JPS63273744A - 加湿装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は加湿装置に係り、更に詳細には加湿装置の給水
タンクの構造に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、超音波振動子を使用して水を霧化し加湿を行
う超音波加湿装置が広く実用化されている。この種の加
湿装置を自動車の車室内加湿装置として使用する場合に
は、装置が寒冷時に凍結することもあり、その対策が必
要とされていた。

そこで、従来は、例えば特開昭５５−７２７４２号公報
等に開示されるように、凍結時に超音波振動子を駆動さ
せないように配慮して部品に不具合が生じるのを防止し
ているが、その他にも次のような改善すべき点があった
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

すなわち、従来の自動車用加湿装置は、給水タンクの凍
結については充分な配慮がされておらず、そのため、特
に給水タンクが満水状態にある時に凍結現象が発生した
場合には、氷による体積膨張により給水タンクが破壊す
るおそれがあった。

本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、給水タンク内の水が凍結した時で
も、常に給水タンクの破壊を有効に防止できる加湿装置
を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、給水タンクを有する加湿装置において、給
水タンクの内部に、この給水タンクの内部に所定量以上
の注水を行っても常に一定の空気容積を確保する手段を
設けることで達成される。

〔作用〕

このような構成よりなる本発明によれば、給水タンク内
の水が満水状態にある時に、凍結現象が生じても、予め
確保された一定の空気容積が氷の体積膨張を空気圧縮に
より吸収するので、給水タンクの破壊を有効に防止する
ことができる。

〔実施例〕

本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図は、本発明の第１実施例を示す縦断面図である。

第１図において、１は超音波加湿装置の本体（ケース）
で、本体１は、後述する給水タンク７を着脱可能に装着
するタンク装も部２と、給水タンク７内の水を導く水溜
部３と、水溜部３内の水に超音波振動を与える超音波振
動子４と、超音波振動によって水を露化する空間５と、
空間５内で霧化された水を噴霧口６から外部に強制的に
吐出させるブロワ１５等を具備している。

給水タンク７は、注水等必要に応じて加湿装置本体１か
ら取り外せる着脱式の携帯タンクであり、給水タンク７
の注水ロアａには、バルブ９付のキャップ８が着脱可能
に装着されている。このキャップ８は、キャップ中央内
側にバルブ９と、バルブ９を閉じる方向に付勢するスプ
リング１ｏと、給水孔１１とを有する給水栓１２が設け
られている。キャップ８は、このような構造を呈するこ
とにより、キャップ８自身を給水タンク７の注水ロアａ
と共に加湿装置本体１側の給水口２ａにシール１７を介
して嵌装すると、バルブ９がスプリング１０に抗して押
上げられ、給水が可能となるものである。

１３は給水タンク１内に配置される空気タンクで、空気
タンク１３は、例えばポリエチレンよりなるブロー成形
品等の収縮性を有するタンク部材で形成され、空気タン
ク１３内に充填される空気は、給水タンク１内が満水の
時に凍結しても、タンク１内の氷の体積膨張を充分に吸
収する程度の容積に設定されている。本実施例では、空
気タンク１３を給水タンク７の内壁一部に支持部材１４
を介して固定配置し、このような固定構造を呈すること
により、給水タンク７の注水に支障がないようにしであ
る。

次に本実施例の動作について説明する。

既述したように、加湿装置本体１に給水タンク７をセッ
トすると、キャップ８内のバルブ９がシャフト１２によ
り押上げられ給水作用がなされ、この状態で超音波振動
子４が超音波信号増幅用のアンプ（図示せず）で駆動さ
れると、本体１内の水が霧化され、ブロワ１５の送風力
を受けて吐出口６から吹出される。

また、給水タンク７自身に水を補給する場合には、給水
タンク７を本体１から取外し、キャップ８を外し、給水
タンク７を上下逆転して給水するが、給水タンク７内部
に空気タンク１３があるため、給水タンク７を注水によ
り満水状態にしても、給水タンク７内部に空気容積空間
が確保される。

その結果、給水タンク７内の水１６がタンク７中に最大
容量存在している時に凍結しても、その氷の体積膨張を
空気タンク１３が収縮して吸収する。

従って、本実施例によれば、給水タンク１内の水が凍結
しても給水タンク１の破壊を有効に防止することができ
る。

第２図は、本発明の第２実施例に使用する給水タンクの
縦断面図であり、上記第１実施例と同一符号は、同一要
素を示すものである。

本実施例の特徴となすところは、第１実施例のように、
給水タンク７内に空気タンクを設けることなく、次のよ
うにして空気容積を確保する。

すなわち、給水タンク７の注水ロアａに、給水タンク７
の内側に突出する中空筒部７ｂを延設する。このような
中空筒部７ｂを設けることにより、第２図に示すように
、注水時に給水タンク７内の水１６が中空筒部７ｂ下端
までの所定の水位に達すると、水１６の水面が中空筒部
７ｂ外側面とタンク７の上部内側面７ｃとで囲む空間２
０を密閉し、空間２０を大気と遮断する。従って、この
空間２０の存在により、給水タンク７に所定量以上の注
水を行っても、水１６の水位が中空筒部７ｂの下端レベ
ル以上になることなく、空間２ｏによる空気容積が確保
される。

従って、給水タンク７に第１図に示すようなキャップ８
を被着して、タンク７を加湿装置本体にセットしても、
常に給水タンク７内には空間２０の容積分に相当する空
気層が存在するので、給水タンク７中に最大容量の水が
存在している時に、タンク水が凍結しても、その氷の体
積膨張を空気層２０が収縮して吸収し、給水タンク１の
破壊を有効に防止する。

第４図は、本発明の第３実施例を示すもので、前述した
第１．第２の実施例と同一符号は、同一要素を示す。本
実施例は、上記第２実施例を更に改善したものである。

すなわち、第２実施例の場合には、給水タンク７の内部
に中空筒部７ｂを突出させて空間２０に相当する空気容
積を確保するが、このような方式によれば、第３図に示
すように給水タンク７を倒立させて加湿装置本体にセッ
トさせた場合に、給水タンク７内の水が給水により減る
と、最終的に水１６が中空筒部７ｂの高さまで残ること
になブ、その分だけ、給水容量が犠牲になる。

そこで、第３実施例では、給水タンク７に第２実施例同
様の中空筒部７ｂを設ける他に、中空筒部７ｂに注水ロ
アａにできるだけ近づけるようにして排水孔３０を設け
、中空筒部７ｂの内壁には、給水栓１２に係合可能な係
止片３　Ｌ　ａ及びバルブ片３１ｂよりなる断面Ｖ字形
の排水バルブ３１を排水孔３０に対応して配置し、この
排水バルブ３１をばね３２で排水孔３０側に付勢する構
造を採用するものである。このような構成よりなれば、
給水タンク７の注水時には、排水バルブ３０は、ばね３
２の力により排水孔３０をシールするので、第２実施例
同様に中空筒部７ｂの存在により常に一定の空気容積が
確保され、タンク水凍結によるタンク破壊を防止する他
に、給水タンク７にキャップ８を被着すると、第４図に
示すようにキャップ８の給水栓１２が排水バルブ３１の
係止片３］、ａにあたり、係止片３１ａと共にバルブ片
３１ｂをばね８に抗して開方向に回動させるので、排水
孔３０が開き、その結果、給水により給水タンク７内の
水が中空筒部７ｂの高さ以下になっても、排水孔３０を
通して給水可能となる。従って、本実施例によれば、給
水量の低下なしに給水タンク７の凍結破壊を防止できる
効果がある。なお、排水バルブ３１は、キャップ８を外
すと、ばね３２により元の状態に戻り、バルブ片３１ｂ
が排水孔３０をシールするので、注水時のタンク内空間
２０の空気漏れを防ぐので、所定容積の空気層を支障な
く確保することができる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、給水タンク内に空気容積
を確保することにより、給水タンク内の水が凍結した時
でも、給水タンク７の破壊を有効に防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例たる加湿装置の縦断面図、
第２図は本発明の第２実施例に用いる給水タンクの縦断
面図、第３図は上記第２実施例の給水時の状態を表わす
縦断面図、第４図は本発明の第３実施例に用いる給水タ
ンクの縦断面図である。 １・・・加湿装置、２ａ・・・給水口、７・・・給水タ
ンク、７ａ・・・注水口、７ｂ・・・中空筒部、７Ｃ・
・・給水タンク内側面、８・・・給水用キャップ、９・
・・給水バルブ、１１・′・・給水孔、１３．２０・・
・空気容積確保手段（空気タンク、空間）、３０・・・
排水孔、３１水バルブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、給水タンクを有する加湿装置において、前記給水タ
   ンクの内部に、該給水タンクに所定量以上の注水を行っ
   ても常に一定の空気容積を確保する手段を設けてなるこ
   とを特徴とする加湿装置。 ２、特許請求の範囲第１項において、前記空気容積を確
   保する手段は、収縮性を有する空気タンクよりなる加湿
   装置。 ３、特許請求の範囲第１項において、前記空気容積を確
   保する手段は、前記給水タンクの注水口より給水タンク
   内部に突出するよう設けられた中空筒部の外側面と、前
   記給水タンクの内側面一部と、前記給水タンク内の注水
   時に水位が前記中空筒部の端部に達した時の水面とで囲
   まれて大気と遮断される空間よりなる加湿装置。 ４、特許請求の範囲第３項において、前記給水タンクの
   注水口は、前記加湿装置の給水口に下側に向けて接続さ
   れて給水を行う機能を兼用し、且つ前記中空筒部は、排
   水孔と、前記注水口に装着される給水用キャップの着脱
   操作に連動して前記排水孔の開閉を行う排水バルブとを
   有してなる加湿装置。