JPS6327213B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6327213B2
JPS6327213B2 JP58005110A JP511083A JPS6327213B2 JP S6327213 B2 JPS6327213 B2 JP S6327213B2 JP 58005110 A JP58005110 A JP 58005110A JP 511083 A JP511083 A JP 511083A JP S6327213 B2 JPS6327213 B2 JP S6327213B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
lever
transmission device
vehicle speed
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58005110A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59131064A (ja
Inventor
Tomoaki Azuma
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK filed Critical KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
Priority to JP511083A priority Critical patent/JPS59131064A/ja
Publication of JPS59131064A publication Critical patent/JPS59131064A/ja
Publication of JPS6327213B2 publication Critical patent/JPS6327213B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/04Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing
    • B60K17/10Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing of fluid gearing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、農用トラクタとかコンバインとい
つた移動農機或はホイールローダとかバツクホー
といつた土建車輌である自走式作業車輌(以下、
「移動農機等」という。特許請求の範囲において
も同じ。)における走行動力伝導装置、より詳し
くいうと、エンジンから最終走行駆動手段に至る
走行動力伝導径路中に配して、可変容積形油圧ポ
ンプの容積変更により車速を無段に変更する油圧
伝導装置と複数油圧クラツチの択一的な作動によ
り車速を有段に変更する油圧クラツチ式変速装置
とを、互に直列に接続して設けてある走行動力伝
導装置に、関するものである。
上記のように車速を無段に変更する油圧伝導装
置と車速を有段に変更する油圧クラツチ式変速装
置とを互に直列接続して設けてある走行動力伝導
装置は、本願出願人の出願に係る特開昭54−9837
号公報及び特開昭54−13131号公報から公知であ
り、次のような長所を備えている。
シフトギヤとかシフトカラーをシフト操作し
て変速を得る機械式変速装置を設けてある走行
動力伝導装置と異なり、油圧伝導装置における
可変容積形油圧ポンプの容積変更及び油圧クラ
ツチ式変速装置用のコントロールバルブのポジ
シヨン変更のためには何れも主クラツチを切る
必要が無いから、車速変更に際し主クラツチ操
作が全く省略されて車速変更操作が容易であ
る。
車速を無段に変更する油圧伝導装置に車速を
有段に変更する油圧クラツチ式変速装置を組合
せてあるから、油圧伝導装置によるエンジン回
転数の減速域を比較的小さい範囲に留め、必要
な減速比を油圧クラツチ式変速装置側で確保す
ることとして、油圧伝導装置における油圧ポン
プ及び油圧モータをして比較的に容量小とでき
コスト低減を図りうると共に、有段の油圧クラ
ツチ式変速装置で得られる各車速間の車速を、
油圧伝導装置により無段にカバーさせて得るこ
とができる。
油圧伝導装置一般の属性として、可変容積形
油圧ポンプの斜板傾角を例えば2度とか3度と
いつた小さいものとしポンプ低吐出量による低
速走行を得ようとするときは油圧ポンプでの油
リーク量が吐出流量に比して大となり車速が安
定しないきらいがあるのに対し、油圧伝導装置
における可変容積形油圧ポンプの容積は安定し
た吐出流量が得られる限度内で小とし油圧クラ
ツチ式変速装置側で大巾減速を確保して、低速
走行が要求される作業時におき安定した車速、
したがつて安定した作業状態を得ることができ
る。
油圧伝導装置における可変容積形油圧ポンプ
の斜板傾角をちようど零として油圧伝導装置の
中立状態を得ることは実際上困難であるのに対
し、油圧クラツチ式変速装置における油圧クラ
ツチに対する油圧作用を、例えばアンロードバ
ルブを用いて解除し、車速変更機構全体として
の中立状態を油圧クラツチ式変速装置側で確実
に得ることができ、また同中立状態では走行動
力の伝導が遮断されることから、動力入断用の
主クラツチを省略できる。
油圧伝導装置も油圧クラツチ式変速装置も油
圧の作用で車速を変更するものであるから、該
両装置のための油タンクとか油ストレーナ及び
ラインフイルタとか油圧回路の一部とかを共通
化できると共に、油圧伝導装置用のチヤージポ
ンプを油圧クラツチ式変速装置における油圧ク
ラツチへの給油用油圧ポンプに兼用できて、コ
ストの低減を図りうる。
冒頭に記載したタイプの走行動力伝導装置が上
記のような長所を有するのに対し、この発明は、
そのような走行動力伝導装置に車輛の急激な車速
変更を防止し安全を図る機構を採り入れて、上記
長所を生かした走行動力伝導装置を、提供しよう
とするものである。
以下、図面に示す2実施例についてこの発明を
詳細に説明する。
図面において第1−4図が第1の実施例を示
し、第1図において、1は移動農機等に塔載され
たエンジン、2は該移動農機等の左右の走行駆動
車輪であつて、上記のエンジン1と走行駆動車輪
2間が次のように連動連結されている。すなわ
ち、エンジン1と走行駆動車輪2間の走行動力伝
導径路には図示のように、走行動力主変速装置を
構成する油圧伝導装置3と走行動力副変速装置を
構成する油圧クラツチ式変速装置4とを、この順
で直列に接続して設けてあるのである。
油圧伝導装置3は通例のように、エンジン1に
より駆動される可変容積形油圧ポンプ5と、定容
積形油圧モータ6とを、閉回路を構成する油圧給
排回路7,8により接続して構成されており、ポ
ンプ斜板5aの傾角を変更制御して変速を得るも
のとされている。また油圧クラツチ式変速装置4
は、上記の定容積形油圧モータ6により回転駆動
される油圧伝導装置出力軸9と、この出力軸9に
平行に配したパワーシフト軸10間に配設されて
いて、出力軸9に嵌着された、異に歯数を異にす
る3個の変速歯車11,12,13と、パワーシ
フト軸10に遊嵌された、互に歯数を異にする3
個の遊転歯車14,15,16であつて出力軸9
上の相当する変速歯車11,12,13にそれぞ
れ噛合されている3個の遊転歯車14,15,1
6と、パワーシフト軸10に嵌着せるクラツチハ
ウジングに一方の摩擦板を、上記各遊転歯車1
4,15,16に他方の摩擦板を、それぞれクラ
ツチ軸線方向に沿い摺動のみ自在に支持させて成
る多板式の油圧クラツチ17,18,19であつ
てその作動により各遊転歯車14,15,16を
選択的にパワーシフト軸10に結合する油圧クラ
ツチ17,18,19とを備えた、それ自体は公
知の油圧クラツチ式変速装置とされており、油圧
クラツチ17の作動により遊転歯車14をパワー
シフト軸10に結合して1速の変速比で、また油
圧クラツチ18の作動により遊転歯車15をパワ
ーシフト軸10に結合して2速の変速比で、さら
に油圧クラツチ19の作動により遊転歯車16を
パワーシフト軸10に結合して3速の変速比で、
それぞれ選択的に出力軸9とパワーシフト軸10
間を連動連結し得るように、なされている。そし
てパワーシフト軸10は、該軸10端の変速部出力
傘歯車20を入力傘歯車21と噛合せて入力され
る、左右走行駆動車輪2用の差動装置22へと連
動連結され、この差動装置22の左右出力軸22
aを、歯車23,24減速装置を介し左右駆動車
輪軸2aへと連動連結して、走行動力伝導機構が
完成されている。
そして、油圧伝導装置3における油圧ポンプ5
と油圧モータ6間の閉回路7,8に油タンク25
から、エンジン1にて駆動されるチヤージポンプ
26により逆止弁27,28を介して作動油を補
給する作動油補給回路29が、通例のように設け
られているのであるが、この補給回路29に基端
を接続して、油圧クラツチ式変速装置4における
油圧クラツチ17,18,19に作動油を供給す
る給油回路30を設け、もつてチヤージポンプ2
6を、上記油圧クラツチ17,18,19用の給
油ポンプに兼用させてある。そしてこの給油回路
30には、コントロールバルブ31を挿入してあ
り、このコントロールバルブ31と油圧クラツチ
17,18,19間を回路30a,30b,30
cにて接続している。コントロールバルブ31に
は、油圧クラツチ17へのみ給油し他の油圧クラ
ツチ18,19から排油を行なう1速位置と、
油圧クラツチ18へのみ給油し他の油圧クラツチ
17,19から排油を行なう2速位置と、油圧
クラツチ19へのみ給油し他の油圧クラツチ1
7,18から排油を行なう3速位置とを、設け
ている。
以上のように、可変容積形油圧ポンプ5の斜板
5aの傾角を変更し該油圧ポンプ5の容積を変更
して車速を無段に変更する油圧伝導装置3と、コ
ントロールバルブ31のポジシヨンを変更し油圧
クラツチ17,18,19を択一的に作動させて
車速を有段に変更する油圧クラツチ式変速装置4
とを、互に直列接続して設けてあるのに対し、斜
板5a傾角変更用の容積変更レバー32とコント
ロールバルブ31変位操作用の変速レバー33と
は、次のように関連させてある。
すなわち第2,3図において34は、移動農機
の操縦席付近におき固定具35により機体に取付
けられたレバーガイド板であり、このレバーガイ
ド板34には、容積変更レバー32をガイドする
ガイド溝36を形成してあつて、容積変更レバー
32を中立位置Nから矢印F方向に沿い操作して
行くと車輛前進方向で車速が高められ矢印R方向
に沿い操作して行くと車輛後進方向で車速が高め
られるように、前記斜板5aの傾角が変更される
こととされている。そして該レバーガイド板34
には、ガイド溝36の側方で大面積の穴37を形
成してあると共に、この穴37の一側と他側で断
面形状がL字形をなす1対のレール部材38を溶
着等で固定してあつて、穴37を横切る方向に沿
わせてあるレバーガイド兼ロツク板39が、その
両端部でレール部材38にガイドさせてガイド溝
36方向に遠近自在に、レバーガイド板34上に
設けられている。このレバーガイド兼ロツク板3
9には、変速レバー33をガイドするガイド溝4
0を前記ガイド溝36に平行させて形成してある
と共に、該ガイド溝40に連らなる半円状の3個
のロツク溝41,41,41をガイド溝4
0長さ方向において適当間隔宛をおき、前記ガイ
ド溝36とは逆方向に張出させて形成してある。
前記コントロールバルブ31は変速レバー33を
ガイド溝40に沿い操作するとき、ロツク溝41
相当位置では1速位置1に、またロツク溝41
相当位置では2速位置に、そしてロツク溝4
1相当位置では3速位置に、それぞれ変位せ
しめられることとされている。
レバーガイド板34にはまた、容積変更レバー
32用のガイド溝36と前記穴37とを連らねる
溝穴42を、ガイド溝36における中立位置Nに
対面位置するように配して形成してある。またレ
バーガイド兼ロツク板39には上記溝穴42を通
してガイド溝36内に出没自在な突起部39aを
設けてあつて、レバーガイド兼ロツク板39は、
突起部39a反対側で該板39に形成した1対の
バネ受突部39bとガイド板34上に固着した1
対のバネ受金物43とに両端部を支承させて設け
た1対の圧縮コイルバネ44により、突起部39
aが溝穴42内からガイド溝36内へと突入する
方向に移動附勢されている。レバーガイド兼ロツ
ク板39のガイド溝36方向への移動極限位置は
レール部材38端のストツパ壁部38aにより規
制されることとされており、そのような移動極限
位置で該レバーガイド兼ロツク板39の突起部3
9aが、その半円状をなす先端部分でガイド溝3
6内に突入するように図られている。
以上よりして変速レバー33を各変速作用位置
、もしくはにおいた状態で、第2図に示す
ように容積変更レバー32を中立位置N付近から
ガイド溝36内で一方向或は他方向に変位させて
いるときは、レバーガイド兼ロツク板39がガイ
ド溝36方向に最大限に移動していて変速レバー
33の半部が何れかのロツク溝41,41或
は41内へと相対的に突入し、ガイド溝40に
沿つての該変速レバー33の操作が不能となり、
逆に第3図に示すように容積変更レバー32をガ
イド溝36内で中立位置N付近に移すと、該レバ
ー32により突起部39aが押されることでレバ
ーガイド兼ロツク板39がガイド溝36反対方向
に移動せしめられ、変速レバー33の半部がロツ
ク溝41,41或は41内から相対的に抜
出して、該変速レバー33をガイド溝40に沿い
操作できることとされている。すなわちレバーガ
イド兼ロツク板39は圧縮コイルバネ44と協力
して変速レバー33を操作不能に拘束するための
拘束手段を、構成しており、このように拘束手段
を構成するレバーガイド兼ロツク板39は容積変
更レバー32に対し、油圧伝導装置3の略中立位
置でのみ変速レバー33の拘束を解除するように
接続されているのである。
なお第1図に示すように、前記給油回路30に
接続してタンク回路45が設けられており、この
タンク回路45には、該回路45をブロツクする
非作動位置F,Rと、該ブロツクを解いて給油回
路30を油タンク25に接続するアンロード作動
位置Uとを、備えたアンロードバルブ46を挿入
してある。そしてこのアンロードバルブ46は、
具体的には例えば第4図に示すように、給油回路
30に接続されるポンプポート47と油タンク2
5に接続されるタンクポート48とを形成された
バルブケース49内に、上記両ポート47,48
間を連通させる小径部50aを有する弁体50を
前後摺動自在に嵌装し、図示の位置から一側及び
他側に該弁体50を摺動変位させると、小径部5
0aがポート47,48位置を外れて該両ポート
47,48間がブロツクされるものに構成される
が、このアンロードバルブ46の上記弁体50に
取付けてバルブケース49外に臨ませた杆体51
と、油圧伝導装置3における可変容積形油圧ポン
プ5の斜板5a傾角を変更するための前記容積変
更レバー32間を、リンク装置或は操作索条であ
り得る接続手段52により、次のように連動連結
してある。すなわち、容積変更レバー32を一方
向に回動操作すると杆体51が引出し方向に変位
せしめられ、他方向に回動操作すると該杆体51
が押込み方向に変位せしめられて、弁体50の一
方向及び他方向への摺動変位が得られるように接
続されているのであり、特に、容積変更レバー3
2が斜板5a傾角を零とする附近では、弁体50
が両ポート47,48間を連通させる位置、つま
りアンロードバルブ46がアンロード作動位置U
をとり、斜板5a傾角が或る小角度以上の正の範
囲では弁体37が両ポート47,48間をブロツ
クするアンロード非作動位置Fを、また或る小角
度以下の負の範囲では弁体50が両ポート47,
48間をブロツクする他のアンロード非作動位置
Rを、それぞれアンロードバルブ46がとるよう
に図られている。
なお第1図において、53は閉回路7,8への
補給油の油圧を設定する低圧リリーフ弁、54は
油圧クラツチ17,18,19への供給油圧を設
定するリリーフ弁、55は閉回路7,8の油圧を
設定する高圧リリーフ弁であつて閉回路7,8方
向からの油流通のみを許容する逆止弁56,57
を介し該回路7,8に接続されたもの、58は作
動油補給回路29の基端に設けた油ストレーナ、
59は給油回路30接続位よりも前位で作動油補
給回路29に挿入して設けたラインフイルタ、6
0は上記接続位よりも後位で作動油供給回路29
に挿入して設けた絞りである。
この発明に係る、第1−4図に図示の走行動力
伝導装置は、上記のように構成されているから、
容積変更レバー32による、油圧伝導装置3にお
ける可変容積形油圧ポンプ5の斜板5a傾角の変
更調節と、変速レバー33を操作してのコントロ
ールバルブ31変位による、油圧クラツチ式変速
装置4における何れか一の油圧クラツチ17,1
8或は19の選択的な作動とによつて、車速の変
更を行ない得るのであるが、そのような車速変更
に際し車速が急激に変更されることが、次のよう
に防止される。
すなわち、容積変更レバー32により傾板5a
の傾角を変更し可変容積形油圧ポンプ5の吐出流
量を変更して、油圧伝導装置3による車速変更を
行なうときは勿論、容積変更レバー32の操作に
追随して車速が連続的に増減せしめられることか
ら、急激な車速変更は起きない。そして変速レバ
ー33によりコントロールバルブ31を変位させ
油圧クラツチ式変速装置4による車速変更を行な
おうとするときは、容積変更レバー32が第2図
に例示するように中立位置N付近を外れた位置に
おかれているときは、レバーガイド兼ロツク板3
9の何れかのロツク溝41,41或は41
内に変速レバー33の半部が臨んで、前記したよ
うに該レバー33が操作不能にロツクされている
から、第3図に示すように容積変更レバー32を
中立位置N付近に移し前記したように変速レバー
33のロツクを一旦解除してやらねば、変速レバ
ー33を操作できない。したがつて先ず第3図に
図示のような状態を得た上で、変速レバー33を
ガイド溝40内で一の変速作用位置から他の変速
作用位置へと移しコントロールバルブ31を所望
の変速作用位置へと変位させ、次いで容積変更レ
バー32をガイド溝36内で所望の車速が得られ
るまで操作することとなり、なお同レバー32操
作でレバーガイド兼ロツク板39は圧縮コイルバ
ネ44力により第2図に図示の位置へと移されて
変速レバー33をロツクする。上記のように油圧
クラツチ式変速装置4による車速変更を行なうと
きも、同車速変更のための変速レバー33の操作
の前後に車速をなめらかに変更することとする容
積変更レバー32が、最初は減速方向で、そして
最後は増速方向で、操作されることから、油圧伝
導装置3により或る車速を得ている状態から直接
にコントロールバルブ31を変位させ有段の車速
変更を行なう場合のように車速が急激に変更され
る事態が、起きないのである。
なお図示の場合には前記のようなアンロードバ
ルブ46を設けていることから、容積変更レバー
32により斜板5a傾角を零付近とし油圧伝導装
置3を略中立状態としたとき、アンロードバルブ
46がアンロード作動位置Uをとつて油圧クラツ
チ17,18,19に対する油圧作用が解除さ
れ、油圧クラツチ式変速装置4が中位状態をとつ
て走行動力伝導径路が確実に遮断される。したが
つて変速機構3,4全体としての中立状態が確実
に得られることとなつており、このように変速機
構3,4の中立状態の確保で走行動力伝導径路の
遮断が得られることからして、図示の走行動力伝
導装置には動力入断用の主クラツチが設けられて
いない。
油圧クラツチ式変速装置4の各変速段間の車速
を油圧伝導装置3によりカバーさせて無段に得る
ことができるのは勿論であり、また油圧伝導装置
3の低速域では可変容積形油圧ポンプ5の吐出流
量が安定しないのに対し、該ポンプ5の斜板5a
傾角を吐出流量が安定する限度内で小とし油圧ク
ラツチ式変速装置4を最低速段において、車輛の
安定した低速走行を得ることもできる。
次に第5−8図に図示の第2の実施例について
説明すると、この第2の実施例では変速レバー3
3を操作不能に拘束するための拘束手段が、第
6,7図に示すようなブレーキ65にて構成され
ている。すなわち変速レバー33は第6図に示す
ように、コントロールバルブ31のスプールに係
合するフオーク33aを有する下端よりやや上方
で筒体33bを一体的に備えており、該筒体33
bを固定支点軸66に回転可能に被嵌して、回動
自在な支持を行なわれているが、上記したブレー
キ65は、そのブレーキケースを車輛機体に固定
して上記筒体33b上に設けられている。このブ
レーキ65は第7図に示すように、筒体33bの
外周面に捲掛けられたブレーキバンド65aを備
えており、このブレーキバンド65aの両端には
板状の端金物65b,65cを取付けて、一方の
端金物65bはこれをブレーキケースに固定して
いる。またプランジヤ67aを備えた制動解除用
ソレノイド67が設けられていて、上記プランジ
ヤ67aを両端金物65b,65cの穴に挿通す
ると共に、プランジヤ67a端のヘツド部67b
に基端を受けさせプランジヤ67aに支承させた
圧縮コイルバネ68を可動の端金物67cに、固
定された端金物65bとは反対側から作用させて
いる。
以上によりブレーキ65は、ソレノイド67の
非励磁状態では、圧縮コイルバネ68により端金
物65cが端金物65b方向に移動附勢されるこ
とでブレーキバンド65aが筒体33bを締付
け、もつて変速レバー33を回動操作不能に拘束
するものに、そしてソレノイド67が励磁せしめ
られプランジヤ67aが第7図に鎖線図示のよう
に突出動せしめられると、圧縮コイルバネ68が
自然長をとつてブレーキバンド65aによる筒体
33bの締付けが解除され、もつて変速レバー3
3の拘束を解除するものに、構成されている。
また第2の実施例では第5図に示すように、容
積変更レバー32の下方位置にセンサースイツチ
69を、容積変更レバー32が斜板5a傾角を零
近くとする小角度範囲内へと操作されると該レバ
ー32端で可動接点69aを押込まれてオンせし
められるように、設けている。
なお同様に第5図に示すように第2の実施例で
は、前記アンロードバルブ46相当のアンロード
バルブ70が、ソレノイド70aの励磁によりア
ンロード非作動位置Nからアンロード作動位置U
へと変位せしめられる、2ポジシヨンの電磁バル
ブに、構成されている。
そして第8図に示すように、ブレーキ65の制
動解除用ソレノイド67のコイル67dとアンロ
ードバルブ70のソレノイド(コイル)70aと
は、センサースイツチ69を介して電源を構成す
るバツテリBへと接続されている。
第6図において71はガイド溝72を有する、
変速レバー33用のレバーガイド板、第8図にお
いてSWは電源スイツチであり、第2の実施例の
他の部分は第5図に示すように、第1の実施例に
おけると同様に構成されている。
第5−8図に図示の第2の実施例では、容積変
更レバー32が油圧伝導装置3を略中立状態とす
る位置へと操作されるとセンサースイツチ69が
オンせしめられ、これによつてソレノイド67が
励磁してブレーキ65による制動が解除され、変
速レバー33の操作が可能となる。そして他の状
態ではブレーキ65が変速レバー33を操作不能
に拘束するから、結局、第2の実施例でも、変速
レバー33操作の前後に容積変更レバー32が操
作されることとなり、第1の実施例におけると同
様に車輛の急激な車速変更が防止される。
なお第2の実施例でも油圧伝導装置3の略中立
状態では、ソレノイド70aの励磁によりアンロ
ードバルブ70がアンロード作動位置Uへと移さ
れて、油圧クラツチ式変速装置4が中立状態をと
り、変速機構3,4全体としての中立状態が確実
に得られる。第1の実施例について前述した他の
長所を第2の実施例が備えていることも、明らか
である。
以上の2実施例についての説明から明らかなよ
うに、この発明の移動農機等の走行動力伝導装置
は、エンジン1から最終走行駆動手段2に至る走
行動力伝導径路中に配して、可変容積形油圧ポン
プ5の容積変更により車速を無段に変更する油圧
伝導装置3と複数油圧クラツチ17,18,19
の択一的な作動により車速を有段に変更する油圧
クラツチ式変速装置4とを、互に直列に接続して
設けてある走行動力伝導装置であつて、油圧クラ
ツチ式変速装置4用のコントロールバルブ31を
変位操作する変速レバー33を操作不能に拘束す
るための可動ロツク板39またはブレーキ65を
設けて、この可動ロツク板39またはブレーキ6
5を前記可変容積形油圧ポンプ5用の容積変更レ
バー32に、油圧伝導装置3の略中立状態でのみ
可動ロツク板39またはブレーキ65による上記
変速レバー33の拘束が解除されるように接続し
てなるものであつて、次のような特有の効果を奏
する。
すなわち上記のように設けられた可動ロツク板
39またはブレーキ65は、容積変更レバー32
と変速レバー33とをそれぞれ、各特定の変速比
が得られる位置においている状態から、有段の油
圧クラツチ式変速装置4による車速変更を行なお
うとするときに、同車速変更のための変速レバー
33操作の前後に容積変更レバー32を操作させ
ることとし、容積変更レバー32による車速変更
が接続して行なわれるスムーズなものであるこ
と、及び変速レバー33による油圧クラツチ式変
速装置4の変速段切換え後の容積変更レバー32
の操作が油圧伝導装置3の略中立状態、つまり極
く低い出力回転数状態から開始されることからし
て、この発明の走行動力伝導装置は、車速の急激
な変更を必らず避けさせて安全を確保するものと
なつているのである。したがつてこの発明によれ
ば、最初に述べたような種々の長所を有効に生か
した走行動力伝導装置であつて安全性の高い走行
動力伝導装置を、提供できることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例を示す油圧回
路図及び伝動機構図、第2図及び第3図はそれぞ
れ、同第1の実施例の一部を互に異なつた状態で
示した一部切欠き平面図、第4図は同第1の実施
例における一部材の縦断面図、第5図はこの発明
の第2の実施例を示す油圧回路図及び伝導機構
図、第6図は同第2の実施例の一部を示す概略斜
視図、第7図は同第2の実施例の一部の縦断面
図、第8図は同第2の実施例に設けられている電
気制御回路を示す回路図である。 1……エンジン、2……走行駆動車輪(最終走
行駆動手段)、3……油圧伝導装置、4……油圧
クラツチ式変速装置、5……可変容積形油圧ポン
プ、5a……斜板、6……定容積形油圧モータ、
9……油圧伝導装置出力軸、10……パワーシフ
ト軸、17,18,19……油圧クラツチ、31
……コントロールバルブ、32……容積変更レバ
ー、33……変速レバー、33b……筒体、34
……レバーガイド板、36……ガイド溝、37…
…穴、38……レール部材、39……レバーガイ
ド兼ロツク板(可動ロツク板)、39a……突起
部、40……ガイド溝、41,41,41
……ロツク溝、42……溝穴、44……圧縮コイ
ルバネ、65……ブレーキ、65a……ブレーキ
バンド、66……固定支点軸、67……ソレノイ
ド、67a……プランジヤ、67d……ソレノイ
ドコイル、68……圧縮コイルバネ、69……セ
ンサースイツチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エンジンから最終走行駆動手段に至る走行動
    力伝導径路中に配して、可変容積形油圧ポンプの
    容積変更により車速を無段に変更する油圧伝導装
    置と複数油圧クラツチの択一的な作動により車速
    を有段に変更する油圧クラツチ式変速装置とを互
    に直列に接続して設けてある、移動農機等の走行
    動力伝導装置であつて、油圧クラツチ式変速装置
    用のコントロールバルブを変位操作する変速レバ
    ーを操作不能に拘束するための可動ロツク板また
    はブレーキを設けて、この可動ロツク板またはブ
    レーキを前記可変容積形油圧ポンプ用の容積変更
    レバーに、油圧伝導装置の略中立状態でのみ可動
    ロツク板またはブレーキによる上記変速レバーの
    拘束が解除されるように接続したことを、特徴と
    してなる走行動力伝導装置。
JP511083A 1983-01-14 1983-01-14 移動農機等の走行動力伝導装置 Granted JPS59131064A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP511083A JPS59131064A (ja) 1983-01-14 1983-01-14 移動農機等の走行動力伝導装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP511083A JPS59131064A (ja) 1983-01-14 1983-01-14 移動農機等の走行動力伝導装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59131064A JPS59131064A (ja) 1984-07-27
JPS6327213B2 true JPS6327213B2 (ja) 1988-06-02

Family

ID=11602210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP511083A Granted JPS59131064A (ja) 1983-01-14 1983-01-14 移動農機等の走行動力伝導装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59131064A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07205671A (ja) * 1994-01-26 1995-08-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 油圧駆動式装軌車両の変速走行制御装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5237385U (ja) * 1975-09-09 1977-03-16

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54180526U (ja) * 1978-06-09 1979-12-20

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5237385U (ja) * 1975-09-09 1977-03-16

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07205671A (ja) * 1994-01-26 1995-08-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 油圧駆動式装軌車両の変速走行制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59131064A (ja) 1984-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3458818B2 (ja) 変速比無限大無段変速機の制御装置
US5010786A (en) Automatic transmission control pressure regulator having speed sensitive valve arrangement
US6487924B2 (en) Transmission assembly for working vehicles
US5855116A (en) Combination valve including improved neutral valve for use in a hydrostatic transmission
US6199441B1 (en) Fluid supply system in vehicles
US4784018A (en) Belt type continuously variable transmission system
KR20100026975A (ko) 차량의 주행계 전동 구조
JPS6342147B2 (ja)
JP3508689B2 (ja) 変速比無限大無段変速機の制御装置
EP0209286B1 (en) Static hydraulic continuously variable transmission
JP5223230B2 (ja) トラクタの変速操作装置
US5088355A (en) Vehicle power transmitting system with continuously variable transmission and hydraulic control apparatus, capable of producing adequate engine braking during low-speed reverse running of vehicle
JP2008273249A5 (ja)
US5094129A (en) Hydraulic control apparatus for vehicle continuously variable transmission, having means for limiting increase in input shaft speed after the speed rises to predetermined level with vehicle speed
JP2984755B2 (ja) 無段変速機の変速比制御装置
US5157993A (en) Hybrid continuously variable transmission with electronically controlled clutch
JPS6327213B2 (ja)
JPS61130656A (ja) ベルト式無段変速装置を備えた変速機の油圧制御装置
JP4035317B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH0712201A (ja) 車両用無段変速機の変速制御装置
JP2832275B2 (ja) ロックアップトルコン付無段変速機の油圧制御装置
JP2001165287A (ja) 車輌用自動変速機の潤滑装置
JP4960935B2 (ja) 作業車の走行伝動構造
JPH061102B2 (ja) 変速機の油圧制御装置
JP2001080539A (ja) 作業機の操向装置