晶質シリコン薄膜を
交互に積層して構成され、かつ前記微結晶シリコン薄膜
の少なくとも一部は、結晶化度が前記薄膜の界面近傍で
連続的に変化していることを特徴とする。
前記薄膜中に含まれる炭素、酸素、窒素の濃度は、好ま
しくは、0.1〜40原子%、より好ましくは0.5〜
30原子%である。
前記微結晶シリコン薄膜の結晶化度は、好ましくは60
〜90%、より好ましくは60〜80%である。
本発明において用いる微結晶シリコン(μC−5j)は
、粒径が約数十オングストロームの微結晶シリコンと非
晶質シリコンとの混合相により形成されているものと考
えられ、以下のような物性上の特徴を有している。第一
に、X線回折測定では2θが28〜28.5°付近にあ
る結晶回折パターンを示し、ハローのみが現れる無定形
のa−8tから明確に区別される。第二に、μc−8i
の暗抵抗は1010Ω・0m以上に調整することができ
、暗抵抗が105Ω・釦のポリクリスタリンシリコンか
らも明確に区別される。
本発明で用いる上記μc−8iの光学的バンドギャップ
(Eg’)は、例えば1..55e Vとするのが望ま
しい。しかし、一定の範囲で任意に設定することができ
る。望ましいEg’を得るため夫々に所定量の水素を添
加し、μc−3j:Hとして使用するのが好ましい。こ
れにより、シリコンのダングリングボンドが補償され、
暗抵抗と明抵抗の調和がとれ、光導電特性が向上する。
(作 用) 本発明の電子写真感光体では、光導電層に前記超格子構
造が設けられているため、この領域では発生したキャリ
アの寿命が長く、移動度も大きくなる。その理論につい
ては未だ充分に確立しているとは言えないが、超格子構
造に特徴的な周期的井戸型ポテンシャルによる量子効果
であることは疑いがなく、これは特に超格子効果といわ
れる。
こうして光導電層でのキャリアの移動度が大きくなり、
またキャリアの寿命が長くなることによって電子写真感
光体の感度は著しく向上することになる。
また、本発明においては、a−5i薄膜に炭素、酸素、
窒素のうちの少なくとも一種を含有させているので、前
記のようにバンドギャップを調整するだけでなく、光導
電層の抵抗を増大して表面の電荷保持能力を高めること
ができる。
(実施例) 第1図は、本発明の一実施例に係る電子写真感光体の断
面構造を示す図である。同図において、導電性支持体1
の上に障壁層2が形成され、その上に電荷保持層5およ
び電荷発生層6からなる光導電層3が形成されている。
また、電荷発生層6の上に表面層4が形成されている。
なお、電荷保持層5及び電荷発生層6は超格子構造を有
している。
以下、第1図に示す電子写真感光体の構成にっいて、よ
り詳細に説明する。
導電性支持体1は、通常はアルミニウム製のドラムで構
成される。
障壁層2はμc−8iやa−5t:Hを用いて形成して
もよく、またa−BN:H(窒素および水素を添加した
アモルファス硼素)を使用してもよい。更に、絶縁性の
膜を用いてもよい。例えば、μc−3i:H及びa−3
t:Hに炭素C1窒素N及び酸素Oから選択された元素
の一種以上を含有させることにより、嵩抵抗の絶縁性障
壁層を形成することができる。障壁層2の膜厚は100
人〜10μmが好ましい。
上記障壁層2は、導電性支持体1と電荷発生層5との間
の電荷の流れを抑制することにより感光体表面の電荷保
持機能を高め、感光体の帯電能を高めるために形成され
るものである。従って、半導体層を障壁層に用いてカー
ルソン方式の感光体を構成する場合には、表面に帯電さ
せた電荷の保持能力を低下させないために、障壁層2を
P型またはN型とする。即ち、感光体表面を正帯電させ
る場合には障壁層2をP型とし、表面電荷を中和する電
子か電荷発生層に注入されるのを防止する。
逆に表面を負帯電させる場合には障壁層2をN型とし、
表面電荷を中和するホールが電荷発生層へ注入されるの
を防止する。障壁層2から注入されるキャリアは光の入
射て電荷発生層6内に発生するキャリアに対してノイズ
となるから、上記のようにしてキャリアの注入を防止す
ることは感度の向上をもたらす。なお、μc−3t:H
やa−5i:HをP型にするためには、周期律表の第■
族に属する元素、例えば硼素B1アルミニウムAJ2、
ガリウムGa、インジウムIns及びタリウムT、&等
をドーピングすることが好ましい。また、pc−8i:
Hやa−8t:HをN型にするためには周期律表の第V
族に属する元素、例えば窒素、燐P1砒素As、アンチ
モンSb1及びビスマスBj等をドーピングすることを
好ましい。
電荷発生層6は、光の入射によりキャリアを発生し、こ
のキャリアは、一方の極性のものが感光体表面の帯電電
荷と中和し、他方のものが電荷保持層5内を走行して導
電性支持体1に到達する。
電荷保持層5は、二種類の非晶質シリコン薄膜を交互に
積層して構成されている。これらの少なくとも一方には
、炭素、酸素および窒素から選ばれた少なくとも1種が
含まれている。電荷発生層6は二種類の微結晶シリコン
薄膜を交互に積層して構成されている。これらの少なく
とも一方にも、炭素、酸素および窒素から選ばれた少な
くとも1種が含まれている。電荷発生層6における少な
くとも一部の微結晶シリコン薄膜の結晶化度は、界面近
傍において連続して変化している。薄膜の厚みは30〜
500′Aの範囲にある。
電荷保持層5および電荷発生層6を構成する超格子構造
は、理想的には第2図に示すように、例えば光学的バン
ドギャップの異なる薄膜が不連続な周期ポテンシャルを
形成することが望ましい。
しかし、このような超格子構造を成膜するには、各薄膜
の成膜ごとに反応室内のガスをパージし、次の成膜の際
に薄膜に不純物が混入しないようにする必要があるため
、成膜時間が非常に長くなり、量産性に乏しいという欠
点がある。また、プラズマCVDにより成膜する場合に
は、成膜面に絶えずイオンの衝突(イオンボンバード)
が生ずるため、それによって不純物が薄膜内に拡散して
しまい、第2図に示す不連続の周期ポテンシャルは形成
できない。
これに対し、本発明に係る超格子構造では、第3図に示
すように、各微結晶シリコン薄膜の界面近傍における結
晶化度、即ち光学的バンドギヤ・ツブを連続的に変化さ
せている。このような超格子構造は、イオンボンバード
を弱めるために高周波電力を若干下げ、H2ガスを多め
に導入し、高周波電力を一定にしたまま不純物等を含む
ガスの流量を適宜変化させることによって、又はガス流
量を一定にしたまま高周波電力を変化させることによっ
て得ることが可能である。このような方法で成膜するこ
とにより、イオンボンバードが弱められ、界面近傍の特
性が連続的に変化した第3図の示すような周期的ポテン
シャルが得られる。
このように、薄膜の界面近傍において、結晶化−13一 度、従って光学的バンドギャップを連続的に変化させた
超格子構造を採用することにより、その成膜に際しては
成膜条件の安定を待たずに次々と成膜を行なうことがで
きるため、成膜時間を著しく短縮でき、量産性に優れた
結果となる。また、成膜の連続化の故に、各薄膜間の密
着性が良好となる。
以上説明したように、光学的バンドギャップが相互に異
なる薄膜を積層することによって、光学的バンドギャッ
プの大きさ自体に拘りなく、光学的バンドギャップが小
さい膜を基準にして光学的バンドギャップが大きな膜が
バリアとなる周期的なポテンシャルバリアを有する超格
子構造が形成される。この超格子構造においては、バリ
ア薄膜が極めて薄いので、薄膜におけるキャリアのトン
ネル効果により、キャリアはバリアを通過して超格子構
造中を走行する。また、このような超格子構造において
は、光の入射により発生するキャリアの数が多い。従っ
て、光感度が高い。なお、超格子構造の薄膜のバンドギ
ャップと膜厚を変更することにより、ペテロ接合超格子
構造を有する層のみかけのバンドギャップを自由に調整
することができる。
電荷保持層5および電荷発生層6を構成するa−5i 
 :Hおよびμc−8i:Hにおける水素の含有量は、
0.O1〜30原子%が好ましく、1〜25原子%がよ
り好ましい。このような水素の含有量により、シリコン
のダングリングボンドが補償され、暗抵抗と明抵抗とが
調和のとれたものとなり、光導電特性が向上する。
a−3i:H層をグロー放電分解法により成膜するには
、原料としてSiH4及びSi2H6等のシラン類ガス
を反応室に導入し、高周波によりグロー放電することに
より薄膜中にHを添加することができる。必要に応じて
、シラン類のキャリアガスとして水素又はヘリウムガス
を使用することができる。一方、51F4ガス及びSi
 CJ4ガス等のハロゲン化ケイ素を原料ガスとして使
用することができる。また、シラン類ガスとハロゲン化
ケイ素ガスとの混合ガスで反応させても、同 15一 様にHを含有するa−8t:Hを成膜することができる
。なお、グロー放電分解法によらず、例えば、スパッタ
リング等の物理的な方法によってもこれ等の薄膜を形成
することができる。
μc−8i層も、a−8t:Hと同様に、高周波グロー
放電分解法により、シランガスを原料として、成膜する
ことができる。この場合に、支持体の温度をa−3t:
Hを形成する場合よりも高く設定し、高周波電力もa−
8i:Hの場合よりも高く設定すると、μc−8j:H
を形成しゃすくなる。また、支持体温度及び高周波電力
を高くすることにより、シランガスなどの原料ガスの流
量を増大させることができ、その結果、成膜速度を早く
することができる。また、原料ガスのSiH4及び5L
2H6等の高次のシランガスを水素で希釈したガスを使
用することにより、μC−8j  :Hを一層高効率で
形成することができる。
μc−8t:H及びa−8t:Hをp型にするためには
、周期律表の第■族に属する元素、例えば、ホウ素B2
アルミニウムAノ、ガリウムGa。
−16= インジウムIns及びタリウムTノ等をドーピングする
ことが好ましく、μC−8i:H及びa −3i:Hを
n型にするためには、周期律表の第■族に属する元素、
例えば、窒素N1リンP1ヒ素As、アンチモンSb1
及びビスマスB1等をドーピングすることが好ましい。
このp型不純物又はn型不純物のドーピングにより、支
持体側から光導電層へ電荷が移動することが防止される
。一方、μc−Si:H及びa−3i:Hに、炭素C1
窒素N及び酸素Oから選択された少なくとも1種の元素
を含有させることにより、高抵抗とし、表面電荷保持能
力を増大させることができる。
電荷発生層6の上に表面層4が設けられている。
電荷発生層6のμC−8j’:Hは、その屈折率が3乃
至3.4と比較的大きいため、表面での光反射が起きや
すい。このような光反射が生じると、電荷発生層に吸収
される光量の割合いが低下し、光損失が大きくなる。こ
のため、表面層4を設けて反射を防止することが好まし
い。また、表面層4を設けることにより、電荷発生層6
が損傷から保護される。さらに、表面層を形成すること
により、帯電能が向上し、表面に電荷がよくのるように
なる。表面層を形成する材料としては、a−8iN:H
Sa−8j O:H,及びa−8iC:H等の無機化合
物並びにポリ塩化ビニル及びポリアミド等の有機材料が
ある。
このように構成される電子写真感光体の表面を、コロナ
放電により約500Vの正電圧で帯電させると、ポテン
シャルバリアが形成される。この感光体に光(hν)が
入射すると、電荷発生層6の超格子構造で電子と正孔の
キャリアが発生する。
この伝導帯の電子は、感光体中の電界により、表面層4
側に向けて加速され、正孔は導電性支持体1側に向けて
加速される。この場合に、光学的バンドギャップが相違
する薄膜の境界で発生するキャリアの数は、バルクで発
生するキャリアの数よりも極めて多い。このため、この
超格子構造においては、光感度が高い。また、ポテンシ
ャルの井戸層においては、量子効果のために、超格子構
造でない単一層の場合に比して、キャリアの寿命が5乃
至10倍と長い。更に、超格子構造においては、バンド
ギャップの不連続性により、周期的なバリア層が形成さ
れるが、キャリアはトンネル効果で容易にバイアス層を
通り抜けるので、キャリアの実効移動度はバルクにおけ
る移動度と同様であり、キャリアの走行性が優れている
電荷保持層5の場合も同様に、ポテンシャル井戸層にお
いては、量子効果のために、超格子構造でない単一層の
場合に比して、キャリアの寿命が5乃至10倍と長い。
更に、超格子構造においては、バンドギャップの不連続
性により、周期的なバリア層が形成されるが、キャリア
はトンネル効果で容易にバイアス層を通り抜けるので、
キャリアの実効移動度はバルクにおける移動度と同様で
あり、キャリアの走行性が優れている。以上のごとく、
光学的バンドギャップが相違する薄膜を積層した超格子
構造によれば、高光導電特性を得ることができ、従来の
感光体よりも鮮明な画像を得ることができる。
以下に第4図を参照し、上記実施例の電子写真感光体を
グロー放電法により製造する装置、並びに製造方法を説
明する。同図において、ガスボンベ21,22,23.
24には、例えば、夫々Si H4,B2 H6,H2
,CH4等の原料ガスが収容されている。これらガスボ
ンベ内のガスは、流量調整用のバルブ26及び配管27
を介して混合器28に供給されるようになっている。各
ボンベには圧力計25が設置されており、該圧力計25
を監視しつつバルブ26を調整することにより混合器2
8に供給する各原料ガスの流量及び混合比を調節できる
。混合器28にて混合されたガスは反応容器29に供給
される。反応容器29の底部31には、回転軸30が鉛
直方向の回りに回転可能に取付けられている。該回転軸
30の上端に、円板状の支持台32がその面を回転軸3
0に垂直にして固定されている。反応容器29内には、
円筒状の電極33がその軸中心を回転軸30の軸中心と
一致させて底部31上に設置されている。
感光体のドラム基体34が支持台32上にその軸中心を
回転軸30の軸中心と一致させて載置されており、この
ドラム基体34の内側にはドラム基体加熱用のヒータ3
5が配設されている。電極33とドラム基体34との間
には高周波電源36が接続されており、電極33および
ドラム基体34間に高周波電流が供給されるようになっ
ている。回転軸30はモータ38により回転駆動される
。反応容器29内の圧力は圧力計37により監視され、
反応容器2つはゲートバルブ38を介して真空ポンプ等
の適宜の排気手段に連結されている。
上記製造装置により感光体を製造する場合には、反応容
器29内にドラム基体34を設置した後、ゲートバルブ
39を開にして反応容器29内を約0、ITorrの圧
力以下に排気する。次いで、ボンベ21.22,23.
24から所要の反応ガスを所定の混合比で混合して反応
容器29内に導入する。
この場合に、反応容器29内に導入するガス流量は反応
容器29内の圧力が0.1乃至1.’0’1Orrにな
るように設定する。次いで、モータ38を作動させてド
ラム基体34を回転させ、ヒータ35によリドラム基体
34を一定温度に加熱すると共に、高周波型・源36に
より電極33とドラム基体34との間に高周波電流を供
給して、両者間にグロー放電を形成する。これにより、
ドラム基体34上にa−8t:Hが堆積する。なお、原
料ガス中にN20+  NH3+  NO2+  ” 
2 +  CH4rC2H4,02ガス等を使用するこ
とにより、これらの元素をa−3t:H中に含有させる
ことができる。
このように、この発明に係る電子写真感光体は、クロー
ズドシステムの製造装置で製造することができるため、
人体に対して安全である。
次に、この発明に係る電子写真感光体を成膜し、電子写
真特性を試験した結果について説明する。
試験例1 必要に応じて、干渉防止のために、酸処理、アルカリ処
理及びサンドブラスト処理を施した直径が80+n+n
、幅が350 +nmのアルミニウム製ドラム基体を反
応容器内に装着し、反応容器を約10−5トルの真空度
に排気した。ドラム基体を250°Cに加熱し、10 
rpmで自転させつつ、5IR4ガスを500 SCC
MSB 2 H6ガスをSiH4ガスに対する流量比で
10−3という流量で反応容器内に導入し、反応容器内
の圧力をITorrに調節した。
そして、13.5ft M Hzの高周波電力を印加し
てプラズマを生起させ、ドラム基体上にp型のa −3
i:H障壁層を形成した。
次に、SiH4ガスおよびN2ガスの流量をそれぞれ4
00SCCMおよび800 SCCMとし、300Wの
高周波電力を印加して100人のa−3t:H薄膜を形
成した。次いで、流量100 SCCMのCH4ガスを
導入し、150人のa−8ic:H薄膜を形成した。こ
のような操作を繰返して、18μmの電荷保持層を形成
した。
ソノ後、SiH4ガスを50 SCCMSH2ガスを5
0’ OSCCM、CH4ガスを53CCM、 4分間
導入し、800Wの高周波電力を印加した。次いで、高
周波電力を印加したまま7分間5jH4ガスを2゜SC
CMとし、CH4ガスを0とした。このような操作を繰
返して、結晶化度70%のμc−5i:H薄膜と結晶化
度80%のμc−8t:H薄膜とからなる、界面近傍の
結晶化度が連続的に変化する5μmの電荷発生層を形成
した。
最後に、a−8iC:Hからなる0、5μmの表面層を
形成した。
このようにして形成した感光体表面を約500Vで正帯
電し、白色光を露光すると、この光は電荷発生層で吸収
され、電子正孔対のキャリアが発生する。この試験例に
おいては、多数のキャリアが発生し、キャリアの寿命が
高く、高い走行性が得られた。これにより、鮮明で高品
質の画像が得られた。また、この試験例で製造された感
光体を、繰返し帯電させたところ、転写画像の再現性及
び安定性は極めて良好であり、更に、耐コロナ性、耐湿
性、及び耐磨耗性等の耐久性が優れていることが実証さ
れた。
試験例2 電荷発生層を次のように形成したことを除き、試験例1
と同様にして電子写真感光体を製造した。
SiH4ガスを208CCMSH2ガスを500=  
24 − 8CCMSCH4ガスを23CCM、 4分間導入し、
800Wの高周波電力を印加した。次いで、高周波電力
を1.2kWに上げ、3分間上記ガスを流した。このよ
うな操作を繰返して、結晶化度70%のμc−8iC:
H薄膜と結晶化度80%のμc−3jC:H薄膜とから
なる、界面近傍の結晶化度が連続的に変化する5μmの
電荷発生層を形成した。
この感光体を用いて、試験例1と同様にして画像を形成
したところ、鮮明で高品質の画像が得られた。
試験例3 電荷発生層を次のように形成したことを除き、試験例1
と同様にして電子写真感光体を製造した。
5jH4ガスを30 SCCM、 H2ガスを500S
CCM、N2ガスを89CCM、 4分間導入し、80
0W゛の高周波電力を印加した。次いで、高周波電力を
印加したまま7分間SiH4ガスを208CCMとし、
N2ガスを0とした。このような操作を繰返して、結晶
化度70%のμc−8iN:H薄膜と結晶化度80%の
μc−3i:H薄膜とからなる、界面近傍の結晶化度が
連続的に変化する5μmの電荷発生層を形成した。
この感光体を用いて、試験例1と同様にして画像を形成
したところ、鮮明で高品質の画像が得られた。
試験例4 電荷保持層を以下のように形成したことを除き、試験例
3と同様にして電子写真感光体を製造した。
即ち、S iH4ガス、N2ガスおよびN2ガスの流量
ヲソレソレ20SCC)11500sccMオヨび5S
CCMとし、800Wの高周波電力を印加した。次いで
、高周波電力を1.2kWに上げ、3分間上記ガスを流
した。このような操作を繰返して、結晶化度70%のμ
c−8iN:H薄膜と結晶化度80%のμc−8i N
:H薄膜とからなる、界面近傍の結晶化度が連続的に変
化する5μmの電荷発生層を形成した。
この感光体を用いて、試験例1と同様にして画像を形成
したところ、鮮明で高品質の画像が得られた。
以上、電荷保持層を2種類の薄膜により構成した試験例
について説明したが、それに限らず、3種類以上の薄膜
を積層してもよく、要するに、光学的バンドギャップが
相違する薄膜の境界を形成すれば良い。
[発明の効果] 本発明によれば、光導電層に、光学的バンドギャップが
相互に異なる薄膜を積層して構成される超格子構造を使
用するため、キャリアの走行性が高いと共に、高抵抗で
帯電特性が優れた電子写真感光体を得ることができる。
特に、薄膜の界面近傍における結晶化度を連続的に変化
させる構造を採用しているため、量産性に優れ、また、
成膜の連続化の故に、各薄膜間の密着性が良好である。
更に、本発明の電子写真感光体においては、薄膜を形成
する材料を適宜組み合わせることにより、任意の波長帯
の光に対して最適の光導電特性を有する感光体を得るこ
とができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例に係る電子写真感光体を示す
断面図、第2図および第3図は超格子構造のエネルギバ
ンドを示す図、第4図はこの発明の実施例に係る電子写
真感光体の製造装置を示す図である。 1:導電性支持体、2:障壁層、3:光導電層、4:表
面層、5:電荷保持層、6:電荷発生層。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電性支持体と光導電層とを具備する電子写真感
    光体において、前記光導電層は電荷発生層と電荷保持層
    とを有し、前記電荷発生層は、少なくとも一方が炭素、
    酸素および窒素から選ばれた元素の少なくとも一種を含
    む二種類の微結晶シリコン薄膜を交互に積層して構成さ
    れ、前記電荷保持層は、少なくとも一方が炭素、酸素お
    よび窒素から選ばれた元素の少なくとも一種を含む二種
    類の非晶質シリコン薄膜を交互に積層して構成され、か
    つ前記微結晶シリコン薄膜の少なくとも一部は、結晶化
    度が前記薄膜の界面近傍で連続的に変化していることを
    特徴とする電子写真感光体。
  2. (2)前記薄膜の膜厚は、30〜500Åであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電子写真感光体
  3. (3)前記光導電層は、周期律表第III族又は第V族に
    属する元素から選択された少なくとも一種を含むことを
    特徴とする特許請求の範囲第1又は2項記載の電子写真
    感光体。
  4. (4)前記導電性支持体と光導電層との間に、非晶質材
    料又は少なくとも一部が微結晶した半導体材料からなる
    障壁層を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の電子写真感光体。
  5. (5)前記障壁層は、周期律表第III族又は第V族に属
    する元素から選択された少なくとも一種を含むことを特
    徴とする特許請求の範囲第4項記載の電子写真感光体。
  6. (6)前記障壁層は、炭素、酸素および窒素からなる群
    から選択された元素の少なくとも一種を含むことを特徴
    とする特許請求の範囲第4項記載の電子写真感光体。
  7. (7)前記光導電層の上に表面層を有することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の電子写真感光体。
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