JPS63265551A - かご形回転子の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は通風ダクトを有するかご形回転子を製造するた
めのかご形回転子の製造方法に関する。

（従来の技術） 従来より、かご形回転子に於いては、その冷却効率を良
くするため、鉄心に、所定の積厚ごとに通風ダクトを形
成したものが供されている。このものの場合、鉄心材料
である薄鉄板は上述の所定の積厚に相当する枚数積層し
て鉄心ブロックを形成し、この鉄心ブロックを、一般に
珪砂により形成した通風ダクト形成片を挾んで複数個重
ね、その状態で、アルミニウム又はそれを主体とした合
金の溶湯を、上記鉄心ブロックがその周辺部に有するス
ロット及び通風ダクト形成片がスロットと合致する部位
に有する導体棒鋳造孔に圧入して導体棒を鋳造し、更に
短絡環や羽根等をも鋳造して、その後に上記通風ダクト
形成片を砕いて除去し、通風ダクトを形成するようにし
ている。

（発明が解決しようとする問題点） ］二記従来の方法に於いては、鉄心ブロックと通風ダク
ト形成片との熱伝達率が異なり、鉄心ブーロックの熱伝
達率が通風ダクト形成片のそれより大きい。このため、
溶湯を圧入した際、鉄心ブロックに接して固化される部
分の凝固速度が速いのに比して、通風ダクト形成片に接
して固化される部分の凝固速度が遅く、その結果、その
凝固速度の遅い通風ダクト形成片に接して固化される部
分では、溶湯の補給がなされず、割れ、外ひけ、内ひけ
など鋳造欠陥を生ずるという問題点を有していた。

本発明はｌ−述の事情に鑑みてなされたものであり、従
ってその目的は、通風ダクトを有するかご形回転子を、
鋳造欠陥を生ずることなく製造できる優れたかご形回転
子の製造方法を提供するにある。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明のかご形回転子の製造方法は、中心部に軸孔を有
し周辺部にスロットを有する円形の薄鉄板を所要枚数積
層して鉄心ブロックを形成し、この鉄心ブロックを前記
スロットに連通ずる導体棒鋳造孔を有する通風ダクト形
成片を挟んで所要個数重ね、それを」二下の金型間に挟
み、その状態で下方の金型を介しアルミニウム又はそれ
を主体とした合金の溶湯を前記鉄心ブロックのスロット
及び通風ダクト形成片の導体棒鋳造孔に圧入すると共に
、金型が有する短絡環成形用の空間及び羽根成形用の空
間に圧入してかご形回転子を製造する方法にあって、前
記溶湯の圧入を、その圧力を高速で嚢動させながら行な
うようにしたところに特徴を有する。

（作用） 上記手段によれば、溶湯の圧入圧力が高速で変動するだ
け、溶湯の運動エネルギーが高められて、鉄心ブロック
に接する部分の凝固初晶の成長が鈍化され、それにより
通風ダクト形成片に接する部分に対する溶湯の補給が充
分になされ、全体の凝固速度が均一になるから、鋳造組
織が均一になって、割れ、外ひけ、内ひけといった鋳造
欠陥を生じない。

（実施例） 以下本発明方法を具体化した一実施例にっき図面を参照
して説明する。

先ず第２図に於いて、１は鉄心材料である珪素鋼板や軟
鋼板等により形成した薄鉄板で、詳しく図示しないが円
形にて中心部に軸孔２を有し、周辺部に所要個数のスロ
ット３を有している。斯様な薄鉄板１を、軸孔２及びス
ロット３の位置を夫々合わせて所要枚数積層することに
より鉄心ブロック４を形成し、この鉄心ブロック４を通
風ダクト形成片５を挟んで所要個数重ねる。通風ダクト
形成片５は例えば珪砂により形成したもので、第２図に
示すように円形状を成し、その径は鉄心ブロック４（薄
鉄板１）と略同等に定め、厚さを通風ダクト形成のため
の必要な（鉄心ブロック４より小さい）寸法に定めてい
る。又、この通風ダクト形成片５には、鉄心ブロック４
（薄鉄板１）の軸孔２及びスロット３°に合わせて中心
部に軸通孔６を形成し、周辺部に所要個数の導体棒鋳造
孔７を形成している。そして上記鉄心ブロック４との重
ね合わせ状態ではその軸通孔６を軸孔２に合致させ、導
体棒鋳造孔７をスロット３に合致させる。

８は鋳造用仮軸で、これを上述の合致した鉄心ブロック
４の軸孔２及び通風ダクト形成片５の軸通孔６に挿着し
て、鉄心ブロック４と通風ダクト形成片５とを一体化さ
せ、次いでそれを上下の金型９．１０間に挟み軸方向に
押圧する。金型９．１０には夫々短絡環成形の空間１１
及び羽根成形用の空間１２を形成しており、それらが上
述の鉄心ブロック４の軸孔２及び通風ダクト形成片５の
軸通孔６に合致する。１３は溶湯圧入用のバイブ１４を
有する保持炉で、これの上部に」二連の金型９゜１０で
挟んだ鉄心ブロック４と通風ダクト形成片５との組１’
／　（４を縦軸状態で種石し、−１一方から押え治具１
５で抑圧固定する。保持炉１３にはアルミニウム又はそ
れを主体とした合金の溶湯１６を入れて置き、更にその
外部には弁１７を介し加圧機１８を接続して置く。　　
− 従って、−１一連の状態にて加圧機１８から弁１７を通
じて圧搾空気を送り込めば、保持炉１３内の溶湯１６が
第２図中矢印Ａで示すようにその圧力に押されて同図中
矢印Ｂで示すようにパイプ１４を通じ下方の金型１０に
圧入されるもので、更にそのド方の金型１０内から鉄心
ブロック４の軸孔２及び通風ダクト形成片５の軸通孔６
に圧入され、短絡環成形の空間１１及び羽根成形用の空
間１２にも圧入される。而してこの場合、前述の弁１７
は高速で開閉されるようにしており、それによって」−
２加圧機１８から保持炉１３内への圧搾空気の送り込み
を高速で断続し、以てバイブ１４及び下方の金型１０を
通じての上記溶湯１６の圧入についての圧力を第１図に
示すように高速で変動させる。

この結果、溶湯１６の運動エネルギーが高められるもの
であり、それによって鉄心ブロック４に接する部分の凝
固初晶の成長が鈍化され、その凝固初晶の成長に阻害さ
れることなく通風ダクト形成片５に接する部分に対する
溶゛湯１６の補給が充分になされるようになる。斯くし
て全体の凝固速度が均一になり、鋳造組織が均一になっ
て、割れ。

外ひけ、内ひけといった鋳造欠陥の発生を防止できるも
のである。

尚、上記実施例の方法にあっては、保持炉１３内の空間
領域１９の体積を極力小さくすることによって、溶湯１
６の圧入についての圧力の変動による圧入速度の変動の
応答性を高めるようにしている。

又、］−記実施例のものの場合、溶湯１６の圧入圧力を
高速で変動させるのに、加圧機１８と保持炉１３との間
に設けた弁１７を高速で開閉させるようにしたが、これ
に限られるものではなく、例えば加圧機１８自体の圧搾
空気の吐出を高速で断続させるようにしても良いもので
あり、その他、本発明は適宜変更して実施し得る。

［発明の効果］ 以上の記述にて明らかなように本発明のかご形回転子の
製造方法は、通風ダクトを有するかご形回転子を製造す
るに当たって、鉄心ブロックのスロット及び通風ダクト
形成片の導体棒鋳造孔並びに金型の短絡環成形用の空間
及び羽根成形用の空間に対する溶湯の圧入を、その圧力
を高速で変動させながら行なうようにしたものであり、
それによって割れ、外ひけ、内ひけといつ、た鋳造欠陥
を生ずることなく製造でき、以て品質の向上を達成でき
、長寿命化を図り得るなど、優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明方法を具体化した一実施例を示したもので
、第１図は溶湯の圧入パターンを示した図、第２図は全
体の製造状態に於ける縦断面図、第３図は通風ダクト形
成片の部分的平面図である。 図面中、１は薄鉄板、２は軸孔、３はスロット、４は鉄
心ブロック、５は通風ダクト形成片、７は導体棒鋳造孔
、９．１０は上下の金型、１１は短絡環成形用の空間、
１２は羽根成形用の空間、１６は溶湯、１７は弁、１８
は加圧機を示す。 代理人　弁理士　則　近　　憲　仏 間　　　　　　第　　子　　丸　　　健第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、中心部に軸孔を有し周辺部にスロットを有する円形
   の薄鉄板を所要枚数積層して鉄心ブロックを形成し、こ
   の鉄心ブロックを前記スロットに連通する導体棒鋳造孔
   を有する通風ダクト形成片を挟んで所要個数重ね、それ
   を上下の金型間に挟み、その状態で下方の金型を介しア
   ルミニウム又はそれを主体とした合金の溶湯を前記鉄心
   ブロックのスロット及び通風ダクト形成片の導体棒鋳造
   孔に圧入すると共に、金型が有する短絡環成形用の空間
   及び羽根成形用の空間に圧入してかご形回転子を製造す
   る方法に於いて、前記溶湯の圧入を、その圧力を高速で
   変動させながら行なうようにしたことを特徴とするかご
   形回転子の製造方法。