JPS6326841Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、独習用補助具付き教本に関するも
のであり、その特徴とするところは、表紙の周縁
に一体にまたは着脱可能に取り付けられ、本文を
開いた状態で左右どちらか一方の頁の上に重ねた
位置と本文の外側へ開いた位置との間で折り返す
ことができ、頁の上に重ねた位置で使用する磁石
盤、辞書、参考資料等を設けた独習用補助具を備
え、独習用補助具を取り付けた状態で独習用補助
具が重ねられていない側の頁を本文の最初から最
後まで読み終えた後、独習用補助具を本文の反対
側に移動させて他方の頁を読むようにしたことに
より、持ち運びが簡単で使用する際にも場所をと
らず、車中、寝床等いかなるところに於ても手軽
に磁石盤等を使用しながら読書することができ、
内容を理解するうえで大きな助けとなる点であ
る。

従来、囲碁、将棋、連珠、チエス等の解説書
は、実際に碁盤に石を並べるなどしながら読まな
いと理解しにくい場合がよくあり、車中などで手
軽に楽しむさまたげとなつていた。

この考案の目的は、このような不便を解消する
ことであり、持ち運びが簡単で使用する際にも場
所をとらず、車中などでも手軽に使用することが
できる独習用補助具付き教本を提供することであ
る。

この考案の第１の実施例について第１図〜第３
図を参照しながら説明する。

三折りにすることができる厚紙１の中央部分１
ｂの内側（第１図に表れた側）に細長い固定帯２
がその上下両端部で固着されていて、スパイラル
リング綴の本文３に設けられた差込片４を厚紙１
と固定帯２との間に差し込むことにより、本文３
を厚紙１に固定することができ、本文３を固定し
たとき厚紙１の左側の二つの部分１ａおよび１ｂ
が本文３の表紙を形成するようになつている。

厚紙の右端部分１ｃの外側には、第２図に示さ
れるように、磁石将棋盤５が設けられており、本
文３を厚紙１に固定してその右端部分１ｃを折り
返したとき、本文３の右側の頁の上に磁石将棋盤
５が重なり独習用補助具となる。

本文３に印刷されている文字の向きは、第３図
に矢印で示されるように、左側の頁Ａと右側の頁
Ｂとで天地が逆になつていて、このため、本文３
を表紙に対して天地を逆にして差し替えることに
より、現在右側にある頁Ｂを左側に移動させ正し
い向きにすることができる。

このようになつているため、使用に際しては、
まず、第２図に示されるように、右側の頁Ｂの上
に独習用補助具１ｃを重ねた状態で、磁石将棋盤
５の上で実際に駒を動かしながら左側の頁Ａを読
み、頁をめくつて独習用補助具１ｃの下に挾み込
む動作を繰返して左側の頁Ａだけを本文３の最初
から最後まで読んだ後、本弁３を抜き取りその天
地を逆にして再び差込片４を差し込んで固定する
ことにより、今度は左側に移動した（先程右側に
あつた）頁Ｂを、先程と同様に磁石将棋盤５を使
用しながら読むことができる。

読み掛けにするときには、スパイラル綴になつ
ているため、独習用補助具１ｃをはさんだまま本
文３を閉じることができ、栞の代りにもなる。ス
パイラル綴にかぎらず、ルーズリーフ式のものや
綴の部分にいわゆる枕を入れたものであれば、全
く同様の効果がある。

なお、独習用補助具の厚さが左程ない場合に
は、通常の（綴の部分が厚くなつていない）製本
でもよいことはいうまでもない。

第４図および第５図は、第２の実施例を示した
ものである。

第１の実施例と異なるところは、表紙６が本文
３と一緒に綴じられていて、別体に形成された独
習用補助具７がその左端のベルベツトフアスナー
７ａにより表紙６の左右両端部６ａおよび６ｂに
取り付けられるようになつている点である。

本文３に印刷されている文字の向きは、前述の
実施例と同様に、左右の頁で天地が逆になつてい
る。

使用に際しては、第５図に示されるように、本
文３の右側の頁の上に独習用補助具７を折り返し
て重ね、その表面に設けられた磁石将棋盤５を使
用しながら左側の頁を読み、本文３の最後まで読
み終えた後、独習用補助具７を表紙６からはず
し、表紙６（および本文３）を水平に180度回転
させて独習用補助具７を表紙６の（前と反対側
の）端部６ｂに再び取り付け、反対側の頁を読め
ばよい。

第６図は、第３の実施例を示したものであり、
本の形が横方向に長く、独習用補助具７をホツク
８により表紙６の上側の縁に取り付けるようにな
つているものである。

本文３に印刷されている文字の向きは、第３図
に示されたもののように左右の頁で天地が逆にな
つていてもよいし、あるいは、左右の頁が同じ向
きになつていてもよい。

左右の頁で天地が逆になつている場合には、そ
の使用法は前述の２つの実施例と全く同様であ
り、表紙６を180度回転させた後も独習用補助具
７を右上の縁に取り付ければよい。

左右の頁が同じ向きに印刷されている場合に
は、左側の頁を読みときは第６図に示されるよう
に独習用補助具７を右側に取り付け、左側の頁を
本文３の最後まで読んだのち独習用補助具７をは
ずして左側に移動させ、第７図に示されるよう
に、表紙６の上側の縁に取り付け右側の頁を読め
ばよい。

将棋盤等のように上下を逆にしても使用できる
ものの場合には、第２の実施例のように、独習用
補助具７を表紙の両横の縁に取り付けることがで
きるようにしておき（表紙を回転させることな
く）独習用補助具７を反対側に移動させるととも
に、180度回転させて付け替えるようにしてもよ
い。

以上説明したように、この考案の独習用補助具
付き教本は、表紙の周縁に一体にまたは着脱可能
に取り付けられ、本文を開いた状態で左右どちら
か一方の頁の上に重ねた位置と本文の外側へ開い
た位置との間で折り返すことができ、頁の上に重
ねた位置で使用する磁石盤、辞書、参考資料等を
設けた独習用補助具を備え、独習用補助具を取付
けた状態で独習用補助具が重ねられていない側の
頁を本文の最初から最後まで読み終えた後、独習
用補助具を本文の反対側に移動させて他方の頁を
読むようにしたことにより、持ち運びが簡単で使
用する際にも場所をとらず、車中、寝床等いかな
るところに於ても手軽に磁石盤等を使用しながら
読書することができ、内容を理解するうえで大き
な助けとなるものであり、また、独習用補助具を
本文の反対側に移動させることにより１個の独習
用補助具を本文の左側と右側とに共通に使用する
ことができるという独特の作用効果を奏するもの
である。

なお、独習用補助具に設けるものは磁石将棋盤
等ばかりでなく、辞書や年表のような小冊子であ
つてもよい。

なお、独習用補助具を取り付ける手段は、ベル
ベツトフアスナー、ホツク等に限らず、適宜フア
スナー、クリツプ等周知のものを使用することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図……この考案の第１の実施例の分解図、
第２図……その使用状態の斜視図、第３図……そ
の印刷の向きを示す説明図、第４図……第２の実
施例の分解図、第５図……その使用状態の斜視
図、第６図……第３の実施例の分解図、第７図…
…その使用状態の斜視図。 １……厚紙、１ｃ……独習用補助具、２……固
定帯、３……本文、４……差込片、５……磁石将
棋盤、６……表紙、７……独習用補助具、８……
ホツク。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 表紙の周縁に一体にまたは着脱可能に取り付
   けられ、本文を開いた状態で左右どちらか一方
   の頁の上に重ねた位置と本文の外側へ開いた位
   置との間で折り返すことができ、頁の上に重ね
   た位置で使用する磁石盤、辞書、参考資料等を
   設けた独習用補助具を備え、独習用補助具を取
   り付けた状態で独習用補助具が重ねられていな
   い側の頁を本文の最初から最後まで読み終えた
   後、独習用補助具を本文の反対側に移動させて
   他方の頁を読むことを特徴とする独習用補助具
   付き教本。 (2) 本文が表紙に着脱可能に取り付けられている
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の独習用補助具付き教本。 (3) 本文の印刷が、右側の頁と左側の頁とで天地
   が逆になつていることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項または第２項記載の独習用
   補助具付き教本。