JPH01120446A - ブレーキ用摩擦材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は自動車、鉄道等の車両、産業機械等のブレーキ
パッド、ブレーキシューに使用される新規なブレーキ用
摩擦材に関するものである。

［従来の技術］ 従来、この種のブレーキ用摩擦材の主要繊維基材として
アスベストが多用されていたが、アスベストの発ガン性
が重大な問題として取りあげられ、アスベスト規制が各
国で設けられつつあり、アスベストを含まないブレーキ
用摩擦材に関する研究が数多くなされている。

例えばガラス繊維と芳香族ポリアミド繊維等の耐熱性有
機繊維を熱硬化性樹脂で結合した摩擦材（特開昭５７−
８５８７７号公報）や５００℃面後で炭化する非溶融性
の耐熱有機繊維およびカルシウムメタシリケート繊維を
摩擦性能改質材と共に熱硬化性結合剤で結合してなる摩
擦材（特開昭５８−１３６８４号）が示されている。

しかしこれらの摩擦材に用いられているガラス繊維やカ
ルシウムメタシリケート繊維はアスベストに比べ繊維ど
うしのカラミが小さいため、高温時の摩耗量が増加する
などの問題点があり、本発明者らは、これらの問題点を
解決するため、全屈繊維と耐熱性有機繊維およびアスペ
クト比が３０〜４０のカルシウムメタシリケート繊維と
熱硬化性樹脂および摩擦調整剤からなるブレーキ用摩擦
材を発明した（特願昭６２−０９９５６５号）。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、特願昭６２−０９９５６５号に示された
ブレーキ用ｒ？、Ｊｆｉ材に用いられているスチール繊
維などの金属繊維は、相手材であるディスクロータやド
ラムとの当接面において、相手材に攻撃をあたえてディ
スクロータを摩耗させる。この摩耗によりディスクロー
タの寿命が短くなるという問題点がある。

［問題点を解決するための手段コ 本発明は上記問題点を解消し、常温時はもちろん、高温
時の耐摩耗性、耐フエード性に優れ、かつ相手材攻撃性
のないブレーキ用摩擦材を提供するものである。

すなわち本発明は、マイクロビッカース硬さ７０ＨＶ〜
１５０ＨＶの非鉄金属繊維、耐熱性有機繊維およびアス
ペクト比が３０〜４０のカルシウムメタシリケート繊維
からなる繊維基材と熱硬化性樹脂および摩擦調整剤から
なることを特徴とするブレーキ用摩擦材である。

本発明で用いるマイクロビッカース硬さ７０ＨＶ〜１５
０１１Ｖの非鉄金属繊維は、銅繊維および黄銅繊維の１
種または混合物か好ましい。これらの非鉄金属繊維は切
削により製造された繊維が好ましく、平均直径は１０〜
３００μｍ、好ましくは２０〜６０μｍである。繊維長
さは０．１〜１０ｍｍ、好ましくは１〜３ｍｍである。

非鉄金属繊維の配合量は、全摩擦材量に対して５〜６０
重量％である。

本発明の耐熱性有機繊維とは、芳香族ポリアミド繊維、
ノボロイド繊維、全芳香族ポリニスデル繊維であり、特
にフィブリル化した芳香族ポリアミド繊維が好ましい。

本発明のアスペクト比が３０〜４０のカルシウムメタシ
リケート繊維とは、高い耐熱性（融点１５４０℃）があ
り、一般にライラストナイトとも呼ばわているもののう
ち、β型の結晶ｊ１４造をもったもので、その形状は針
状または長柱状をしており、アスペクト比は３０．〜４
０である本発明は上記の繊ｍ基材に、さらに必要に応じ
てスチール繊維、チタン酸カリウム繊維、カーボン繊維
なとの繊維を配合することを限定するものではない。

本発明で用いる熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂、メラ
ミン樹脂およびオイル、メラミン、エポキシ、ポリビニ
ルブチラールなどで変性されたフェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリエステル樹脂の１種または混合物である。

本発明の摩擦調整剤とは、グラファイト、シリカ粉、ア
ルミナ粉、硫酸バリウム、カシューダスト、珪藻土、炭
酸カルシウムなどである。

本発明のブレーキ用摩擦材の製造方法は、従来より行わ
れている方法であり、次の通りである。

繊維基材、熱硬化性樹脂および摩擦調整剤の所定の配合
量を、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサ−、ニー
ダあるいはＶ型ブレンダー等で均一に混合する。つぎに
混合した材料を型内に充填し、押圧して予備成形を行う
。

この予備成形品を加熱加圧して、熱硬化性樹脂を硬化結
合させたのち、さらに熱処理をしてブレーキ用ｆｆ、採
材を得る。

［作用コ 本発明のブレーキ用摩擦材は、マイクロビッカース硬さ
７０〜１５０１１Ｖの非鉄金属繊維、耐熱性有機繊維お
よび針状または長柱状のアスペクト比３０〜４０のカル
シウムメタシリケート繊維を繊維基材として使用するた
め、繊維間のカラミ、１ａ維と結合剤のカラミが良く摩
擦材が高温にさらされ、熱硬化性樹脂が炭化分解し結合
力が低下しても繊維基材の脱落が少なく、耐摩耗性が良
い。

さらに相手材への攻撃性が少なく、相手材が摩耗を起こ
すことがないので一層耐摩耗性が良好になる。

また、針状または長柱状をしたアスペクト比３０〜４０
のカルシウムメタシリケート繊維を使用するため摩擦表
面に微少の気孔を多数形成でき、高温摩擦により熱硬化
性樹脂や耐熱性有機繊維が熱分解して発生するガスをす
みやかに吸収、拡散するため、摩擦係数が低下すること
がなく耐フエード性が向上する。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。

実施例１〜５および比較例１〜３ Ｖ型ブレンダーにて表−１に示す組成を均一に混合して
混合材料を得た。この混合材料を常温で面圧力３００　
ｋｇ／ｃｍ２に調整した成形機にて２０秒間予備成形し
、予備成形品を得た。その後面圧力３００　ｋｇ／ｃｍ
２金型温度１５０℃に温調した成形機を用いて７分間加
熱加圧成形した。

その後２５０℃で３時間加熱炉内で熱処理をし、放冷後
所定寸法に研磨してブレーキパッド用摩擦材を得た。

表−１の各側の配合によって得たＦ！ｉｓ材についてブ
レーキダイナモメータ試験機で耐摩耗性試験、耐フエー
ド性試験を行った。

耐摩耗性試験はＪＡＳＯ−Ｃ４２７−８３、耐フエード
性試験はＪＡＳＯ−Ｃ４０６−８２に従って行った。

（以下余白） 表−１ （３マイクロビッカース硬さ） 表−２ ［発明の効果］ 表−２から明らかなように、本発明の摩擦材は、従来の
摩擦材に比べ、摩擦材の摩耗率が少なく、耐久性が良好
であり、相手材攻撃性は、ロータの摩耗量が少なく攻撃
性が少ないことが判る。

耐フエード性については、制動回数１０回繰返した時の
一制動中の最小摩擦係数は高く、耐フェート性は良好で
ある。

以上のように、本発明により得られた摩擦材は、摩耗性
、耐フエード性はもちろんのこと相手材攻撃性の少ない
ブレーキ用摩擦材である。

特許出願人　　アイシン化工株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）マイクロビッカース硬さ７０ＨＶ〜１５０ＨＶの
   非鉄金属繊維、耐熱性有機繊維およびアスペクト比が３
   ０〜４０のカルシウムメタシリケート繊維からなる繊維
   基材と熱硬化性樹脂および摩擦調整剤からなることを特
   徴とするブレーキ用摩擦材。
2. （２）非鉄金属繊維が銅繊維、黄銅繊維の少なくとも１
   種である特許請求の範囲第１項記載のブレーキ用摩擦材
   。