JPS63266230A - 摩擦部材 - Google Patents

摩擦部材

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Publication number
JPS63266230A
JPS63266230A JP9691987A JP9691987A JPS63266230A JP S63266230 A JPS63266230 A JP S63266230A JP 9691987 A JP9691987 A JP 9691987A JP 9691987 A JP9691987 A JP 9691987A JP S63266230 A JPS63266230 A JP S63266230A
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JP
Japan
Prior art keywords
friction
layer
hydrofluoric acid
friction member
treated
Prior art date
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Pending
Application number
JP9691987A
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English (en)
Inventor
Koichi Inoue
弘一 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は車両等で用いられる摩擦部材の改良に関し、ブ
レーキライニング、ブレーキパッド、クラッチフェーシ
ング等に利用することができる。
[従来の技術] 従来II擦郡部材、アスベストが基材として用いられて
来たが、近年欧州諸国等でアスベストの使用制限が提唱
され、その動きに伴いブレーキ用摩擦部材も基材をアス
ベストから他のl1fiへの移行が必要となりガラス1
llffを主体とするFJ擦郡部材提案されている。
例えば特開昭57−76328号公報には、無アスベス
トクラッチフェーシングの製造方法として基材にEガラ
ス単繊維を用い加圧加熱成形工程で金型を開いてガス抜
き工程を挿入して成形する提案がある。
したがってアスベストから他の繊維に変更した場合には
製造条件、方法、物性などの検討が必要である。例えば
ブレーキライニングにおいては基材をアスベストからガ
ラス繊維に替えた場合、摩擦特性が向上するという利点
はあるが反面初期の当りが付きにクク、その影響により
初期のバーキングブレーキ力が低下するという内題点を
有する。
しかしこのガラス繊維を基材とするブレーキライニング
をある程度の摺合せを実施したあとでは上記のバーキン
グブレーキ力がアスベスト材を使用したものと同程度の
性能を示す様になる。したがってこの初期のバーキング
ブレーキ力の不足を補う必要がある。
従来はこのブレーキライニングの初期のバーキングブレ
ーキ力を確保する手段としては、Jl擦部材自体の気孔
率を増し多孔質化することにより相手材とのなじみを良
くし静止摩擦係数を確保する試みがなされている。例え
ばブレーキライニングをシューコンプリートに接着した
後、再度加熱し表面層に存在する有機物を分解してガス
化させて除去し表面を多孔質化する方法が知られている
が、この方法ではブレーキライニング内部での「ガスふ
くれ」や接着剤やその他添加物の熱劣化等が生じて好ま
しくない。またブレーキライニングの摩擦表面積を広く
することは静止I!擦係数は高くなるが、それに伴ない
動摩擦係数も高くなり好ましくない。
[発明によって解決される問題点] 本発明は上記の如くガラス繊維を基材とする摩擦部材の
初期の静止摩擦係数を向上させると共に摩擦部材中のガ
スふくれを起こさず接着強度を低下させず表面の凹凸の
少ない摩擦部材を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明の摩擦部材は、ガラス繊維を主体とする基材と、
添加剤および結合剤とで構成される摩擦部材において、 該摩擦部材の表面にフッ化水素酸処理層を形成したこと
を特徴とする。
上記I!!擦部材は、基材としてガラス繊維に芳香族ポ
リアミド繊維を併用して形成するのが好ましい。この基
材に例えばフェノール樹脂系の結合剤と無8M(摩t5
!Im整剤、金属粉末無機配合剤)・有機添加剤を配合
成形してII擦部材を形成する。
上記の摩擦部材の表面層をフッ化水素酸処理を行なう。
即ち通常のガラスのフッ化水素酸によるエツチングと同
様にフッ化水素酸液またはその水溶液に浸漬ないしは噴
霧し表面層のみ彼処1!!層を形成させる。フッ化水素
酸処理は通常40%の飽和水溶液を室温(25℃)で1
0分以上接触させることにより処理層を形成する。なお
上記のvi濃度が薄い水溶液を使用する場合は、水溶液
とライニングとの接触時間を長くすることにより同じ程
度の処理層を形成することができる。
摩擦部材のフッ化水素酸処理層は未処理物よりも硬度が
30%以下であることが好ましい。即ち硬度の低下によ
りフッ化水素酸処理層が形成され表面に摩擦されやすい
面が形成された事が確認されることによる。
フッ化処理を摩擦部材の表面層のみに形成するのはブレ
ーキライニングとしたとき相手部材とのなじみが悪く初
期の当り付きが悪い。しかしある程度の回数の制動を繰
返してやるとライニングがFjyAシて相手部材となじ
みが良くなることに基づき、前もって摩擦部材の表面を
摩擦したと同じ状態ないしは類似状態にするためにガラ
スIl維部をエツチングにより変化させるのである。し
たがって摩擦部材の内部までフッ化水素酸処TI!、F
Bを形成すると摩擦部材自体がもろくなり目的を達成す
ることが出来なくなる。
したがって初期はフッ化水素酸処理層でなじみの悪さを
補い、それ以降は処理層が摩擦ないしは制動により発生
するFJ擦熱によってライニング中の有機成分が劣化し
相手材に転移して摩擦に適した摩擦面を形成する。この
場合もライニングは熱履歴によって表面はポーラスにな
っている。そのため静止FJ*係数が確保できる。
し発明の効果1 本発明はFJ擦部材の表面層にフッ化水素酸処理層を形
成することにより、摩擦部材の接着剤の劣化や表面に凹
凸を付けることなく不足していた初期の静止摩擦係数を
確保することができる。
[実施例] 以下実施例により説明する。
8インチLTタイプのガラス繊維を基材とするブレーキ
ライニングは以下の組成により作成した。
ガラス繊維30%、芳香族ポリアミド繊維10%、フェ
ノール樹脂系結合剤20%、無礪・有機添加剤40%を
常法により混合成形してブレーキライニングとした。こ
のブレーキライニングの表面を室温で15分間40%フ
ッ化水素酸水溶液に浸漬させた。
フッ化水素酸処理後のライニング表面層の硬度を測定し
たところロックウェル硬度で301−I Rsであり未
処理のものに比べて約40%程度硬度が低下している。
即ちガラス繊維をフッ化水素酸処理することによりガラ
スがエツチングされ強度が低下したため、圧力に対して
折れ易く脱落し易くなり結果として表面が多孔質になっ
たと考えられる。少なくとも表面より内層に向ってim
mのフッ化水素酸処理層を形成していることが好ましい
第2図にフッ化水素酸処理による処理層を形成したブレ
ーキライニングの模式断面図を示す。
上記のフッ化水素酸処理したブレーキライニングおよび
フッ化水素酸未処理ブレーキライニングと、比較として
ガラス繊維をアスベストtiAIiに替えた以外は同一
組成で作製したブレーキライニングをそれぞれシューコ
ンプリートに接着し静止摩擦係数を測定した。試験法は
JASOに基づきブレーキダイナモメータ試験機で行な
った。
まず初期静止摩擦係数を測定し、その後車速50→Ok
m/hr1減速度0.15Gで摺合せ°を数サイクル行
なった(1サイクルは100回の摺合せである)。
結果を第3図に示す。第3図に示す如くフッ化水素酸処
理層を有するライニングは、比較としてガラス1JAt
4をアスベストに替えたライニングとほぼ同等以上の初
期の静止摩擦係数を示している。
一方フッ化水素酸未処理のライニングは初期に静止摩擦
係数が低いが摺合せを続け4回以上になると静止摩擦係
数が上昇して処理層を有するものと同等になる。従って
初期の静止摩擦係数を一定値以上確保するためには、フ
ッ化水素酸処理層の存在が有効である。またアスベスト
amにより作製したブレーキライニングと性能的には同
程以上を示している。
次に動III擦係数の様子の確認の試験を行なった。
この試験はブレーキの前後の11!擦係数がわかる様に
デュアルタイプの台上試験機を用いた。(前:ディスク
ブレーキ、後ニドラムブレーキ)試験方法としては車速
20.50.1100k/hrのそれぞれの速度で10
kgf/Cm2〜60 k Q f / c m tを
10kOf/am!おきに油圧付加を設定した。なお、
前記サイクル試験の間に摺合せを(速度50km/hr
o、15G)20回行なった。サイクル試験は温度制御
で120℃でブレーキONの設定とした。結果を連続さ
せたグラフとして第4図に示した。縦軸に摩擦係数を横
軸には付加油圧および摺合せのサイクル回数を示した。
■は車速をFrは前輪のディスクブレーキのパッドの値
を示す。フッ化水素酸処理層を有するライニングはガラ
ス繊維をアスベストに替えて作成したライニングと動摩
擦係数がほぼ同じ傾向を示しておリライニングとしてガ
ラスmsiでも遜色がない。
更にガラス繊維を主体とするブレーキライニングに於い
て、従来法による熱処理による表面層の有機物を分解し
て多孔質化したもの、フッ化水素酸、未処理品およびア
スベスト繊維でガラス繊維を替えた従来品と本発明のフ
ッ化水素酸処理層を有するライニングについて接着強度
およびガスふくれの確認試験を行なった。
接着強度はブレーキライニングの接着面でのせ−ん断試
験をJASOに基づいて測定を行なった。
結果を第1表に示す。フッ化水素酸処理層を有す第1表 第2表 るものは従来のアスベスト繊維によるのものと同等の接
着力を有することを示している・また従来の熱処理加工
によるものは接着強度低い。またガスふくれについては
、ライニングの表面の粗さを表面粗さ計で測定した。結
果は第2表に示す。凹凸の値が大きいと相手材の接触面
積が小さくなり、結果的に、静止摩擦係数が低下するが
本発明は凹凸が少な(良好な結果を示している。即ち熱
処理加工品よりすぐれフッ化水素酸未処理のものとほぼ
同じ粗さを有する。そしてアスベスト繊維とほぼ同じで
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はブレーキシューの側面模式図、第2図はうイニ
ングのフッ化水素酸処理後の側面模式図、第3図はライ
ニングの静止摩擦係数測定結果を示すグラフであり、第
4図は動*擦係数の油圧付加および摺合せを車速を替え
て連続的に測定した結果を示すグラフである。 1・・・ブレーキライニング 2・・・シューコンプリート 3・・・シューリム 4・・・シューウェブ 5・・・フッ化水素酸処理層 特許出願人   トヨタ自動車株式会社代理人    
弁理士 大川 宏 同     弁理士 丸山明夫

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ガラス繊維を主体とする基材と、添加剤および結
    合剤とで構成される摩擦部材において、該摩擦部材の表
    面にフッ化水素酸処理層を形成したことを特徴とする摩
    擦部材。
JP9691987A 1987-04-20 1987-04-20 摩擦部材 Pending JPS63266230A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9691987A JPS63266230A (ja) 1987-04-20 1987-04-20 摩擦部材

Applications Claiming Priority (1)

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JP9691987A JPS63266230A (ja) 1987-04-20 1987-04-20 摩擦部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63266230A true JPS63266230A (ja) 1988-11-02

Family

ID=14177767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9691987A Pending JPS63266230A (ja) 1987-04-20 1987-04-20 摩擦部材

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JP (1) JPS63266230A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068834A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Toyota Motor Corp 電動パーキングブレーキシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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