JPS63263115A - 自動車のサスペンシヨンア−ム構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動車のサスペンションに関し、特にトレーリ
ングアーム式のサスペンションのトレーリングアームの
構造に関するものである。

〈従来の技術） トレーリングアーム式サスペンションにおいては、トレ
ーリングアームが車体側において二股に分岐され、車体
側に二点支持された形式のものがある。セミトレーリン
グアームはこの代表例であり、例えば特公昭６１−４３
２０８号公報に開示されている。この種のアームを用い
たセミトレーリングアーム式サスペンションは、製造価
格が高いという欠点はあるもののサスペンション特性の
設定自由度が高いので、高級スポーティ車に多く採用さ
れている。

ここに、このような二股形状をしたトレーリングアーム
は、剛性が高くしかも軽量であることが要求され、その
ために＃ｉ造品、特にアルミニウム鍛造品とされること
がある。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、二股形状のトレーリングアームを鍛造品
から形成するためには、その二股形状のために鍛造方向
が異なり、製造に手間を要していた。すなわち、トレー
リングアームの車輪側の部分のプレス方向はその部分に
ほぼ直交する方向であるが、二股に分岐した部分のプレ
ス方向は分岐部分にほぼ直交した方向であり、上記のプ
レス方向とはほぼ直交した方向となってしまう。

本発明はかかる点に鑑みて、車体の側が二股となった形
状のトレーリングアームを簡単に鍛造し得るようにする
ことを目的としている。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、本発明は、車輪側と車体
側とを連結するトレーリングアームが車体側において二
股に分岐した形状となているトレーリングアーム式サス
ペンションにおいて、トレーリングアームを、分岐部よ
りも車輪側の位置において分割された、車体側の二股形
状をした鍛造部分と、車輪側の鍛造部分とから構成する
ようにしている。

このように構成したトレーリングアームの製造にあった
では、その−例を第３図および第４図に示すように、二
股形状の部分では方向Ａ１他方の部分では方向Ｂと言う
ように、各部分を鍛造するに際してのプレス方向が同一
方向でよくなり、これらの各部分の鍛造が容易となる。

なお、このように構成するトレーリングアームは、その
重量軽減のためにアルミニウム製であることが好ましい
。また、画部分に、それらの接合面側からくりぬいて形
成した中空部分を設ければさらに重量を軽減することが
できるので好ましい。

（実施例） 以下に、第１図ないし第４図を参照して、本発明の詳細
な説明する。

第１図は本発明を適用して構成した右側車輪用のセミト
レーリングアームの上面図であり、第２図はその側面図
である。図に示すように、このセミトレーリングアーム
１は車体の側３が二股に分岐した形状をしており、その
分岐部分よりも車輪の側５の位置において分割された二
つの鍛造部分７．９から構成されている。第３図にはこ
れらの部分のうちの車体の側の二股形状の鍛造部分７を
示し、第４図には他方の側の車輪側の鍛造部分９を示し
である。

まず、第３図を参照するに、二股形状の鍛造部分７はア
ルミニウム鍛造品であり、二股に分岐された技部分７１
．７２の先端部分に、車体の側３に車体の上下方向に回
動可能に取り付けるための取り付は部７３．７４が形成
されており、これらの部分がラバーブツシュ等を介して
車体の側に連結される。一方、他方の鍛造部分９との接
合面７５には、その鍛造部分９の側が嵌入可能な嵌入孔
７６が形成されており、さらにこの嵌入孔の底部分が車
体の側にくり抜かれて、中ぐり部７７が形成されている
。これに対して、第４図に示す車輪側の鍛造部分９もア
ルミニウム鍛造品であり、その車輪側の先端部分には、
ショックアブソーバの取り付は部９１、車軸の挿通孔９
２等の公知の部位が形成されている。この鍛造部分９に
おける他方の鍛造部分７との接合面９３には、上述した
貫通孔７６に嵌入可能な突起部９４が形成され、さらに
この突起部の端面が車輪の側にくり抜かれて、中ぐり部
９５が形成されている。このように構成した二つの鍛造
部分７．９は、第１図に示すように一体に組み立てられ
た後に溶接によって結合されている。

ここに、上述の二つの鍛造部分の製造に当たっては、第
３図および第４図の矢印ＡおよびＢで示す方向に、それ
ぞれの胴体部分がプレスされる。

すなわち、二股形状の鍛造部分７においては、二股部分
を挟み両側から、その接合面７５とほぼ直交する方向Ａ
にプレスされる。また、車輪側の鍛造部分９ては、接合
面９３とほぼ平行な方向已に、両側からプレスが行われ
る。このように、本例では、二股形状をしたセミトレー
リングアームを二つの部分に分割して、それぞれを鍛造
するようにしている。この結果、従来においてはかかる
形状のアームを鍛造品とするためには、同一部品に対し
てＡ、Ｂのことなる二方向からプレスをしなければなら
なかったが、本例では、一つの部分を鍛造するにあたり
、異なる方向からプレスする必要がなくなり、従ってか
かるアームの鍛造を簡単に行うことが可能になる。

さらに、本例においては、分割した二つの鍛造部分の接
合部に中ぐり部７７．９５を設けているので、この分だ
けアームの全体重量を減らすことができるという利点も
ある。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明においては二股形状をした
トレーリングアームを車体側の二股形状をした鍛造部分
と車輪側の鍛造部分とから構成するようにいているので
、各部分の鍛造にあたっては異なる方向からプレスを行
う必要が無くなるので、二股形状をしたトレーリングア
ームの鍛造品を簡単に製造することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従って構成したトレーリングアームの
一例の上面図、第２図は第１図のアームの側面図、第３
図は第１図のアームの車体の側の二股形状をした鍛造部
分を示す上面図、第４図は第１図のアームの車輪側の鍛
造部分を示す上面図である。 １　セミトレーリングアーム ３　車体側 ５　車輪側 ７　二股形状の鍛造部分 ９　車輪側の鍛造部分 ７７．９３　中ぐり部（中空部〉 第１図 、５

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）車輪側と車体側とを連結するトレーリングアーム
   が車体側において二股に分岐した形状となているトレー
   リングアーム式サスペンションにおいて、 前記トレーリングアームは、分岐部よりも車輪側の位置
   において分割された、車体側の二股形状をした鍛造部分
   と、車輪側の鍛造部分とから構成されていることを特徴
   とする自動車のサスペンションアーム構造。
2. （２）特許請求の範囲第（１）項に記載の構造において
   、前記二つの鍛造部分は、それぞれ相互の接合面側から
   くり抜いて形成した中空部を有していることを特徴とす
   る自動車のサスペンションアーム構造。
3. （３）特許請求の範囲第（１）項または第（２）項に記
   載の構造において、前記二つの鍛造部分は、アルミニウ
   ム鍛造品であることを特徴とする自動車のサスペンショ
   ンアーム構造。