JPH08149769A - 誘導電動機のダイキャストロータ - Google Patents
誘導電動機のダイキャストロータInfo
- Publication number
- JPH08149769A JPH08149769A JP31253494A JP31253494A JPH08149769A JP H08149769 A JPH08149769 A JP H08149769A JP 31253494 A JP31253494 A JP 31253494A JP 31253494 A JP31253494 A JP 31253494A JP H08149769 A JPH08149769 A JP H08149769A
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- JP
- Japan
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- slot
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スロット内の二次導体に欠陥が発生しないよ
うにしたダイキャストロータを提供する。 【構成】 薄板鋼板を打ち抜いて円周方向に等間隔に複
数のスロット21を形成した鉄心片2を積層して積層鉄
心1を形成し、各スロット内に設けた二次導体5と積層
鉄心1の両端面で前記各スロットを結ぶ短絡導体51と
を軽合金のダイキャストにより形成した誘導電動機のダ
イキャストロータにおいて、積層鉄心1の両端面付近に
積層した鉄心片2のスロットの大きさを積層鉄心1の中
央部11に積層した鉄心片2のスロット21の大きさよ
り両端面に近づくにしたがって順次大きくしたものであ
る。
うにしたダイキャストロータを提供する。 【構成】 薄板鋼板を打ち抜いて円周方向に等間隔に複
数のスロット21を形成した鉄心片2を積層して積層鉄
心1を形成し、各スロット内に設けた二次導体5と積層
鉄心1の両端面で前記各スロットを結ぶ短絡導体51と
を軽合金のダイキャストにより形成した誘導電動機のダ
イキャストロータにおいて、積層鉄心1の両端面付近に
積層した鉄心片2のスロットの大きさを積層鉄心1の中
央部11に積層した鉄心片2のスロット21の大きさよ
り両端面に近づくにしたがって順次大きくしたものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次導体をダイキャス
トで形成する誘導電動機のダイキャストロータに関す
る。
トで形成する誘導電動機のダイキャストロータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導電動機のロータは、薄板鋼板
を円板状に打ち抜いて、円周方向に等間隔に複数のスロ
ットを設けた鉄心片を所定枚数積層して積層鉄心を形成
し、ダイキャスト型に積層鉄心を入れて、各スロット内
に設ける二次導体と積層鉄心の両端面で各スロットを結
ぶ短絡導体とをアルミニウムなどの軽合金のダイキャス
トにより形成している。
を円板状に打ち抜いて、円周方向に等間隔に複数のスロ
ットを設けた鉄心片を所定枚数積層して積層鉄心を形成
し、ダイキャスト型に積層鉄心を入れて、各スロット内
に設ける二次導体と積層鉄心の両端面で各スロットを結
ぶ短絡導体とをアルミニウムなどの軽合金のダイキャス
トにより形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は、図4に示すように、積層鉄心1を構成する鉄心片2
にプレスで打ち抜いたスロット21の大きさが同じであ
るので、積層鉄心1のスロット21の入口は直角に形成
されている。そのため、ダイキャスト型3から溶湯4が
矢印で示すようにスロット21に流れ込む時に、スロッ
ト21の入口付近で乱流41が発生し、空気を巻き込ん
でスロット内の湯回り不足となったり巣ができて、ロー
タの二次導体5に欠陥を生じるという問題があった。本
発明は、スロット内の二次導体に欠陥が発生しないよう
にしたダイキャストロータを提供することを目的とする
ものである。
は、図4に示すように、積層鉄心1を構成する鉄心片2
にプレスで打ち抜いたスロット21の大きさが同じであ
るので、積層鉄心1のスロット21の入口は直角に形成
されている。そのため、ダイキャスト型3から溶湯4が
矢印で示すようにスロット21に流れ込む時に、スロッ
ト21の入口付近で乱流41が発生し、空気を巻き込ん
でスロット内の湯回り不足となったり巣ができて、ロー
タの二次導体5に欠陥を生じるという問題があった。本
発明は、スロット内の二次導体に欠陥が発生しないよう
にしたダイキャストロータを提供することを目的とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、薄板鋼板を打ち抜いて円周方向に等間隔
に複数のスロットを形成した鉄心片を積層して積層鉄心
を形成し、前記各スロット内に設けた二次導体と前記積
層鉄心の両端面で前記各スロットを結ぶ短絡導体とを軽
合金のダイキャストにより形成した誘導電動機のダイキ
ャストロータにおいて、前記積層鉄心の両端面付近に積
層した前記鉄心片のスロットの大きさを前記積層鉄心の
中央部に積層した前記鉄心片のスロットの大きさより前
記両端面に近づくにしたがって順次大きくしたものであ
る。
め、本発明は、薄板鋼板を打ち抜いて円周方向に等間隔
に複数のスロットを形成した鉄心片を積層して積層鉄心
を形成し、前記各スロット内に設けた二次導体と前記積
層鉄心の両端面で前記各スロットを結ぶ短絡導体とを軽
合金のダイキャストにより形成した誘導電動機のダイキ
ャストロータにおいて、前記積層鉄心の両端面付近に積
層した前記鉄心片のスロットの大きさを前記積層鉄心の
中央部に積層した前記鉄心片のスロットの大きさより前
記両端面に近づくにしたがって順次大きくしたものであ
る。
【0005】
【作用】上記手段により、スロットの形状は、積層鉄心
の軸方向の中央部から両方の端面に軸方向に近づくにし
たがって、積層鉄心の中央部のスロットの幅および深さ
より順次大きくしてあるので、両端面付近のスロットの
内側角部分の輪郭は緩やかな曲線状に形成され、ダイキ
ャストの溶湯がスロットに流れ込む時、乱流や気泡が生
じることなく、スムースに流れる。
の軸方向の中央部から両方の端面に軸方向に近づくにし
たがって、積層鉄心の中央部のスロットの幅および深さ
より順次大きくしてあるので、両端面付近のスロットの
内側角部分の輪郭は緩やかな曲線状に形成され、ダイキ
ャストの溶湯がスロットに流れ込む時、乱流や気泡が生
じることなく、スムースに流れる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。図1は本発明の実施例を示す側断面図、図2
(a)はそのA−A断面に沿う正断面図、(b)はB−
B断面に沿う正断面図である。図において、1は薄板鋼
板から円板状の鉄心片2を打ち抜き、積層して形成した
積層鉄心、21は鉄心片2の外周付近で、円周方向に複
数個等間隔に設けたスロット、22は隣り合うスロット
の間に形成された鉄心歯、23は底部、24は側面部、
25開口部である。5はスロット21の中に軽合金をダ
イキャストして形成した二次導体、51は積層鉄心1の
両端面12、13に形成した短絡導体、52は短絡導体
51の軸方向端面に形成した冷却用フィンである。スロ
ット21の形状は、例えば図2(b)に示す両端面側の
スロットの幅b2および深さh2 を、(a)に示す積層
鉄心1の中央部11のスロットの幅b1 および深さh1
より大きく形成したように、鉄心片2が積層鉄心1の軸
方向の中央部11から両方の端面12、13に軸方向に
近づくにしたがって、順次大きくしてある。このような
積層鉄心1を形成する場合は、ポンチ先端面の幅および
高さが順次異なる複数種類のスロット21を打ち抜くス
ロット用ポンチを準備し、積層鉄心1の中央部11には
スロット21の幅および深さが最も小さい鉄心片2を打
ち抜いて積層し、両端面12、13に近づくにしたがっ
て、スロット21の幅および深さが大きい鉄心片2を1
〜3枚程度打ち抜いて順次積層すればよい。したがっ
て、積層鉄心1の両端面付近の鉄心片2のスロット21
の底部23および側面部24の内側角部分は、軸方向の
輪郭は緩やかな曲線状に形成され、図2(a)に示すよ
うに、ダイキャストの溶湯がスロット21に流れ込む
時、乱流や気泡が生じることなく、スムースに流れるの
で、スロット内の湯回り不足となったり巣ができて、ロ
ータの二次導体に欠陥を生じるということがなくなる。
なお、上記実施例では、スロットが積層鉄心の外周に開
口部を設けたオープンスロットの場合について説明した
が、開口部のないクローズトスロットの場合にも適用で
きる。
する。図1は本発明の実施例を示す側断面図、図2
(a)はそのA−A断面に沿う正断面図、(b)はB−
B断面に沿う正断面図である。図において、1は薄板鋼
板から円板状の鉄心片2を打ち抜き、積層して形成した
積層鉄心、21は鉄心片2の外周付近で、円周方向に複
数個等間隔に設けたスロット、22は隣り合うスロット
の間に形成された鉄心歯、23は底部、24は側面部、
25開口部である。5はスロット21の中に軽合金をダ
イキャストして形成した二次導体、51は積層鉄心1の
両端面12、13に形成した短絡導体、52は短絡導体
51の軸方向端面に形成した冷却用フィンである。スロ
ット21の形状は、例えば図2(b)に示す両端面側の
スロットの幅b2および深さh2 を、(a)に示す積層
鉄心1の中央部11のスロットの幅b1 および深さh1
より大きく形成したように、鉄心片2が積層鉄心1の軸
方向の中央部11から両方の端面12、13に軸方向に
近づくにしたがって、順次大きくしてある。このような
積層鉄心1を形成する場合は、ポンチ先端面の幅および
高さが順次異なる複数種類のスロット21を打ち抜くス
ロット用ポンチを準備し、積層鉄心1の中央部11には
スロット21の幅および深さが最も小さい鉄心片2を打
ち抜いて積層し、両端面12、13に近づくにしたがっ
て、スロット21の幅および深さが大きい鉄心片2を1
〜3枚程度打ち抜いて順次積層すればよい。したがっ
て、積層鉄心1の両端面付近の鉄心片2のスロット21
の底部23および側面部24の内側角部分は、軸方向の
輪郭は緩やかな曲線状に形成され、図2(a)に示すよ
うに、ダイキャストの溶湯がスロット21に流れ込む
時、乱流や気泡が生じることなく、スムースに流れるの
で、スロット内の湯回り不足となったり巣ができて、ロ
ータの二次導体に欠陥を生じるということがなくなる。
なお、上記実施例では、スロットが積層鉄心の外周に開
口部を設けたオープンスロットの場合について説明した
が、開口部のないクローズトスロットの場合にも適用で
きる。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、積
層鉄心の両端面付近の鉄心片は、スロットの大きさが変
えられて、側面部および底部を結ぶ軸方向の輪郭が緩や
かな曲線状に形成されるので、ダイキャストの溶湯がス
ロットに流れ込む時、乱流や気泡が生じることなくスム
ースに流れ、ロータの二次導体に欠陥を生じることを防
止できるという効果がある。
層鉄心の両端面付近の鉄心片は、スロットの大きさが変
えられて、側面部および底部を結ぶ軸方向の輪郭が緩や
かな曲線状に形成されるので、ダイキャストの溶湯がス
ロットに流れ込む時、乱流や気泡が生じることなくスム
ースに流れ、ロータの二次導体に欠陥を生じることを防
止できるという効果がある。
【図1】 本発明の実施例を示す側断面図である。
【図2】 (a)図1のA−A断面に沿う正面図、
(b)B−B断面に沿う正断面図である。
(b)B−B断面に沿う正断面図である。
【図3】 本発明の実施例のダイキャストの溶湯の流れ
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
【図4】 従来例のダイキャストの溶湯の流れ状態を示
す説明図である。
す説明図である。
1 積層鉄心、11 中央部、12、13 端面、2
鉄心片、21 スロット、22 鉄心歯、23 底部、
24 側面部、25 開口部、3 ダイキャスト型、4
溶湯
鉄心片、21 スロット、22 鉄心歯、23 底部、
24 側面部、25 開口部、3 ダイキャスト型、4
溶湯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 富三 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内
Claims (1)
- 【請求項1】 薄板鋼板を打ち抜いて円周方向に等間隔
に複数のスロットを形成した鉄心片を積層して積層鉄心
を形成し、前記各スロット内に設けた二次導体と前記積
層鉄心の両端面で前記各スロットを結ぶ短絡導体とを軽
合金のダイキャストにより形成した誘導電動機のダイキ
ャストロータにおいて、前記積層鉄心の両端面付近に積
層した前記鉄心片のスロットの大きさを前記積層鉄心の
中央部に積層した前記鉄心片のスロットの大きさより前
記両端面に近づくにしたがって順次大きくしたことを特
徴とする誘導電動機のダイキャストロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31253494A JPH08149769A (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 誘導電動機のダイキャストロータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31253494A JPH08149769A (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 誘導電動機のダイキャストロータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08149769A true JPH08149769A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=18030387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31253494A Pending JPH08149769A (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 誘導電動機のダイキャストロータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08149769A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7919895B2 (en) * | 2005-06-29 | 2011-04-05 | Siemens Aktiengesellschaft | Squirrel-cage rotor of an asynchronous machine |
US20130026876A1 (en) * | 2011-07-25 | 2013-01-31 | Joseph Kenneth Coldwate | Strength cast rotor for an induction motor |
US20160211731A1 (en) * | 2015-01-15 | 2016-07-21 | Atieva, Inc. | Method of Manufacturing the Rotor Assembly for an Electric Motor |
-
1994
- 1994-11-21 JP JP31253494A patent/JPH08149769A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7919895B2 (en) * | 2005-06-29 | 2011-04-05 | Siemens Aktiengesellschaft | Squirrel-cage rotor of an asynchronous machine |
US20130026876A1 (en) * | 2011-07-25 | 2013-01-31 | Joseph Kenneth Coldwate | Strength cast rotor for an induction motor |
US8643244B2 (en) * | 2011-07-25 | 2014-02-04 | Hamilton Sundstrand Corporation | Strength cast rotor for an induction motor |
US20160211731A1 (en) * | 2015-01-15 | 2016-07-21 | Atieva, Inc. | Method of Manufacturing the Rotor Assembly for an Electric Motor |
US9899900B2 (en) * | 2015-01-15 | 2018-02-20 | Atieva, Inc. | Method of manufacturing the rotor assembly for an electric motor |
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