JPS63267293A - マラリヤ特異性DNA配列のクローニング:140kdタンパク質をコードする遺伝子の分離 - Google Patents

マラリヤ特異性DNA配列のクローニング:140kdタンパク質をコードする遺伝子の分離

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JPS63267293A
JPS63267293A JP63064685A JP6468588A JPS63267293A JP S63267293 A JPS63267293 A JP S63267293A JP 63064685 A JP63064685 A JP 63064685A JP 6468588 A JP6468588 A JP 6468588A JP S63267293 A JPS63267293 A JP S63267293A
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エリカ、フント
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 マラリアは、最も広く蔓延している最も危険な熱帯性寄
生虫(原虫)疾病である。世界総人口の約3分の1が感
染の危険性に曝されており、アフリカ、アジアおよびラ
テンアメリカの約60カ国で重大な健康問題になってい
る。毎年、1億5千万人の人々が感染しており、毎年、
熱帯アフリカ地域だけでも約100万人の子供がマラリ
アで死亡している(WHO,TDR7t、h Prog
ram Report(1985))。マラリアは、原
生動物寄生虫プラスモジウム(P Iasmod iu
m)によって起き、4種がヒトへの感染能を有する。そ
れらは、プラスモジウム・ファルシパルム(P、 fa
lciparum)、プラスモジウム・ビバックス(P
、 vivax)、プラスモジウム・マラリア(P、 
malariae)およびプラスモジウム・オバーレ(
P、 ovale)である。プラスモジウム・ファルシ
パルムは、悪性のマラリアを起こし、最も危険なタイプ
である。急性の疾病では、治療しなけれは、とくに子供
においては、2.3日中に死亡する場合が多い。病原動
物は、雌のハマダラ力が噛むことによってヒトに伝播さ
れる。
近年、殺゛虫剤に対する媒体(蚊)の抵抗性および試用
的、試験的および新規開発の化学治療薬や予防剤に対す
るマラリア原虫プラスモジウム・ファルシパルムの抵抗
性がともに、急速に強まって広がっている。この事実は
、マラリア抑制のための新たな方法の開発を科学者に強
く要請している(WHO(1979) TDR,IMM
AL、 Vac 79、■、f; e n e v a
 )。
最も有望な手段は、能動免疫のためのマラリアワクチン
を開発することである。これに関連して、極めて有望な
展開が、能動免疫において抗原として作用する1個また
はそれ以上のプラスモジウム表面タンパク質の遺伝子工
学的な製造に見られる。
従来のワクチン製造に充分な大量の対応抗原は、原虫の
培養からは得ることができない。さらに、宿主細胞の混
入汚染(赤血球成分)によって起きるワクチンの不寛容
を排除することは不可能である。
感染したハマダラ力が噛むことによって、胞子小体(ス
ポロゾイト)は血液循環に達して、これらは肝臓の実質
細胞に速やかに定着し、増殖して多核構造物(シゾント
)になる。これらが寄生した肝臓細胞が破られて、河千
個もの単核原虫(メロゾイトという)を放出され、血流
に入る。これらメロゾイトは、赤血球に侵入のために完
全に特殊化されていて、特異的なレセプターによって認
識される(赤血球サイクル)。原虫は、侵入した赤血球
内で多様な発育期(多数分裂という)を経る。細胞分裂
を何度も繰り返した後、メロゾイトは、侵入した赤血球
を完全に満たす。成熟シゾントの破裂によって、1個の
白血球当り18−24個のメロゾイトが放出され、これ
らは新たな赤血球に侵入して、さらに、無性生殖による
血液サイクルを開始する。これらのサイクルの斉時性(
シンクロニズム)は、マラリアの種によって48−72
時間持続するが、マラリアの特徴的な兆候や症状を引き
起こす(例えば不安定な高熱や頭痛)。
血中で数代を経た後、原虫のいくつかは、雌および雄の
ガメトサイト(有性型)に分化し、蚊に血液と共に摂取
されて、昆虫の胃中で有性生殖によって感染性のスポロ
ゾイトになり、後に唾液に集まり、次いで、蚊が噛むこ
とによって宿主生物であるヒトに再び達する。
原理的には、このサイクル中において能動免疫のための
ワクチン免疫を、スポロゾイト、メロゾイトおよび/ま
たはカメトサイト期に対して行うことは可能である。抗
スポロゾイトワクチンは、絶対的に安全であり、侵入す
るスポロゾイトの不活性化を完全に保証するものである
はずである。
唯一個のスポロゾイトであっても免疫防御を逃れて肝臓
細胞に達すれは、間違いなくメロゾイトに発達すること
ができる。これは、完全に異なる抗原構造を有している
ので、抗スポロゾイト抗体では中和されない。ガメトサ
イトワクチンは、原虫のハマダラ力中での有性生殖を妨
げて、それがサイクル中で媒体としてもはや機能できな
いようにする。接種を受けたヒトは、したがって、マラ
リア感染からは防御されない。メロゾイトワクチンは、
マラリアが風土病となっている地域のヒトの多くに用い
ることができ、予防および治療の両方の点から極めて重
、要である。
メロゾイトは、ワクチン抗原として適すると思われる多
数の異なるタンパク質分子を細胞内と細胞表面の両方に
有している。そのような活性抗原性構造に対する免疫応
答は、インビトロで、ヒトおよび免疫した動物(モンキ
ー)からのマラリア抗血清およびモノクローナル抗体で
認められた。
今日までの、血液中の無性生殖器からの一連のプラスモ
ジウムタンパク質の分離およびその性質は、記述されて
いる(D、 J、 Kempら: (1986)Par
asitology 91.83−108)。
本発明による組換えマラリアワクチンの開発に用いる適
当な抗原は、サイミリ(Saimiri)またはアオタ
ス(Aotus)モンキーにインビボ試験で接種した後
に、プラスモジウム・ファルシパルムの致死的静脈感染
からの防御効果をもたらしたタンパク質のひとつである
。すなオつち、これは特殊な原虫タンパク質で、ゲル電
気泳動によって精製され、分子ft140kdを有する
(L、 H,Perrinら:(1984)、Cl1n
、  Exp、  Immunol、56、G7−72
;  L、  H。
Perrinら: (1984)、j、 EXIT、 
Med、 160.441−451)。
140kd抗原は、細胞質に可溶のタンパク質として産
生されて、メロゾイトおよびシゾントの膜に翻訳後に集
成されるものと見なされる(C。
Braun−Breton  ら :  (1986)
 、 ト1o1.  and  Bioct+em。
Parasitology 20.33−43)。Pe
rrinらによって記述された抗原(140kdタンパ
ク質の他、200および41 kdのタンパク質)は、
原虫の表面タンパク質である。このタイプの抗原は、感
染によって変化する赤血球膜上に位置するタンパク質と
ともに、ワクチンに適する可能性があり、遺伝子工学的
手法によって血液中の無性生殖器に対して製造される。
このようなワクチンの効果は、サイミリおよび/または
アオタスモンキーでのインビボ試験で試験することがで
きる。
140kd抗原をコードするDNAを分離することは、
今や極めて重要である。これに間しては、分離されたタ
ンパク質が防御作用を有することは、既に明らかにされ
ている。ざらに、このDNAを適当な宿主細胞で発現さ
せること、および発現産物およびそれらの部分配列を免
疫実験において試験することは、極めて重要である。防
御能が証明された抗原は、マラリアワクチンの開発に適
していると見なされる。
本発明は、a)140kd抗原の遺伝子工学的製造工程
、l) )この目的のために必要な遺伝子およびその転
写産物、C)この遺伝子の全部または部分を含むDNA
構造物およびベクター、d)このタイプのDNAで形質
転換された細胞、およびこれらの細胞によって発現され
たポリペプチド、およびe)この遺伝子とクロスハイブ
リダイゼーショシ(交差対合)させた核酸部分、に関す
る。
さらに、本発明は、140kd抗原のアミノ酸配列、そ
れによって得られるまたは分離されるオリゴペプチドお
よび抗体、および免疫またはポリペプチドの分離のため
のこれらの使用に関する。本発明の他の態様およびその
好ましい実施態様は、以下に詳細に説明され、特許請求
の範囲に定義される。
140kd抗原をコードするクローンを見出すために、
単一特異性抗血清を用いて、γgtll遺伝子バンクの
分析を既知の方法(L、 S、 0zaki(1986
)、J、 1mmun、 Method、 89.21
3−219;Promega Biotec (198
6)、Proto Blot 1mmuno−scre
ening System、 Technical M
anual)で行った。
この抗血清は、以下、α140kd血清とも称され、ゲ
ル電気泳動によって精製されるタンパク質に対するもの
である。
このスクリーニングによってα140kd血清によって
認識された2個のクローン、140−1および140−
2、が得られた。これら2個のクローン中の挿入物は、
EcoRIによって切り出すことができ、これらは、各
々、180および150bpを包含する。これら2個の
クローンか140kd抗原の異なる部分をコードするこ
とが、ファージ! 40−1および140−2のマラリ
ア特異性核酸配列のβ−ガラクトシダーセ融合タンパク
質としての発現およびα140kd血清を用いるウエス
タンブロツI・分析によって、クローン140−1およ
び140−2の発現タンク(り質に対してできる血清と
のシゾントタンパク質のウェスタンプロット分析によっ
て、およびプラスモジウム・ファルシパルムゲノムDN
Aのサザンブロット分析ここよって、示された。
140−1および140−2挿入物のDNA配列決定に
よって、遺伝子のDNA配列および140kd抗原のア
ミノ酸配列をともに決定することが可能であった(第1
図:配列の囲み部分は、遺1云子バンクの調製に用いた
リンカ−に対応する)。両挿入フラグメントの発現は、
P1発現ベクターp E X 30 bを使って、ウェ
スタンプロットで単一特異性α140kd血清と陽性に
反応するMS2融合タンパク質(に、 5trebel
 ら: (198(3)J、〜’irology 57
.983−991)として行わせた。
本発明によると、全140kd抗原または部分配列をコ
ードするDNA部分を用いて適当な宿主細胞中で発現産
物を製造させること、および発現産物を精製物にして動
物およびヒトの免疫に用いること、ができる。ざらに、
宿主を選択することによって、抗原の修飾の型に影響を
及ぼすことかできる。糖化は細菌内では行われない。一
方、酵母細胞内ての糖化は、より高等な真核細胞内での
糖化とは異なる。
さらに、既知のアミノ酸配列を基にして、免疫用の抗原
として用い得るオリゴペプチドを製造することが可能で
ある。
発現産物および合成オリゴペプチドは、また、防御エピ
トープを試験するためのインビトロまたはインビボ阻害
試験に用い得ると思われるポリクローナルまたはモノク
ローナル抗体の製造に、抗原として用いることができる
。このタイプの抗体の中和は、マラリアに対する受動免
疫にも用いることができる。このような抗体は、さらに
、高度に精製された140kd抗原および遺伝子操作に
よって調製されるその誘導体を得るのに用いることがで
きろ。記述されたDNA部分または合成的に調製された
オリゴヌクレオチドプローブを利用す −ることによっ
て、抗原をコードして、これら確立されたDNA配列の
5′および3゛末端の両方に向かって延びろ他のセグメ
ントを含む他のクローンを、cDNAバンクまたはゲノ
ムバンクから分離することが可能である。種々の宿主シ
ステムにおけるこれらの発現産物は、また、エピトープ
の研究または免疫実験に用いることができる。
さらに、これら2個の部分配列のための完全な遺伝子を
分離することが可能であって、これを利用することによ
って140kd抗原の全部、あるいは少なくとも主要領
域、を発現させることができる。また、この目的のため
に、そのようなりローンに突然変異、例えは、非コード
領域や防弾に不適なコート領域などの欠失や、挿入およ
び塩基置換を施すことが可能である。
そのような操作によって、関連タンパク質構造物の発現
を行わせることが可能である。次いで、これらを、適当
なインヒドロおよびインビボ試験システムで防御作用を
調べて、臨床試験段階に供することができる。
このように、本発明によると、遺伝子操作によって、1
40kd抗原さらに部分配列、および両抗原の変異配列
を製造することが可能である。非修飾タンパク質として
防御効果を示すそのような発現産物または合成ペプチド
は、したが−って、充分に高収量で得られ、精製物にし
て血液中の原虫の無性生殖器に対するマラリアワクチン
として使用することができる。
プラスモジウム・ファルシパルムFCBR株のゲノムD
NAのササンプロット分析によって、クローン140−
1および140−2の挿入DNAは、6.Okbのゲノ
ムX +) a Iフラグメント上ここ位置しているこ
とが示されたく第1図)。この)fツムD N Aフラ
グメントを分離するために、制限酵素X b a Iて
6.  Okbの大きざの範囲に切断したDNAを、フ
ァージベクター人ongC(Genof i t、 G
mbH5He ide l herg)のXba I部
位にクローニングする。この遺伝子バンクをクローン1
40−1および140−2の挿入DNAてスクリーニン
グした結果、陽性反応するクローンかいくつか得られた
。これらファージクローンのひとつの挿入DNAをベク
ターpUc18のXba I部位ζこサブクローニング
して、制限酵素地図を作製した後に、配列、の3分の2
を決定した。これから、140kd抗原の全DNA配列
および対応するアミノ酸配列を解明することが可能であ
った(表2)。
以下の諸例において、とくに記載がなけれは、パーセン
ト表示は重量パーセントを表す。
10”PFU(プラーク形成単位)のc D N A入
gt11発現バンク(プラスモジウム・フフルシバルム
株S、GE2の後間シゾント期のmRNAから調製)を
、プラスモジウム・フフルシパルム株5GE2からの1
40kd抗原に対する単一特異性抗血清を用いてR,A
、 YoungおよびR,W、 Davis((198
3)、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、
 80.1194−1199)の方法によるスクリーニ
ングに供した。このため、大腸菌(E、 coli) 
K 12株Y1090の低雑コロニーを0.02%マル
トースを含む25m1のLB培地に移して、37℃で5
時間培養した。
細胞を遠心分離して、SM(20mM)リス−塩酸、I
)H7,5,150mMN a CL  10mMMg
504)に再懸濁させて、0.”600を2.0にした
。106個の入g t 11バンクの組換えファージを
、10…1のこれらの細胞と混合して、37℃で20分
間培養した。このファージ/細胞懸濁液の試料2007
11を4mlの軟寒天(0,7%アガa−スを含むLB
)と各々混合して、この混合物を予め温度平衡させてお
いた50枚のLBプレートに移して、42℃で3時間培
養した。これらLBプレートを32℃にして、各々、乾
燥させて番号を付したニトロセルロースフィルターで覆
った。
このフィルターは、予め10mMIPTG(イソプロピ
ル−β−D−チオ−ガラクトピラノシド)に浸漬して、
前辺て37℃に温度平衡させておいた。さらに、37℃
で3時間培養した後、プレートを室温にして、ブレーI
・上のフィルターの位置を針で印付けをしておき、フィ
ルターをプレートから慎重に引き上げて、次いで、25
0m1のミルク緩衝液(5%ミルク粉末、50mM)リ
ス−塩酸、pH8,0、l 50mMNaCl、0.0
5%非イオン系表面活性剤((TWEEN20))中で
室温で注意深くlO分間振とうした。最後にフィルター
を新たなミルク緩衝液に移して、−[19Th4℃で保
持した。
フィルターをざらに2回、それぞれ250m1のミルク
M 21 ?l中で10分間培養した後、フィルターを
、1:250希釈のα140kd血清を含む250m1
のミルク緩衝液中とともに室温で1時間注意深く振とう
しながら培養した。血清は、ウサギで調製して、大腸菌
タンパク質で飽和させておいたものを用いた。最後にフ
ィルターをそれぞれ250m1のミルク緩衝液で室温で
10分間振どうすることによって4回洗浄した後、抗ウ
サギI gG/アルカリホスファターゼ接合体(プロメ
ガ社製、注文番号P 3731)への結合を行わせた。
このために、フィルターを、1 :5000希釈の抗ウ
サギr gG/アルカリボスファターゼ接合体を含む2
50m1のTBS(50mM)リス−塩酸、1)H8,
Oll 50mMN aCl、0.05%T W E 
E N 20 )とともに、1mg/mlの濃度で室温
で1時間培養した。フィルターをざらに4回、それぞれ
250m1のTBS中で各10分間洗浄した後、呈色反
応を製造者(プロメガ社)の方法に従って行わせた。フ
ィルター上の陽性の青色を、ペトリ皿上の領域と照合し
た。該当領域をパスツールピペットで取り出して、ファ
ージを1mlのSMに再懸濁させた。さらに2回のスク
リーニング操作を行って、陽性のファージプラークを単
離した。
α140kd抗血清は大腸菌タンパク質とも反応するの
で、λgtllバンクのスクリーニングのためには、抗
血清は、パックグランドを少なくするために大R菌特異
性抗体についても精製されねばならなかった。このため
に、挿入物のない入gtllファージを、30枚のLB
寒天プレート上に90mlTlの寒天プレート当り5 
X 104PFIJの濃度で塗布して、37℃で一晩培
養した。ニトロセルロースフィルターを各プレート上に
置き、プレートを37で1時間培養して、フィルターを
裏返して、37℃でさらに1時間培養した。最後に、フ
ィルターをミルク緩衝液中で、室温で10分間2回培養
した。α140kd血清の1mlを250m1のミルク
緩衝液で希釈して、10個のλgtllフィルターと共
に3回、各1時間室温で注意深く振とうしながら培養し
た。大腸菌特異性抗体を除いて1: 200に希釈した
血清を、アジ化ナトリウム濃度0.01%に調整した後
、4℃で貯蔵した。これら血清を、λgtllバンクの
スクリーニングおよびウェスタンプロットの両方に用い
た。
α140kd血)青を用いるc D N−A入gtll
バンクのスクリーニングによって、反応性の高い二つの
入gtllクローン、140−1および1゜10−2、
が同定された。これらは、それぞれ1801]pおよび
150t)pの大きさの挿入物を包含しており、それ以
上の性質を知るために、ベクターpUC8のEcoRI
切断部位にクローニングさせた。次の諸実験は、これら
クローンの140kd抗原に対する明瞭な免疫学的な作
用を示すために行われた。
大腸菌I(12株Y1089 (lac  、!011
−1hfLA150)は、入gtl1組換えDNAをそ
のゲノムに安定して合体させる能力を有し、さらに、I
PTGによる1acZ遺伝子領域の誘導によって、β−
ガラクトシダーゼ融合タンパク質としての発現をするこ
ともできる。したがって、箔厚性細胞を、ふたつのファ
ージクローンから調製して、これらのガラクトシダーゼ
発現産物を分析した(D、 M、 Glover (1
985)、DNA cloning I、a prac
tical approach)。
β−ガラクトシダーゼ融合タンパク質は、5DSPAG
Eゲル(U、 K、 Laemmli (1970)、
Nature227.680−685)で両方の株から
認められた。雨林からのタンパク質を電気泳動によって
分画して、ニトロセルロース(jJ、 Neal’ B
urnette (1981)、Analytical
 Biochemistry 12.195−203)
に移し、抗β−ガラクトシダーゼ抗体(抗−β−g a
、1 )およびα140kd血清を用いて調べた。それ
によって、融合タンパク質および分解産物のいくつかが
抗−β−galと反応することが示された。α140k
d血清を用いて、クローン140−1および140−2
の融合タンパク質を弱い反応性によって検出することが
可能であった。
発現ベクターpEX30a、bおよびc (K。
5trebel  ら: (1986)、J、 Vir
ology 57.983−991’)を利用すること
によって、H,Kupperらの方法((1981)、
Nature 289.555−559)によって、熱
誘導性P、プロモーターの調節下で、3個の異なる読み
枠で、DNAフラグメントの発現をMS2−ポリメラー
ゼ融合タンパク質として行わせることが可能である。こ
れに関して、ベクターpEX30bのEcoRr部位は
、ファージ入gtllのEcoRI挿入部位と同じ読み
枠を有している。
したがって、両挿入物を、制限酵素EcoRIによって
pUC8ベクターから切り出して、ゲル電気泳動によっ
て精製し、ベクターpEX30bの脱リン酸したEco
RI部位にライゲーションさせた(R,Maniati
sら: (1982)、MolecularCloni
ng、A Laboratory Manual)。こ
のライゲーション混合物で、修飾した大腸菌C600株
537のコンピテント細胞を形質転換させた。この大腸
菌株は、プラスミドにカナマイシン耐性遺伝子および温
度感受性リプレッサーc1857の遺伝子を有した。コ
ンピテント細胞は、塩化カルシウム法によって得た。た
だし、大腸菌537の細胞の培養は28℃で行った。形
質転換は、氷上で30分間、さらに、42℃で2分間行
い、2mlのLB培地を加えた後、細胞を28℃で1時
間再生させた。次いで、細胞を50μg/mlのアンピ
シリンおよび250μg/mlのカナマイシンを含むL
Bプレート上に塗布して、−晩28℃で培養した。各形
質転換混合物からの20個の単離コロニーを50μg/
mlのアンピシリンおよび25μ呂/mlのカナマイシ
ンを含み、28℃に保持しておいたLB培地5mlに移
して、混合物を28℃で20時間激しく振とうした。こ
れら培養物の一部を各々を、42”Cに予備加熱してお
いた抗生物質を含まないLB培地でl:4に希釈して、
42℃で3−4時間激しく振とうした。次ぎに、誘導の
後、各培養物の100μmを予めベレットにしておいて
、このベレットを、20μmのLaemml i緩衝液
(前出)に再懸濁させ、5分間煮沸して、15%SDS
ポリアクリルアミドゲルで分画した。最後に、クマシー
(COOMASS I E)兜゛ルー(ICI社製)で
染色したゲル中のタンパク質分画を誘導前後の発現産物
について調べた。両遺伝子フラグメントのMS2融合タ
ンパク質としての発現を高い効率で行うことが可能であ
った。これら発現産物の分子量は、各々、32および2
2kdであった。140−IDNAフラグメントと合体
した発現クローンは、このDNAフラグメントを3回反
復して有している。融合タンパク質の32kdの分子量
は、これら3個のフラグメントが同じ位置方向で取り込
まれていることで説明されよう。
単一特異性140kd血清を用いる発現産物の分析によ
って、クローン140−1および14〇−2のMS2タ
ンパク質を、ウェスタンプロットを用いて明瞭に検出す
ることが可能であった。
クローン140−1および140−2からのMS2融合
タンパク質を、尿素濃度を上げながら洗浄することによ
って全細菌抽出物から濃厚にした。この目的のために、
ふたつの発現クローンの培養物を50ng/mlのアン
ピシリンおよび25μg/ifのカナマイシンを含むL
B培地1リットIt中で28℃で20時間激しく振とう
した。42℃に加温しておいたLB培地の4リヴ)J&
を加えて、さらに、42℃で4時間振とうした。最後に
細菌を遠心分離して、200m1の燐酸緩衝生理食塩水
(PBS)に再懸濁させて、機械的に破砕した。可溶性
のタンパク質を遠心分離によって除去して、発現産物を
含む沈澱物をPBSで2回洗浄し、IM、尿素に懸濁さ
せた。可溶化されたタンパク質を遠心分離で除去して、
沈澱物を2M尿素に再び懸濁させた。
これらの工程を尿素濃度を上げながら繰り返した。
両融合タンパク質とも尿素濃度4Mに溶解し、70−8
0%の純度にまで精製された。
ウサギを次のように免疫した。
第1日目:1mgを完全フロインドアジュバントに入れ
て皮下注射;第2−5.15−19.29−33日目:
毎回0.1mgのAERO5IL0デグッサ社製)を静
脈注射:第40日目:採血。
シソントを得るために、プラスモジウム・ファルシパル
ムの株FCBRをヒト赤血球で培養しく Trager
およびJensen (1976)、 5cience
 193゜673−675)、ソルビトール処理によっ
て同調させた( LambrosおよびVanderb
erg (1979)、J。
I’arasito1.65.418−420)。シゾ
ントを、GELAFUNDIρ。アつつ>l>L7:ツ
ケツ社5、(Pasvol  ら:(1978)、 A
11.  Tr6.  )led、  Paras。
72.87−88と同様)に浮遊させることによって約
90%までに濃厚にした。シゾントを遠心分離(5分間
、3000Xg) して、プロテアーゼインヒビターを
添加した緩衝液に再懸濁させて、等量づつに分けて一7
0℃で保存した。
シゾント懸濁液をSDS試料緩衝液に溶解して、S D
 S −P AG E (Laemmli(前出)緩衝
液システム、アクリルアミド勾配: 5%から17.5
%)によって分画した。シゾントタンパク質を、ニトロ
セルロースに移して、膜を1 cm幅の小片に切り分け
、これらをミルク緩衝液で2回各々10分間ずつ洗浄し
た後、クローン140−1および140−2からの発現
タンパク質に対する分離した抗血清および140 kd
抗血清とともに、室温で1時間インキュベートした。フ
ィルターをミルク緩衝液中で各10分間づつ4回洗浄し
た後、特異的シゾントタンパク質に結合した抗体をパー
オキシダーゼ/IgG接合体を用いて検出した。
これによって、単一特異性α140kd血清は、基本的
には、分子tl13kdのタンパク質バンドと反応する
ことが明らかにされた。同様に、クローン140−1お
よび140−2からの発現タンパク質に対する抗血清は
、113kdのタンパク質を認識する。とくに、クロー
ン140−2からの融合タンパク質に対する抗血清は、
ざらに、多くの低分子量のプラスモジウム・ファルシパ
ルムタンパク質と交差反応を示す。
配列決定は、マクサム−ギルバート法(Maxamおよ
びG11bert (1980)、Meth、 Enz
ymol、 65.499)およびブライマーおよび逆
ブライマーを用いるジデオキシ法の両方でpUC8プラ
スミド(E、 V。
ChenおよびP、 H,Seeburg (1985
)、DNA 4.165−170)から直接に行った。
クローン140−1および140−2のふたつのcDN
Aフラグメントは、140kd抗原の43および36個
のアミノ酸の親水性領域をコードする(表1)。ふたつ
の挿入物の3′末端および140−1の5′末端の23
bpからなる同一の配列は、ベクターλgtloへのc
DNAの挿入に用いたリンカ−配列に対応する。入gt
lO遺伝子バンクの挿入物を、発現バンクを作るために
ベクター人gtllのEcoRI切断部位にクローニン
グした。また、クローン140−1および140−2の
挿入DNAと対合するふたつの異なるゲノムEcoRI
フラグメントを、140kd遺伝子内の少なくとも1個
のこのタイプの切断部位に結合させることも可能である
シゾント培養を溶解し、これをエチヂウムブロマイド/
CsC1遠心分雌(P、 0quendoら:(198
6)、Mo1ecular and Biochemi
calParasitology 18.89−101
) bて得ておいたプラスモジウム・ファルシパルム株
FCBRからのゲノムDNAの試料15μ8を、種々の
制限酵素で消化して、製造者の指示に従って「遺伝子ス
クリーン」膜(デュポン社製)に移した。次いで、クロ
ーン140−1および140−2の、比活性107−1
08dpm/ μgのニックトランスレーションした(
P、 W、 J、 Rigbyら: (1977)1,
1.Mol。
Biol、 113.237)挿入DNA、  または
比活性1109dpm/μgのブライマー標識した(A
nalytical  Biochemistry  
137.266−257(1984))挿入DNAと、
ハイブリダイゼイションさせた。フィルターを、0.3
xSSC(lxSSC:  0.15MNaC1,0,
015Mクエン酸ナトリウム)および1%SDSで65
°Cで1時間洗浄した後、フィルターをオートラジオグ
ラフィーで分析した。サザンプロット実験法を用いて、
約6kbの大きさで、クローン140−1および140
−2の両方の挿入DNAと対合するゲノムXba Iフ
ラグメントを検出した。これは、両方の挿入フラグメン
トは、ひとつの遺伝子に位置していること、および14
0kdタンパク質をコードするゲノムは、プラスモジウ
ム・ファルシパルムに唯一個存在していること、を示す
サザンプロット実験によって、さらに、クローン140
−1および140−2の挿入DNAのゲノムXba I
フラグメントでの位置が明らかにされたく第1図)。こ
れは、クローン140−1の挿入DNA中のP s t
、 I制限切断部位の存在およびクローン140−2の
挿入DNA中のEcoRr切断部位の存在によって、よ
り容易になった。クローン140−1および140−2
の挿入DNAは、ゲノムX )) a Iフラグメント
のほぼ中央に位置していること、および既知の性質のわ
かったプラスモジウム・ファルシパルム遺伝子内のイン
トロン配列は極めて小さいか、あるいは存在しないので
、ゲノムXbalフラグメントは、140kdの遺伝子
の全部または少なくとも遺伝子のほとんどを包含してい
ると見なされる。これらふたつの挿入フラグメントがこ
のようζこプラスモジウム・ファルシパルムゲノムに挿
入されているので、140kd遺伝子の単離が可能であ
る。
」と −ゝ   ロー−゛′ プラスモジウム・ファルシパルム株FCBRからのゲノ
ムDNAの60 ノLgを制限酵素X、b a Iで消
化して、ゲル電気泳動で分画した。5.5kbから6.
 5kbのDNAフラグメントを電気溶出(B。
Perbal  (1984)、 a  practi
cal  guide  t。
molecular atoning)によって回収し
て、製造者(ゲノフィット社)のプロトコールに従って
、ベクター人ongCのXbaI制限部位にクローニン
グした。このようにしてファージ遺伝子バンクから得た
105個の刊換えファージクローンを既知の方法(T、
 Maniatisら: (1982)、Mo1ecu
lar(lonin3、a 1aboratory m
anual)によって、クローンI40−1および14
0−2からのニックトランスレーションさせた挿入DN
Aで分析した。
その結果、両方の挿入DNAと対合した20個のファー
ジクローンを得た。これらクローンのひとつからファー
ジDNAを得た後、6.Okbからなる挿入DNAを、
ベクターpUc18(クローンp (J C140g−
e n )のXba I部位にサブクローニングした。
クローン140−1および140−2のニックトランス
レイジョンされた挿入DNAで後者のクローンをサザン
プロット分析することによって、クローン140−1の
配列は、a、1kbからなるXbaI−EcoRI制限
フ/ラグメントのこのPst1部位を含んでいること、
およびクローン140−2の配列は、2.7kbのEc
oRI制限フラグメント上に位置していること、が最後
に証明された(第1図を参照されたい)。
制限酵素X b a T / P s t I / E
 c o RI、EcoRIおよびXba Iを用いて
、プラスミドpUc140genから2. 3kb、0
. 8kbおよび2. 7kbの長さのDNAフラグメ
ントを得て、これらをベクターpUc18にサブクロー
ニングした。これらサブクローンの挿入D N Aの0
.3μgの試料を多種の制限酵素とインキュベートして
、ゲル電気泳動によって分画して、ニトロセルロースフ
ィルター上に塗抹した。これをλgtllクローン14
0−1および140−2のニックトランスレーションさ
せた挿入DNAとハイブリダイゼーションさせて、洗浄
して、露出させた。ふたつのファージクローンの各々の
配列を調製されたサブクローンの挿入DNAの末端領域
に位置させる(既知のPstlおよびEcoRI部位に
関して)ことが可能であったので、対合している制限フ
ラグメントの長さを基にして、既知のPstIまたはE
coRT部位から決定さるべき制限部位までの距離を決
定することが可能であった。ざらに、比較的大きな制限
フラグメントのいくつかを2、 7kbのE c o 
RI −X b a Iフラグメントから分離して、他
の制限部位の位置を調へた。このタイプの制限地図の作
製は、ファージDNAのM13mp18およびM13m
p19への制限フラグメントのサブクローニング、およ
びジデオキシチェイン−ターミネーション法(F、 S
angerら:(197?)、Proc、 Natl、
 Acad、 Sci、’USA 74.5463−5
467: E、 Y、 ChenおよびP、 H,Se
eburg (1985)DNA 4.165−170
)によるこの目的の配列決定のためのプラスミドベクタ
ーp UC18へのサブクローニングの要件を満足する
。この方法で、6.0kbからなるX l) a Iフ
ラグメントの約3分の2が両方の鎖で配列決定され、1
40kd抗原をコードする全配列がこうして解明された
140kd抗原の完全なりNA配列および対応するアミ
ノ酸配列を表2に示す。この遺伝子の非コード5′末端
および非コード3′末端(位置l−301および370
G−3975)は、プラスモジウム・フフルシバルム遺
伝子の非コード領域について予見されていたように(J
、 L、 IvJever(1987)、Ge1le 
、52.103−109)、両方共に、極めてATに富
んでいる(AT含有量は、各々、92.4%および87
.4%)。ATC開始コードン(位置302)からTA
A終止コードン(位置3706)までのコード領域は、
AT含有量が60.6%で、3個のイントロン配列(位
置336−487、位置1280−1454および位置
1596−1720)によって4個のエクソン区分に分
割されている。3個のイントロンのいずれも、高いAT
含有量を示し、その平均は86.5%であり、3個の読
み枠のいずれも数個の終止コードンを有する。3個のイ
ントロンの末端配列は、他の生物の多数のイントロンで
決定されている共通配列(S、 M、 Mount (
1982)、Nucleic Ac1ds Res、 
10.459−472)と実質的には一致させることが
できる。3個のイントロンの位置はすべて、S1ヌクレ
アーゼマツピング(A。
J、 BerkおよびP、 A、 5harp (19
77) Ce1l 12、?2l−732)によって、
および予示されたイントロン配列の塩基約30個分下流
でm RN Aに結合するヌクレオチドブライマーを利
用するRNA配列決定(BRL−Focus 9、No
、 1 (1987) 5−8)によって、明らかにさ
れた。
コード領域は、2952個のヌクレオチドを含み、これ
は、984個のアミノ酸、分子量として110kdに対
応する。これは、ウェスタンプロットで見出された分子
量113kdとよく一致している。第1番目のエクソン
は、わずかに11個のアミノ酸をコードする。この配列
は、第2番目のエクソン区分によってコードされる後続
の5個のアミノ酸とともに、典型的な疎水性のシグナル
配列を形成する。同様のシグナル配列は、池のプラスモ
ジウムタンパク質についても記述されている(A、 A
、 f(olderら: (1985)、Nature
 317.270−273; D、 Simmonsら
: (1987)、The EMBOJ、 6.485
−491; J、 V、 Ravetchら: (19
84)、Nature312.616−620)。この
シグナル配列には、共通配列のオクタペプチド 並   X   並 Thr−Gly−Gly−Gly−Gin−Ala−G
ly−Asn06個をコードする反復配列部分(位置5
2〇−663)が直接に続いている。このなかで、位置
lのスレオニン残基および位置7のグリシン残基は、極
めて恒久的である。位置1000から1113までの1
40k(l抗原の2@目の反復配列部分は、19個のへ
キサヌクレオチド配列AGTTCTAからなり、1個の
アミノ酸残基を除いては全てセリン残基からなる反復領
域をコードする。第3番目のエクソンは、第1番目のエ
クソンと全く同様に極めて小さく、わずか47個のアミ
ノ酸をコードし、反復配列部分を含まない。
これは、最大のエクソン、すなわち第4番目のエクソン
にも当てはまる。これは、位置1721に始まって、遺
伝子の残りの領域を含み、662個のアミノ酸をコード
する。このエクソンは、クローン140−1および14
0−20CD N A配列と一致する、位置3339−
3469および2182−2229の配列部分を含む(
表1を参照されたい)。ゲノム配列とふたつのcDNA
配列は、異なるプラスモジウム・ファルシパルム株に由
来することから、140kd抗原のこれらの部分は、恒
久性が極めて大きいと見なされる。
140kd抗原のアミノ酸配列を、UWGCC(lJn
iversity  of  Wisconsin  
Genetics  ComputerGl・oup)
プログラムによって、可能な糖化部位、親水性および表
面領域および抗原活性を有する領域について調べた。そ
の結果、可能な糖化部位は、984個のアミノ酸を包含
する140kd抗原の、アミノ酸位置176.193.
305および815のアスパラギン残基であることが判
明した。
抗原性エピトープである可能性を示す親水性表面領域は
、主に、第4番目のエクソンによってコードされるアミ
ノ酸領域の位置1882−1917.2314−240
3および2602−2631に見出される。
地理的に異なるプラスモジウム・ファルシパルムの4種
の分離株、FCBR(コロンビア)、Pa1o Alt
o (ウガンダ)、■tG2G2(ブラジル)および5
GE2 (ザイール)、を制限酵素XbaI、EcoR
I、XbaIとEcoRI、PvuU、PvuI[とH
g」A I、HjncIIとAcclおよびN5iIで
消化して、0.8%アガロースゲルで分画し、ニトロセ
ルロースフィルターに塗床して、140kd遺伝子のコ
ード領域からの32P−標識DNAとハイブリザイゼー
ションさせた。その結果、4個の分離株の消化したゲツ
ムDNAは、全て、同一サイズのバンドを示す同一のハ
イブリダイゼーションパターンを、有する。
これらのデータから、140kd遺伝子の配列は、これ
らの株のいずれにも1呆持されていることが確認された
。同様に、種々のプラスモジウム・ファルシパルム分離
株(FCBR,コロンビア;5GE2、ザイール;VO
R,ベトナム)の140kd抗血清を用いるウェスタン
プロット分析によっても、140kd抗原の大きさおよ
び配列が保持されていることが示された。
また、全ての分離株において、唯一個のEcoRI制限
部位が6.0kbXbaIDNAフラグメントに位置し
ていることが示される(表2の位置2645)。したが
って、クローン140−2のEcoRI部位(表1)は
、用いたDNAリンカ−による挿入物の最初の2個のヌ
クレオチド(GA)の導入、したがって、EcoR1部
位の偶然の産生の結果として説明□されよう。
表1 威GCA礎伺四先灯面馬叫肛AATAIITのn^G1
0口促灯1v日E #?G fl jLAわV丸弼旧し
■畑V丸ρ球實ILEV丸煙り胃賊G^^nca;r^
^丁CC^6C丁GTAT’GTCTT^^^^^TG
TTG^rc^丁TGG^TTGTA^^T^^G^G
^=U弧 −へ          ■     ■裳   5 
 3      ″   ゞ0(f) 表」しのJL期 140kd遺伝子の全塩基配列およびブラシモジラム・
ファルシパルム株FCBRの140kd抗[の対応アミ
ノ酸配列。ヌクレオチドは、コードDNA鎖の上に20
塩基間隔で番号が付しである。
抗原のアミノ酸の位置番号は、右端方に示しである。イ
ントロン配列は矢印で示しである。反復配列部分には下
線が施しである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の140kd抗原を図示する、説明図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、遺伝子操作によって製造された、プラスモジウム・
    ファルシパルム(Plasmodium falcip
    arum)のメロゾイトおよびシゾントの140kd抗
    原および抗原性活性を有する当該抗原の部分配列。 2、請求項1に記載の抗原を含む融合タンパク質。 3、請求項1に記載の抗原をコードする DNAおよびRNA。 4、請求項1に記載の140kd抗原をコードし、表2
    に対応する精製分離されたDNA配列、およびこれに相
    補的であってこれと対合する配列。 5、請求項1に記載の抗原または請求項2に記載の融合
    タンパク質をコードする、DNA構造物およびベクター
    。 6、請求項3または4に記載のDNAまたは請求項5に
    記載のDNA構造物またはベクターを含む、宿主細胞。 7、請求項6に記載の宿主細胞によって発現したタンパ
    ク質。 8、請求項1または2に記載のタンパク質に対する抗体
    。 9、請求項1または2に記載の抗原を含むワクチン。 10、請求項8に記載の抗体を含む受動免疫予防剤。 11、請求項3または5に記載のDNAまたはRNAを
    含む診断補助物。 12、請求項8に記載の抗体を含む診断補助物。 13、請求項7に記載のタンパク質を含む診断補助物。 14、請求項8に記載の抗体を使って分離させたタンパ
    ク質。
JP63064685A 1987-03-18 1988-03-17 マラリヤ特異性DNA配列のクローニング:140kdタンパク質をコードする遺伝子の分離 Pending JPS63267293A (ja)

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